星野源 NHK朝ドラ『半分、青い。』主題歌『アイデア』を語る

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星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の主題歌『アイデア』についてトーク。歌詞「モノラルのメロディー」に込められた思いなどについて話していました。

連続テレビ小説 半分、青い。 Part1 (NHKドラマ・ガイド)

(星野源)先ほどもちょっとお話ししましたが今週月曜日。昨日からNHK連続テレビ小説『半分、青い。』がスタートしました。私、星野源が担当した主題歌『アイデア』。オープニング映像、お聞きいただけ、そして見ていただけましたでしょうか? ちょっと待ってくださいね。いま、(ちょっと前に飲んだノンアルコールビール)麦のくつろぎがパンパンです。フフフ(笑)。胃の中で。ちょっと待ってね。ちょっとじゃあ寺ちゃん、しゃべってもらっていいですか?

(寺坂直毅)ノンアルコールビール、僕も大好きで。僕も黒ラベルをダースで買っているんですよ。はい……。

(星野源)うん。

(寺坂直毅)朝ドラ、僕も昨日から見ています。映像と音楽と……。

(星野源)オープニング映像、すごい素敵だよね! 僕もその映像を見たのは……あ、だんだんしゃべれるようになってきました(笑)。あの、その映像を見たのはもちろん曲が完成してしばらくたった後で。で、放送の記者会見というか、試写会っていうのがあった日と同じタイミングで僕は家で見たんですけども、こんなに面白いのかっていう。で、すごいオープニング映像で。なんだろうね。素敵だったよね。本当に。

で、こんな感じで自分の音楽というものが毎朝、日本中に流れるというのはとても素敵だなと思って、放送の日を楽しみにしておりました。寺ちゃんも見たんだね。あの、すごく面白くない? 毎朝楽しみっていうか、朝に見て楽しい気持ちになって出勤だったり通学をしようっていう気持ちになるよね。明るいっていうか。それがすごく面白かったです。

メールがたくさん来ております。千葉県17才の方。「『アイデア』、聞かせていただきました。曲が流れ始めた瞬間、向かい風が襲ってきたかのような衝撃を受けました。爽やかなイントロと源さんの落ち着いた歌声に気がついたら何度もリピートして聞いていました。『おはよう、世の中』や『線路』『風の話し声』や『雨の音で歌を歌おう』などどの歌詞も心にスッと染み込んできます。これから毎朝聞けると思うと憂鬱な朝も楽しみになります。いつも源さんの歌に元気や力をもらっています。これからもずっと応援しています」。ありがとうございます!

東京都の方。「『半分、青い。』主題歌『アイデア』、聞きました。一度聞いただけで耳に残る、まさにイントロクソやべえな音色から始まり、朝ドラ主題歌では珍しいBPMの速さに疾走感を与えながらも源さんの穏やかな歌声とヒロイン鈴愛(すずめ)を演じる永野芽郁さんの笑顔が印象的なアイデア満載なタイトルバックが朝になじんで、これ以上ないほどの親和性に心が踊りました」。いいですね。ありがとうございました。

「……歌詞からは源さんのいままでの楽曲たちのフレーズの集大成。そして『半分、青い。』の世界観を感じ取ることができ、片耳しか聞こえなくてもそれを面白がる鈴愛の前向きさを『全てはモノラルのメロディー』と表現する源さんの感性にハッと箚せられました。困難をアイデアに変え、明るく昇華させる才能は源さんと鈴愛の共通点のようにも感じます。そう考えるとやはり『半分、青い。』の主題歌は源さんにしか作れなかったのではないでしょうか。素晴らしい主題歌をありがとうございます」。ありがとうございます。こちらこそ!

もう一通。「いつもはメールをするのを躊躇してしまうんですが、今回は思いを伝えたいと強く思ったのではじめてメールをします。『半分、青い。』を拝見しました。主人公の鈴愛と生まれた年が同じで、私も小さい頃に患った病気で片側難聴になったので共通点が多く、最初から引き込まれてしまいました。『アイデア』が流れてきて歌詞を見ると『全てはモノラルのメロディー』とあり、私の状況を的確に表現されている言葉だなと思いました。音楽を聞いていても片側からしか聞こえないので、『右側から亮ちゃん(長岡亮介)のギター、左側から源ちゃんのギターが聞こえるよ』と教えてもらっても聞き比べることができず、いつも想像でしか聞くことができませんでした。

イヤホンもモノラルオーディオにしているので、そもそも左右非対称に音が流れていることにも気づいていなかったのです。そのことを『悲しい』と思っていたのですが、『アイデア』を聞いてなんだか片側からしか聞こえないことを受け入れてもらえたような気がして、自分でもこの状況を超えていけるんじゃないか? と勇気が出ました。朝ドラを見るのは『ゲゲゲの女房』ぶり。初回から見始めるのは『半分、青い。』がはじめてです。最後まで楽しんで見たいと思います。源ちゃん、素敵な楽曲をありがとうございます」。ありがとうございます! 兵庫県の方です。

そうなんです。『アイデア』という曲を主題歌として書かせていただきまして。でも、半年間もこれから続くので、いつも曲の話とかはしようと思うんですけど……しないでーす。ねえ。そんなにしても、なんか「もういいよ」ってなっちゃうかな?って思って。でも、ちょっとだけお話をできたらと思うんですけども。その「モノラルのメロディー」っていうところは主題歌の永野芽郁ちゃんが演じる鈴愛という役が片方耳が聞こえないというそういう特徴がある主人公で。そこがすごく明るい鈴愛のキャラクターの中の一部として描かれていて。で、僕の周りに片側難聴の人がすごく多くて。僕の友達にも何人かいるし、あとスタッフも知り合いとか事務所の人とかもいて。なんていうか、結構身近というか、自分にとってはすぐそばの存在だったんですね。

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「モノラルのメロディー」

で、その人たちと会うたびに音楽をやっている自分としてはどうしてもやっぱり音楽を作る時にステレオに振るんですよね。左右、イヤホンの左、右に音を……たとえばギターが左でキーボードが右とか、そういう風に振ってバランスを整えて録音の時にしていくんですけども。そうすると、右側が聞こえない人は左側の音しか聞こえないから右にギターが入ってても聞こえないとかっていうことが起きてしまうなというのをいっつも思っていたんです。だからステレオではないモノラルっていうね、もともとは音楽は全部モノラルで録音をされていたんですけど、技術が発達するにつれてステレオっていうものになって立体感が生まれたんですけども。

で、僕はもともとモノラルの音源っていうのがものすごく好きで。達郎さんとの101局が同時放送したラジオでもその話になったんですけど。モノラルの音源の力強さみたいな。そういうものもあって、モノラルというものがすごく魅力的なんですよね。

モノラルの魅力

で、ステレオっていうのは本当にただの疑似ステレオなんで。なんて言うか、技術の結晶ではあって、僕はすごくそのステレオで音楽を普段聞いているので立体感があって楽しいんですけど、モノラルはモノラルの勢いだったり……逆にそこにいる存在感っていうのが増したりする場合もあって。モノっていうものがすごくかっこよかったり、すごく素敵な物っていうイメージがあって。で、今回歌詞を書く時に……っていうか、なんとなく音楽っていうと僕が生まれた時にはすでにステレオが普通だったので。左右、耳も2つあるし、左右に音が振ってあるっていうのは普通だと思っているけど、地球上に存在する音そのものっていうのは別にその方向があるわけでもなくて。1個の物というか。人間になんとなく耳が2つあるっていうだけで。別に2つに割り振られている音なんて地球上のどこにもないので。

だから全部、この世の中っていうのはモノラルっていうことなんじゃないか?っていうことを思っていたので。そういうような……世の中っていうのはそもそもモノラルじゃないか?っていう気持ちと主人公の鈴愛の片方の耳が聞こえるっていうのをシンクロさせて「モノラル」という歌詞になりました。あと、サウンドに関してとかも後々……いつになるかはわからないですけど、フルバージョンをかけたりした後にお話出来たらとは思っているんですが。1個だけ、今回やりたいなと思ったことのひとつで言うと、マリンバを叩きたかったということですね。それがとりあえずいちばん最初。この日本の全部に届く場所で自分でマリンバを叩きたかった。ど真ん中でマリンバを叩きたかったという、そんなところでしょうか。

また追ってというかね、たくさんぜひ聞いていただいて、『半分、青い。』を見ていただいて楽曲も聞いていただき。本当に話も面白いんで。ねえ。本当にいきなり、1話とかもいきなり衝撃ですよね(笑)。主人公、生まれないの? みたいな。そういうのもあるんで、ぜひお楽しみに見ていただければと思います。そして楽曲もいつかまたフルでかけると思いますので。その時にまた改めてお話をしたいと思います。ぜひよろしくお願いいたします。

(中略)

北海道の方。「今回はマリンバの音が目立っているなと思ったら、源さんが叩いているんですね。毎朝源さんが楽しそうに叩いている姿を想像しながら曲を楽しみたいと思います」。そうですね。音源で入っているマリンバは基本的には全部僕がいつも叩いています。で、より今回はマリンバをグッと前に出したいなということで、音も目立たせました。

奈良県の方。「私も小学生の頃はモノラルが当たり前で、片耳だけで音楽を聞いた時に知っているはずのメロディーやリズムが聞こえなくて『あれっ?』となった思い出があります。音楽はいろんな形になり、変化し、続いていきますね。そしてたまには昔を思い出して『いいな』と思い起こしたり。深いです。だから音楽って大好きです」ということでね。

そうですね。やっぱり僕もビートルズの音源をイヤホンで聞いた時、片方で聞くと訳がわからないっていうことがあって。もともとモノで、メンバーは立ち会ってミックスダウンしているんですけど、モノからステレオに移行する時にビートルズのメンバーは立ち会わず。ステレオがメインになるなんて誰も思っていなかった時代に立ち会わなくて、スタッフの人だけでやったのがいま、ほとんど流通されているステレオ版なんですよ。だから定位がめちゃくちゃなんです。それはそれで味だとは思うんですけども。

だから、イヤホンで聞くようには全くできていない。スピーカーで遠くから聞くようにできているんですよね。だから僕、それで聞いた時になんてステレオって変なんだっていうのを最初に思いましたね。それも含めて。いまはステレオももちろん大好きですけど、モノラルの音源を探して聞いてみるのもいいのではないでしょうか。そんな感じでぜひ『半分、青い。』を見てくださいね。よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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