町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で育休から復帰した赤江珠緒さんと久しぶりのトーク。日米の育児環境の違いについて話し合っていました。
(赤江珠緒)町山さーん! こんにちは。お久しぶりです。
(町山智浩)どうも、おかえりなさい!
(赤江珠緒)ただいまでございます~。
(町山智浩)いま、娘さんってもうつかまり立ちぐらい?
(赤江珠緒)まさにそんな感じですね。つかまって立っては転び……っていう。
(町山智浩)ああー、そうなんだ。あの、立てるようになると自分で自分に拍手しますよ。パチパチパチパチって。かわいいですよ。
(赤江珠緒)あ、そうですか! 町山さんがすっごく子供好きなんですよね。
(山里亮太)そうですね。それはどういう時に感じたんですか、赤江さん?
(赤江珠緒)私が妊婦になって出産だっていう時に誰よりも町山さんが喜んでくれて。びっくりしました。
(山里亮太)そうだったんですか、町山さん。
(町山智浩)でもね、あっという間ですよ。うちはもう大学に行っちゃいましたよ。
(赤江珠緒)ああ、そうだ。お嬢さんね。「手放したくない!」って町山さん、おっしゃってましたけども。
(町山智浩)車で5時間も離れたところに行っちゃいましたよ。
(赤江珠緒)あら、まあ! 急にトーンが……(笑)。
(山里亮太)仲良しですからね、町山さん。娘さんと。
(町山智浩)あっという間ですよ。「子育て大変だな」って思う人も多いとは思うんですけど、あっという間なんでね。ちょっとびっくりしますよ。本当に。
(赤江珠緒)そう考えると寂しいものがありますね。
(町山智浩)寂しいですね。うーん……。
(赤江珠緒)町山さん、本当殊の外赤ん坊がお好きで。
(町山智浩)あの、本当にぜひね、娘さんを番組に連れてきてくれた方がいいですよ。
(赤江珠緒)いや、町山さんはそもそもバークレーにいるじゃない。連れてきたところで。
(町山智浩)いやいや、でもなんかこっちも赤江さんと話していると「キャッキャキャッキャ」とかって下で走り回っている音とか聞こえるとちょっとおかしいじゃないですか(笑)。
(赤江珠緒)アハハハハハッ!
(山里亮太)じゃあいつか、スペシャルウィークはピンクピン太郎をゲストに。
(赤江珠緒)そうですね。うちの娘、ピンクピン太郎ですよ。
(町山智浩)ピンクピン太郎ちゃんっていうんですか?
(赤江珠緒)そうなんです。
(山里亮太)瀧さん命名です。
(町山智浩)ああ、そうなんですか(笑)。いや、ピンクピン太郎ちゃんが泣いたりね、「ママーッ!」とか言っているのが普通に聞こえる番組っていうのが僕はいいなと思うんですよ。
(赤江珠緒)いいですね。昔、町山さんがアメリカから中継でお店でね、お電話でしゃべってくださった時に注文を取りに来たウェイトレスさんの声が入ったなんてこともありましたけども。あれ、よかったですもんね。
(町山智浩)でもね、職場に子供とかを連れてきても全然OKな国にならないとどうしようもないなと思うんですよね。
(赤江珠緒)そうか。生活感というか、暮らしぶりの臨場感が入るっていうのは結構楽しいですね。
(山里亮太)そりゃそうだ。お子様、ちっちゃい方々が……働きやすい環境っていうのはこういうところからアピールしていかないと。
(町山智浩)あのね、アメリカなんかそれこそグーグルとか大企業ほど子供を連れてきていいんですよね。
(赤江珠緒)ほう! ああ、そうですか。
子供を連れてきていい職場
(町山智浩)ものすごく託児所システムもあるし、子供を連れてくる日みたいなものも設定してくれて。で、全然みんな気にしないっていう。で、昔風の会社ほど子供がダメなんで。本当にね……だから普通におっぱいをあげながらラジオ放送とかね、そういう授乳生中継とかもあってもいいと思うんですよ。
(赤江珠緒)たしかに。初ですね。それはね。
(町山智浩)「いま、おしめを替えますから」とかって言って。「あっ、うんちしてる!」とかって言うのも普通にあってもみんな、「ああー」って普通にラジオを聞いて。別にそれがあったって困らないじゃん?
(赤江珠緒)まあ、そうですね。
(町山智浩)ラジオの向こうで子供がうんちしていても誰も困らないから。泣いていても……よく、電車とかで泣いていたりすると怒ったりする人、いるでしょう? 「お前、困ってるのかよ? 子供が泣いてなにかお前、困るのか?」って思いますよ。
(赤江珠緒)ありがたいです。町山さんみたいに言っていただける方は。
(町山智浩)なにも困らないんだからみんな、好き勝手にやればいいと思いますけども。まあ、そういうのも含めまして。全然関係ないんですが、これからもよろしくお願いします(笑)。
(赤江珠緒)いや、本当です。よろしくお願いします。
(山里亮太)町山さん、赤江さんの子供が来ている時はちょっとじゃあ、いろんな発言も気にしながら……幼児教育として。
(町山智浩)大丈夫。あのね、うちの娘は途中で父ちゃんがバカなことを言っているっていうことがわかってね。僕、ずっとバカなラジオ放送をしているじゃないですか。デタラメな話をしているけど、聞いているんですよ。横で。
(赤江珠緒)はい。あ、ごめんなさい。「はい」って言っちゃった(笑)。
(町山智浩)いや、勉強をしているんですよ。
(赤江珠緒)ああ、ちゃんと乗り越えていくんだね。子供はその親の背中を(笑)。
(町山智浩)「そういうもんだ。仕事だし……」って思っているみたい。
(赤江珠緒)ああ、いいことですねー。
(町山智浩)「父ちゃん、バカだから」っていうことみたいでね。別になにも気にしないでいいですよ。
(赤江珠緒)いや、そういう温かみとか人の優しさが身にしみますわ。ありがとうございます。
(町山智浩)ねえ。「ベビーカーを連れている人は気をつけてください」って……「ベビーカーを持っている人が気をつけてください」なんて書いてある国ってどうかしていますからね。「ベビーカーを持っている人に気をつけてあげてください」なんですよ、本当は。
「ベビーカーをご利用になるお客様は周りのお客様に配慮し、十分ご注意ください」
東武東上線内のディスプレイに猛烈に頭に来たので晒すよ。「ベビーカーをご利用になるお客様は周りのお客様に配慮し」とある。子連れで移動する人を見かけたら配慮をすべきなら周りの人であるべきでしょ。弱者であるはずの赤子を連れたお母さんに配慮を促す異常な精神。サイテイだな。 pic.twitter.com/GChZAmfqDX
— S.Terada (@sterada) 2018年3月27日
(赤江珠緒)ドアとか開けてくれるとめちゃくちゃうれしいし。すっごいありがたい。心にしみる。
(町山智浩)あのドアを開ける文化って日本はないね。
(赤江珠緒)でもね、最近開けてくださる方もね、やっぱりいますよ。
(町山智浩)アメリカはとにかく男でも女でもドアの近くの方にいる人が後ろに誰か通ろうとする人がいたら、まずドアを押さえる。開けるっていうのが、男も女もなにも関係なくみんなやるんですよね。
(赤江珠緒)ああ、そうかそうか。文化的にね、もともと染み込んでいる感じ、ありますもんね。
(町山智浩)染み込んでいるんですよ。だからそういうところがね、「礼儀、礼儀。日本は礼儀が」って言っているけど、「全然そういう礼儀はねえじゃん!」とか思いますけどね。
(赤江珠緒)いや、でもね、すごく優しくしてくれる人も結構たくさんいて。すごいやつれてみすぼらしく見えたのか、スーパーのレジのおばちゃんとかがレジ袋を運んでくれたりとか。「ポイントカード作りなさい」ってすごく強めに言ってくださったりとか(笑)。
(町山智浩)ああ、そうなんですか(笑)。うちね、娘がちっちゃい頃ね、レジ係の人が(商品カゴを乗せる)ベルトコンベアみたいなのレジのところにあるじゃないですか。あれに乗せてくれたりね。バーコードを娘で読み取ろうとして「あっ、読み取れない!」とかいう逆をやってくれたりしていましたけどね(笑)。
(山里亮太)はー! 子供に対しての環境がいいですね!
(町山智浩)はい。優しいんですよね。こっちはね。ということで……。
(山里亮太)すごい。このコーナー、すごいアカデミックな感じしますね。今日。
(赤江珠緒)ほのぼのしちゃった。ありがとうございます。
(町山智浩)全然アカデミックじゃないですよ。単なる親の父母会みたいになっていますけども(笑)。
(赤江珠緒)フフフ、本当ですね(笑)。
<書き起こしおわり>