渡辺志保と宇多丸 Cardi BとXXX Tentacionを語る

渡辺志保と宇多丸 Cardi BとXXX Tentacionを語る アフター6ジャンクション

渡辺志保さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』にゲスト出演。宇多丸さん、宇垣美里さんにカーディ・Bの最新アルバム『Invasion of Privacy』やXXXテンタシオン、リッチ・ブライアンなどの話をしていました。

(宇垣美里)ここからは日替わりのゲストから旬な話題についてうかがうカルチャートーク。今夜登場するのは音楽ライターの渡辺志保さんです。

(渡辺志保)こんばんは。渡辺志保です。よろしくお願いします。

(宇多丸)髪、切った?

(渡辺志保)ありがとうございます(笑)。私、以前の『タマフル』時代から何度となくお世話になっておりましたが。全然雰囲気が違いますよね。やっぱり。

(宇多丸)なんだよ? なに? どういうことだよー?

(渡辺志保)『タマフル』時代は言ったら、いま私の隣に見目麗しいアナウンサーの宇垣さんが座ってらっしゃいますけども……。

(宇垣美里)フフフ(笑)。言われて悪い気はしませんよ。ありがとうございます(笑)。

(宇多丸)悪かったな、おじさんで!

(渡辺志保)いままでにない雰囲気で(笑)。

(宇多丸)たぶんスタジオの香りからして違うでしょうからね。ああ、すいませんね! まあ、そんなこんなで、でも大変にお世話になっております。ぜひぜひ、本当にものすごい物を知っている人ですからね。改めてご紹介を……。

(宇垣美里)プロフィール、簡単にご紹介させていただきますね。渡辺志保さんは1984年生まれ、広島市出身の音楽ライター。数多くのヒップホップ関連の記事や歌詞対訳を手がける他、ケンドリック・ラマー、エイサップ・ロッキー、ニッキー・ミナージュ、ジェイデン・スミスといったそうそうたるヒップホップアーティストへのインタビューも多数行っているということです。現在、音楽情報サイトReal Soundにて渡辺志保の新譜キュレーションを連載中ということです。

(宇多丸)とにかく一言でいえば、僕ももちろん現役のラップアーティストではあるんですが、世界最新のヒップホップ事情にものすごく通じていて、しかもものすごく理路整然と最高の形で伝えてくれる方ですね。私も毎回毎回、勉強勉強です。志保ちゃんから聞いたことをものすごい、前からあたかも知っていたような顔であちこちで言うっていうね。

(渡辺志保)あちこちで。いやいや、とんでもない。恐縮です。

(宇多丸)さあ、そんな感じでコーナータイトルなんで。失礼ながら言わせていただきます。志保ちゃん、なんで来たんすか?

(渡辺志保)今日はぜひ宇多丸さん、そしてなんといっても宇垣さんにいま聞くべきヒップホップアーティストを紹介しにまいりました。

(宇多丸)宇垣さん、アメリカのヒップホップなんか聞くことありますか?

(宇垣美里)すいません。正直不勉強で全然なくて。洋楽もあまり、ロックしか聞かないっていう……。

(渡辺志保)はい、はい。

(宇多丸)割とロック派。先ほどお話をうかがっていたら、ロックフェスでバリバリにモッシュするタイプっていう。

(渡辺志保)いや、素晴らしい!

(宇垣美里)モッシュ&ダイブ(笑)。

(宇多丸)モッシュ&ダイブ派。フフフ(笑)。

(渡辺志保)でも、たとえばアメリカのヒップホップアーティストとかヒップホップミュージックっていうと、どういうイメージがありますか? ぶっちゃけ。

(宇垣美里)怖い。すいません。なんかわからないけど、ちょっとケンカっぽいイメージがあるんです。

(渡辺志保)なるほど。

(宇多丸)うんうん。マッチョな感じとかね。なにしろ僕が「ラップやっているんです」って言ったら即座にもうかぶせるように「チェケラー」って言いましたから。

(宇垣美里)すいません(笑)。固定概念が。

ヒップホップの固定概念を覆すアーティストが続出

(渡辺志保)いや、でもそうなんですよ。もうラップといえば「YO! YO!」だし「チェケラー」だし。筋肉ムキムキでオラオラ、なんですけどもいま2018年4月の2週目に入りましたが、だいぶ様相が変わってきていまして。で、いまやそういう固定概念を覆すようなちょっと面白いアーティストがどんどんどんどん出てきていますので、ちょっとお二人に聞いてほしいなという風に思っております。

(宇多丸)教えてください。

(渡辺志保)じゃあ、まず聞いていただきたいのがカーディ・Bという女性ラッパー。私、彼女のことは結構いろんなところでしゃべったり書いたりしてきているんですけども。

(宇多丸)一押しでしたね。ずっとね。

(渡辺志保)そうなんですよ。で、カーディ・Bちゃんってニューヨーク出身の女の子なんですけども。もともと10代の頃からストリップ嬢だったんですね。で、その後にInstagramとかで結構過激な発言をして。言ったらちょっと炎上キャラみたいな感じで人気を集めてきて。

(宇多丸)ネット有名人的な感じなの?

(渡辺志保)もともとそんな感じでした。で、そこからテレビ番組にスカウトされたりとか、かつ自分でもラップをやりたいっていうことでラップをしてみたら、それがもうビッグヒット連発っていう感じで。で、そのカーディ・Bがなんとこの間の金曜日にメジャーデビューアルバムをリリースしまして。『Invasion of Privacy』というタイトルなんですが。

Invasion of Privacy [Explicit]
Posted at 2018.4.11
カーディ・B
Atlantic/KSR

(宇多丸)うん。

(渡辺志保)それが1日でもう50万枚も売れちゃって。売れちゃって売れちゃって大変! みたいなね。

(宇多丸)その前にはブルーノ・マーズと共演したりとかもね。そういうので、ある程度。

(渡辺志保)そうです。お茶の間にも名前が広がっていて。で、彼女はもともとヒスパニックと呼ばれるような、まあ中南米からの移民の家系でして。結構去年から、アメリカではトランプ政権に変わって、移民への締め付けっていうのが厳しくなってきているのと同時に、自分たちのルーツを大事にしようみたいな動きもすごく広まっていて。カーディ・Bはそういうヒスパニックの女の子代表みたいなところでもすごく支持を集めているんですね。

(宇多丸)なるほど。

(渡辺志保)歌詞の内容もすごく過激だったりするんですけども。私は彼女の歌詞を聞いていると、自分では言えないような、タンカを切るような歌詞とか。そういうのを聞いて自分がスカッとするみたいな、そういうところが多分にありまして。

(宇多丸)ちゃきちゃきのニューヨークっ子がね。

(渡辺志保)そう。で、しかもめちゃめちゃヒスパニック訛りの英語なんですよ。超訛っていて。で、かつ彼女のことを私は「爆裂シンデレラガール」って勝手に呼んでるんですけども。

(宇垣美里)爆裂?

爆裂シンデレラガール

(渡辺志保)はい。めちゃめちゃ売れっ子のラップアーティストの婚約者がいて。で、いま妊娠7ヶ月ぐらい。

(宇多丸)あ、そうなんだ! あのミーゴスの?

(渡辺志保)ミーゴスのオフセットというメンバーと婚約しておりまして。

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(渡辺志保)で、ついこの間の土曜日、コメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ』の生放送で「赤ちゃんを身ごもってます!」っていうのを生披露しまして。

(宇多丸)あ、そうなんだ!

(渡辺志保)それでまた話題を集めて。

(宇多丸)常にこう、最新の話題を提供してくれるっていうね。

(渡辺志保)でも本当に彼女は自分のことを「バッドビッチ」って言っていて。「私はいかにバッド(=イケてる)か?」っていうのを自負していて。アルバム全体もそのバッドビッチの教えみたいなのが。

(宇多丸)「あたいはヤベえ女だよ!」っていう。

(宇垣美里)アハハハハハッ!

(渡辺志保)そうそう。で、私がすごく思い出したのが『Egg』っていうギャル雑誌があったの、覚えてますか?

(宇垣美里)ありましたね。

(渡辺志保)で、『Egg』がいちばん売れていた頃の黒ギャルたちって「自分たちのルールは自分で作っからよ!」みたいな、すごい自信満々で自分のルールを作っていって。で、仲間を増やしていくみたいな。そういう雰囲気を私はすごく今回のカーディ・Bのアルバムから感じたところですので。ぜひ、宇垣さんのような美しい女性にもカーディ・Bの曲を……。

(宇多丸)宇垣さんはでも、アサルト型アナウンサーなんで、どっちかっていうと……。

(渡辺志保)アサルト型(笑)。

(宇垣美里)タンカ切る系はすごい好きです。

(渡辺志保)あ、じゃあ近い!

(宇多丸)そうなんです。口、悪いんですから。大変なんですから!

(渡辺志保)近い、近い! アハハハハハッ! もうケンカと下ネタで構成されているようなアルバムなんですけど、でも聞いているとスカッとするという。

(宇垣美里)下ネタはわからないけど、ケンカはなんかわかります(笑)。

(渡辺志保)わかりました、よかったです(笑)。というようなアーティストがカーディ・Bちゃんですね。

(宇多丸)じゃあ、気っ風のいいあたり、ちょっと聞いてみる?

(渡辺志保)ぜひぜひ。今回、いまから聞いていただくのはその『Invasion of Privacy』。彼女のデビュー・アルバムからの1曲なんですけど、すごく有名なラテンの曲をサンプリングしていまして。彼女はそのラテンガールなので、そういった意味でも自分のルーツを「ドヤ! ドヤ!」って言っているような楽曲でもあります。では聞いてください。カーディ・Bで『I Like It』。

Cardi B, Bad Bunny & J Balvin『I Like It』

(宇多丸)はい。カーディ・B『I Like It』。どんなことを言っているんですか?

(渡辺志保)これはもう、「いかに私がバッドビッチでヤバいか」っていうことに終始しているんですけども。

(宇垣美里)フフフ(笑)。

(渡辺志保)彼女を有名にしたフレーズがあって。「Bloody Shoes」っていうフレーズがあるんですけども。(Cardi B『Bodak Yellow』より)。

(宇多丸)「Bloody Shoes」?

(渡辺志保)はい。(クリスチャン)ルブタンのことなですよ。

(宇垣美里)あ、はいはい!

(渡辺志保)で、女の子なら「あっ!」って思うかもしれないんですけども。

(宇多丸)靴の底が赤いっていう?

(宇垣美里)赤いです。はい。

(渡辺志保)そうなんです。で、「私の履いているルブタンの靴の底は赤い。なんで赤いか? 気に入らねえビッチの首をかっ切ったから、あたいの靴の底は赤いんだよ!」っていう。

(宇多丸)「あたいのルブタンの赤は血の赤だよ!」っていう。

(渡辺志保)そうそう。それで「Bloody Shoes」。

(宇垣美里)「屍を踏み越えてきた」と。

(渡辺志保)そうそう! ルブタンでガッツンガッツン屍を踏み越えて来たのがカーディ・B。

(宇垣美里)かっこいい!(笑)。

(宇多丸)あと、アルバムのタイトル『Invasion of Privacy』。これ、「プライバシーの侵害」っていう?

(渡辺志保)そうなんです。で、「プライバシーの侵害」っていうフレーズがアルバムの中で1回だけ出てくるんですけど、それはどういうシチュエーションで出てくるか? 浮気した彼氏の携帯を彼氏が寝ている間に盗み見るんですよ。で、浮気相手からヌード写真がいっぱい送られてきているわけです。で、それを「全部スクショしたかんな!」って。

(宇垣美里)アハハハハハッ!

(宇多丸)「おめー、全部スクショしたかんな!」(笑)。

(渡辺志保)そこで「プライバシーの侵害? 知らねえわ!(I don’t wanna hear ‘bout invasion of privacy)」っていう。そういうストーリーのところをタイトルにしたというね。

(宇多丸)フハハハハハッ!

(宇垣美里)強い!(笑)。

(渡辺志保)本当に強いんですよ。

(宇多丸)やっぱりそのね、ラップの良さのひとつで、ちょっと乱暴なことなんだけど、みんなが聞いて痛快な。

(渡辺志保)そうなんですよ。それを具現化、体現化しているのがこのカーディ・Bですね。

(宇多丸)だからアサルト型アナウンサー、宇垣さんにはぜひ、カーディ・Bを。

(宇垣美里)これ、ちゃんと聞こうと思いました。『グリー』っていうアメリカのドラマのサンタナみたいだなと思って。

(渡辺志保)そう! そうなんですよ。結構もう、嫌われてもいい、みたいな。

(宇垣美里)「私は私よ」っていう感じで。

(渡辺志保)そうなんです。それがやっぱり女性のファンを多くひきつけている大きな理由かなと。

(宇垣美里)かっこいい!

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(宇多丸)さあ、カーディ・Bに続いては?

(渡辺志保)続いては、ちょっと毛色がカーディ・Bとガラッと変わるんですけども、XXXテンタシオンというちょっと変わった名前のまだハタチの男の子なんですね。

(宇多丸)若っ!

(渡辺志保)彼、映画『ムーンライト』の舞台にもなったフロリダ州のちょっと貧しい、ゲットーと呼ばれるようなエリア出身の男の子なんですけども。本当に中学校時代から少年院を出たり入ったりを繰り返しているようなヤンチャな男の子で。いま、アメリカのヒップホップシーンで流行っているのが「エモ・ラップ」って呼ばれるような、エモーショナルな、歌うようにラップするようなメロディアスなラップがすごく流行っていまして。

(宇多丸)はい。

エモ・ラップの流行

(渡辺志保)彼らって普通にニルヴァーナとかが好きなんですよ。で、このテンタシオンくんもニルヴァーナにも影響を受けたし、あとパパ・ローチとかも好きだったっていう。で、他の一般的なラッパーにも影響を受けたというような、かなり新型ですね。で、2014年、15年ぐらいからラップを始めて、去年SoundCloudですごくヒットをして。SoundCloudっていうのも曲をユーザーが好き勝手にアップしていくようなポータルサイトなんですが。いわゆる「ネット発」みたいな。日本で言うと「ニコ動発」みたいな感じなんですけども。いま、そういうネット発の若い10代のラッパーっていうのがボコボコアメリカにはいるような感じなんですね。

(宇多丸)それまでのラッパーってストリート叩き上げで、ものすごい筋肉ムキムキで……っていうのよりかは、ちょっと内省的でおとなしい雰囲気なんだけどっていうところで。

(宇垣美里)なにか抱えているものがある。

(渡辺志保)そう。抱えているものがある。で、このテンタシオンくんはその抱えているものが暴力とかにも出ちゃうんですけど、見事というか歌詞の中にも出ていて。で、こういうエモ・ラップアーティストの歌詞の内容ってやっぱり、自殺願望だったりとか、「僕っていったいどういう存在なんだろう?」っていうような歌詞があったり。「すごく寂しい」とか「彼女にすべてを捧げたのに、俺は結局ひとりぼっちなんだ。死にたい」みたいな、そういうね。

(宇多丸)いやー、ちょっと前のヒップホップだったら考えられないタイプの歌詞なんですよ。

(宇垣美里)決してマッチョではないですよね。この内容って。

(宇多丸)そうなんですよ。

(渡辺志保)じゃあ、そんなXXXテンタシオンくんの、曲のタイトルからして寂しいっていう感じなんですけど。彼の最新アルバムから聞いてください。『SAD!』。

XXXTENTACION『SAD!』

(宇多丸)はい。XXXテンタシオン『SAD!』。悲しいっていうね。

(宇垣美里)なんかイメージが変わりました。

(渡辺志保)そうなんですよ。なんで「オラオラ!」っていう世界ではちょっとないんですよね。もはや。

(宇多丸)もう、たとえばマチズモみたいな、ホモフォビアみたいなものもだいぶ克服されてつつあって。たとえば、ちゃんとゲイであることをカミングアウトしているアーティストもいるし。あとは自分の弱さみたいなものを出すことも……。

(渡辺志保)OKで。あと、結構国籍や人種が関係なく、結構いまはそういう意味ではすごくフラットなフィールドになっているかなと思いますね。

(宇多丸)これ、今日はこのあたりで時間が近づいてきちゃっているので。慌ててやるのはちょっともったいないんだけど、予告的にね、お話をしておきましょう。

アジア発のラッパーの活躍

(渡辺志保)ありがとうございます。いま、アジア発のラッパーっていうのもすごくアメリカで人気がありまして。インドネシア・ジャカルタ出身のリッチ・ブライアンくんがついこの間、アメリカのiTunesヒップホップチャートで1位を取ったり。

(宇多丸)びっくり!

(渡辺志保)びっくりです。

(宇多丸)これね、もともとリッチ・チガくんっていう名前で、インドネシア。

(渡辺志保)そうです。ジャカルタのね。

(宇多丸)これもネット経由でブレイクですかね?

(渡辺志保)そうそう。いわゆるネット発っていう感じなんですけども。あとは中国出身のHigher Brothersっていうグループもいまや全米ツアーをしているっていうところで。

(宇垣美里)へー!

(渡辺志保)なかなかいままで、アジア人のラッパーっていうのはアメリカのシーンになかなか入っていけないところがあったんですけども。

(宇多丸)これ、実際にそうなんですけども。それだけに驚きの。しかもリッチ・チガくんはまさに最初に登場した時のビデオはもう本当に……。

(渡辺志保)そう! ピンクのポロシャツを着て。

(宇多丸)あと、ウエストポーチみたいなのをして、すっごいか細いアジアの少年がものすごいドープなラップをするっていう。

(渡辺志保)そうそう。低い声でめちゃめちゃ最先端のラップをするっていう。それで人気を得たんですけども。

(宇多丸)しかも英語も独学というか。

(渡辺志保)そう。「YouTubeを見て英語を学びました」っていう。いまどき!っていうね。

(宇多丸)はい、これがリッチ・チガ時代。

(渡辺志保)いま、映像を見ていただいて。

(宇垣美里)フフフ(笑)。

(渡辺志保)ネタじゃん!って思うじゃないですか?

(宇多丸)彼と、その周りにいるやつら、本当に冴えない!

(宇垣美里)どっちかって言うといじめられているタイプですよね。

(渡辺志保)陰キャっていうか、ずっこけ三人組みたいな。

(宇多丸)なんだけど、それが超かっこいいラップをするからもうぶっ飛びっていう。

(渡辺志保)いま、ファレル・ウィリアムスとインタビューとかをしているぐらい、もうアメリカでも認知されているという。

(宇多丸)ちょっとこのあたり、アジア系の台頭みたいなのも含めて、『ウィークエンド・シャッフル』と違うのは「次は半年後……」とかそんなんじゃなくて。

(宇垣美里)またね、私聞きたいです!

(渡辺志保)やった! 宇垣票を得ました。ありがとうございます(笑)。

(宇多丸)なので、リッチ・ブライアンの話とか、そこから先の話もいろいろと。でもヒップホップシーンがこれ、厄介なのがこういう話、「じゃああとでね」って言うと2週間もするとまた新しい動きがね。

(渡辺志保)ガラッと変わったりしますから。

(宇多丸)この動きの早さがヒップホップだし、志保さんの情報のあれなんで。ぜひ。

(宇垣美里)目が離せないということなんですね。

(宇多丸)アサルト型のアナウンサー、宇垣さんにいちばんおすすめの情報なんで。

(渡辺志保)ありがとうございます。

(宇多丸)そんな感じでまた志保ちゃん、来てくださいね。

(渡辺志保)やった! ありがとうございます。ぜひ、またうがかいます。

<書き起こしおわり>

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