プチ鹿島『荒川強啓デイ・キャッチ!』放送終了を語る

プチ鹿島『荒川強啓デイ・キャッチ!』放送終了を語る YBSキックス

プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中でTBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』放送終了決定についてトーク。番組出演者である鹿島さんが荒川強啓さんから学んだことなどについて話していました。

(プチ鹿島)あと2、3分、お話をさせていただくと、昨日ラジオ界にはすごく大きなニュースがありまして。TBSラジオの『荒川強啓デイ・キャッチ!』。強啓さんの、これは1995年から24年も続いてた番組が今年の3月29日、3月いっぱいで終了ということが発表されたんですね。

(塩澤未佳子)びっくりしました。

荒川強啓『デイ・キャッチ!』番組終了を語る
荒川強啓さんがTBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』の中で2019年3月末での番組終了を発表していました。 8/1配布! #daycatch pic.twitter.com/4hpUvv5HwA— TBSラジオ 荒川強啓 デイ・キャッチ!...

(プチ鹿島)で、僕は2014年から。今年で6年目なんですけどニュースプレゼンターというのでやらせていただいたんですよ。だから本当にスタッフと一緒に資料とか記事を調べて。で、強啓さんとかその日のコメンテーターの方にプレゼンをする。もっと言えばリスナーの方に。「僕も同じぐらいニュースがわからないので調べてみました」っていうのでやらせてもらったら、すごいそれが力になってね。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)そもそも僕、95年4月の第一回目の『デイ・キャッチ!』って聞いているんですよ。

(塩澤未佳子)ええっ?

(プチ鹿島)っていうのは、東京に出てきたてで。「お笑いをやりたいな。芸人でも作家でも、何かをやりたいな。できないかな?」って。なにも決まったことはなく、とりあえず来たんですよ。

(塩澤未佳子)ああ、とりあえず東京に来たんですか?

(プチ鹿島)東京に来た理由のひとつにラジオ番組があって。『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』っていう高田先生のやっているラジオ番組がどうやらあるらしいっていうのを聞いていましたから。風のうわさで。それまではやっぱりライブに行かないと高田文夫さんの時事ネタは聞けなかったんですよ。で、聞くと「ああ、やっぱりこういうネタをやってきたか」って答え合わせをひっそりとやっていたんですけど、周りのお客さんが異様に瞬発力があるんですよね。

(塩澤未佳子)ああー。

(プチ鹿島)これ、なんでだ?って思ったら、どうやら東京では毎日こんなことをラジオで聞けるっていう。じゃあ東京に出ればいいんじゃないかって思って出たんですよ。それで、ほぼニートですから。ブラブラして。当時は高円寺に住んでいたんですけど、床屋さんに入ったんです。そしたら『デイ・キャッチ!』が始まったという。いまでも覚えています。というのは、東京都知事選と大阪府知事選。あの青島幸男さんと横山ノックさんが当選をされた翌日に始まっているんですよ。

(塩澤未佳子)ええ。

(プチ鹿島)だから青島幸男さんのインタビューとかもあってね。だから僕、鮮烈に覚えているわけです。で、もっと言うと、当時高円寺に住んでいてね。高円寺って長い商店街があるんですよ。そこを夕方ブラブラして。まあ、ほぼニートですからね。なんの目的というか……目的はあるんだけど、どうすればいいかわからない。だから1日1日をムダにすごしていたんですけど。だから夕方ぐらいから商店街をブラブラしてるわけですよ。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)そうすると、お肉屋さんとか八百屋さんとか魚屋さんとか、それぞれがご商売をしながら後ろにラジオを。壁にかけてね。で、そこから強啓さんの声が聞こえてくるわけですよ。だから僕、ラジオの原風景。もっと言うと夕方のラジオの原風景っていうのはあれが強烈に覚えていて。だから僕が『デイ・キャッチ!』に出させてもらった時には熱心にラジオだけを聞いてくれて反応してくれる人っていうのももちろん当然ありがたいですよ。リスナーとしては。だけどやっぱりあの夕方の、これからみんなワイワイガヤガヤして働きつつも、でもラジオを聞いて「今日のニュースは何があったのかな?」っていう風にしている人がいるっていう、そこを念頭に……ラジオってそういうもんじゃないかなって思ったんですよね。

(塩澤未佳子)ああー。

夕方のラジオのある風景

(プチ鹿島)習ったんですよ。で、実際に入ってみてもそうだったし。だからなんというか、強啓さんのそのジャーナリスティックな部分っていうのもあるんだけど、それよりもおおらかさというか朗らかさというか。やっぱり「聞く夕刊」ですからね。で、みんな仕事をしながらだいたい聞いている人も多いですから。あとは営業車の中とかね。だからやっぱり、なんとなくわからなかったけど、教えてくれるっていう。で、それを強啓さんがなんか、本当はものすごく博識の方なんですけど。で、スタッフの方にも打ち合わせの時からずっと何時間も一緒ですから。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)だけどやっぱり、ジャーナリストの方とかコメンテーターの方なんかが来ると、あえておなじ「おじさん」をやってくださるわけですよ。「はあ、それってどういうことですか?」って。それがあの夕方の時間、すごくいいシステムだったんじゃないかなって僕は思っていて。だからそれを学びましたね。

(塩澤未佳子)へー!

(プチ鹿島)もちろん、3月29日まであと2ヶ月以上あるので。その強啓さんの胸をさしだす親方ぶりっていうのをね。強啓さんがデーンって座っていれば、周りがもう。で、最後にキチッと締めるという。だからその、夕方の情報番組、ワイド番組がいかにあるべきか?っていうのはね、僕は第一回目からのリスナーで。あとは商店街で漏れ伝わってくる『デイ・キャッチ!』の強啓さんの声っていうのをイメージしていましたんで。最後までそうだったなっていうのがね。だからこの時間、『キックス』はまだ早いですけどね。でも、僕も本当に差し出がましいですけど、厚かましいですけども、この『キックス』をやる時にはなんか働きながら、何かをしながらしている人になんとなく伝わればいいなって。

(塩澤未佳子)ええ、ええ。

(プチ鹿島)だから、リスナーからのメールとか、電話クイズとかで「いま、畑仕事やりながら聞いています」とか「営業車の中で聞いています」みたいなのがいちばん僕はうれしいし。僕は少しでも強啓イズムをね(笑)。強啓さんイズムを実践できているかな?っていう自負はやっとこの1、2年で感じられたんですね。うん。だからまあ、夕方のあの時間帯、いいシステムだったなって思うんですよね。

(塩澤未佳子)そう。時間に合っていたっていう感じですかね。

(プチ鹿島)で、もちろんあれをポッドキャストとかラジオクラウドで次の日、出勤の時にも聞きやすいっていう。だから本当に聞く夕刊なんですよね。ちょっとごった煮というか、ザワザワしている。ジャーナリスティックな部分ももちろん必要だけど、なんかそのおおらかさというかね。ということでね、まあ3月29日までありますんでね。本当にすごい番組だと思います。僕も本当に月曜日と水曜日、参加させていただいていますけども。もちろん、他の曜日も聞いてますしね。というわけでございまして火曜『キックス』、スタートです。

<書き起こしおわり>

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