プチ鹿島 日大アメフト部危険タックル問題 新聞読み比べ

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プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中で日大アメフト部危険タックル問題についてトーク。この問題を報じた新聞各紙を読み比べしながら見えてきたことを話していました。

(プチ鹿島)本日はこちらでございます。日大アメフトタックル問題読み比べ!

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)これ、ちょうど先週の『キックス』ぐらいから。で、一気に……あの時は「なんでこんなプレーをしたんだろう?」っていう話だったんですけど、実は監督の指示だった。ええーっ?っていう。で、監督は「試合に出たかったら潰してこい」みたいなね。「そんなの、あり?」みたいなのでこの1週間。

(塩澤未佳子)まだ続いていますもんね。

(プチ鹿島)いまちょうど記者会見をやっているんでしょう? 選手が「監督の指示だった」っていうのを明らかにするために。ねえ。だから……ハタチの学生でしょう? 顔と名前を出しているわけでしょう? もちろん加害者ですけど、言ってみれば彼が言うことが本当であれば顔と名前を出して告発をしているということだから。どうですか? 「メモがなくなった」とか「文書が……」とか「記録は破棄した」とか。そんなことをおじさんがやっている中で、顔と名前を出してきて。僕はあえて、加害者ですけども、でもいまのこの態度。いいじゃないですか。

(塩澤未佳子)ねえ。ちゃんとしています。

(プチ鹿島)まあ、いきなり日大のアメフトの内田監督の謝罪について。あれ、なんか違和感ありました?

(塩澤未佳子)ああ、私はね、まず相手の大学の名前を言い間違えていたっていう。

(プチ鹿島)「かんせいがくいん」のことを「かんさいがくいん」って。

(塩澤未佳子)そう。「そんな認識か!」って。

(プチ鹿島)だって永遠のライバルなんでしょう?

(塩澤未佳子)そうなんですよ(笑)。

(プチ鹿島)もうその時点で……あと、ピンクのネクタイを締めていたっていうのもあったじゃないですか。あれって日大が箱根駅伝にはじめて出た時のタスキの色なんですって。だからある意味日大のスポーツを象徴するカラーなんですって。ピンクって。だけど、これはサンスポにもコラムで書いてありますけども。「謝罪の場にはピンクは場違いじゃないか」っていう。

(塩澤未佳子)うん。

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ピンクのネクタイはワンマンの証

(プチ鹿島)だから僕、あれを見て思ったんですよ。「ああ、やっぱりこの人ってワンマンなんだな」って。だって、日大のスポーツを象徴するカラーとはいえ、これから監督が表に出る。言ってみれば、世の中の人に晒されるわけですよね。そこでピンクのネクタイをつけている。もし、自由闊達にある程度言える雰囲気だったら「監督、いくらなんでもピンクはマズいんじゃないですか。我々はそのピンクの色、わかっていますよ。だけど、世間様は『なんで謝罪でピンク? そんな派手な……』って絶対にツッコミが入ります!」って言えないんだよ。

(塩澤未佳子)はー!

(プチ鹿島)その時点でもうワンマンだっていうのが。誰も「あれは怒られるぞ」って思いながらも言えないという空気を僕はあのネクタイで感じました。どれぐらいワンマンかっていうのがね。

(塩澤未佳子)そうかー!

(プチ鹿島)だって実際に学校でも偉い人んでしょう? あの人。日大でね。

(塩澤未佳子)そう。人事とかに関わっているっていうね。

(プチ鹿島)だからまずそこで思ったんですが。まあ読み比べをしてみましょうよ。これ、面白かった、なるほどなと思ったのは日刊スポーツの5月18日。アメフトを定期観戦して取材していたアメフト担当者の「記者の目」っていうのが載っているわけですよ。だいたい、相撲でも野球でもサッカーでもそうです。こういう何か問題があって、ワーッて世の中がなった時ってコメンテーターの意見もいいですけど、僕はやっぱりずーっと長く現場を専門に取材してきた人が何を言うのかな?っていう。そういうことじゃないですか。競馬でもそうですよ。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)トラックマンって言ってね、朝から調教を見て、厩舎の人の話を聞いて。で、「じゃあこの馬が来るんじゃないか?」っていうその専門家が打った二重丸と、結果は同じでも僕らみたいなタレントとか芸人とかグラビアアイドル。いいですけど、その二重丸はもし、タレント側が当たったとしても印の重みは違うじゃないですか。僕はだからそこを大切にしたいんですよ。現場の人のね。なんでこういう印を打ったか?っていう。それと同じなんです。だから何かあると僕はスポーツ新聞の記者の目っていうのを。

(塩澤未佳子)ええ。

ずっと取材をしてきた記者の目

(プチ鹿島)相撲でもそうです。だから貴乃花親方の時もそうでしたよね。っていうのを読むんですけども。やっぱりこう書いているんです。「OBが応援に駆けつけて守備陣に飛ばす檄は決まっている。どういう言葉か? 『潰せ!』という声だ。だけど、あとでビデオを見てその『潰せ』というのが潰しすぎであり、壊したのは問題だった」っていう。つまり、それはひとつの掛け声であって本当に壊すほどの「潰せ」って、なにこれ?っていう。定期取材をしている人でも思ったというんですよね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)「監督の指示かどうかが焦点になっているが、もし選手の暴走だとしても、そんなラフプレーをしてもベンチに下げず、退場後も注意した気配も模様もない。試合後、関学大に頭を下げていればここまで発展したか? いまだ公式謝罪すらしていない」。これは先週の金曜日の時点ですからね。「……指導者の責任は重い」っていう。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)だからもう、指示したのかどうかっていうのも問題だけど、じゃあ選手の責任にするのであればなんで何も問題にしなかったんだ?っていう。やっぱりこれ、アメフトを現場で見ていた人の意見、なるほどなって思うでしょう? で、もっと言うと今回僕、見ていてなるほどなって思ったのが、アメフトですよ。これ、野球とかサッカーで大乱闘になってケガ人が出たって言ったら、もうすぐにバーッて広がりますけども、アメフトのこれが大問題になるって、なかなかのことじゃないですか。言ってみればアメフトは野球やサッカーよりはメジャーではないですよね。

(塩澤未佳子)はい。

元プロ・河口正史さんのインタビュー

(プチ鹿島)それがなぜ広がったか?って言ったら、やっぱりあの動画。特にSNSで拡散された。SNSの力が大きいなというのがまざまざと見せられた。それを頭に入れて東京新聞のこれも5月18日(金)。元プロの河口正史さんという方がこのアメフトタックル問題、東京新聞のインタビューに答えてるんです。先ほどの人と同じことを言っているんですね。「アメフトでは『潰せ』とか『壊せ』ということはよく使う。ただ、それは『正面きってルール内で潰せ/潰せ』という意味。『潰せ/壊せ』の意味がこんなに乖離があるなんて言い訳は一切通用しない」って言っているんです。これだけでもやっぱり「『潰せ』って言っているけどそれはルール内でのことだよ」っていう。だから今回がいかに異常か?っていうことが元プロの人も言っているわけですよ。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、ここ。元プロの河口さんがこんなこともおっしゃっているんです。「今回の動画や情報の広がりは異常だと思いませんか? アメフトは日本ではマイナースポーツだし、今回のは学生の春の試合で起きたワンプレーだ。これがこんなに広がった。やっぱりこの広がり方は異常だと思いませんか?」っておっしゃっているんですよ。元プロの専門家の方がね。

(塩澤未佳子)はい。

(プチ鹿島)で、河口さんがおっしゃるのは、「僕は日大の体制や権力などに不満を持っている人がたくさんいて、それをひっくり返したい。膿を出して改革したいと一生懸命動いているのではないかと思う」っていう。

(塩澤未佳子)ええっ?

(プチ鹿島)だからある意味狭い範囲、もしくは隠蔽したままだったら見過ごされるプレー。だって、そうですよね。そのプレーが「おい、またかよ、日大……またかよ、あの監督。もういい加減にしろ!」っていう動きがあったからこそ、みんながSNSで「これを拡散してよ!」って。それが一般の人、僕らにも届いたからこれだけの大問題になったんじゃないかと。

(塩澤未佳子)ほー!

(プチ鹿島)っていうことをおっしゃっていて。僕、こっちの分析の方が……技術的なものとともに面白かったです。だからこれってアラブの春と同じですよ。中東で、SNSでずーっと権力者とか圧政に虐げられてきた人たちが「もういい加減にしろ!」っていうのでフェイスブックやツイッターなどで。ネットってパーッと広がるから。それが政権を圧迫してアラブの春ってなったじゃないですか。

(塩澤未佳子)はいはい。

(プチ鹿島)最近で言うと「#MeToo」案件ですよね。これね。いままでのままだったら泣き寝入りしていたのが、「いやいや、もう泣き寝入りはしません! この人たち、おかしいですよね!」っていうのでSNSで告発したっていう。僕、これもだからある意味、この河口さんの見立て。「いままでの体制や権力に不満を持っている人がたくさんいて、それをひっくり返すためにSNSでがんばったんじゃないか?」っていうのは、ある種「#MeToo」案件ですよね。告発っていう。

(塩澤未佳子)うん。

(プチ鹿島)じゃなきゃ、河口さんがご自分でもおっしゃっていますけど、「日本ではマイナースポーツのアメフトがこんなに広がる、動画が拡散するって、異常だしすごいことだ」って元プロの方がおっしゃっているんですから。

(塩澤未佳子)そうかー。

(プチ鹿島)だからそういう、SNSは功罪がいろいろ言われていますけど、罪じゃなくて今回は功の部分。今回SNSがあんなに広がらなかったら、あの内田監督。いま選手が会見していますけども。「試合に出たいんだったら、潰してこい」っていうのがずっとこれからもまかり通っていたっていう。これ、ゾッとしません?

(塩澤未佳子)怖い、怖い! そんな中にいるなんて……。

(プチ鹿島)そう。だからそれがせき止められた。ひっくり返した。世に問うたっていうのは、これはアメフトっていうスポーツの話でもあるけど。「これを見過ごすのはやめようよ!」っていう下からの運動がひとつ、実ったのかなっていう。

(塩澤未佳子)そうですね。

(プチ鹿島)そう思いました。ということでございまして。まあまあ、これはスポーツの世界ですよ。ねえ。じゃあもっと大きな、社会に関わりのある世界、あるんじゃないですか?っていう話ですよね。昨日から、なんか「隠蔽した」「本人が『問題ない』って言うから問題はない」って押し通そうとしている。そういうタックルにはどうすればいいの?っていう話ですよね。僕、どうしてもそっちも、示唆的だなって思っちゃって。

(塩澤未佳子)そうです!

(プチ鹿島)だからある意味、悪質タックルに慣れちゃっているわけですよね。僕らだって。「記憶にない」とか言っているわけですから。「なんでそういう悪質タックルをしたんですか?」「記憶にない」「問題ない」「試合の記録も捨てちゃいました」って言っているわけですよ。

(塩澤未佳子)これは放っておくわけにはいかないですねえ。

(プチ鹿島)でも構図は似ていますよね。上からの指示で選手は……だからこれ、学生スポーツ問題にもなりますよね。やっぱり監督の指示って絶対なのか?っていう。特に学生スポーツなら「いや、監督。それはおかしい!」って。これからもしかしたらそういう時代になっていくのかもしれないですよね。いままでは絶対じゃん。逆らえないよ。

(塩澤未佳子)もう先生、コーチ、監督……絶対に逆らえないですよ。

(プチ鹿島)だからセクハラを告発した人にもちょっと構図は似ているのかなっていう風に思いましたね。はい。ということでプチ総論でした。

<書き起こしおわり>

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