PUNPEE FUJI ROCK FESTIVAL2018を振り返る

PUNPEE FUJI ROCK FESTIVAL2018を振り返る SOFA KING FRIDAY

(PUNPEE)メッセージ。東京都の方。「Pさん、夜分遅くまでお疲れ様です。もうすぐフジロックの季節ですね」。これ、6月に来た手紙っすね。「……昨年のホワイトステージのパフォーマンスは圧巻でした。ところで昨年のフジロックでは『明日帰るけどビョークは見たい』とフリースタイルで煽ってましたが、今年は誰に注目してますか? ちなみに僕はフィッシュボーンです。もちろんパさんも見たいです」。はい、ありがとうございます。ステッカーを送らせていただきます。

今年実は用意が結構手間取っちゃって、ケンドリック・ラマーとこも見たかったんですけど、誰1人見れなかったっていう。3日目のアンダーソン・パックだけ見て。でも、アンダーソン・パック、かっこよかったっすよね。ニコニコしてて。やってる側がニコついていると、やっぱり上がるっていうか。大きいフェスとかに行くと、

ちょっと分かりやすかったりだとか、ちょっと難しい感じのものももちろん楽しいんですけど。なんかみんなが知ってる曲のフレーズのカバーだったりだとが来るとやっぱり上がるっていうか。うん。アンダーソン・パックも後ろのキーボードの人が途中でジェニュワインの『Pony』のボコーダーを入れたりだとか。

小袋成彬くんもフジファブリックのカバーをしたり、2009年か10年ぐらいに見たマット&キムが途中でメジャー・レイザーの『Pon De Floor』を挟んでくるのとか、なんかわかりやすくフェスでいままでかっこよく名を馳せた人たちをリスペクトして、そういうの自分のショーに入れるって結構やっぱりわかりやすく上がる。なんか単純にやっぱり楽しめる力っていうのが山とかフェスってあって。それってすごいなと思いました。

で、ここでまたかけれなかった曲を1曲。N.E.R.D.のライブをYouTubeで見てたんですけど、これはファレルさんのソロ名義の曲なんですけど。これは全然ソロとグループは関係ないんですけど、ちょっと夏っぽい、ケニー・バークさんという方の曲をサンプリングしてるリミックスなので、かけさせていただきます。『Happy DJ Tedsmooth Remix』です。

Pharrell Williams『Happy DJ Tedsmooth Remix』

はい。お送りしたのはファレル『Happy DJ Tedsmooth Remix』。シャウトがキッド・カプリがやっているバージョンでした。今日はメッセーを結構読みます。東京の方。「P様、こんばんは。いよいよフジロックですが、昨年現地で見させていただきましたカッパ姿はやはりケンドリック・ラマーのオマージュだったのでしょうか?」という。

2013年にケンドリック・ラマーが来た時ホワイトステージ、これを見たんですけど、その時はルーキーステージにTHE OTOGIBANASHI’S、BIMが出たので、それで普通に遊びに行ったんですよ。ジュラシック5とか出てた回っすね。「……『人間交差点』の時にカッパ姿で出てきてくれるのを期待してましたw ケンドリック・ラマーも今回、同じ日に出演しますが、昨年のお話、今年の意気込み、楽しみにしてることなどフジロックの話をお聞かせください」。はい、ありがとうございます。

2017年のレインコートとケンドリック・ラマー

まあ「同じイベントに出た」って言われるけど、全然その次元が違いすぎて一緒にイベントに出てるのかすらもよくわかんないっていう感じで。でも、今回は見れなかったんですけど、見た知り合いはみんな「ヤバかった。神々しかった」とか言ったりしてたんですけど。なんか去年のホワイトステージなんですけど、カッパを着て出ていったんですよ。白い透明のすごい安いやつ。たぶんフジロックのバックサイド、後ろで配ってたやつかもしんないですけど、それを着て出て行ったんですね。そしたら、2013年にケンドリック・ラマーも来ていて、その時にケンドリック・ラマーもレインコートを着てて。

「それのオマージュですか?」って言われたんですけど。なんかあれ、経緯としては雨がすごい降っていたから、寒いから借りたんですよね。フジロックの後ろでホテルから行く途中に貸してくれる場所があるんですけど、そこは借りて。で、本番の前まで待っていたら「それ、ケンドリック・ラマーっすね」ってみんなでなって。「ああ、そういえば着てたな」みたいな感じで盛り上がって。「じゃあ、このまま出ちゃおう」っつって。それだけです。

だから最初からそれを考えていたわけじゃなくて、結果的にそれで出ちゃったっていうか。という感じでした。ケンドリック・ラマーとかもそうだったんじゃないですかね。わかんないけど(笑)。でも、その自然にレインコートを着て出ていってケンドリがかっこよくなっちゃうっていうところ、すごいですよね。スタッフパスもしてたかもしれない。なんかでも、それが結果的に後でヒストリーとして残っていっちゃうっていうのはすごいいい、面白いことだと思うっすね。

言ったら『さんぴんCAMP』のHIDE-BOWIEさんがスライディングいて出ていくところとか。殺虫剤持ってるNIPPSさんとか。

あとは証言の「ブルブルブルッ!」ってGAMAさんのところで。ヘッズが手をブルブルして上げるんすよね。「ブルブルッ!」っつって(笑)。

そういう事故っているものが後々にヒストリーとして残っていくってすごいいいあれだと思います。で、なんか今回ヒップホップ、ラップ・アーティストの方。ポスト・マローンだったり、もちろんN.E.R.D.もそういう文脈からの流れもあったりするし。ケンドリック・ラマーそうなんですけど、「シング・アロング(Sing Along)」問題っすね。言ったら結構、昨今のヒップホップ、ラップ・アーティスト。海外の人とかはやっぱりフックが結構わかりやすくて。この前のJ・コールの『ATM』っていう曲は「金だ、金だ、金!」って聞こるんですけど、「Count it up」って。それが歌いやすいから、お客さんがそこで後ろのオケ、インストを抜いても一緒に歌えるやつとか。

あとミーゴスの『Bad and Boujee』とかも一緒に分かりやすく歌えるので、もしかしたらライブでの一体感みたいなのとか。

あとは結構あっちの最近のそういうライブってもう、ミッドとか低音がライブで割れてるような気もしていて。言ったら、歪んだりしてるわけですよね。なんかそれが昔のオルタナとかロックみたいな風に作用してたりしているなって俺、勝手に思ってるんですけど。それでライブを楽しむっていうものがもちろん、結構最近はあると思っていて。日本に来た時に、それをみんな……やっぱり日本って英語圏ではないから。それをしっかり歌えないと盛り上がれないのかな、みたいことが結構なんかYouTubeのフジのコメント欄とかTwitterでいろいろと話したりしてましたけど。

たしかに、なんか最近のUSのヒップホップとか流行ってるものは歌いやすいものが多くて。そういうのも流行ってるひとつの原因と言うか、大きくなってるものの理由なのかな、なんて改めて考えたりしておりました。なので、レインコートはただ真似しただけで、恐れ多いです。同じイベントに出た前座とかじゃなくて。自分はただの観客でしたっていう、そういう感じです。

というわけで『SOFA KING FRIDAY』、今回もそろそろ終わり。退屈しのぎの退屈な30分間、終わりになるんですけど、最後にかけたくてかけてなかった曲。時間の問題でかけれなかった曲なんですけど。ザ・リフレックスっていうDJ用に過去のクラシックス、マイケル・ジャクソンとかオハイオ・プレイヤーズとかをリミックスてるグループなのかな? わかんないけど、Bandcampでそういうのを結構配信してて。スティービー・ワンダーの『Sir Duke』のそれのバージョンをかけたりしようと思ったんですけど、かけなかったんで最後にそれをかけて終わろうと思います。

というわけで今回もあなたの親愛なる隣人の凡人、板橋区のダメ兄貴PUNPEEがお送りさせていただきました『SOFA KING FRIDAY』、来週は土曜日、日曜日にSIMI LAB主催の『GRINGO』。町田FLAVAにてライブ。あと、日曜日にcero主催の『Traffic』という、Studio Coastですね。5月ぶりのStudio Coastでライブもさせて頂きますので、よければお越しになってください。というわけで今回もありがとうございました。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……。

Stevie Wonder『Sir Duke The Reflex VIP Revision』

<書き起こしおわり>

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