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町山智浩『れいわ一揆』を語る

町山智浩『れいわ一揆』を語る たまむすび
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町山智浩さんが2020年9月29日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『れいわ一揆』を紹介していました。

(町山智浩)あと僕ね、もう1本紹介するのを忘れていた映画があってですね(笑)。これ、公開がコロナで延びちゃったんで紹介をしそこねていた映画で。『れいわ一揆』というドキュメンタリーがあるんですね。これは2019年の参議院選挙でのれいわ新選組の候補を追ったドキュメンタリーなんですけども。これ、監督が原一男監督という人で、『ゆきゆきて、神軍』を撮った監督なんですね。で、奥崎謙三という戦争中の犯罪をずっと追いかける男を撮って。

これが全世界で大スキャンダルを起こした映画だったんですけども。最後に彼が殺人を犯すところまで追っかけてますから。で、その原一男監督、僕はインタビューもして。何度も彼とインタビューしてたんで。この映画、公開前に紹介しようと思っていたら、公開が延びちゃったんで。それを時期を逃しているうちにもう既に公開が今、されてる最中です。これ、アップリンク吉祥寺でこれも10月8日まで。今週いっぱいの公開ということで。

(赤江珠緒)ああ、そうですか!

(町山智浩)俺、ダメだね。本当に(笑)。家にいるからわからなくなっちゃって(笑)。

(赤江珠緒)まあまあ、まだ間に合いますから。

(町山智浩)まだ1週間ありますので。ぜひ見ていただきたいんですけども。これね、れいわ新選組のドキュメンタリーかと思うと、そうじゃないんですよ。これはそこで立候補した東大教授の安冨歩さんのドキュメンタリーなんです。この人ね、トランスジェンダーの人なんです。女性の格好をしている人なんです。で、もともと彼女のドキュメンタリーを撮っているうちに立候補をすることになったんでれいわの映画になったという話なんですね。

(赤江珠緒)ああ、そうですか。うん。

れいわ新選組から立候補した人々

(町山智浩)でね、そのになったはいそのれいわの党首である山本太郎さんはこの映画、ほとんど出てきません。出てこないんです。彼は主役じゃないんです。この映画の。この『れいわ一揆』っていうのの「一揆」は「百姓一揆」とかの「一揆」。それでここで一揆を起こす人は誰かというと、その候補たちなんですよ。その候補たちはみんな、安富さんと同じようにすごい人ばかりなんですね。で、比例代表区で当選する形になった木村英子さんとか船後靖彦さんのことはご存知ですよね?

(赤江珠緒)はい。そうですね。

(町山智浩)ALS(筋萎縮性側索硬化症)で全身が動けない状態で国会に行くという、すごい歴史的な快挙を果たしたんですけども。あの人たちだけじゃなくて、たとえば三井義文さんっていう候補の方が出てきますが。彼はセブンイレブンでオーナーとして働いているうちに、実はそれが完全な奴隷契約で。どんどんどんどんお金がなくなって、もう体もボロボロになっていったんでセブンイレブンと戦っていた人ですね。

(赤江珠緒)ああ、ありましたね。深夜の時間とかがね。

(町山智浩)そうそう。お店をやらなきゃいけないとか。それで戦っていた三井さんとか。あと、もう1人。創価学会の人がれいわから出てるんですよ。それは野原善正さんという人なんですけども。この人は沖縄の人で、沖縄に米軍基地を押し付けてることに反対してるんですけど。昔は公明党、創価学会もそういうのに反対してたんですよ。

(赤江珠緒)そうですね。理念から言えばそうなりますもんね。

(町山智浩)平和の党だったから。でも、公明党は自民党との連立政権を取るために自民党にもうべったりになって。自民党の言うことを全部、イエスマンとなって受け入れるようになっちゃったんで。その公明党を支持していた創価学会の人たちは取り残されちゃったんですよ。で、野原さんはその基地の問題があるので公明党に対して反旗を翻してれいわから立候補をしたんですね。

あとは蓮池透さんというね、北朝鮮に弟の蓮池薫さんの拉致されたという、拉致被害者団体のリーダーだった人ですけども。この人も第二次安倍政権になってから安倍さんが全く北朝鮮と交渉しなくなったので。拉致被害者奪還とかの問題に関してね。で、もうすごく怒って。「早くしてくれ、早くしてくれ!」って言ったのに何もしなかったので、とうとうもう堪忍袋の緒が切れて、れいわの方から立候補したという。まあ、そういう人たちばっかりが集まっているんですよ。

(赤江珠緒)そうか。本当に突き動かされた人たちばかり、みんな。

(町山智浩)というか、この人たちははっきり言ってはぐれ者ですよ、みんな。世の中から相手にされないマイノリティーなんですよ。で、アウトサイダーですよ。だから、この人たちはその……まあ選挙っていうのは全部、多数決ですよね。多数決では絶対に声が聞き入られれない人たちだけなんですよ。「選挙は多数決なんだから、負けたやつは黙ってろ」っていうんですけど、この人たちは最初から絶対に多数決のシステムの中では声が拾われない人たちなんですよ。絶対に。

だから、比例の方に木村さんたちを入れたっていうのもあるんですけどもね。だから、この人たちははっきり言って勝てるわけがないんですよ。マイノリティーなんだから。比例だったら勝てるわけですよ。山本さんのところに行った票がその木村さんとかに行ったわけですけど。そういう形を取らなければ絶対勝てない人たちなんです。でも、これってやっぱりさっきの選挙の話もそうですけど、おかしくないですか? 絶対にマイノリティーって救われないんですよ。このシステムだと。多数決だと。「多数決の民主主義って、おかしくないか?」っていう話なんですよ、これ。

で、あとこの監督の原一男さんという人は最初のデビュー作が『さようならCP』っていう映画だったんですが、それは「CP」っていう脳性麻痺の人たちの話なんですよ。で、「脳性麻痺の人たちは世間から隠れて暮らせ」っていう風に教えられたのが、もう道路に出て、人前に出て、自分のことを叫び続ける人たちの話だったんですね。それが彼のデビュー作だったんですよ。

(町山智浩)だからすごく一貫しているんですよ、この原一男さんは。で、これももうすぐ公開が終わってしまうんですが、『れいわ一揆』。れいわ新選組の映画じゃないです、これは。

(赤江珠緒)はい。『れいわ一揆』はアップリンク吉祥寺などで公開中ということで。

(町山智浩)すいません。僕は何をやっていたんでしょうか。全部遅れて今ごろ……本当に役立たずで。

(赤江珠緒)でも本当にその関連性がなるほどと思いましたね。

『れいわ一揆』予告編

<書き起こしおわり>

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