松尾潔 Quincy Jones『I’m Gonna Miss You In The Morning』を語る

松尾潔 Quincy Jones『I'm Gonna Miss You In The Morning』を語る 菊地成孔の粋な夜電波

松尾潔さんがTBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』に出演。クインシー・ジョーンズの『I’m Gonna Miss You In The Morning』を選曲し、菊地成孔さんと語り合っていました。

(菊地成孔)じゃあ、今日の掉尾を飾っていただくというか。松尾さんの2曲目の選曲に。

(松尾潔)はい。あ、そうだ。ちょっと考えてなかった。

(菊地成孔)大丈夫ですよ。時間はありますよ。

(松尾潔)大丈夫ですか?こういう、楽しい夜をすごした後にも、朝はやってきますよね。朝って清々しいイメージがどうしても強いと思うんですけど。僕の愛するR&Bの世界では、朝もまたメロウなタイムゾーンになるんですね。

(菊地成孔)はい。

(松尾潔)クインシー・ジョーンズ『Sounds & Stuff Like That』。まあ、名盤中の名盤。

スタッフ・ライク・ザット

(菊地成孔)名盤中の名盤ですよね。ゴールドディスクですよね。

(松尾潔)そうです。78年の作品ですけども、この中の『I’m Gonna Miss You In The Morning』。アルバムの、2曲目です。

ゴールドディスクの2曲目

(菊地成孔)2曲目だ、そうだ(笑)。今日は、ゴールドディスク2枚の2曲目ふたつっていう、もう、なんていうか達人の技ですよね。なんか最近、こういうの流行っているんですよっていうようなチャラい話じゃないですよ。やっぱ。やっぱ素晴らしい選曲ですよ。

(松尾潔)いやいやいや、そんな持ち上げてくださるけどね、『これ、普段まかないでしか出してないんです・・・』ってもったいぶっているオヤジと変わらないです。僕(笑)。

(菊地成孔)まあ、とは言え、これは本当に・・・やっぱね、ゴールドディスクは全部聞くべきですよね。極端に言うと・・・

(松尾潔)いや、本当そうです。限られた時間だったら、そっから聞いていった方がいいと思うな。

(菊地成孔)あの、だっていまってね、極端に言うとですけど、『ラバー・ソウル』って、有名な曲と知らない曲が順番に入っているアルバムみたいになっちゃったじゃないですか。

ラバー・ソウル

(松尾潔)はー、はいはいはい。

(菊地成孔)一般的には。『ミッシェル』の次には、知らない曲。で、その次は・・・みたいな。『ラバー・ソウル』とか、あそこらへんのビートルズのアルバムね。だからまあ、その隙間ですよね。を、聞くっていうね。はい。

(松尾潔)なるほどね。あの、ほら。帝国ホテルのインペリアルバーとか、ああいうところに行くと、ワインリストが・・・たとえば、カジュアルなお店に行くと、割と値段順に書いてあるんだけれども。ああいうバーなんかに行きますと、15万円。えっ?っていう次に、9200円。で、次、8万円ってもう、読んでいて頭グニャグニャになっちゃう。それ、狙いなのか?っていう気もするし、まあ、いちばん言いたいことはひそひそ声で言うっていうホテルの作法なのかな?って、いろいろ考えたりもするんですけども。

(菊地成孔)そうですね。うん。

(松尾潔)名盤って呼ばれるアルバム、ちょっとそういうところあると思うんですよね。

(菊地成孔)ありますよね。うん。あります。あります。

(松尾潔)ワインリストとプレイリストっていうのはなにか通じるものがあるなって思いますね。

(菊地成孔)おおー、なにかもう、まるでもう、時間をかけて仕込んできたかのようなコメントを(笑)。

(松尾潔)いやいやいや、思いつきです。

(菊地成孔)それが思いつきで出るというね。素晴らしいですね。

(松尾潔)昨日の夜、久々にちょっと飲みに行ったんで。そういうことになっただけですけど。

(菊地成孔)はいはいはい。昨日の夜、久々に帝国ホテルのインペリアルに行ったってことをチラッと言ったりなんかしてね。はい(笑)。あの、リュクスな松尾さんなわけですが。というわけで、菊地成孔がお送りしてまいりました『菊地成孔の粋な夜電波』。そろそろお別れの時間となりました。来週も、というわけで、まあそうですね。TBSがとにかく大枚をはたいて、追加のギャラを乗せることで松尾さんと一緒にお送りする流れと相成りました。それでは、また来週。金曜深夜に。まあ、今日の続きですよね。あれですよね。伝説のラジオ番組『昨日の続き』っていうのがありますけども(笑)。

(松尾潔)(笑)

(菊地成孔)『昨日の続きは今日。今日の続きはまた明日』っていうのがありますけど。また来週ということで。じゃあ、今日の最後を飾る曲名。もう一度、改めて紹介していただきたいと思います。

(松尾潔)はい。クインシー・ジョーンズで、これ、ボーカルは若き日のルーサー・ヴァンドロスとパティ・オースティンですね。『I’m Gonna Miss You In The Morning』。

<書き起こしおわり>
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