池田純 2020年東京五輪以降の日本・スポーツ界を語る

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元横浜DeNAベイスターズ社長の池田純さんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で、2020年東京五輪以降の日本・スポーツ界について話していました。

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(プチ鹿島)「東京オリンピック後にスポーツは衰退するんじゃないか?」っていうことですが。

(池田純)「衰退」とは僕は思わないんですけど、ただピークが来るので。来年、ラグビーワールドカップがあって、オリンピックがあって、その後にマスターズがあって。その後って、たとえば企業がスポーツにお金を出し続けるなんか大きなイベントがあって露出効果があるのかとか考えると、終わった後の受け皿ってそんなにないじゃないですか。Jリーグとか野球に戻ってしまって。だからいまのようなスポーツの――僕は「ブーム」だと思っているんで――これがずっと続くということは難しいと思うんですよね。

(プチ鹿島)でもたしかに政治とかもそうですよね。なんでも2020年を区切りの目標にして。それが終わったら、みんなおじさんたち疲れちゃうんじゃないかって思うんですけども。

(モーリー)そしてその時に第二次トランプ政権ができるとどうなっちゃうんだろう?っていう。もう世界の秩序がぶん回されちゃって。そしておじいさんたち政治家は対応できず、相変わらず身内で忖度して……グシャッ! みたいな。

(プチ鹿島)2020年が終わった後が、ねえ。

(池田純)だからいままでのおじさま方はそこまでの道筋を作ってくれたわけじゃないですか。2020年まで。けど、もういまの環境ってすごく変わっていて。さっきのFacebookじゃないですけど、時代環境が思いっきり変わっているわけですよ。で、正直日本の国力っていろんな意味で落ちているじゃないですか。けど、それに蓋をしたかのようにガラパゴスで。「あっ、出た。鎖国の国!」っていう感じがするんですけども。そのへんをもっと、いまの考え……SNSとかも全部わかっていてダイナミズムがあるような経営にバトンタッチを上手く、おじさまたちに支えていただきながらできるかどうかが僕、2020年以降のすごいキーになってくると思うんですよね。

(プチ鹿島)そうですね。

(モーリー)じゃあたとえば、具体的にそういうSNSコンシャスな……なにができますかね?

(池田純)さっきのZOZOの話だってそうなんですけど、別にTwitterでやってじゃあ球団買収のお金をクラウドファンディングみたいなので集めちゃったっていいだろうし。それで新しい球団をどうこうしたいっていうのをどんどんどんどん発信することだってできるわけだし。やっぱり、いまの時代に合ったリーダーがどんどんやっていかないと、ボクシング連盟みたいなことはどんどん起こりますね。

(モーリー)なるほど。あと、県とか地方を回っていくと本当に富が行き渡っていなくて。仕事がないからみんな大阪と東京に出てきちゃって、ますます過疎化しちゃうわけよね。で、街の中はみんなシャッター街よ。郊外の大規模な量販店ができちゃって。これが課題じゃない? これにたとえばスポーツなりアミューズメントが何かを還元したり、富の分配を変える方法はないんですかね?

(池田純)すぐにブームになりやすい国じゃないですか。なんか「こうだ!」って……「野球だ!」って言ったらどの県も地方も「野球だ!」ってなるし。いまは「どの県にもスタジアムアリーナをほしい」とか。でも、そんなにジャニーズ事務所がいっぱいあるわけじゃないし、そんなにコンサートができるわけもないし。JリーグだとかBリーグ、バスケだとかいろんなのを各地方がやろうとしている話はいっぱい聞くんですけど。

(モーリー)地方のテレビ局に行くと、新しくチームができるとただそれを応援して……オーガニックじゃないんですよ。これがどういう流れになるのか、応援するメディアも「地元を応援する」というふりをしているだけで。理解がね、誰も理解していない状態でただ動かしている感じっていうか。

(池田純)だから東京とか神奈川とか大阪とか、大きなところは人口がいっぱいいるんで、それは3万人のスタジアムを満員にしたり、バスケだったら5000人とか満員にできますけど。地方に行けば行くほど、東京とかそういうところと戦ってもしょうがないわけですよ。だから同じスポーツを目指していても限界があって。でも、スポーツにはいろいろなものがあるじゃないですか。

(プチ鹿島)ああ、なるほど。東京とか大都市とは同じ勝負をするんじゃなくて。

(池田純)だからたとえば四国の方に行って、すごいサーフィンのいいポイントがあって。だったらそこはサーフィンで街づくりをして。すぐそこにある学校をサーフィンスクールにしてサーフィン部とかを作って。で、サーフィンの大会に回っている時は高校でも授業に出ていなくても単位をあげるような仕組みを作っていったりとか。

(プチ鹿島)そこにしかないもので。

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その土地に合ったスポーツで街おこし

(モーリー)で、サーフィンといえばやっぱり外国人ですよね。その外国人を大いに呼び込めるか。それででも、「いや、これは厳密に言うと定住されて移民になったらどうしよう?」みたいな、ちょっとした反対の声が1個あると「じゃあ、やめましょう」っていうのが地方議会だったりするじゃない? そこを突破する誰かが必要になってきちゃうじゃない?

(池田純)だってAirbnb、民泊だってなんか広がっているのか広がっていないのか、わからない。けど、そのサーフィンの街でやるんだったらサーフィン仕様になった家。外でもシャワーを浴びれます。しかも真冬でも温水で浴びれます。家の中にはサーフィンのビデオとかもいっぱい揃えています、みたいなそういうAirbnbをいっぱい揃えて、AirbnbのWEBサイトの中も「この街にはこういうのがいっぱいあります」っていうだけで、インバウンドでそういうのが好きな人がいっぱい来るじゃないですか。

(プチ鹿島)ああ、そうですね。

(モーリー)サーフィンの聖地はなにがあっても、飛行機に乗り継いでも行っちゃうからね。波のためには。

(プチ鹿島)行きますね。それが好きな人はね。

(池田純)だからいろんなスポーツ……大きいスポーツだけにとらわれないで、もっと地方に合った各々のスポーツの、それでその地域を活性化させるっていうやり方はいっぱいあると思うんですよね。

(プチ鹿島)それはなんで気づかないんですかね?

(池田純)みんな、日本が「スポーツだ!」っていうと「バスケだ、Jリーグだ」ってなるんで。

(プチ鹿島)もう右へならえみたいな感じで? まあ、「バスケぐらいだったらちょっと先進的だろう」ぐらいに思っちゃう。

(モーリー)みんなと違う、その列を乱してサーフィンに投資したということの上手くいかなかった時にそしりを受けるのが怖いみたいな。それがオヤジカルチャーに見えるんですよ。ちょっとしたそしりを受けたっていいじゃない? スティーブ・ジョブズになればいいじゃん!って思うんですけど。なんなの? オヤジの世代はもう無理なんですか? スティーブ・ジョブズにいまからなるっていうのは。

(プチ鹿島)じゃあ、富山の参与になったモーリーさんは絶対クラブカルチャーを流行らせるべきですよ。

(モーリー)はい。氷見市の。クラブカルチャーで氷見ダブ・ステップ、氷見ステップとかって言ってブワーッ、バババババッ!って。特注のものすごい天井に届かんとするスピーカーで、1キロ離れていてもお腹にグググッと来るような、そういうライブを。ベアリー・アライブみたいなアーティストを呼んできて。

氷見ダブ・ステップ計画

(プチ鹿島)そこだったらいくらでも音が大きくてもいいですもんね。

(モーリー)人が少ないんだから、やるべきだよね。全部で1万何千人なんだから。みんなちょっとこの日はこっちのグラウンドに行っておいてくださいって言っておいて、ドーン!って行けばいいよね。最高だよね!

(プチ鹿島)高円寺阿波おどりみたいな感じですよね。

(モーリー)そうそう。氷見踊り。いいと思いますよ(笑)。

(池田純)全員ブリを回しながら踊ればいいんじゃないですか?

(モーリー)そうですね(笑)。ブリ回しみたいな。いや、なんでもありだよ。だからあとは勇気だよね。ただ、それを俺が1人で持ち込んでカセットプレイヤーにカセットを突っ込むみたいに、「じゃあモーリーさんに任せたから、予算さえ言ってくれればあとは自分で……」っていうのは思いんで。もうちょっとブレーンもほしいかなっていう気はしますけどね。はい。

<書き起こしおわり>

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