宇多丸さんがMXテレビ『バラいろダンディ』の中で中国政府が出したラップ・ヒップホップ禁止令についてコメントしていました。
(蝶野正洋)第6位、産経ニュース。「中国がラップ・ヒップホップ禁止令」。
(阿部哲子)中国政府は昨日までに「ヒップホップ文化は低俗だ」としてラッパーをテレビやラジオ番組に出演させない方針を示しました。中国メディアによると、メディアを管理する国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局は入れ墨のある芸能人、ヒップホップ文化、不健全な文化は番組で扱わないように関係機関に求めたと言います。中国では去年末ごろから人気ラップ歌手の男性の曲の「白い粉末を並べておく」「恥知らずのクソ女」など薬物使用や女性蔑視の歌詞が問題視されているそう。体制批判に結びつきやすいヒップホップ文化が大衆に浸透することへの警戒が今回の禁止令につながったと見られています。
(蝶野正洋)宇多さん、このニュースは知ってましたか?
(宇多丸)いや、知らなかったですけど。まあ、日本だって地上波で入れ墨が入っているミュージシャンはたぶんそのままじゃ出られないと思いますよ。長袖とか着せられて。
(玉袋筋太郎)それ、和彫りでしょう?
(宇多丸)いや、和彫りじゃなくても。そういうファッション系でも。
(玉袋筋太郎)和彫りはでも、ボクサーでもね、大島選手だって全部消されたしさ。
(宇多丸)だからまあ、中国とそんなに大差ないと思いますし。
(玉袋筋太郎)だから大木凡人さんみたいに和彫りを隠してればいいわけだよね?
(プチ鹿島)実名が……。
(宇多丸)まあでも、あと日本とかよりも韓国もそうだけど。アジア諸国の方がたとえばアメリカ文化みたいなのを割と直で、そのスタイルをそのまま直輸入的にきっちりやるからこういう……日本ではそこまでさ。
Higher Brothers『Made In China』
(蝶野正洋)もうちょっとアレンジしているわけですね?
(宇多丸)アレンジっていうか……まあ、そうですね。そういう風なものが多いから。まあ、こういうこともあるかなとも思いますけどね。
(蝶野正洋)過激すぎたんですかね?
(宇多丸)やりすぎたというか、中国政府と折り合いが悪いのはさ、逆にカウンターカルチャーとしては勲章というか。
(蝶野正洋)ああ、そうですね。勲章ですね。
(宇多丸)ある意味。それは。
(玉袋筋太郎)法輪功みたいになっちゃうのかね?
(宇多丸)法輪功……(笑)。あれはネズミ講みたいなやつ? あ、宗教か。
(蝶野正洋)プチ鹿島さんは学生時代はラップグループで優勝もされているんですよね?
(プチ鹿島)そうなんです。友達がすごくラップに……当時、黎明期にハマッていて。で、「隣で合いの手だけ入れてくれればいいから」っていうんで。僕は全然知らないで、「よいしょ!」とか「あ、それ!」とか言っていたら、コンテストで優勝しちゃったんですよ。
(宇多丸)Yellow Monkey Clew!
Yellow Monkey Clew
(蝶野正洋)あ、知ってますか?
(宇多丸)もちろんですよ。だってそのコンテスト、俺ら応募して、俺らは落とされているんだもん。
(一同)ええーっ!
(プチ鹿島)マジっすか!
(宇多丸)で、金を払って、客として見に行って、ものすごいブーイングしていました。
(一同)フハハハハッ!
(蝶野正洋)それはブーイングですよね。当然ですよ。
(プチ鹿島)だから逆に言えば、あの頃に比べればラップがいかにメジャーになっているか?ってことですよね。おじさんにいかに届き始めたか。ねえ。だって新潟の自民党県連が「政治って意外にヒップホップ」って。ああいうぼんやりしたおじさんに届いちゃうっていう。メジャーの証拠だと思いますよ。
(蝶野正洋)ああ、なるほどね。
(宇多丸)でも本当にね、ネクストスチャダラパーとして売る気満々のコンテストでね。
(プチ鹿島)マジっすか!?
(宇多丸)本当ですよ。
(玉袋筋太郎)お前、間違えたな。大川興業に行って(笑)。
(プチ鹿島)間違えました(笑)。
(一同)フハハハハッ!
(玉袋筋太郎)大川興業に行っちゃったのは間違えたよ、お前は(笑)。
<書き起こしおわり>
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— みやーんZZ (@miyearnzz) 2018年1月25日