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町山智浩 2018年アメリカ中間選挙直前レポート

町山智浩 2018年アメリカ中間選挙直前レポート たまむすび
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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で投票を目前に控えた2018年アメリカ中間選挙について現地からレポート。今回の選挙の争点「最高裁判事任命」などについて話していました。

(赤江珠緒)現在町山さんはアメリカ・中間選挙を取材中ということで。いよいよですもんね。異例の盛り上がりということですが、どうなっているんでしょうか? 町山さん?

(町山智浩)はい。町山です。

(赤江珠緒)いま、どちらにいらっしゃるんですか?

(町山智浩)いま、ニューヨークのホテルなんですよ。あと数時間後に報道ステーションに生で出ますので。だからいま、ニューヨークにいるんです。

(山里亮太)町山さん、僕ちょうど一昨日『華氏119』を見てきまして。

(町山智浩)ああ、はいはい。どうでした?

(山里亮太)いや、もう町山さんがおっしゃった通りで。「そりゃあトランプになるわな」っていう気持ちになりましたね。

町山智浩 マイケル・ムーア『華氏119』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でマイケル・ムーア監督の最新作『華氏119』を紹介していました。

(町山智浩)そうなんですよ。だから、アメリカ全体を見ないで個別のそれぞれの選挙区のニーズに応えるということをトランプはやったんですよね。特に「忘れられた人々」と言われた白人労働者の人たちの支持を得て大統領になったんですけども。で、今度の中間選挙はそのトランプ大統領に対する信任投票になると言われています。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、大統領選挙は次は2020年にあるんですけど、その間なんで中間選挙なんですけども。大統領に対しては今回は投票しないんですね。で、実際には上院議会と下院議会の議員に対して投票をするんですが……ただ、今回の選挙はこの間のトランプの大統領選挙。2016年の選挙の時に投票に行かなかった人たちが今度は投票をするだろうと言われているんですよ。

(赤江珠緒)行かなかった人たちが結構いた?

(山里亮太)ものすごくいたんですよね。

(町山智浩)はい。まあ、『華氏119』の中にも出てくるんですけど、1億人の有権者が投票をしなかったんですよ。2016年に。で、投票率は最低だったんですよ。それで実際、特に投票をしなかった人っていうのはまず女性です。ヒラリーさんが大統領選の候補だったのにもかかわらず、女性の投票数がオバマさんの時よりも少なかったんですよ。

(赤江珠緒)そうだったんですね。

(町山智浩)あとは黒人。黒人も投票に来なかったんですね。オバマさんの時に比べると。それと18歳から29歳の若い人たち。この人たちも投票に行かなかった。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)この3つの層は普通は民主党に投票をするような人たちだったんですよ。その人たちがなぜ投票をしなかったのか? それは彼らがバーニー・サンダースさんに投票をしたかったからです。

(赤江珠緒)ああ、そうか! ヒラリーさんに予備選で敗れた。

(町山智浩)そうなんですよ。まあ、女性の投票者はヒラリーさんに投票した人が多かったんですけど、バーニー・サンダースさんを支持していた人たちは投票に行かなかったんですね。女性でも。で、投票数が少なくなっちゃったんですよ。

(赤江珠緒)そういうことか。

(町山智浩)それで、結果としてドナルド・トランプ大統領が当選という形になったので。前回、行かなかった人たちが今回は動くだろうと言われていて。中間選挙っていうのはいつもアメリカ、投票率がすごく低いんですけども、今回は史上最高の投票者数になるだろうと予測されています。で、具体的に何をするのか?っていう話をまずした方がいいんですが。まず、下院議会っていうのがあります。これは日本の衆議院にあたるんですけども。法案を出したりするところですね。これは435議席あるんですけど、この議員全員が今回入れ替えになります。

(赤江珠緒)全ての議席が。

(町山智浩)はい。で、上院というのは日本の参議院にあたるところで、これは法案とかに対して承認を与えるところですけども。そこは全部で100人いるんですね。これは各州2人ずつで50州だから100人なんですけども。そのうちの1/3にあたる35の議席が選挙で選ばれます。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)で、今回は下院議会は民主党が多数派を取り戻すだろう。過半数を奪うだろうと。いま、下院は共和党が過半数なんですけども、今回の選挙で民主党が奪い返すだろうと言われています。で、ポイントになっているのは現在、今回の選挙では女性の候補者が237人います。

(赤江珠緒)そうなんですってね。

(町山智浩)下院が435議席ですから、すごい数の女性が出ています。で、あとはすごく若いです。それからイスラム教徒であるとかプエルトリカンであるとか、そういったマイノリティーの人たち。ソマリア難民の人とか、そういった候補者の人も多いです。だから実を言うと今回の選挙は反民主党員が議席を取るだろうと言われています。

(山里亮太)反民主党の民主党員?

(町山智浩)そうです。バーニー・サンダースのような人たちです。いままで民主党員じゃなかったんだけども、今回の選挙で2つしか政党がないから民主党から出ている人たちです。この人たちは民主党のいままでの主流派の、既得権のある古い民主党エリートの人たちに予備選で戦いを挑んで勝ったんで出てきている人たちです。だから民主党が今回、入れ替わる形になりますね。若い人たちに。

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民主党内の入れ替わり

(山里亮太)その民主党の候補を出していかなきゃいけないっていうのは『華氏119』の中でもありましたね。候補者をいっぱい探すシーンもありましたもんね。

(町山智浩)はいはい。その中で、僕がさっき選挙事務所に行ってきたんですけども、注目をされているのはアレクサンドリア・オカシオ・コルテスさんっていう28歳の女性で。プエルトリコ系で、この間まではバーテンダーをやっていた人ですね。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)この人はお父さんが亡くなって、お金が全部なくなって大学にも行けなくなったりして。「なんでアメリカにいるのに、そんなお父さんが亡くなるぐらいでお金がなくなっちゃって大学に行けなくなるなんていう事態が起きるんだ?」っていう。

(赤江珠緒)ああ、保険もないからね。

(町山智浩)いろんなことでね。で、それを改善するために出てきている人で、ものすごい人気ですね。ニューヨークのブルックリンの人ですけども。

(赤江珠緒)じゃあ、今度は民主党にも……前には入れられなかった人たちの受け皿的な候補はたくさんいるということですか?

(町山智浩)たくさんいます。だから今回、特に下院の方は全部入れ替えなんで。で、この間の選挙で行く気がなくなっちゃった人たちが来て、投票をして、民主党は下院では過半数を取るだろうと言われています。

(赤江珠緒)ああ、そうですか。

(町山智浩)ただ、問題は上院なんですよ。上院は100、議席があるうちの35しか投票の対象にならないので、この改選のわずか35でもって100議席中の過半数の51を取らなければならないんですよ。で、これはたぶん共和党が過半数を維持したままになるだろうと言われています。まあ、民主党が過半数を取るのは無理だろうと。現在、民主党が取れそうなものを全部足しても51にはならないんですよ。

(赤江珠緒)ああ、そうですか。

(町山智浩)だからこれは無理だろうと言われているんですけども。

(赤江珠緒)じゃあ、ねじれ状態になる?

(町山智浩)上院と下院でねじれになるでしょうね。そう言われています。で、上院ではいまどっちに転ぶのかわからない州がありまして、そのひとつがテネシー州なんですよ。テネシー州にテコ入れをするため……要するに共和党候補が弱いので、トランプ大統領がこの間、テネシーのチャタヌーガという街に行って演説をしたんで、僕もそこに行ってきたんですよ。で、チャタヌーガって変な名前なんですけど、ちょっと音楽をかけてもらえますか?

(町山智浩)はい。これは結構誰でも知っている曲ですよね? 曲名を知らなくても。

(赤江珠緒)うん、うん。

(町山智浩)はい。これは『Chattanooga Choo Choo』っていう歌なんですよ。これ、歌詞が本当はついているんですけど、ベニー・グッドマンのバンドでやっている昔のジャズですけども。で、このチャタヌーガっていう街はテネシー州っていうところにあるんですけども。これはインディアンの言葉なんですね。チャタヌーガっていう街は。そこで、トランプ大統領が来て演説をやったというのはすごく重要なことなんですよ。

(赤江珠緒)へー。

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