ハライチ岩井 東京都美術館・ムンク展を語る

ハライチ岩井 東京都美術館・ムンク展を語る ハライチのターン

ハライチの岩井さんがTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で東京都美術館で開催中の『ムンク展 共鳴する魂の叫び』に行った話をしていました。

『ムンク展 共鳴する魂の叫び』 公式ガイドブック (AERAムック)

(岩井勇気)今日ね、このラジオの収録前にムンク展に行ってきましてね。

(澤部佑)あのムンク?

(岩井勇気)あのムンクですよ。『叫び』で有名なムンクですよ。いま、上野の東京都美術館でやっているんですけどね。もちろんだから『叫び』も来ていますよ。

(澤部佑)えっ? 本物? すげえ!

(岩井勇気)本物ですよ。でも、ムンクの『叫び』っていう絵なんですけど、これ4つあるの、知っていました?

(澤部佑)ええーっ!?

(岩井勇気)4つ、あるんですよ。いろんな手法で書かれている叫びが4つ、あるんですよね。

(澤部佑)あの絵はあの絵なの?

(岩井勇気)本当に同じような絵が4つあるんだけど。だからみなさん、どのイメージなんでしょうね?っていうね。

(澤部佑)自分の中にイメージしている『叫び』は。

(岩井勇気)で、その中の1作品だけ来ているんだけど。でも『叫び』って、あれはあの人が叫んでいるわけじゃないのも知っていました?

(澤部佑)ああ、もう知りません。なんですか? えっ、違うの?(笑)。

(岩井勇気)あの橋で自然の叫びを聞いて耳を塞いでいる様子なんですね。あれって。

(澤部佑)えっ、みんなこれ、知っているんですか? でも、明らかに叫んでいるじゃないですか。

(岩井勇気)叫んでいるみたいな感じですけど、耳を塞いで「うわーっ!」ってなっているっていう。

(澤部佑)「やめてくれー!」みたいな?

(岩井勇気)そうそう。みたいな感じになっているらしいですよ。だからそんなムンク展にね、今日母親と行ってきたんですけども。

(澤部佑)母親と行った(笑)。仲いいなー。

(岩井勇気)そもそも母親が「行きたい」って言ってきたんですよね。で、車で上野まで行ってさ。「始まったばっかりだから混んでるんじゃないの?」なんて言ったらさ、母親が「10分待ちだって」って言うわけ。で、「なんで知ってるの?」って言ったら、「ムンクのTwitter見た」とかって言って。

(澤部佑)ムンクのTwitter?(笑)。

(岩井勇気)ムンク展が叫びのアイコンでTwitterをやっているらしくて(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ!

(岩井勇気)それに「10分待ちぐらいだ」って書いてあったらしいのね。

(澤部佑)ああ、ちゃんと教えてくれるんだ(笑)。

(岩井勇気)って言うからさ。「じゃあ、それはもう”つぶやき”じゃないね」って言って(笑)。2人で大笑いしてさ。「ワハハハッ!」って車の中で大笑いして(笑)。

(澤部佑)なんだ、その親子?(笑)。

(岩井勇気)「叫んじゃってるじゃん!」って(笑)。

(澤部佑)仲いいなー。「つぶやきじゃねえじゃん!」って?

(岩井勇気)で、美術館に着いて入ってさ。また音声ガイドがあるんだよ。

(澤部佑)ああ、いまなんでもあるよね。

(岩井勇気)またすごい声優さんがやっていてさ。福山潤さんっていう大人気声優がやっているわけですよ。で、「借りよう」っつって借りてさ。500円ぐらい払って借りたんだけど。で、ムンク自体がどういう画家か、知らないじゃん?

(澤部佑)なんにも知らない。ムンクは。

(岩井勇気)あの絵しか知らないでしょ? でも、初期の頃から順に並んでいたんだけど、初期の頃はすっごい絵がすっきりしているの。

(澤部佑)ああー、やっぱりそういうのがあるんだ。

(岩井勇気)「上手いな!」っていう感じの絵なわけですよ。油絵なんだけど。で、ムンク自体が母親が若い頃に死んじゃって。で、父親も亡くなって、おばあちゃんも亡くなって。で、姉も亡くなっちゃって。そんなことがあるうちにどんどんどんどん考え方が陰の方に行って。自分の精神も病んでいっちゃって。で、そのピークの時にあの『叫び』っていう絵を書いているわけですよ。

(澤部佑)はー!

(岩井勇気)だからムンク的には暗黒期の作品なわけ。

(澤部佑)そうかそうか。いちばんしんどい時の。

(岩井勇気)しんどい時の。で、だから「橋の上で叫びを聞いた」なんていうことで書いているわけなんですけど。だからすごいんだけどさ。ムンクが初期の頃、すごいきれいな絵を書いていて、見ていくとどんどんどんどんムンクの後の作品になっていくわけなんですけど。どんどんメインの『叫び』の展示に近づくにつれて……人の背景が海だったり湖だったりすることが多々あるんですけど、だんだんとその水がうねり始めてきて(笑)。

(澤部佑)すごいねー(笑)。

(岩井勇気)『叫び』の年代に近づくにつれて、どんどんどんどん……「ああ、後ろの海がうねりだしてきている……」って。で、進むとさらにうねってきて。で、「ああ、なんか始まったぞ!」って。如実にうねりだしてきているから。

(澤部佑)そりゃそうだ。

『叫び』に向けてだんだんうねってくる

(岩井勇気)そのうち、後ろの水の色もどんどんドス黒くなっていって。「はっ、ヤバいヤバいヤバい!」って。で、人物の目も白目がどんどんなくなってきて。真っ黒く塗りつぶされているの。人物の目も。

(澤部佑)うわーっ、すげえ!

(岩井勇気)そしたらさ、どんどん後ろの背景のうねりが強くなってきて。「ああ、ヤバい。これ、そろそろ叫ぶぞ!」って(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! だんだん溜まってきてるね、ゲージがね(笑)。

(岩井勇気)「ヤバい、ヤバい!」ってなってきて。終いには背景のうねりにさ、人物がどんどんと飲み込まれていってさ。人物もグワーッてうねりだしてきて。「ヤバッ、ヤバい! 叫ぶ、叫ぶ!」ってなって。で、メインのところの『叫び』でさ、グニャーン!ってなって。「ウヒャーッ!」ってなるわけ(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! いや、「ウヒャーッ!」ってなにそれ?

(岩井勇気)「さ、叫んだーっ!」って(笑)。

(澤部佑)それは岩井のリアクション?(笑)。

(岩井勇気)なんか絵自体がもう「ウヒャーッ!」ってなっていて。客は「叫んだーーーっ!」って。で、もううねりのピークですよ。いちばんの暗黒期のところになるわけ。もうだからその年代の近くの絵はさ、水の色も赤黒くなっていくからね。

(澤部佑)やっぱりしんどいんだね。

(岩井勇気)すっごいそれがなんか面白いんだよね。後ろの水がどんどん混ぜこぜに、渦みたいなのができてくるあたりからすごく面白くて。

(澤部佑)そうやって順番に見ていくと面白いね。違いが。

(岩井勇気)そうなんですよね。で、いろんな作品もあったんだけど。ムンク展を見ていてさ、『○○の声』みたいなタイトルが付いている作品で。俺の横に若いチャラい男が2人、見に来ていたんだけど。「『声』ってなんの声なの、これ?」みたいな。「わっかんねー」みたいな。で、「見てると声、聞こえてくんじゃね?」みたいな。「はあ? 聞こえてこねえよ!」ってなって。言い合いをした後、2人で「はー、なんか変わった人なんだな……」ってなって(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! ああ、でも純粋な2人だね(笑)。

(岩井勇気)そう。それで去っていったよね。「なんで見に来たんだろう?」って思って(笑)。

(澤部佑)何も知らない状態で来たのかな? 「なんか変わった人なんだな」って。

(岩井勇気)で、人混みもまあまあなんだけど。なんか、平日だけど結構人がいるわけよ。

(澤部佑)まあまあ、そりゃあ人気だろうね。

(岩井勇気)で、メインの『叫び』のところはやっぱり人が多くてさ。長めの列になっていて。柵で整備されているんだけど。俺も母親と後ろに並んでさ、絵も進みながら見るんだけどさ。ちゃんと見たいから。でも5秒ぐらい『叫び』の前で留まると係員が来て「お進みください!」とかって剥がされちゃうの。

(澤部佑)フハハハハハハッ!

(岩井勇気)アイドルの「握手会かよ!」って思って(笑)。

(澤部佑)握手会みたいだね。ちょうど5秒ぐらいっていうのもね。

(岩井勇気)で、ロクにどう書いてあるのかとかも見れなかったから。

(澤部佑)そうか。岩井はそういうところを見たいんだ。

(岩井勇気)そうそう。また何回も並び直して。何回も列の後ろに言ってさ。なんか『叫び』のCDをいっぱい買った人みたいに(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! そうね。初回特典握手会。

(岩井勇気)『叫び』の音声が入ったCD、握手券ついているやつ。

(澤部佑)岩井はめちゃくちゃ買ったんだろうね(笑)。

(岩井勇気)で、何回も見に行ってさ。「ソロの叫んでいる部分がよかったです」とかっ「聞いてみて、本当に怖いって思いました」って。一応毎回言うことを変えてさ(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! そっちの方が喜ぶよね。

(岩井勇気)やっぱり俺も『叫び』に覚えてもらいたいから(笑)。

(澤部佑)せっかくならね。

(岩井勇気)でも1日にさ、やっぱり何回も行っていてもちゃんと『叫び』っていうのはあの顔をしてくれるよね。

(澤部佑)ああ、やっぱりそうなんだー。

(岩井勇気)やっぱりプロなんですね。

(澤部佑)ちょっと引きつったりしてなかった?

(岩井勇気)してない、してない。「また?」みたいな感じは出さないから。

(澤部佑)出さないか。プロだな。

(岩井勇気)確実にあの顔をしてくれるからさ。「やっぱり人気出るわけだな」なんて。

(澤部佑)たしかに。行列ができてね。

(岩井勇気)そうそう。で、「やっぱりあの絵のセンターでやっているだけのことはあるわ」って(笑)。

(澤部佑)まあ、あの絵のセンターは、たしかにあいつだよね。

(岩井勇気)あいつだよね。だから俺は総選挙あったらさ、『叫び』に全部投票券使おうと思って(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! CD全部ね。

(岩井勇気)そう。『叫び』が売れてもファンを続けようって俺は思っている(笑)。

(澤部佑)ああ、お互いに売れて離れていくファンじゃないのね。

(岩井勇気)そう。で、『叫び』が出待ち対応悪くなっても、俺はファンでいようと思うから。

(澤部佑)ああ、真のファンだ(笑)。最後まで見届けるぞっていう。

(岩井勇気)うん。でさ、見に行って俺はそう思ったんだけど。やっぱり母親は俺の母親だなっていう風に思わったのが、ムンク展を出た後、物販でちゃんと『叫び』のバッジのガチャガチャをやっていたからね(笑)。

(澤部佑)フハハハハハハッ! ああ、やっているね。

(岩井勇気)で、見事にシルバーの『叫び』を当てていたね。

(澤部佑)ああ、素晴らしいね。

(岩井勇気)「親子だな」と思ったムンク展でございました。

(澤部佑)ムンク展ね。……なに、最後の方、ずっと?

(岩井勇気)フフフ(笑)。『叫び』を推そうと思ってね。

(澤部佑)ずっとアイドルの感じで言っていた最後の方?

(岩井勇気)何回も剥がされました(笑)。

(澤部佑)フフフ、5秒ぐらいでね。

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