オードリー若林 内藤哲也『プロフェッショナル 仕事の流儀』で号泣した話

オードリー若林 内藤哲也『プロフェッショナル 仕事の流儀』で号泣した話 オードリーのオールナイトニッポン

(若林正恭)で、車の中とかでインタビューとかするじゃん? そしたら、ヒールの内藤がだよ、「プロレスってこうですか?」とかの質問に対して「お客様は誰を見たいかって……」っていう。「お客様」っていう風に言うのよ。で、絶対にちゃんと「お客様」って言うのよ。俺、もうそれでまた泣いちゃって。

(春日俊彰)そこで? なにに感動したのよ?

(若林正恭)いや、あの内藤が「お客様」って思っているのに、試合をしないでストンピングだけされて帰っていたって、どんな気持ちで……その再出発というかヒールターンというか。どんな気持ちで胸を張ってピンクのベストを着て、もみあげを落として。「トゥトゥトゥース!」って言うの?っていう(笑)。

(春日俊彰)あんな恥ずかしい……(笑)。

(若林正恭)たしかに共通項があるのよ。内藤も会見が終わる時、「アディオス」って言うんですよ(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハッ! やっぱね、歩みが遅いやつは共通の部分が結構多いんじゃない?(笑)。

(若林正恭)で、試合が終わった後も疲れているけど、ジムに行って筋トレするんだって。その方が疲れが残らないことを発見したからって。でね、ジムで黙々と筋トレしてるの。「これをやらなくなったら引退の時ですかね」とか言いながら。で、筋トレ終わるじゃん。ベンチあるじゃん。それをね、めちゃめちゃきれいに拭いているのよ。

(春日俊彰)ほー!

(若林正恭)内藤が。もうね、タオルで泣いてた。俺。タオルを持って。

(春日俊彰)何に泣いているわけ?

(若林正恭)いや、何にかね? もうわかんないぐらい、もうずーっと泣いているの。『プロフェッショナル』、アバンから。

(春日俊彰)なんかその……プロレスに真面目に向き合っているみたいな?

(若林正恭)いや、あのね、たぶんそれは全選手がそうじゃん?

(春日俊彰)まあ、そうだね。

(若林正恭)だけど、どんな気持ちで……って。思っているのか?っていうね。

(春日俊彰)その腹のくくり方がすごいみたいな?

(若林正恭)いや、こんないい人で……いい人なのはわかっちゃっているんだけど。ヒールになった時から。で、全部を映しているし。

(春日俊彰)まあプロだから、それこそプロフェッショナルだなっていうところに感動しているっていうことなのかね?

(若林正恭)でもね……ごめん、ちょっと違うわ。ごめん。違うんだけど、これはいいや。それで、後輩の試合をスマホで見ているのよ。まだまだ新人の子の。で、それが先輩としてアドバイスをしたいからとかじゃなくて、「なんかこの子の試合を見ていると、ワクワクするんですよね。一ファンとして試合を見ています」ってあの内藤が言うのよ。あのベルトを巻いた時、そのベルトを放り投げたんだよ?

(春日俊彰)めちゃくちゃすんな、それ!

(若林正恭)で、ほら。リングを上がる階段、あるじゃん? あの階段に金属のところをバーン!って叩きつけて。ベルトを取って。で、俺もさすがに、中邑真輔とかが巻いていたベルトだったから。さすがに俺も「ちょっとやりすぎじゃないかな?」って思っていた時期もあるのよ。

(春日俊彰)それはやりすぎですよ。それは悪いやつですよ。

(若林正恭)その内藤が後輩の試合を一ファンとして見ているんだよ? もうね、俺ね、もうソファーに顔を埋めて泣いていたのよ。テレビに背中を向けて顔をうずめて。「うううーっ!」って泣いていたのよ。

(春日俊彰)見ていないじゃん。全然。なんなのよ、そんな泣く?

(若林正恭)で、実家に帰ったら5歳からプロレスを見ていた時のチケットの束。それが輪ゴムでとめてあるのが出てきてさ。入門するまでの。そんなの見せられて、もう泣くじゃん?

(春日俊彰)まあまあ、そうだね。なんとなくわかるわ。

(若林正恭)で、「どうやったらお客さんに人気が出るかな? 歓声が上がるかな?」っていう風にお客さんの反応ばかりを気にしていた。最初、正規軍でヒールターンする前は。で、メキシコに行ったらメキシコのプロレスラーはめちゃくちゃで、やりたいことをやりまくるんだって。それを感じて自分もやってみたら、すごくしっくりきて。それで覚悟を持って日本に帰ってきて、それをやったっていう。で、俺はそれ、号泣ね。ずーっと泣いているんだけど。あの、もう顔をおおって泣いているのよ。泣きすぎて。

(春日俊彰)うん。

(若林正恭)で、俺ね、わかったんだけど。まあまあ器用にうまくいっていた人が壁にぶつかる話、好きなんだね、俺。たぶん。

(春日俊彰)ああ、そういうこと?

器用な人が壁にぶつかる話が好き

(若林正恭)『モンスターズ・インク』の『モンスターズ・ユニバーシティ』とか。あとは『ピンポン』のペコとか。まあまあ器用にやっていた人が壁にぶつかって、それ以上進めなくなって、自分がやりたいことを見つけて再出発したらたぶん俺、泣くのよ。

(春日俊彰)ああ、そうか。もうツボというか、ポイントなんだね。

(若林正恭)で、またそれでさ、最後に聞くのよ。『プロフェッショナル』側が。「プロフェッショナルってなんですか?」って聞くのよ。最後に。

(春日俊彰)いや、そういう番組だから。うん。

(若林正恭)で、曲がまたいいね。

(春日俊彰)いやいや、いまさら?(笑)。

(若林正恭)スガシカオって、知ってますか?

(春日俊彰)いやいや、知ってるよ!

(若林正恭)で、「プロフェッショナルってなんですか?」のところで流れるのよ! 『Progress』が。俺、もうすぐにダウンロードしたよ。『Progress』のプレーンバージョンとピアノバージョンを両方!


(春日俊彰)遅いだろ、いま。

(若林正恭)「テレテレテレテレ、テーンテテーン♪」って。「(ポーン……)プロフェッショナルって、なんですか?」「僕らは位置について……♪」って始まるのよ。

(春日俊彰)いちばんいいところだね。最後の最後に。

(若林正恭)「横一列でスタートをきった♪」って。そしたら内藤がさ……。

(春日俊彰)早く教えてくれよ。なんて言ったのかを。

(若林正恭)「プロレスラーが夢を見ていなければ、お客様も夢を見れないじゃないですか」「ずっと探していた理想の自分って♪」。もう俺、「あああああ~~~~っ!」って言って泣いていたんだよ(笑)。

(春日俊彰)それはもう、おかしいよ。そんな声をあげちゃうぐらいって。

(若林正恭)で、それで俺ね、夢を見るのをやめているのよ。ここ数年。

(春日俊彰)夢を見るのをやめている? どういうことですか?

(若林正恭)うん。ショックだから。夢を見ると。

(春日俊彰)ああ、それが叶わなかった時に?

(若林正恭)うん。同世代で楽しいことができると思っていたら、番組が終わった時にもうめっちゃショックだから夢を見るのはやめて目の前の仕事をちゃんとやろうと思っているの。でも内藤が「夢を見なきゃダメだ」って言うから、俺はもうソファーの溝のところに顔をうずめて……もうクンニみたいに顔をうずめて。

(春日俊彰)なにしてんだよ!

(若林正恭)「レロレロレロレロッ!」っつって(笑)。

(春日俊彰)そりゃあもうリングスじゃないのよ。

(若林正恭)それこそね、ガチのリングスだったのよ。

(春日俊彰)ソファーにリングスだよ、それは。『プロフェッショナル』のそんないい場面で感動したやつが(笑)。

(若林正恭)で、ずーっと泣いていたのよ、俺。『プロフェッショナル』の最中に。で、ゴンちゃんと散歩しているんだけど。「いやー、俺ずっと泣いていた番組があって」って。今日、ここまで春日にした通り、まんま同じ尺でしゃべっている最中に俺、もう泣いちゃって。

(春日俊彰)話していて思い出して?

(若林正恭)ゴンちゃんに話していても、感極まって泣いちゃってさ。でさ、南原さん。プロレス好きじゃん?

(春日俊彰)はいはい。そうね。

(若林正恭)『ヒルナンデス』、水曜日の本番前に南原さんにさ、袖で「南原さん、内藤の『プロフェッショナル』、見ました?」って。大吉さんが俺に言ったのと同じように。そしたら「見た!」って。

(春日俊彰)ああ、さすが。やっぱり。

(若林正恭)「めっちゃ良かったっすよね?」「いや、良かった」って。で、南原さんが内藤選手に最近かな? 仕事で会ったんだって。

(春日俊彰)へー。

(若林正恭)そしたらすっごいキラキラした目でさ。「猪木さんと坂口さんの時といまって、どう違いますかね?」って話たりとか。南原さんがずっとプロレス好きだから、すっごい聞いてきたんだって。リアルタイムのことを。それを本番前に聞いて、また泣いちゃって。

(春日俊彰)なにに対して?

(若林正恭)いやー、そうなんだよ。

(春日俊彰)もうなんかちょっとゆるんでいるんだろうね。そんだけ、一番組丸々泣いているから(笑)。

(若林正恭)それでその日さ、その『ヒルナンデス』の後の仕事も終わってカラオケに行ってさ、ずっと『Progress』を歌っていたよ。1人で。泣きながら。

(春日俊彰)それ、どういうことよ?(笑)。内藤選手が良かったんじゃないじゃん。もう曲の……わけのわかんないことになっちゃっているじゃん(笑)。曲のファンになっちゃっているじゃん(笑)。内藤選手ありきだったから感動したんじゃないの? だからもう、条件反射じゃないけど。もう染み付いちゃったんだろうね。

(若林正恭)そうそう(笑)。

(春日俊彰)曲を歌ったら、内藤選手の言葉とかも思い出すみたいな。曲が感動のスイッチになっちゃったのかな?

(若林正恭)そうかもしれない。で、ずーっと『Progress』を聞いているのよ。この1週間(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハッ! まあ、そうだろうね。パッといまも歌詞が出てきていたしね(笑)。「これは本当に聞いている人のボケだな」って思ったもん(笑)。出ないよ、そんなに。

(若林正恭)フハハハハハハッ! もう歌詞がめちゃくちゃいいのよ。知ってる? スガシカオさんって。

(春日俊彰)知ってるよ!

(若林正恭)フハハハハハハッ! いい番組だよね、『プロフェッショナル』って。あれはね、見た方がいいですよ!

<書き起こしおわり>

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