プチ鹿島 福田財務次官セクハラ問題と二次・三次被害を語る

町山智浩『激震! セクハラ帝国アメリカ』を語る YBSキックス

プチ鹿島さんがYBS『キックス』の中で福田財務事務次官のセクハラ問題についてトーク。セクハラ問題発覚後に周辺で生じた二次被害、三次被害について話していました。

激震! セクハラ帝国アメリカ 言霊USA2018

(プチ鹿島)でも本当にね、これはやっぱり塩ちゃんなんかもドン引きの話題でしょう?

(塩澤未佳子)もう、信じられない……。

(プチ鹿島)まあ、この話題もそうなんだけど、これを受けての、「じゃあもうあの場に女性記者なんか寄こすな。男性記者だけでいいんだ」なんて麻生さんが言ったり。だからこう、二次・三次被害がすごい。

(塩澤未佳子)そう。で、周りの二次・三次の人たちのコメントでびっくりしちゃう。引いちゃう。

「昔はおおらかでよかった」という言説

(プチ鹿島)で、「昔はよかったけど、いまは……」みたいなことを言うけど。これは本当に丁寧に言っておくべきだと思うんですけど。僕もそういういまの時代の息苦しさみたいなものは感じますけども、それとこれとは別だと思うんですよね。よく、「昔はよかった。OKだった」。それがイコール「おおらかだった」みたいなことを言うじゃないですか。それがいまは……みたいなことになるじゃないですか。「いまはダメなんだ。そういう風潮なんだ」って言いたがる人、いるじゃないですか。そうじゃないんですよ。昔もセクハラ被害を受けて嫌に思っていた人はいたんです。声を上げられなかっただけ。でしょう?

(塩澤未佳子)はい。「嫌でない」ってことはないと思います。

(プチ鹿島)みんな、受けていた人も「まあまあ、はいはい」っておおらかだったってことじゃないんですよ。受けた側は。

(塩澤未佳子)絶対に嫌な思いはしているんです。

(プチ鹿島)で、いまはやっとそういうのの声を上げることができるようになったっていう。それだけでしょう? 大きな差ですけども、そこがわかってないんですよ。「昔は女性の方も含めてそういうのは有りな時代だったのに、なんでいまは……」みたいなことを言うんですよ。麻生さんとかもそういう……。そういう頭だと、この間も財務相の矢野官房が「被害者の方は名乗り出てください」なんて。あれもびっくりするでしょう?

(塩澤未佳子)そう。「あれ? なんで名乗り出ないんですか? こんなにしているのに」みたいなことでしょう?

(プチ鹿島)「週刊誌に言えるのに、なんで名乗り出れないんですか?」っていう。あれはだから、メディアによっては「これは権力からの恫喝だ。威嚇だ」っていう表現もありましたけど。僕もそれに近いものだと思うんですけども。でも、もっと考えるとあれが本当に100%善意で言っていたら、もっとゾッとしますよ。つまり、恫喝っていう悪意すらなかった場合ですよ。本当に善意で「名乗り出て! ほら、恥ずかしくないから!」っていう。その方が怖くない? よっぽど遅れていない?

(塩澤未佳子)怖いです……。

(プチ鹿島)俺、その可能性も考えていた方がいいと思うんですよ。

(塩澤未佳子)ええーっ! そういうのがまだ残っているかもしれないっていう?

100%善意だとしたら余計ヤバい

(プチ鹿島)そう。だから今回ね、福田さんはああいう、あくまでもセクハラ疑惑、セクハラ問題ですけども、それを受けての周りの反応でむしろヤバさが……「ああ、そりゃあそういう業界だろうな」っていうのがすげー透けて見えた。

(塩澤未佳子)ああー。いまだにそのままの考えでいる人たちがいるっていうことですね。

(プチ鹿島)別にいまが本当におおらかじゃなくなったとか、そういうことじゃないんですよ。急に言いだしたとか、そういうことじゃないんですよ。やっと、「嫌だ」と言えるようになったっていうのがわからないんだね。

(塩澤未佳子)わかってないんですかね。ええっ? そしたら、いつわかってくれるんだろう?

(プチ鹿島)だからこういうことをしていくしかない。だから僕はテレ朝の会見も、上司の方が「これを報道しましょう」って受けた時に報道をしなかったという。たしかにそれは大きなミスだったと思うし、責められるべきだと思うけど。でもこれ、たぶん他の局でも同じような案件があった時にどうだったか?って考えると、やっぱりメディア全体の問題だと思うんですよね。だからそれすらもこの間の会見で晒して。「でも、次からはこういうことがあったら……」っていう風に表明したじゃないですか。それはやっぱり大きな一歩だったと思うんですよ。

(塩澤未佳子)ああー。じゃあ、こういうことをあちらもこちらも、徐々に少しずつ誰かがやっていけば、変わっていくんですかね?

(プチ鹿島)だからいつもこういうのがあると、テレビ局とかラジオ局もそうですけど、同じメディアでもあると同時にライバル社でもあるから。ライバル社が批判されるとそこに「しめしめ……」っていう感じで乗っかってくる感じもあるじゃないですか。でもそれって、こういう問題では意味がないと思うんですよ。だって、自分も同じようなことをやっていたら……そこは横一線で、どこと戦っているの?っていうことじゃないですか。お隣の局を叩いている暇があったら、そうじゃなくてもっとあるじゃん。この場合、戦わなくちゃいけないところって。「やめてください! もう許しませんよ!」っていう。

(塩澤未佳子)団結した方がいいですよね。

(プチ鹿島)横を向いているんだよね。っていうのを感じました。だから僕はプラスマイナス、たくさんあったと思うけども。それを全部公表して。でも、次からはもうダメですよ!っていうファイティングポーズを取っただけで、あの会見はよかったと思いますよ。

(塩澤未佳子)うんうん。

<書き起こしおわり>

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