(PUNPEE)なぜ今回『The Beam』という名前になったんでしょうか?
(BIM)もともと「Beam」っていう名前でラップをしていたんですよ。
(PUNPEE)「BIM」の前に?
(BIM)BIMの前に。
(PUNPEE)へー。それで『The Beam』。他にBeamってなんか今回アルバムに込めた意味みたいなのはないの?
(BIM)BIMっていう名前をつける時に、まあBeamがBIMになっただけなんですけど。授業中に辞書みたいなのでいろんな言葉、単語をバーッと調べていて。で、Beamっていう言葉の意味がすごい結構多めだったんで。意味が。
(PUNPEE)「光線」とかっていう意外になにかあるの?
(BIM)「笑顔」とか。いろいろワーッといっぱい出てきたから、これなら後でいろいろとできるなって思ったんだけど、できなかったから。でもその名前、Beamっていうのはいつか使おうと思っていたから、とうとう使おうかなと思った、みたいな。
(PUNPEE)へー。自分的にはアルバムがまだ出ていないのでそんなに触れられないっていうか、ネタバレになっちゃうからあんまり言えないんですけど。結構時期的にも出るのが夏じゃないですか。夏だから、紫外線的な、夏のビーム的な。
(BIM)ああ、いいですね。『サンビーム』。
(PUNPEE)結構今回のアルバムを聞いて「夏」っていう感じがしたね。
(BIM)おっ、マジっすか? アツい!
(PUNPEE)なんかさ、ほら。『サンビーム』とかもそうだし。あとは『Orange Sherbet』とかも言ったら夏の夕暮れ。
(BIM)はい。
(PUNPEE)あとは曲以外にも見ていたものとか本とかってあるんすか?
(BIM)本だと……千原ジュニアが実はすごい好きで。
(PUNPEE)へー。それ、はじめて聞いたかもしれない。
(BIM)千原ジュニアの本で『14歳』っていう本があって。
(PUNPEE)最近の本っすか?
(BIM)いや、結構前……2006年とかの本なんだけど。そのジュニアが引きこもりだった頃の話。
(PUNPEE)へー。昔?
(BIM)中学生の時に引きこもりで。で、ずーっと自分の部屋に籠もって。自分で鍵をつけて親も入ってこれないようにして壁をボコボコにして、その壁に自分の絵をブワーッて描いて。で、唯一自分のリラックスできることがおばあちゃんと話すことと、テレビで砂嵐を見ることっていう。
(PUNPEE)おお、すごい。
ジャケットの砂嵐の意味
(BIM)で、俺も結構アルバムを作る時に1人で籠もっていると自分をディグっていうようなところがあって。で、なんかいろいろと自分の中で発見もあったりして。一応、アルバムのジャケットを砂嵐にしたという。
(PUNPEE)ああ、砂嵐の中にいる感じだ。
(BIM)自分が4人いるみたいなジャケットで。それで千原ジュニアの本を読んで。
(PUNPEE)砂嵐はそこから来ているんだ。
(BIM)そうなんすよ。
(PUNPEE)たしかに砂嵐ってさ、ただの砂嵐だけどさ。砂嵐って孤独を表現できるね。
(BIM)そうなんですよ。
(PUNPEE)そうだね。それがあるんだ。メッセージ的に。
(BIM)まあ、人がいっぱいいるけど、全部俺みたいなこととか。
(PUNPEE)あれはそうか。自分との対話の時間が長くなっているから。
(BIM)そうですね。いろんな自分を……サングラスしている自分とちょっと決めている自分と、あとはいつもの普通の前に座っている自分と、ちょっと怒っている自分みたいなのが4人いるみたいなことで。
(PUNPEE)4人にした意味は?
(BIM)本当は5人にしようと思っていたんですけど。
(PUNPEE)フフフ、なにが違うの?
(BIM)画がよかった(笑)。
(PUNPEE)ああ、4人の方がね。
(BIM)それこそあれですよ。同じ人が何人もいるジャケを……。
(PUNPEE)そう。俺もBIMの新しいアルバムのジャケットを見た時、自分がいっぱい写っているジャケットってそういえばシリーズとしてあるなと思って。Twigyさんの『Seven Dimensions』ってアルバムとか。
(PUNPEE)あと、DABOさんの『HITMAN』とか。あれもDABOさんが3人いて。
(BIM)マッチョさんも。
(PUNPEE)マッチョさんもOZROSAURUSの時、みんなマッチョさんだったのあったよね。俺、あれ他のメンバーの人かと思ったら、よく見たらみんなマッチョさんだったっていう。
(PUNPEE)そこからいろいろといっぱいいろんな人がいる、自分がいっぱいいるやつをディグってたら……B’zがたぶんいちばん多かったかもしれない。
(BIM)俺、見ました。並んでいるやつっすよね?
(PUNPEE)あれ、でも広告か?
(BIM)いや、ベストです。ベスト。
(PUNPEE)B’zのベストの稲葉さんと松本さんが列で何人も並んでいるんだよね。30人ぐらい(笑)。たぶんそれがいちばん多かったかもしれない。
「B'z The Best ''Pleasure''」
の発売広告ポスター1998年5月20日発売
ちょうど20年前の今日誕生日プレゼントに買ってもらったのは今でも良い思い出
やっと今日このポスター買えました pic.twitter.com/YhT2ipDnU7
— marultra54 (@marultra55) 2018年5月20日
(BIM)それをね、レイジくんともいまやっていて。
(PUNPEE)そう。じゃあ結構自分と向き合った作品っていうか?
(BIM)みたいなところはあるかもですね。まあ1人で部屋で籠もってずっと作ってたんで。
(PUNPEE)ずっと籠もってたもんね。結構ね。もうヒゲとかも……。
(BIM)ヒゲも生えて。でも、その相談を唯一できたのはPUNPEEくん。アルバムも出したばっかりだったし。
(PUNPEE)うんうん。なるほど。そうだね。
(BIM)コンビニの店員さんとしか話さないっていう。
(PUNPEE)アハハハハハッ! いや、自分も作っている間は本当に誰とも会わなくて。近所のローソンがあるんですけど、そこのコンビニの店員さんとしかしゃべらないっていう。それか、カード会社からたまにかかってくる電話。
(BIM)「払ってください」って?
(PUNPEE)「払ってください」じゃないよ。ちゃんと払っているよ。
(BIM)フフフ(笑)。
(PUNPEE)カード会社の方の「プラン、変更しませんか? 新しいプランなんですけど……」っていうのでしか人と話してなかった。製作期間は。でも、あとでそれを考えると結構楽しい時間だった?
(BIM)そう。コンビニの店員さんとすげーいま仲良くなって。
(PUNPEE)フフフ、そうなの?
(BIM)なんか「誕生日おめでとうございます」とか言われて。なんか俺が誰かと話しているのを聞いていて、誕生日が6月だっていうのを知っていて。プレゼントでタバコをくれたりとか。
(PUNPEE)それはもうBIMっていうのを認識したわけじゃなくて?
(BIM)いや、してないと思います。
(PUNPEE)してない。へー。
(BIM)っていう感じでああいうジャケになりました。
(PUNPEE)そんなBIMさんですが、明日。7月7日に代官山UNITにてリリースされていないアルバムのリリースパーティーを。
(BIM)プレリリースパーティー。七夕。
(PUNPEE)プレリリースパーティーがあります。前売りは完売しているそうなですが、明日は当日券も?
(BIM)チラッと出るみたいなんで。
(PUNPEE)なので、来たいという方は来ていただければ入れるかもしれないということなので。明日、週末飲みに来たい、音楽で遊びたいという方はよければ代官山UNIT付近にお集まりいただけたら。自分もDJで出ます。という感じなのでよければお集まりください。遊びましょう。代官山の夏は毎回楽しい記憶があるので。
(BIM)乾杯。
(PUNPEE)乾杯できたら。よろしくお願いします。なので、明日はお楽しみにしておいてください。
(BIM)12時オープンです。
(PUNPEE)遅めですが次の日は休みなので。ヘパリーゼ飲んで遊びに来てください。
(BIM)じゃあ、ヘパリーゼをいっぱい用意しておきます。フリーヘパリーゼ。
(PUNPEE)それ、本当に?
(BIM)します。
(PUNPEE)するの? あ、わかりました。フリーヘパリーゼもあるそうなんで。ヘパリーゼ飲んだ後に乾杯しましょう。というわけで今日のゲストはBIMさんでした。ありがとうございました。
(BIM)ありがとうございました。
(PUNPEE)最後に1曲、アルバムからかけて終わりたいと思います。
(BIM)『Starlight Travel』。お願いします。
(PUNPEE)これはラスカル(Rascal)という、自分の『Modern Times』でも参加してくれたラスカル。ドイツのプロデューサーが今回もBIM氏のアルバムに参加ということで。そのラスカル氏がプロデュースした『Starlight Travel』という曲を最後に聞いて終わりにしましょう。ありがとうございました。
(BIM)ありがとうございました。
(PUNPEE)というわけで『SOFA KING FRIDAY』。退屈しのぎの退屈な30分間。来週もよろしくお願いします。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……。
BIM『Starlight Travel』
<書き起こしおわり>