5lackとPUNPEE リリックを書く/書かない問題とラップのトレンドを語る

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5lackさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』に出演。PUNPEEさんとレコーディングの際にリリックを書くのか、書かないのか? という話や最近のラップのトレンドなどについて話していました。

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2018年。これで何度目だろうか、我々の日本にヒップホップのブームが再来している。実際、きっかけは何処にあったのだろうか。 歴史の更新と共に過去が埋れて行く最中、この男が約3年ぶりにアルバムを発表する。アルバム-KESHIKI-では、時代と共に変化していくラップやビートを 独自の解釈で優雅に乗りこなす5lackの奇才ぶりは 世界的に見ても新しく、どこか懐かしさや愛おしさすら感じられる とても不思議な作品だ。常に変化し続け、そして常に状況を変えてきた5lackの行動は、昔から何一つ変わっていないのかもしれない。MV発表曲を多数含めた極上の11曲。今作も勿論聴き逃す手は無い。 アーティスト: 5lack タイトル: KESHIKI レーベル : 高田音楽制作事務所 発売日 : 11月21日 (水) 価格: ¥2400(税込) 品番: TOSJ-020 Track List 1. Intro(KESHIKI)/Beat by 5lack 2. DNS/Beat by Fumitake Tamura 3. Twiligh Dive/Beat by 5lack 4. SITT/Beat by LISACHRIS 5. Turn/Beat by 5lack 6. CUS(Chois Ur Self)/Beat by 5lack 7. 影道 Feat.RUDEBWOY FACE/Beat by Budamunk 8. YES/Beat by 5lack 9. 24365 Feat.KOHH/Beat by 5lack 10.Last day/Beat by 5lack 11.進針/Beat by Howlin’ Bear Profile 5lack a.k.a 娯楽 (またはs.l.a.c.k.)。日本・東京出身のラッパー / トラックメイカー。実兄のPUNPEE、地元の先輩GAPPERと組むPSGの一員としても知られ、他にもBudaMunk、ISSUGIと結成したSick Teamに、Olive Oilとのユニット・5Oとしても活動する。ソロとしても、計5枚のアルバムの他に、EP / MIXCD / Free DL作品などを発表しており、野田洋次郎のソロプロジェクト・illion / DJ KRUSH / KOHH / Kojoe / RUDEBWOY FACEらとの共演作も発表している。また、2015年の年末から放送されている、NTTドコモによる2020年東京オリンピックのキャンペーンCM “Style ʼ20 “にも楽曲提供を行うなど、アンダーグラウンドな立ち位置はそのままに、活動の幅を広げ続けている。 今年に入ると2月に5Oとしての新作を発表し、3月に行われた恵比寿Liquid roomでのワンマンはチケット即完売。7月には新曲’ Twiligh Dive’を配信シングルとして発表すると同時に、これまで一部のみDL配信を行っていた過去作も一挙にDL & ストリーミングの解禁。その直後に行われた、Fuji Rock Festival 2018・RED MARQUEEでのライブは、豪雨の中にも関わらず、満員の会場で初出演とは思えぬ貫禄のライブを披露した。

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(PUNPEE)アルバムのその『Stray Bullets』っていう俺のアルバムでやった曲はさ、ここ、自宅で録ったけども。リリックを書いてなかったじゃん?

(5lack)うん。

(PUNPEE)その場で思いついて書いたでしょう?

(5lack)うん。

(PUNPEE)これ……『KESHIKI』も結構そんな感じだったの? 『KESHIKI』は書いた?

(5lack)いや、今回はかなり書いていないと思う。っていうか外の、フィーチャリングの仕事もほぼ、この間のKID FRESINOとやったやつも書いていないし。

(PUNPEE)フハハハハハハッ! 書いてないとでも、自分的にはどう? 「これ、同じだな」ってなる時はない?

(5lack)なに? 同じって。

(PUNPEE)同じっていうか、流れ的にさ。

(5lack)なんか全部フリースタイルで全部一発で録っているわけじゃないから。「書いてない」っていうとそうやって取る人もいるかもしれないんだけど。

(PUNPEE)でも、日々思ってさ、「ああ、これを書こう」って思ったことを、思い出して落とし込めなくない? それは、あんまり溜めておかない? 自分の日々の……。

(5lack)ああ、全然……「いいことを言おう」って思っていないんだと思う(笑)。

(PUNPEE)フハハハハハハッ!

(5lack)なんかもう、全然……。

(PUNPEE)自然といま、出ていることでやっているっていうこと?

(5lack)そうそう。

(PUNPEE)前はでも、書いていたよね。

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「いいことを言おう」と思っていない

(5lack)いまも書くけど。でもなんか、家で1人で録っているとさ。マイクがすぐ横にあって。「これ、書かなくてよくない?」みたいな。それで、なおかつプリプロする人とかいるじゃん?

(PUNPEE)ああ、俺はしちゃうね。

(5lack)そのマイクで。「もうそれ、録っちゃえばいいじゃん」みたいな。

(PUNPEE)フフフ、まあそうなんだけど(笑)。なんかじゃあたぶんもしかしたら俺、いいことを言いたいなっていうのがあるのかもね。わかんないけど。

(5lack)まあ、そういうのがあるのも大切だけどね。

(PUNPEE)でもそっちの方が逆に言ったら長いスパンで見たら、自然な自分が出せるのはそっちかもしれない。書かない方っていうか。

(5lack)書いた方が、言われてみればいいことを言おうとしているのかもしれない。

(PUNPEE)まあ、書くこと自体、自然な行動じゃないのかもしれないね。わかんない。でも、前から周りみんな早いよね。ISSUGIくんとかもさ。

(5lack)そうだね。

(PUNPEE)『我時想う愛』のさ、ISSUGIくんのやっている曲。なんだっけ? 覚えてない?

(5lack)いや、覚えてない(笑)。

(PUNPEE)タイトル、覚えてないんだ(笑)。それ(『My Hood My Home』)に俺が入る予定だったの、覚えてる?

(5lack)いや、わかんない。

(PUNPEE)覚えてないでしょ? それさ、5lackの家に行った時にISSUGIくんが来ていて。「じゃあ、書いて」って言われて俺が書けなくて。で、たしか入らなかったの。

(5lack)えっ、書けないんだっけ、そんなの?

(PUNPEE)いや、書けるんだけど、なんかちゃんと残したいから考えちゃうっていうか。

(5lack)なんかそういう、うーん……どっちもいいよね。なんかあんまり適当な歌詞って、なんか乗れるしさ。

(PUNPEE)ああ、逆にその場でノリで録った方が……っていうことでしょう?

(5lack)聞く側に対するプレッシャーもなかったり。だからなんかあんまり濃度の濃いものっていうか、なんつったらいいんだろうな? めちゃめちゃ歌が上手い人とかががっつり歌っているのはかっこいいけど、たとえばプロで鼻歌を歌っている感じが「うわっ、この人、歌が上手い人っぽ!」みたいな。その雰囲気とかを表現っていうか、そんぐらいでものづくりをしちゃているかも。まあ、たまには全部本気を出すけど。

(PUNPEE)うん。

(5lack)なんか、「いつまでたってもこいつ、本気出さねー!」みたいなのだけど、「たぶんめちゃくちゃすごいだろうな」みたいな。

(PUNPEE)それはたしかに、長いスパンで見たらそうかもね。

(5lack)うん。やっぱりかっこいいビートメイカーのビートを聞いても、作り始めでもうメインのメロディーとドラムを乗せたぐらいで「これでいいじゃん」みたいな感じの、あるじゃん?

(PUNPEE)ああ、あるね。展開を組まなくてもかっこいいやつだよね。人によっては展開を組まないとかっこよくならないんだっていう人、いるじゃん? まあ、俺も割とそっちなんだけど。でも、かっこいい人はもうそれでできちゃうよね。

(5lack)これができていて。そういう感じになっちゃっているのかも。

(PUNPEE)でも、運動神経だろうね。それは。さっきかけた『DNS』もそうなんだけど。あれじゃん? 「♪♪♪♪ Oh, Yeah♪ Oh, Yeah♪」みたいな。ちょっと反復するラップ。割と言ったらビート自体はトラップじゃないけど。最近っぽいっちゃあぽいじゃん。

(5lack)うん。

(PUNPEE)最近のラップについて、いろいろとフロウの流行りって変わってきたと思うんだけど。スキル的なものってどう思う? たとえば昔とちょっとラップの評価の仕方が違うじゃん。「テクニカルで上手い」とかじゃなくて、ちょっと違って変わってきているけど。そういうのとかで思うことってあるの? USでも、日本でも。

最近のラップのトレンド

(5lack)基本的にでも、トラップミュージックのラップの乗せ方って「ダダダ、ダダダ、ダダダッ」とかさ。それ調に乗せていないのってナズとかぐらいなんじゃないの?っていう。

(PUNPEE)ああ、三連で取るか、あとは反復している感じじゃない? 同じフレーズをずっと繰り返しているみたいな感じ。だけど昔はもうちょっと縦横無尽にずーっとラップしていたじゃん? ナズとかラキムとかさ。それは、なんか新しいのとかもチェックして取り入れたりしているの?

(5lack)いや、むしろ三連っていうのがないヒップホップの、2000年代に入ったぐらいの時に、「こうやって乗せたら面白くない?」みたいな感じでふざけてやっていたじゃん。

(PUNPEE)あの、いったらディプセットみたいな?

(5lack)「デデデ、デデデ、デデデ……とかって乗せちゃったら面白くない?」ってその時はやっていて。

(PUNPEE)ディプセットとか、BESくんがやっていたのもそうじゃない? 割と。その、ジュエルズ・サンタナとかもやっていたような。まあ、たしかにその時からそういう取り方はあったよね。

(5lack)とか、結構その手法はかなりグルグル回ってきていて。いまはさ、そういう三連が来て。でも、ボーン・サグス・ン・ハーモニーみたいな感じが復活……でも、みんな「そこだ」って感じていないと思うけど。

(PUNPEE)フフフ、でもケンドリック・ラマーとかもボンサグだもんね。フロウ的には。

(5lack)そうそうそう。

(PUNPEE)「デデデッデッデデデデ……♪」みたいなやつでしょう?

(5lack)そうそう。

(PUNPEE)たしかに。

(5lack)その元祖とかっていうのはそこだなって思っていて。その時は結構そうやって乗せる異色な集団だった。

(PUNPEE)ボーン・サグス・ン・ハーモニーね。たしかに。

(5lack)でもそれが結構、すごい時間をかけて来たから、もしかしたら彼らは「いや、やっぱ俺ら、そうじゃん!」みたいな感じに思っていたりするのかな?って。

(PUNPEE)たしかにケンドリック・ラマーは特にそうかもしれないな。ボンサグ感。フロウはね。

(5lack)「♪♪♪♪」って。でもその時は「やりすぎちゃっている」って思う人もいたかもしれないけど。

(PUNPEE)まあでも、あっちでは人気だよね。ボンサグはね。好きな人はずっと好きな。へー!

(5lack)でもなんか、黒人の音楽だからどんどん突き詰めていって、アフリカっぽいっていうか、そういう感じもするね。リズムの取り方とか。

(PUNPEE)ケンドリック・ラマー?

(5lack)いや、じゃなくて。

(PUNPEE)ミーゴスとかも?

(5lack)そういう……「♪♪♪」みたいな。すげーアフリカだなって思う。

(PUNPEE)それはミーゴスのリズムとか声の出し方って結構そういうのがあるかもしれないね。

(5lack)なんかそういう、まあ俺がさっき言った日本人だし日本人のものを……みたいな。

(PUNPEE)なるほど。ルーツに帰るっていうか。じゃあ、割とそのへんの、いまメジャーな人とかはチェックしている?

(5lack)いや、全然していない。

(PUNPEE)ああ、そう?(笑)。でも、有名なのは入ってくるじゃん。ケンドリック・ラマーもチャンス・ザ・ラッパーとかミーゴスとか。R&Bとかも聞く?

(5lack)R&Bと……うーん。オアシスとかはずっと聞いちゃうんだよな。

(PUNPEE)リアムとかのソロは聞いてないの?

(5lack)聞いた。

(PUNPEE)聞いた。それもよかった?

(5lack)よかった。どっちのソロもよかった。

(PUNPEE)そこからかける?

(5lack)あ、いいじゃん、それ。それで兄弟話をすればいいじゃん。

(PUNPEE)ああ、いいよ。じゃあ、それをかけようと思います。これ、ソロなの? リアム・ギャラガーで『Wall Of Glass』です。どうぞ。

Liam Gallagher『Wall Of Glass』

<書き起こしおわり>

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