吉田豪 2000年代グループアイドルの勃興を語る

吉田豪 80年代女性アイドルソングを語る ラジオ

吉田豪さんがYBS『909 Music Hourz』に出演。絵恋ちゃん、加藤響子さんと2000年代女性アイドルソングについてトーク。モーニング娘。などをはじめとしたグループアイドルが勃興した時代について話していました。

(加藤響子)今度は2000年代に突入します。これはもうタイムリーな年代ですよね。この年代のテーマはこちらです。

(絵恋ちゃん)「グループアイドルの勃興」。

(加藤響子)「勃興」。勢いが増してきたということですが、歌姫たちの時代から2000年代はいよいよグループアイドルの時代へと変わっていきます。はい、来ました。モーニング娘。の『恋愛レボリューション21』です。この時代といいますと私も周りもみんな大好きでした、モーニング娘。ですよね。

(吉田豪)だって、受けているんですよね? モーニング娘。を(笑)。

(加藤響子)アハハハハハッ! 1回、写真を撮って書類だけだしたら落ちました(笑)。

(吉田豪)5期(笑)。でも、それぐらい本当に世間に届きまくっていたグループじゃないですか。

(加藤響子)そうですよね。

(絵恋ちゃん)クラスに1人ぐらいは受けていた気がしますね。

(吉田豪)はいはい。現役アイドルでも山ほど、受けて落ちていた人いますよ。

(加藤響子)そうなんですか。

(吉田豪)それぐらい大量に受けていたんで。で、ムーブメントとして異常だったんですよ。特に僕の周り、当時僕もハタチすぎて30ぐらいですね。周りにいたサブカル好きとかプロレス好きが全員、モーニング娘。に転んだんですよ。

(加藤響子)へー!

サブカル好きがみんなモーニング娘。に転んだ

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(吉田豪)で、転び方も尋常じゃなくて。それこそ、その時に一緒に本を作っていたような人たちがモーニング娘。にハマりすぎて仕事をしなくなるんですよ。あの時期、もう(笑)。ひどいんですよ。

(加藤響子)アハハハハハッ! 本当ですか?

(吉田豪)ただ、本当にちょっと表現をソフトに言いますけども、いろんなプラスというか、僕の周辺にちょっとイリーガルな何かをやっている人がいて。イリーガルな薬物にハマっていた人がモーニング娘。にハマッたことによって「俺、こういうのはいらない」って言い出して(笑)。それぐらいの何かを変える力があったんですよ。

(加藤響子)すごい!

(吉田豪)すごかったですよ。

(加藤響子)「こんなに幸せになれるものがあるのか!」と。

(吉田豪)そうです、そうです。「こっちの方がアッパーになれるわ!」っていう。

(絵恋ちゃん)そうですよね。アイドルってほぼ薬物なんで。

(吉田豪)それぐらい、中毒になります。本当に。

(加藤響子)まあ中毒になるっていうぐらい夢中になっちゃうのはよくわかります。

(吉田豪)ちなみに僕、「リリーさんと一緒にアイドルにハマッた」って言っていたじゃないですか。リリーさんがシャ乱Qのラジオの構成とか、シャ乱Qのコンサートの構成をやっていたんですよ。だからそのラインで実は僕、このへんとも当時からつながりがあって。モーニング娘。のマネージャーの和田さんのコーナーとかがリリーさんとシャ乱Qがやっていたそのラジオにあって。僕は一時期、2ヶ月ぐらいかな? リリーさんのラジオのお手伝いとかをしたことがあって。

(加藤響子)そうなんですか!

(吉田豪)そうなんです。だからシャ乱Qのメンバーとクラブに行ったりとか、キャバクラに行ったりとか実はしているんですよ。

(加藤・絵恋)へー!

(吉田豪)この時期に(笑)。

(加藤響子)なんと! じゃあ、つんくさんとかともお会いしたんですか?

(吉田豪)つんくさんはただ、その時期には会っていなくて。その後ですね。ただ、だからリリーさんから直で聞いていたんですよ。「実はつんくさんは冬の時代のアイドルが大好きで」って。で、そういうようなものをずーっと当時、リリーさんと会うたびにVHSとかで……「見てくださいよ、これ! 南青山少女歌劇団、ヤバいんすよ!」とか、そういうのをやっていた人だったんですよ。

(加藤響子)へー!

(吉田豪)だから、そういうノウハウが実はモーニング娘。には入っているんですよね。

(加藤響子)すごーい! モーニング娘。は本当に大好きで。私は小学校高学年かな? そのぐらいの時に流行っていたんですけど、矢口真里さんが大好きだったんですよ。

(吉田豪)はいはい。僕もです。

(加藤響子)絵恋ちゃんは誰が好きでした?

(絵恋ちゃん)加護さんです。

(吉田豪)加護ちゃん、最高!

(加藤響子)はいはい。かわいいですよね! ミニモニ。とかやっていたじゃないですか。

(絵恋ちゃん)本当に好きで、コンサートにすごい行っていました。

(加藤響子)そうなんですね!

(吉田豪)本当にね、ミニモニ。のメンバーのその後の人生のバラバラさっていったらないですよ。加護ちゃんが大変なことがあった後も僕、何度も仕事をしていますから。

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(加藤響子)あ、そうなんですか。みなさん、いろんな人生、いろんな方向に歩まれていますけども。

(吉田豪)最近、だから加護ちゃんが紆余曲折を経てようやくハロー!の曲を歌えるようになって。クラブとかの営業でタンポポを歌っているんですよ。

(加藤響子)えっ、タンポポを!?

(吉田豪)それを僕、偶然近く、大阪でイベントをやっていて。すごく近くのクラブに出るっていうんで行ったら、結構チャラいクラブで。女子はタダぐらいの感じの……もう、ナンパだけなんですよ。加護ちゃん目当てで来ている人なんて10人、20人いないぐらい。その中に僕は紛れて、加護ちゃんが歌うタンポポを聞いて泣きそうになったりしていましたよ!

(絵恋ちゃん)いや、それは泣いちゃいますよ。号泣ですよ!

(吉田豪)その状況で、いろいろあった加護ちゃんが『恋をしちゃいました!』を歌うんですよ……。


(加藤響子)そうか! 「こーいをしーちゃいましーた♪」って。大好き!

(吉田豪)たまらなかったですよ。

(加藤響子)うわー、なにそれ! 聞きたかったです。

(吉田豪)何度も離婚した加護ちゃんがそれを歌うっていう。「はーっ!」っていう。よかったですよ。

(加藤響子)タンポポとか、懐かしいですよね。あと、○人祭とかありましたよね。

(絵恋ちゃん)3人祭りとか。

(吉田豪)最高です。『チュッ!夏パ~ティ』。

(加藤響子)あと、カラーに分かれているのもありましたよね。

(吉田豪)青色とかね。

(加藤響子)青色セブンとか。赤色とかね。この頃はモーニング娘。がもちろんすごく大人気だったわけですけども、こういうアイドルグループが大ブレイクしたっていうことですよね?

(吉田豪)そうです。モーニング娘。バブルによって「やっぱりアイドル、イケるじゃん!」っていうことで、ローカルアイドルがちょこちょこ出始めたのもこの時期なんですよ。モーニング娘。バブルは大きいです。ただ、モーニング娘。バブルでモーニング娘。のクラブイベントとかも僕の周りが始めて僕もDJで出ていたんですけど、僕はモーニング娘。の曲は流さないでみんなが知らないような曲ばっかり流していました。今日みたいな感じで、チェキッ娘とかを中心に……みたいな(笑)。「お前ら、チェキッ娘もちゃんと聞けよ!」ってやっていたんですよ(笑)。

(加藤響子)アハハハハハッ! そうなんですね。そのハロー!プロジェクト、素敵な曲がたくさんありますけども。

(吉田豪)現在に至るまで。最高ですよ。

(加藤響子)豪さん、おすすめの曲はありますか?

(吉田豪)では、コピンクを。

コピンク『カリーナノッテ』

(吉田豪)これ、ハロー!って言っていいのかどうかわからないんですけど、現在Juice=Juiceの宮本佳林さんがいまして。彼女は松田聖子が大好きで、実はこれ、歌い方とかに松田聖子テイストが入っていて。もともとすごいハロプロエッグ、ハロプロ研修生でスキルの高さが評価されてきていたんですけど、モーニング娘。9期、10期、11期、スマイレージ2期とかオーディションに落ちまくっていて、完全にやる気を失いかけていた時の唯一の希望がこの静岡朝日テレビの企画で誕生したこのコピンクっていうキャラクターの歌を歌えていたことっていうね。

(加藤響子)キャラクターの役になりきって?

(吉田豪)声優プラス歌を出していて。で、彼女が2013年のコピンク卒業イベントっていうのを静岡でやったんですけど。それが僕が人生初の仕事抜きの遠征ですよ。

(加藤響子)ふーん! じゃあ、思い入れは相当強いですね。

(吉田豪)相当強いです。素晴らしい歌だし。大好きですね。こういう感じでハロー!ってつんくさん以外でもいい曲がいろいろあって。これもつんくさん外なんですけど。僕はそういうのを表に出したくて実はハロープロジェクトのコンピレーション・アルバムの企画を出して、僕が1枚作ったりしていますよ。それに入っているのはほぼ、つんく外の曲ですね。つんくさんの曲も大好きなんですけど、それ以外にも最高な曲が山ほどあります!っていう。

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(加藤響子)へー! そうか。宮本佳林さんがオーディションをいままで受けていたけどもたくさん落ちて……ということでしたが。やっぱりこういう、いろんな方がいろんなオーディションをたくさん受けているんですか?

(吉田豪)事務所内で落ちて、希望を失って……みたいな話もいっぱいあるんですが、ハロプロ研修生。いまもあるシステムなんですけど、プロじゃないから卒業の発表がないんですよ。知らない間にホームページからいなくなっているんです。

(加藤響子)ええっ! なにそれ?

(絵恋ちゃん)そうなんだ!

(吉田豪)そう。

(加藤響子)怖くないですか?

(吉田豪)怖いんですよ。「あの子がいなくなっている!」みたいな。

(絵恋ちゃん)ヲタは大変ですね。

(吉田豪)そう。だからみんななんとなく察知したり、みたいな。だから、ハラハラするんです。何度も落ちまくって心を折れていたら、いついなくなるかわからない。コピンクがあったおかげでやり続けて、現在Juice=Juiceに至るっていう流れなんですよ。

(加藤響子)本人も知らされていないっていうことなの?

(吉田豪)なかなかギリまで知らされないですよね。だから……大変ですよ。

(絵恋ちゃん)怖い。

(加藤響子)結構シビアな世界ですね。そうかー。まあそんなハロー!プロジェクト、モーニング娘。に続いて、2007年にはまた新しいタイプのグループアイドルが大ブレイクしますね。Perfumeです。『ポリリズム』、2007年発売の曲です。豪さん、Perfumeさんもブレイク前から応援されていたと聞いてますが。

(吉田豪)もちろんですよ。大好きで。Perfumeって2007年に大ブレイクするまで、実は期間が結構ありまして。もともとはパッパラー河合プロデュースの広島のローカルアイドルだったんですよね。それで2枚出して上京してきて、上京した後も実は長いんですよ。アミューズのBEE-HIVEっていうプロジェクトがあったんですよ。これはBOYSTYLEっていうコレクターズの曲でシングルデビューしたグループ。あとBuzyとか、そういう人たちと女子寮で共同生活を送って、その模様を24時間ネット中継されるっていうものすごいハードな仕事をしていたんですよ。

(加藤響子)なにそれ!? もう本当に生活に密着みたいな?

(吉田豪)あの……だから夜中、僕もたまに見ているとちょこちょこ通りかかったりとかしているとか。「これ、なにが楽しいんだろう?」みたいな(笑)。その時期に僕、インタビューとかをしていて。だから「聞いてください! 寮が三畳ぐらいから四畳半になったんです!」みたいな。「いままでは両方の壁に両手がついて、そのままジャッキー・チェンみたいに登れるぐらいだったのが、つかなくなったんですよ!」みたいな。みんな二段ベッドで、自分のスペースがベッドの上しかないみたいな感じで。

(加藤響子)ええーっ!

(吉田豪)僕が取材した時って、ちょうどいまもやっていますけど、CDのサイズを1/3にするソフトケースがありまして、こうやって入れ替えているんですよ。それを見て、目を見開いて。「なんですか、それ!? ええっ、CDのスペースが1/3なるんですか、すごい! 買わないと!」みたいな。それぐらにスペースもない時代っていう(笑)。

(加藤響子)そんなにスペースがなかったんですね! CDの厚さまで。

(吉田豪)その頃、僕がインタビューした時にいちばん印象的で僕がよく言いふらしているエピソードがありまして。その中田ヤスタカプロデュースになって、全然売れない時期が長かったから、「正直違うジャンルをやりたい。バラードとか歌いたい」って言っていたんですよ。それを僕が止めたんです。「違います! こっちにいけば、絶対にいいことがありますよ。中田ヤスタカで行ってください!」っていう。

(加藤響子)えっ? じゃあもう豪さんがいまのPerfumeの道に導いたみたいな?

(吉田豪)導いたかどうかはわからないですけど、本人たちは相当迷っていたっていう。

(加藤響子)へー! でもPerfumeさんで調べると、いまの感じと全然違うテイストで。

(吉田豪)そうですよ。最初はどアイドルです。で、中田ヤスタカ初期もピコピコしたすごいかわいいテクノポップ期で、僕がいちばん好きなのもその時代なんですよ。

(加藤響子)ふーん! そうか。2000年代、いろんな形のアイドルグループが現れ始めましたが。ではここで、2000年代の豪さん一押しアイドルソングをご紹介いただきましょう。

(吉田豪)はい。秋山奈々さんの『わかってくれるともだちはひとりだっていい』です。

(加藤響子)すいません。秋山奈々さん?

(吉田豪)はい。『仮面ライダー響鬼』とかに出ていたことで知られる人なんですが。音楽活動は素晴らしかったんですが、結構早々に結婚引退しちゃった人なんですけど。デビューシングルは本当に奇跡の出来でして。ちょっと説明が長くなりますけど、小西康陽さんがちょうどこの時期に再発したことで再評価された樋口康雄さん。「ピコ」っていう人がいまして。その人が提供したオリジナル曲がこれで。当時、彼女が中学時代のいじめ体験をモチーフにしていて。まず、歌詞が重い。曲はすごくいい。カップリングはそのピコさんのかつて出した名盤のカバーっていう素晴らしい作品。

わかってくれるともだちはひとりだっていい
Posted at 2018.4.2
秋山奈々, 上田知華, 寺田鉄生, なかにし礼, 樋口康雄
ビクターエンタテインメント

(吉田豪)その後もマニアックな「なんでこれをカバーするの?」みたいな曲をカバーしたりしながら、音楽的にはよかったんですけども。ただ、時期が早かったんですね。まだアイドルバブル前だったんで、そんなに人気も出ないまま……ただ、この時期に僕はミュージックマガジンっていう雑誌で彼女のインタビューをたのまれて。

(加藤響子)はい。

(吉田豪)そしたら、素晴らしいから僕がそうやって絶賛してインタビューしているのに、別のページでは彼女のことをボロクソに書いていて。それで僕がはじめて雑誌に抗議したんですよ。だってああいうインタビューって広告を入れてやるわけじゃないですか。で、僕はいいと思ってインタビューして絶賛して、別のページでは酷評ってなにこれ?っていう。僕は「あなたたちの『アイドルだったら全部批判していい』っていうそのノリが気に入らない。アイドルは8割、曲はクソかもしれないですけど2割は素晴らしいのがあるんですよ! それを探して褒めるのがあんたたちの仕事でしょ?」って言って送ったら、「じゃあ吉田さん、連載してください」ってなっていまに至る僕の新譜紹介連載が始まったんですよ。そのきっかけになった人です(笑)。

(加藤響子)すごーい! そういうのがきっかけでね。そうか、わかりました。では、秋山奈々さんで『わかってくれるともだちはひとりだっていい』。

秋山奈々『わかってくれるともだちはひとりだっていい』

(加藤響子)お聞きいただいたのが秋山奈々さんで『わかってくれるともだちはひとりだっていい』。絵恋ちゃん、いかがでした?

(絵恋ちゃん)なんか爽やかなのにテーマがいじめってすごいなって思いました。

(加藤響子)全然暗くなかったですよね。

(吉田豪)そうですよね。

(絵恋ちゃん)いい曲でしたね。

(加藤響子)そうですね。歌詞をよく聞くと、たしかにそういう内容なのかなって思いましたけども。

(吉田豪)本当にこの取材とかで名盤を出した人たちにサインをもらうっていうのをやっていて。秋山奈々とかTomato n’Pineのファーストとか。

(加藤響子)わー、すっごい!

(吉田豪)最高ですよ。また歌ってほしいんですけどね。秋山奈々さん。いまはコスプレイヤーになってコスプレ活動しかしていないんで。

(加藤響子)あ、コスプレ活動をされているんですか?

(吉田豪)そうです。お子さんが2人いて。

(加藤響子)へー! そうなんですね!

(吉田豪)美貌は全く衰えてないっていう。

(加藤響子)すごいですね。

(中略)

(加藤響子)さあ、次はいよいよ2010年代。つまり現代のアイドルソングに入っていくわけなんですが、その前に豪さんご自身のアイドル観を踏まえた1曲を選んでいただきました。どんな曲ですか?

(吉田豪)はい。Perfumeの『おいしいレシピ』です。

(加藤響子)どんな曲でしょう?

(吉田豪)Perfumeがさっき言ったようにパッパラー河合プロデュースの広島のローカルアイドルが突然路線が変わったのがこの曲なんですよ。さっき言ったそのBEE-HIVEっていう寮住まいだった時にその寮住まいの人たちでコンピレーション・アルバムを出していて。それに収録されていた曲。これが最初の中田ヤスタカとのタッグ。で、この後に超名盤の『スウィートドーナッツ』っていう曲が03年8月に出て。

(加藤響子)はい。

(吉田豪)その前の03年5月に出たコンピの曲ですね。最初から完成されています。素晴らしい曲。

(加藤響子)そんなPerfumeの『おいしいレシピ』をお聞きいただきます。

Perfume『おいしいレシピ』

(加藤響子)このPerfumeの『おいしいレシピ』、とってもリズミカルな曲でしたね。

(吉田豪)本当にこの作詞が木の子っていう人がやっていた時代のテクノポップ路線の頃が僕は本当に大好きで。理想的なアイドル。

(加藤響子)えっ、いまのPerfumeもテクノポップじゃないんですか?

(吉田豪)もっとクラブですよね。クラブミュージックになっていて。フロア対応なおしゃれな感じになって、作詞も中田ヤスタカさんがやるようになって。この頃のかわいい、でもちょっと病んだ感じっていうのが理想的だったんですよ。

(加藤響子)へー。ちょっとピコピコした感じでしたね。

(吉田豪)そうです、そうです。

<書き起こしおわり>

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