星野源 自分の思いを言葉で伝えるために必要なものを語る

星野源 今後演じてみたい役を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2020年8月26日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でリスナーからの質問に回答。「試験の面接の練習中、自分の思いをうまく言葉にできない」という質問に対して、回答していました。

(星野源)はい。次の質問です。愛知県の方。「私は今、高校3年生で看護師になるために10月に看護学校の入試を受けます」。素晴らしい。頑張って! 「その試験の中に面接があるのですが、練習をしていても思っていることをうまく言葉にできません。源さんの言葉はいつも私にストレートに伝わってきて、言葉の使い方や考え方をとても尊敬します。源さんは人前で話したり、ラジオで話す時にどんなことを意識してお話されてますか?」。

ええーっ? そうだな……何も考えてないんですけど(笑)。うーん……でも、ラジオとかでしゃべり始めた時は何を考えてたっけ? ええとね、なんだろう? 誰かの真似とかしてたかもしれないですね。頭の中にあるラジオ像……ラジオでしゃべる人の幻影を追いかけちゃってたかもしれないですね。

で、自分で改めて、その録音したのを聞いた時に「なんじゃこりゃ?」ってなるっていうか。「自分の言葉でしゃべってねえじゃん」と思って、「それはやめよう」って思ったりとかはしていましたね。でも、それって気付くのに時間がかかるんですよ。自分の言葉がちゃんと自分の心の中からまっすぐ相手に伝わっているかどうかとか、表現できてるかどうかってすごい時間がかかることだと思うんで。なんかね、やっぱり「場数を踏む」っていうのが一番なんじゃないかなと思います。

場数を踏むことが一番

あとは、うーん。自分で自分のことをそんなに操作できると思わない方がいいと思ってます。難しいよ。自分を操作するのは。あと、自分が思ってこういう風にしゃべってるけど、周りから見たら違う風に見えるなんてことも多いわけじゃない? でも、それってやっぱり自分ではなかなか気付けないし、それは場数が増えてきたり、「自分がしゃべってることが相手に違って伝わってるな」なんて思い始めたら、初めて意識すればいいわけで。

だから、場数じゃないですかね? だから今は、本当にまっすぐ、何も考えずにやればいいんだと思う。自分が思ってることをただ言えばいいし。「こう言ったらうまく伝わるかな?」とか考えなくていいと思います。

周りが勝手に汲み取ってくれるんじゃないかなと思う。面接なら、なおさら。変に「こうした方がいいっていうから、こうしました」ってやると、逆に周りの人がその人間を見えなくなるから。下手でも、不器用でも、とりあえず自分が思ってることを言うっていうことでいいじゃないかなと僕は思います。

<書き起こしおわり>

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