沖井礼二と吉田豪 さくら学院バトン部・Twinklestarsを語る

沖井礼二と吉田豪 さくら学院バトン部・Twinklestarsを語る SHOWROOM

沖井礼二さんが2021年1月11日配信のSHOWROOM『豪の部屋』に出演。吉田豪さんとさくら学院バトン部・Twinklestarsへの楽曲提供について話していました。

(吉田豪)で、声優さんの仕事がどんどん来るようになったっていう感じですか?

(沖井礼二)その前にさくら学院のバトン部が。

(吉田豪)ああ、そっちが先か。

(沖井礼二)Twinklestarsですね。

(吉田豪)素晴らしすぎましたね!

Twinklestars『Dear Mr.Socrates』

(沖井礼二)あれも楽しい仕事でしたね。僕も予備知識がほとんどない状態で。

(吉田豪)そもそも、そんなにアイドルは詳しくないんですよね?

(沖井礼二)そうですね。あまりアイドルには詳しくないですね。そこで話をいただいて、どんなグループかっていうので、割とすごい感情移入しちゃうタイプで。

(吉田豪)さくら学院っていうのがあって、バトン部を作りますんで……っていう。

(沖井礼二)で、成長期限定っていう切なさがあって。そこでそういう切なさがある彼女たちにどういう曲を……っていう。まあ、リファレンスとして「Cymbalsのこういう曲」みたいなのはあるんですけども。まあ、自分も「あれはCymbalsのために書いた曲だから」っていう気持ちがあって。で、10歳ぐらいの子から14、5歳ぐらいの子が歌うようにちゃんと自分で持っていかなきゃな、みたいなのを考えて。あと、あれですね。ちっちゃい子もいるから、肺活量がないんですよ。だから肺活量がないと、心拍数が我々よりもたぶん高いから。そこに合うようなものを……っていうので。

(吉田豪)そこまで考えるんですね。

(沖井礼二)たぶんそういうことを考えるのが好きなんですよ(笑)。生物学的に、生き物として……みたいな。あと、当然声のレンジも狭いですし。そういうのも考えて、うん。せっかくだから「こういうおべべを作ってください」って言われたら、一番いいおべべを作りたいじゃないですか。そういうのを考えて作りました。

(吉田豪)Cymbalsの土岐さんのようには歌えないだろうけども、そうじゃない部分をプラスにしていくっていうことですね。歌えなさとか、そこを。

(沖井礼二)歌録りをして、一生懸命に彼女たちが歌ってくれるわけですよ。で、その歌だけの素材をもらって家に帰ってアレンジをするためにその歌だけを聞いていたら、一生懸命に歌っているのが……息遣いとか。ちょっとそれを聞いて泣いちゃって(笑)。

(吉田豪)いい話(笑)。

(沖井礼二)で、「こんなにがんばって……がんばれ!」って(笑)。

(吉田豪)アイドルが詳しくない人が、そこでなんとなくわかったわけですね。アイドルの良さみたいなものを(笑)。

(沖井礼二)そうかもしれない(笑)。この気持ち……歌の上手い子もいれば、そうでない子もいるし。そうでない子も映えるようにもしたいし。で、それは当時のプロデューサーみたいな人と相談をしながら。その方はまた、結構熱い人だったんですよ。女性なんですけども。「この子はこういうキャラだから」みたいなので、結構何度も深夜に会って打ち合わせしたりとか、長電話をしたりとか。

で、ものすごい熱い現場だったんで「こういうものなのかな」って思っていたら、なかなかそういう現場も実はないんだっていうことも後で知りましたけども。なんか、そこで……Twinklestarsの曲を作るんだったら、僕はTwinklestarsのメンバーのようになってやっぱりやりたいわけですよ。入れ込みすぎなのかもしれないですけども。そうでないと、たぶん面白くならないんですよね。仕事はガチであればガチなほど楽しいんで。

(吉田豪)他人事になっちゃ面白くないわけですね。

(沖井礼二)そうです。その瞬間にたぶん僕はめんどくさくなっちゃうんで。すごい一緒になってやるのが好きなんでしょうね。で、おかげさまで3曲かな? 書かせていただいて。最初のシングルとその次のシングルと、その次のカップリング曲もやらせていただいて。

(吉田豪)全ていいですよ。

(沖井礼二)ですよね?

(吉田豪)本当に!

Twinklestars『プリーズ!プリーズ!プリーズ!』『天使と悪魔』

(沖井礼二)今でも、やっぱり聞きますもん。あの曲とかは。

(吉田豪)イントロだけで上がりますよ(笑)。

(沖井礼二)去年でしたっけ? さくら学院が(活動終了して)……あれは寂しかったですね。やっぱり。まあ、曲を書いたのは結構前なんだけども。やっぱり自分にとってはものすごく力を入れてやらせていただいた曲だったから。あれは寂しかったな。

(吉田豪)当時のメンバーは誰もいなくなろうとも、なにかちょっと思い入れはありますよね。結構、いろいろとコメントが来ていますよ。「武藤彩未さんも当時、一番好きな曲は『天使と悪魔』とおっしゃっていました」とか。「サリー久保田さん大絶賛の『Dear Mr.Socrates』」とか。「『プリーズ!プリーズ!プリーズ!』最高」とか。皆さん、上がってますよ(笑)。

(沖井礼二)そうなんですよね。サリーさんが好きなんですよね。

(吉田豪)そうでしたね。1回、すごく熱く語られましたよ(笑)。

(沖井礼二)1回、なんか彩未ちゃんが帰国した後のライブにサリーさんと一緒に行ったんだよな。2、3年前ですけど。それで、その流れで彩未ちゃんとSOLEILを見に行ったことがあって。サリーさん、もう大ファンだからどんどんグッズが出てくるわけですよ。「サインしてください」って(笑)。「サリーさん、すげえな!」って。

(吉田豪)SOLEILも最高でしたけどね。もったいない。

(沖井礼二)大好きだったですけどね。まあ、いろいろとあるんだろうなって。まあ、そのおかげでSOLEILさんにも曲を書かせていただきました。

<書き起こしおわり>

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