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町山智浩『キャンディマン』を紹介する

町山智浩『キャンディマン』を紹介する たまむすび
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町山智浩さんが2021年10月12日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『キャンディマン』を紹介していました。

(町山智浩)で、まだ続くんですよ。次はホラー映画でね、『キャンディマン』っていう作品ですね。これね、1992年に作られた『キャンディマン』という映画の続編なんですけれども。『キャンディマン』っていうのはね、子供にお菓子、キャンディをくれるおじさんのことなんですが。彼は実は幽霊なんですね。昔、黒人が白人たちにリンチされて殺されて、その幽霊が蘇っている。片腕を切り落とされたところにですね、肉鈎っていうフックを付けて、それで人を殺す黒人の幽霊なんですね。キャンディマンっていうのは。

で、それは伝説になっていて、鏡を見ながら鏡の前で5回「キャンディマン、キャンディマン、キャンディマン……」っていう風に唱えると、キャンディマンが現れてそこにいる人間を皆殺しにするという伝説があるんですよ。

(赤江珠緒)結構あっさり呼べますね。

(町山智浩)そうそう。今、5回言いそうになりましたけども(笑)。言っちゃいけませんよ? キャンディマンが出てくるから。で、それを知ったアーティストがいて。コンテンポラリーアートっていう現代美術をやってる人、画家がそれを展覧会に出すんですよ。キャンディマンっていうコンセプトのアートを。で、それは鏡なんですよ。で、その鏡を画廊に飾って。そこの説明文を見ると「これはキャンディマンっていう伝説があって、5回唱えるとキャンディマンが出てきます」って書いてあるアートなんですよ。それを飾っちゃったために、本当にキャンディマンが現れるという話なんですけど。

(赤江珠緒)あららーっ!

(山里亮太)絶対に怖いやつだ……。

アメリカのジェントリフィケーション問題を描く

(町山智浩)もう怖いやつなんですけど。ただね、これはアメリカにおける「ジェントリフィケーション」っていう問題を描いた社会派ホラーでもあって。これね、中に出てくるそのキャンディマンが実際に出てきたのは、その黒人がリンチされた黒人の貧困層住宅というものがシカゴにあったんですね。プロジェクトというんですが。それが取り壊されて、すごい高級なコンドミニアム……高級なタワーマンションになっちゃってる時代の、今の話なんですよ。

で、その黒人たちもみんな豊かになって、そこに住んでね。で、黒人たちのその非常に悲惨な歴史っていうものをみんな忘れているというところでキャンディマンが蘇ってくるっていう物語になってるんですよ。で、これはね、アメリカ各地で今ね、そういった……ニューヨークにはハーレムっていう黒人地区があるんですが。そういうところも今、高級住宅地になっちゃっているんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)で、貧しい人たちはそこに住めなくなっちゃってるんですよ。

(赤江珠緒)ああ、時を経て変わってきてるんですね。そういうところもね。

(町山智浩)そうなんですよ。もうどんどんどんどん追い出されている。さっきも言ったように、だからホームレスが増えてるんですよ。年収400万円あっても、アメリカの大都会では家賃が払えなくてホームレスになっちゃうんですよ。高級住宅ばっかりになっちゃっているから。そういうことも描いている、非常に深い映画がこの『キャンディマン』ですね。

『キャンディマン』予告

<書き起こしおわり>

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