渡辺志保とDJ YANATAKE『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』特集

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渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で2018年お正月にNHK FMで放送された『今日は一日”RAP”三昧』をまとめた書籍『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』を特集。放送当日の模様などについて振り返っていました。

(DJ YANATAKE)というわけでここからは……。

(渡辺志保)はい。『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』特集! イエーッ! ということで、お届けしたいと思います。あの日はですね、スタジオに4名ほどいておしゃべりをしまして。その4名がこの著者として名前を載せていただいてるんですけども。今日はスタジオに2名しかおりませんが、がんばってお届けしたいと思います。

(DJ YANATAKE)まあ、説明するとね……1月にNHK FMの方でやらせていただいた10時間ヒップホップ特番というのがありましてですね。みたいなくだりをやろうと思ったら……なんと、なんかちょっとすごい今日はスペシャルマル秘ゲストと言ってんでしょうか、これ?

(渡辺志保)アハハハハハッ! はい(笑)。

(DJ YANATAKE)じゃあ、さっそく行っちゃいましょうか。

(渡辺志保)いかなるものであったのか?っていうところも含めてね。よろしくお願いします。

(DJ YANATAKE)じゃあこちらみなさん、block.fm『INSIDE OUT』ですからね。局、違うんじゃないか? なんて思わないでくださいよ。『INSIDE OUT』の特集の前にこちらをお聞きください。

<音源スタート>

(宇多丸)はい、ということで『INSIDE OUT』をお聞きのみなさん、どうも。私、ライムスターの宇多丸と申します。ちょっとコメントでお邪魔しておりますが。何でこうやってしゃべってるかと言いますと、このDJ YANATAKEさん、そして『INSIDE OUT』をやっています渡辺志保さん。そして音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんとこの私と4人ですね、この2018年の1月8日にNHK FMで放送しました『今日は一日”RAP”三昧』という、NHKの人気企画で『○○三昧』シリーズっていう10時間にわたって……たとえば『アニメ三昧』とか『アイドル三昧』とかやるっていう中で、まあ『ラップ三昧』っていうのをやってくれという。

まあいまどきね、『フリースタイルダンジョン』以降のラップブームを受けてということですかね。私の方に話があって。最初は僕、アメリカのヒップホップというか、その歴史。それを10時間やる放送なのかなと思ってたら、向こうさん的には「日本語ラップで10時間、お願いします」みたいなことになって。で、「ああ、そうか。いまどきならそうだよね」なんて思ったんですけど、ただの僕としてはやっぱり、日本語ラップだけで10時間をやってももちろん盛り上がるのはいいんですけど、なんかこうこういう機会に前からやりたかった日本語ラップの歴史みたいなのが書いてある本とか記事みたいなのはちょいちょいありますし、アメリカのヒップホップの歴史とか書いてある記事とか本とか、これも山ほどあるんだけど。

その両方をちゃんとパラレルで語るっていうか、あの日本のヒップホップ・ラップがどういう風に進化してきたか?っていうところの背景にはかならず、やっぱりその同時代、世界のヒップホップシーンはどうだったか。アメリカのヒップホップシーンはどうだったかっていうのは絶対に関係してるんで。逆に言うと、日本のポップがなぜこういう風になったのかっていうのを、そのいまのアーティストもそうですけど、理解すにはもちろん……まあ、『INSIDE OUT』をお聞きのみなさんには釈迦に説法でしょうけど。やっぱり本場USのシーンの動向みたいなものを知らないと、本当の意味では理解できないというのはあるわけですね。

で、その構造があるのに、それを両方を並行で語るっていう、たとえば本とかそういうものがなかったので。じゃあ、この『”RAP”三昧』で、たとえばアメリカでヒップホップが誕生した1973年8月から始まって、80年までいったん話をしたら、その頃日本ではどうだったのかとか。アメリカの90年代のシーンがこうでしたっていう話をしたら、その頃日本ではどうだったのか。まあ、交互に話すような、そういう構成にさせてくださいみたいな話をして、放送をいたしまして。無事10時間、それこそクール・ハークの話から始まって、最後にBAD HOPのライブで終わるという、まあ非常に綺麗な構成だったと思いますが。

で、それをぜひ本にしたいと。非常にいい放送だったという評判もいただきまして、ほぼそのまま単行本化したのが今回の……これは差し出がましくもね、『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』なんてタイトルがついてますけど、これはNHK出版の方からですね、「商業的要請としてどうしても名前を入れさせてくれ」と。すいませんね、これね。私、本が売れる人間らしくてですね。はい(笑)。「『ライムスター宇多丸の』っていうことにさせてくれ」っていうことなんですけども、実際には4人の共著というか、4人でしゃべった結果ですね。

私、ライムスター宇多丸と高橋芳朗とDJ YANATAKEと、そして渡辺志保さんは本来はその放送の中で、ヒップホップ界・ラップ界のスラングを解説してもらうというコラムコーナーを担当していただいたんですが、まあ当日お越しいただいていたというところで、2000年代以降の語りの部分にも参加していただいて。これはまた非常によかった。やっぱり世代的に志保ちゃんの世代はリアルタイムの音楽に熱狂したその世代の熱っていうのはやっぱり違いがちゃんとありますから。志保ちゃんが参加してくれたおかげでさらに充実した内容になったという。まあ、この4人で共著という形で出ている本なんですね。

なのでぜひ、『INSIDE OUT』をお聞きのみなさんはものすごいヒップホップに詳しい方だと思いますが、ひょっとしたらお若いリスナーの方で昔のことをそんなに知らないとか、流れをいまさら勉強したくないなんていう方。いちばん手軽に勉強できる内容にもなってると思いますし。あと、そうですね。僕のちょっとした自慢としてはですね、結構語りの合間合間に……特に前半部ですね。90年代いっぱいぐらいまでは、「本人に直接話を聞いてたしかめたんだが……」みたいなくだりがちょいちょい出てくる。それこそ、これはインタビュー的な内容じゃないですけど「も2パックと会いましたが……」とか、そういう話とかね。

あとはそれこそ「グランドマスター・フラッシュが日本に来た時に聞いたことですが……」とか、「ナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズに話を聞いたことですが……」とか。直接聞いたシリーズっていうのがちょいちょい出てくるっていうね、ここがポイントだったりするかなと。私、自分的自慢ポイントとしてはね、はい。だったりすると思います。しかもこれね、結構読み応えあるドスンとした厚みなんだけど、装丁がすごいよくて。非常に軽くてですね、持ち運びもしやすい上に非常に読みやすい。アンド、1600円+税というですね、このボリュームの本としてはかなり安いと思うんですよ、正直。

なのでぜひぜひ、今後のオールドスクール。特にここまでのヒップホップの歴史の勉強のお供にと言いますか。入門として最適ですし。あと、周りの人に……日本はラップ・ヒップホップという文化の浸透度がやっぱりめちゃめちゃ世界的に遅れてる国じゃないえすか。まあ、これは私どもの力不足なんですが……なんですが! なので、そういう周りの人がわかってくれないなんていうのがあれば、これをぜひおすすめいただくと。まず「NHK」というお墨付きがついておりますし。そういう時に「この人は早稲田を出ているんだよ」なんて。こういう時に学歴が役立つんですね。ありがたいことですね。はい。

これをお父さん、お母さんに1冊ずつ渡す。こんなのもよろしいんじゃないでしょうかという、余計なことを言ってしまいましたね(笑)。はい。といったあたりで長々とお邪魔いたしました。ぜひ『ライムスター宇多丸の”RAP史”入門』、手にとって、面白いなと思ったら買っていただければなと思う次第でございます。お邪魔いたしました。ライムスター宇多丸でした。

ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門
Posted at 2018.11.9
宇多丸, 高橋 芳朗, DJ YANATAKE, 渡辺志保
NHK出版

<音源おわり>

(渡辺志保)すごい! もうこれで特集終わってもいいんじゃなかろうか?っていうぐらいの宇多丸さんの(笑)。

(DJ YANATAKE)アハハハハハッ! いいでしょう。だからね、終わりです!

(渡辺志保)はい、終わり。ありがとうございました!っていう(笑)。

(DJ YANATAKE)いやー、でもやっぱりね、ありがたい早稲田ね。

(渡辺志保)ありがたい早稲田の名前がね。で、私も今回、この本を共著という形で出させていただいたということで、私も母校の広島県広島市にございます比治山女子中学校・高等学校の図書室に寄贈をさせていただきました。

(DJ YANATAKE)おおっ、母校にこの本を? 素晴らしい!

(渡辺志保)そうよ。柳川さん、そうなの!(笑)。2冊ほど、図書室にね。で、さっき中学校3年生の時に……中高一貫の学校だったんだけど、中学校2年生の時だったかな? その時の担任の先生からLINEで……LINE交換してるんですけど。LINEで図書室に本が飾られている写真が届きましてですね。「渡辺志保さんは卒業生です」って書かれたポップがあの広島カープV9達成の新聞の隣にですね、置かれておりまして。非常に誇らしい気持ちになりましたという感じです。

(DJ YANATAKE)でもね、そういう風に母校に本を置いてもらえるようなものが出せたっていうのは非常に誇らしい……。

(渡辺志保)そうよ。NHK出版だから。

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「NHK」という印籠

(DJ YANATAKE)なんすか、この「NHK」って言った時のこの印籠みたいな(笑)。「NHK」!っていう(笑)。

(渡辺志保)ひかえおろう!っていうね。「我々、NHKだぞ!」っていうね(笑)。

(DJ YANATAKE)「NHKから本を出したことがあるんだぞ!」っていうね(笑)。

(渡辺志保)ここぞとばかりに(笑)。

(DJ YANATAKE)いいですね。これ、使えますね。

(渡辺志保)そうよ。だからお嫁さんのご家族とかと話す時にね、「僕はこの間、NHKから本を……」「ほう、そうか、タケシくん!」っていうね。

(DJ YANATAKE)でも冗談じゃなくて当時の放送も、これは何度も言っているんですけども。1月8日、10時間やったとはいえ、Twitterが盛り上がりすぎて。まず「成人式」っていうトレンドワードを超え。

(渡辺志保)1月8日は成人式だったから、その国民行事の成人式を飛び越えて。

(DJ YANATAKE)「#zanmai」とかが上に行ってザワッとし始めて。で、日本で1位になったと思ったら、なんと世界のベストテンにこのハッシュタグが入ったっていうね。

(渡辺志保)そうなの。だからみんな、本当にお正月は暇なんだなっていう(笑)。みんなラジオを聞いてハッシュタグをつけてくださっているの、超ありがたいことだなって思いました。本当に。

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