RAU DEFさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』にゲスト出演。いちばんヤバいと思うラッパーとしてドレイクを挙げ、その魅力についてPUNPEEさんと話していました。
(PUNPEE)で、もう一通メッセージです。「PUNPEEさん、RAU DEFさん、こんばんは。いつもリアルタイムで拝聴しています。RAU DEFさんのニューアルバムを購入させていただきました。RAU DEFさんにお聞きしたいのですが、今回のアルバムを作るにあたっていちばんこだわった部分と苦労した部分があれば教えてください。あと、アルバムリリースのワンマンはやりますか?」。はい。というわけで、先週に引き続き今週もRAU DEF氏と2人で話している感じの続きになりますので、この答え的なものに関してもあとで答えてくれるでしょう。というわけで、どうぞ。
<対談音源スタート>
(PUNPEE)(ゴホン……)今日、俺喉が枯れてるよね? 枯れてない?
(RAU DEF)うーん、わかんない。
(PUNPEE)「わかんない」じゃなくて、「枯れてるか、枯れてないか」で言ったら枯れてない?
(RAU DEF)うん、まあたしかに。
(PUNPEE)なんかガラガラしている気がする。はい。RAU DEFを今日はゲストにお迎えしています。RAU DEFくんです。
(RAU DEF)アイーッ!
(PUNPEE)そもそも「RAU DEF(ラウデフ)」っていう名前はどこから来てるんですか? 俺、あんまりそれちゃんと聞いたことなかったかもしれない。
(RAU DEF)あんまりね、これね、ないんだよね。本当になんか……「ラウド(Loud)」。
(PUNPEE)ラウドはでも「L」じゃん。
(RAU DEF)「クレバ(Kleva)」が変えているみたいな感じで。「Clever」を「Kleva」にするみたいな。
(PUNPEE)ああ、なるほどね。「C」を「K」にしたような感じで「Loud」の「L」を「R」にしたんだ。で、「Loud」+「Def」っていうことか。ああーっ、すごいね。全然、はじめて知った。じゃあ「大きくDefに」みたいな感じなの?
(RAU DEF)まあ「Def」には「間違いない」みたいなのがあるじゃない?
(PUNPEE)でもそう考えると、結構オールドスクールなネーミングだよね。
(RAU DEF)うん、そう。
(PUNPEE)「Rau」って「野菜」っていう意味もあるじゃん?
(RAU DEF)ああ、そうなんだ。
(PUNPEE)スラングで「野菜」っていう意味があるらしくて。だから草食的な意味なのかな?って思ったりもしていたけど。
(RAU DEF)別にそういうわけじゃない。
(PUNPEE)はじめて知りました。ありがとうございました。
(RAU DEF)はーい。
(PUNPEE)フハハハハハッ! なにそんな反省してるみたいな(笑)。そんなRAU DEFさんですが、ラウくんが思う、ずっとこの人がスターだっていうラップスターって海外・日本を問わず誰かいたりするんですか? 「この人のフロウはずっと好き」とか。
(RAU DEF)最近、それは変わって。昔から聞いているやつの中でも。
(PUNPEE)昔は誰だったの?
(RAU DEF)昔は、なんかナズとか。
(PUNPEE)ああ、ナズとかももちろん聞いてた?
(RAU DEF)超聞いてたっす。
(PUNPEE)ジェイ・Zとかも?
(RAU DEF)もちろん聞いてたし。
(PUNPEE)スヌープとかは?
(RAU DEF)スヌープはあんまり……超聞いていたけど、「あんまりこういうスタイルはいいかな?」って思っていた。自分は。
(PUNPEE)2006年、7年ぐらいからはさ、リル・ウェインだったじゃん? やっぱり流行りだったじゃん?
(RAU DEF)もうヤング・マネーがヤバすぎて。カニエとかもみんなヤバかったけど。
(PUNPEE)カニエとかよりもウィージー?
(RAU DEF)ヤング・マネーがヤバかった。ニッキー・ミナージュとかタイガとか。いちばんドレイクがヤバすぎて。まあ、いまもだけど。
(PUNPEE)へー!
(RAU DEF)いちばん、そうかもしれない。ヒーローっていうのだったらドレイクかも。超ヤバい。
(PUNPEE)ああ、そう?
(RAU DEF)絶対にヤバい。声とかが基本的に好きなんだと思う。
(PUNPEE)ふーん。俺、ドレイクとかよりも全然リル・ウェインだと思っていた。
ラップヒーロー・ドレイク
(RAU DEF)いや、全然ね、ドレイクの方が……まあ、ドレイクってもともとはリル・ウェインの真似なんだけど。でもいまは完全に自分のドレイクだから。だからその当時はファボラスだとかキャシディとかは聞いてた。スウィズ・ビーツとかそこらへんも。カニエとかもヤバい。でもその時、みんなカニエがヤバいって言っていたけど。カニエが超イケイケで。でもまあ……。
(PUNPEE)あんまりそんなカニエっていう感じのスタイルでは、ラウくんはそこまでは。
(RAU DEF)でもそれは当時はジェイ・Zとかビギーとかナズとかヤバいと思いながら。絶対にヤバいと思っていて、なんか新しいキャシディとかファボラスとかも聞いていたんだけど。
(PUNPEE)ディプセットとかは?
(RAU DEF)ディプセットも超聞いていた。でも当時はみんなが「かっこいい」って言っているから「かっこいい」と言っているだけで。ディプセットの音楽性なんか全然わかんない。
(PUNPEE)フハハハハハッ!
(RAU DEF)まあ「当時ヤバかったよね」っていまは言える。そんなの、その当時はイケイケすぎて全然日本人には理解ができていないよ。
(PUNPEE)へー。ラウくんはどうだったの? ラウくんも全然わかんない?
(RAU DEF)いや、全然知ったかぶって「ああ、ヤバいよね!」みたいな。「ディプセッ!」みたいな。全然わかんない。
(PUNPEE)フハハハハハッ!
(RAU DEF)だからGユニットとかも全然わかんなかったし、エミネムとかも。だから2パックとかはヤバいと思っていた。ビギーよりも2パックの方がヤバいと思っていたし。
(PUNPEE)ふーん。2パックも好き?
(RAU DEF)2パックは……なんか歌い方。
(PUNPEE)メロディーがっていうこと?
(RAU DEF)なんか歌い方かっこいいなって思うっす。2パックは。でも死んじゃっているから。それは更新されないじゃない?
(PUNPEE)そうだね。
(RAU DEF)だから、いまはかっこいいのはドレイクとかっすかね。
(PUNPEE)ドレイクはそのスタイルもメロディーの作り方も?
(RAU DEF)全部かっこいいと思う。ドレイクは。
(PUNPEE)ああ、そう?
(RAU DEF)うん。うさんくさいっていうかやりすぎるところ、あるじゃないですか。ドレイクって。でもそれもかっこいいっす。別に。ラップも……本当にかっこいいラップを知っている人が真似をした究極のかっこよさ、みたいな。
(PUNPEE)どういうこと?
(RAU DEF)ドレイク自体がオタクっていうことっす。
(PUNPEE)ああ、なるほどね。
(RAU DEF)だからそのオタクの究極体のマジでヤバいなっていう。1個も外さないメロディーのヤバいチームとかがサポートしているし。
(PUNPEE)ああ、それを自分の周りとかで自分で強化していった最終形態みたいな?
(RAU DEF)そう。ちゃんと自分が好きなものを持っている人をチームに入れているじゃないですか。だからかっこいいなっていうか。
(PUNPEE)ちゃんとそのフロウ的なメソッドみたいなのもラウくん的には完璧だと?
(RAU DEF)そうそう。声とかもかっこいいし。
(PUNPEE)ドレイクでじゃあ、ラウくんの好きな曲を1曲……。
(RAU DEF)ええとね、なんかさ、「テテテーテーテー、テーテーテー♪」って始まる曲。
(PUNPEE)えっ?
(RAU DEF)「テーテーテーテーテーテーテー♪」みたいな。
(PUNPEE)三三七拍子じゃん。
(RAU DEF)そうだよ。それで始まる曲。『Fireworks』とかが入っているアルバムの。
(PUNPEE)あれじゃない? 「パパパ、パパパパパパッ……♪」って。
(RAU DEF)違う違う。「Who’s right now♪」みたいな……。
(PUNPEE)それ、シングルで切られているやつ?
(RAU DEF)わかんない。いま、調べられない? その曲、ひさびさに聞きたいかも。
(PUNPEE)これ?
(RAU DEF)全然古いやつ。もっと古い、もっと古い、もっと古い。あ、そこらへんっす。
(PUNPEE)えっ、これじゃない?
(RAU DEF)ああ、そうだ。『Show Me A Good Time』か。
(PUNPEE)(イントロを流す)
(RAU DEF)ああ、そうだ!
(PUNPEE)ああ、これだ(笑)。
(RAU DEF)三三七拍子でしょ? だから言ってるじゃん!
(PUNPEE)本当だ(笑)。ああ、懐かしいね。
(RAU DEF)マジでみなさん、聞いていてください。俺のさっきのドレイクのフロウ、同じですから。
Drake『Show Me A Good Time』
<書き起こしおわり>