松尾潔 MIH-TY『FYT』・Keith Sweat『Red Negligee』を語る

松尾潔 MIH-TY『FYT』・Keith Sweat『Red Negligee』を語る 松尾潔のメロウな夜

松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でジェレマイとタイ・ダラー・サインのユニット、MIH-TY『FYT』とKeith Sweatの新作アルバム『PLAYING FOR KEEPS』から『Red Negligee』を紹介していました。

で、いまその共通のワードとしてマライア・キャリーの名前が出てまいりましたが、マライア・キャリーのアルバムももうリリース目前に迫ってますね。マライア・キャリー、いま何度目かのクリエイティブピークを迎えてるような気がしますね。そもそも「マライアに駄作なし」というのは僕の持論で、この番組でも何度かそう言った記憶があるんですが。

松尾潔が語る『マライア・キャリーにスランプなし』
松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でマライア・キャリーの最新曲を紹介。そして、『マライア・キャリーにはスランプがない』という話をされていました。 (松尾潔)この間、連休の間ですけどね。みなさんもご覧になった方、多いんじゃない...

ここに来てマライア・キャリー作品に、きらめきですとか輝きが戻ってきたような、そんな気がするのは僕だけじゃないと思います。いまバックに流れておりますのはタイ・ダラー・サインをフィーチャーした『The Distance』という新曲でございます。

この間ご紹介した『With You』という曲はね、タイ・ダラー・サインとも馴染みの深い、最近ではエラ・メイの仕掛人として知られるマスタードのプロデュースだったんですが。

松尾潔 Mariah Carey『With You』・Anderson .Paak『TINTS』を語る
松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でマライア・キャリーのDJマスタードプロデュース楽曲『With You』とアンダーソン・パークがケンドリック・ラマーをフィーチャーした『TINTS』を紹介していました。

このあたりの人脈をきっちり、そしてがっつり、そしてちゃっかり取り込むマライア・キャリー。本当に現役感を失わない人だなと思うんですが。最近、タイ・ダラー・サインがもう客演で引っ張りだこなんだなということも痛感いたします。一時のクリス・ブラウン、それこそこの番組で「今週のクリス・ブラウン」って言ってるぐらい客演が多かった時期がありました。まあいまでもね、クリスはいろんなところでひっぱりだこなんですが、最近はそのお株を奪うようなタイ・ダラー・サインのコラボレーターとしての人気ぶりというのを折りに触れ痛感するのですが。

そんなタイ・ダラー・サイン、やはり『メロ夜』では贔屓のシンガー、ジェレマイと『The Light』という共演曲を発表したことはこの番組でもご紹介済みなんですが。

松尾潔 Jeremih&Ty Dolla $ign『The Light』を語る
松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でジェレマイがタイ・ダラー・サインをフィーチャーした『The Light』を紹介していました。

ジェレマイとついにアルバムまで作っちゃいましたね。もっと言うと、ユニット名を作ったようです。ジェレマイの「マイ」とタイ・ダラー・サインの「タイ」を合わせて「MIH-TY(マイ・タイ)」。おしゃれですね。一杯飲みたいですね、マイタイ(笑)。

MIH-TY [Explicit]
Posted with Amakuri at 2018.11.11
MihTy & ジェレマイ & タイ・ダラー・サイン
Def Jam Recordings./ Atlantic Recording Corporation

そんなマイ・タイことジェレマイとタイ・ダラー・サインのデュオ名義での初めてのアルバムの中から、ラッパーのフレンチ・モンタナをフィーチャーしたこちらを聞いていただきましょう。ノートリアス・B.I.G.で有名なあの曲の踏まえた本歌取りカバーですね。聞いてください。『FYT』。マイ・タイです。

MIH-TY『FYT』

Keith Sweat『Red Negligee』

2曲続けて大変色っぽいナンバーをご紹介いたしました。まずはジェレマイとタイ・ダラー・サインによるデュオユニットですね。マイ・タイ、曲は『FYT』でした。これはノートリアス・B.I.G.の代表曲のひとつ、R.ケリーをフィーチャーしておりましたナンバーがございましたけども。タイトルはあえてここでは言いませんけども。そのノートリアス・B.I.G.といえばね、バッドボーイ・レコードで盟友ショーン・パフィ・コムズの完全なるプロデュースのもと、スターになったわけですが。フレンチ・モンタナっていうラッパーはパフィの秘蔵っ子ですから。

まあ、そういう意味で由緒正しき人脈でのカバーと言いますかね、引用っていうことになるんじゃないでしょうか。まあこういった文脈を踏まえてのリメイクっていうのは「うん、分かってるな!」っていう感じがして、この人たちが愛される理由もよく分かりますね。

そし「て変わらない」ということにおいては、なんかちょっとした凄みのようなものを感じますね。キース・スウェット。『メロ夜』の常連中の常連アーティストですが。2年ぶりとなる新作『PLAYING FOR KEEPS』の中から、今日はね、『Red Negligee』(笑)。いいですね、このもうキングとか大御所って言われる立場になっても、この重みのないタイトル。「赤いネグリジェ」ですよ。たまりませんね! エラ・メイがデビュー作で『Whatchamacallit』っていう軽いタイトルの曲を推し曲にしてるっていうことを2週前ですかね? 番組でもお話しいたしました。

松尾潔 Ella Maiファースト・アルバム『Ella Mai』を語る
松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でエラ・メイのファースト・アルバム『Ella Mai』についてトーク。クリス・ブラウンをフィーチャーした『Whatchamacallit』、H.E.R.をフィーチャーした『Gut Feeling』を紹介していました。

「これこそR&Bの真骨頂だ」って言いましたけど、キース・スウェットはたまんないな。30年前のデビュー盤である『Make It Last Forever』の時ともうアティチュードは変わらないんですからね。アルバムのタイトルがいいですよ。『PLAYING FOR KEEPS』。「生涯現役」って言えばいいんでしょうか?

プレイング・フォー・キープス
Posted with Amakuri at 2018.11.11
キース・スウェット
SMJ

もうなんか強精薬のキャッチコピーみたいですよね(笑)。まあしかも、有言実行と言いますか、キース・スウェットはアルバムの内容、今回も素晴らしいですね。アルバムの中からあと何曲、ご紹介できるのかな? 楽しみにしてますよ。

<書き起こしおわり>

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