K DUB SHINE 新潟自民党「政治って意外とHIPHOP。ただいま勉強中」を語る

K DUB SHINE 新潟自民党「政治って意外とHIPHOP。ただいま勉強中」を語る WREP

K DUB SHINEさんがWREP『Revisited:』の中で新潟の自民党県連・青年部局の「政治って意外とHIPHOP。ただいま勉強中。」という政治学校の生徒募集の広告について話していました。

(K DUB SHINE)WREPからK DUB SHINE『Revisited:』をお届けします。いま、1曲目にかけたのは『Fight The Power』。パブリック・エネミーの昔の曲ですけども。なぜこの曲をかけたか?っていうと、いまちょっと権力に対して不満というか、文句があるのでこの曲をかけながら始めたんですけども。

Public Enemy『Fight The Power』

みなさん、知ってます? 新潟の自民党県連・青年部局。「LDP(自民党)新潟政治学校第2期生募集中。政治はオトコの身だしなみ。#自民党 #政治 #政治とはHIPHOPである」「政治って意外とHIPHOP。ただいま勉強中。」「集え。同士たち。」と書いてある告知を見つけました。自民党新潟県連・青年部局からの告知ですね。

自民党新潟県連・青年部局のポスター

まあ別にね、政治とヒップホップが関係あるとか、世の中とヒップホップを関連づけるということに対しては何の不満もないんですけども。まあいまのね、支持率がバカ落ちしている自民党・安倍政権が自民党として若者に向けてヒップホップを使って関心を集めようと。それで、簡単にいえばヒップホップに興味ありそうな若いやつらを自分たちが囲って、自分たちの考え方に洗脳しようとしているということになるんじゃないかな? と思ってね。

もちろん、一人ひとりが一人前の人間ですから、そんなことにただただ洗脳され操作されるとは思わないけども。それぞれ自分たちが勉強会なり授業を聞いて、「なんだ、こいつら言ってることおかしいじゃねえか?」と思うことがあれば別にそれで辞めればいいし。ただまあ、このやり方だよね。たぶんおそらく、新潟で政治に関心がある政治家なり周りのスタッフが、ヒップホップってそういう音楽だからいま話題で人気のあるこのヒップホップカルチャーを使って若い人たちを自分たちの方に向けようとしたっていうことなんだよね。だからそれがもう本当に、どうなのよ? と。なぜかっていうと、僕のツイートをもう1回読むことになるので、知っている人に取っては反復することになると思うんですけども。

と、自民党の新潟県連・青年部局に問いかけたわけですが……まあ、何の反応もないです。リツイートはいっぱいされていて、おそらく多くの人がこの意見に共感してくれていたり。あとは「なに言ってんだ?」とか、野次馬的に「みんながリツイートしているからリツイートしとけ」みたいな人もおそらくいるとは思うんですけども。みんながこの意見なり僕の声を見たり聞いたりしてくれているというのがすごくうれしいですね。そしてね、いろんな意見があって。「貴方の発言、ヒップホップは弱者だけのものだと言わんばかりとしか受け止められない。」という人に対しては、自分としてはね……

という風に尋ねてみたりとかね。まあ、そんなようなことを昨日から言っているんですけども。まあ、ヒップホップを持たざる者とか弱者の者だけに限定しているわけではなく、ヒップホップというのはもともとそういうところから生まれてきて、そこに対して多くの人が共感したり、義憤を感じて応援していこう、サポートしていこうと。まあ、「この音楽はすごく面白いからとにかくハマッてみよう」っていうところから入った人もいると思うけど、それによって聞いているうちに、「ああ、この人たちのこういう声なんだな」とか「こういうことにこの人たちは感情を動かされるんだな」っていうことを、歌詞を聞いたり、音楽を聞いてみんなで感じて。で、このカルチャーは面白いと。要するに、「もっと世の中をフェアにすべきだ!」とか、「ずっと奴隷で生きてきた人たちがここで本当にしっかり市民として生きるには何が必要か?」とか、そういうようなことをヒップホップでずーっと議論してきたから、ここまで大きくなったんじゃないかなと僕は感じているんですね。

でも、そのへんについてはこの番組が始まってからずっと、どうやってヒップホップがサウス・ブロンクス、ウェスト・ブロンクス、ブロンクスのレクリエーションルームや公園のパークジャムから全米に広まり、その上世界にまでどんどん広まった。で、いまは世界中でラップを知らない人もいない、ブレイクダンスを知らない人もいない、DJをやらない国なんかどこにもないみたいな感じで、ヒップホップはもう世界をある意味制覇したんだけど。その始まりなり、それが成長していく様っていうのは本当にヒップホップを始めた人だけじゃなくて、ヒップホップをずっと聞いて応援してきてくれた人がいたから、ここまでみんなのところに届くようになったと思っているし。

俺らの時代なんか、ヒップホップを「これがヒップホップだ」ということを証明するとか、「ヒップホップはずっと続けられるものだ」っていうことを見せていなかきゃいけないとか、日本人だってラップできるんだとか。本当にもう、別にヒップホップなんてまだ世の中がちゃんと認めていない頃から、ラップとかヒップホップは好きで。それをずーっと広めてきて。いまもそれがどんどんどんどん少しずつ少しずつ大きくなって。もう本当に、最近のフリースタイルの勢いだったり、若者のファッションのモードだったり、もうヒップホップ抜きでは若者の文化だったりは語れないじゃないですか。だから、この新潟の自民党の人たちもこういうことをしたんだろうけども。それにはもうちょっと自分たちを省みて、自分たちがどうなって、どうやってきたのかとか、最近どういうことを言っているのかとか。いま、どういう姿勢で社会に向き合っているのかっていうのを……まあどう考えているんだろうね?っていう。

だからまあ、正式にちょっとね、これは……いまDELIっていう松戸の市議会議員をやっている、元NITRO(MICROPHONE UNDERGROUND)のラッパーもいるでしょう? 彼なんかはPLANET ROCKっていう、いわゆる正式ではないかもしれないけど、政治団体っていうものも俺たちと一緒に話し合って作って。で、PLANET ROCK所属のDELI議員なわけですよ。千葉県の。ちょっと千葉県の市議会議員の力も借りて、DELIと一緒にこの新潟県連・青年部局に質問というか、「どういうことなのか、説明してくれ。教えてくれ。我々はずっと長い間ヒップホップをやってきたんだけども、そういう我々に対して今回のポスターというのはどういうことなのか?」と。ちゃんとわかるように説明してくれれば、それはそれでいいしね。別にヒップホップが広まって、ヒップホップな政治家が自民党の中に、若いとはいえ何人か入ることは別にいけないことではないけど。

うーん……ただね、いまの政権のずーっとこの5、6年。震災後からの流れを見ていて、そう気安くね、「ヒップホップ」なんて言葉を使われちゃこっちもたまんないなと思って文句を言ったわけですよ。まあ、そんなわけでいま1曲目にかけたのは『Fight The Power』。パブリック・エネミーなんですけども。そういうことなんで、ヒップホップが80年代からいま2010年代ですね。まで、どうやってヒップホップが広まってきたか?っていう中で、すごく大事なメッセージ・ソングっていうがいくつかあるんで、そのへんを紹介しながら。

みなさん、いろいろと今回のことに対してツイートしてくれたり、俺にツイートを送ってきてくれたりとかしてくれてるんだけど、せっかくなんでここでみんなの意見とか声とかも紹介したいし。まあ、どんな意見があるのか、知りたいし。それについて質問があれば答えるし……っていうこともせっかくなんで。ラジオWREPをやっているんで、ご意見のある方、不満のある方。「ケーダブ、お前ちょっと間違っているぞ」っていう人も別に連絡をください。街の声、「ケーダブ! ケーダブ!」って言っているような人たちも全然意見をください。

ということで、ご存知でしょうかグランドマスター・フラッシュの『The Message』をかけたいと思います。

Grandmaster Flash & The Furious Five『The Message』

Afrika Bambaataa – Planet Rock

「Planet Rock! It’s the sure shot!」ってね、バンバータも言ってますよね。この頃から「イチ、ニ、サン、シ♪」なんて言ってくれてね、俺にとってはこの時、うれしい一言でした。ハッシュタグでいろいろと意見が来ているので、読みますね。今日はみやーんZZが張り切ってくれてますね。「そろそろ始まるよ」とか「高橋芳朗 クリス・ロックとアカデミー賞と『Fight The Power』を語る」とか……これ、あとでハッシュタグ見て「面白そうだな」と思うのはぜひみなさん、読んで下さいね。

高橋芳朗 クリス・ロックとアカデミー賞と『Fight The Power』を語る
高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の洋楽選曲コーナーで2016年のアカデミー賞で司会と務めたクリス・ロックについてトーク。彼がパブリック・エナミーの『Fight The Power』とともに登場した意味や背景を話していました。 Ch

あ、みやーん、ここで宣伝してんだな。上手いな……。まあ、でも『Fight The Power』とか俺の2011年のフリースタイルとか。懐かしいな。これ、エジプトの春の時ですね。そういうのもあるし。

K DUB SHINE『Fight the Power 2011』

そして……

そういうことよね。はい。

うん。だったら全然いいんだけどね……。ただまあ、騙されなきゃいいってものでもない。騙す方もやっぱり問題だと思うからね。あと、

これ、多いね。「意外とHIPHOP」っていう。だから、うーん。本当に若いやつらに「ヒップホップっていうのは世の中のことを考えることなんだよ」っていう暗示にはなっているんだろうから、決して間違いではないんだけども……。切り口としては俺、別に悪いとは思わないんだけど、「お前のどの口が言うんだ?」っていうことが不満なだけですよ。本当にヒップホップのために「ヒップホップだ」って言っているんだったら、その後もちゃんと若者の将来だったり、いまは本当に大変なシングルマザーとかね、そういう……年収があまり高くない家庭とか。そういう人たちのことをどこまで考えているのか、ちゃんと教えてほしいよね。

あと、ちょっとさっき見たんだけど、「新潟自民と言えば、そもそも田中角栄のところだ」みたいなのがあったけど……

角さんは違うだろ? 新潟の底上げをしたんだよ。新潟と、自分が総理大臣になったことで。それはね、金権政治と言われたかもしれないけど、新潟と、それまで電車はあっても遠回りだし、道路も通っていないところにトンネルを作って、新潟と東京を。もう自分の家の前から新潟まで一本で行けるようにしたんですよ。それによって感謝している新潟の人は本当に数知れずいたし。あんなロッキード事件みたいなのはアメリカが……種を埋め込んだんだよね。時限爆弾みたいな。それに引っかかって、それを文藝春秋だの何だのがワーッと盛り上げたことであんな風な騒ぎになったけど。田中角栄を殺したのは我々日本国民じゃないの?って俺は子供心に思っていたけどね。

まあ、いろいろと金権政治には意見があると思いますよ。ただ、日本がどういう時代だったかとか、何がなかったかとか、そういうのも考える材料にはした方がいいと思いますけどね。別に俺は100%この自民党がやっていることが嫌いだとか、安倍さんが嫌いだとか言っているわけじゃ全然なくて。やっていることとか、自民党が過去にしてきたこととかも評価しているし。ただね、我々国民にとっての権力、敵というのは我々を圧迫しているのが自民党なのか、自民党が忖度しているアメリカなのか。でも、そのどっちも……だってアメリカだとしたら、まさにアンチ・ホワイトアメリカみたいなものがヒップホップなので。そこはちょうどいいとは思うんですけどね。はい。

あとね……

これね。気に入らないよね。

別にいちばんやりたいことじゃないよ。

うーん。だから問題なのは、自民党新潟県連の青年部局にヒップホップなやつがいるかもしれないんだよ。それを自民党の幹部? 青年部より上のジジイたちに「上手くやれよ」みたいに言われたのか……「ヒップホップ使って自民党に人を集めましょうよ」っていうBボーイがいたら、それはちょっとけしからんなとも。まあ、思想信条は自由なんだけどね。だからまあ、みなさんと意見をぶつけ合いたいと思って今日、ここでこんなことをやっていますが。うん。「意外と」っていうのにみんな
引っかかっているね。

それは俺がYouTubeでいろいろやっているというのを知っていて言っているのかな?

それから……

うん。まあ、俺が言っているのはそういうことだよね。そして……

うん。だから、いわゆるヒップホップ・コミュニティーの一員であるかないかがこれはすごく違いを生むとは思うんだけども。おそらくこの宇野さんはヒップホップ・コミュニティーに自分が属しているとは考えていない人で。ただね、俺らにしてみたらさっきも言ったように、ヒップホップ大事に大事に大事に、手塩にかけて育てた娘みたいなもんなんですよ。それが、いきなりどっか知らない、いままで関係なかった人がね……「関係ない」とされていたような人にタダ乗り蹂躙みたいなのをされると、さすがに黙ってはおけないというのが自分のスタンスで。

まあ俺は内田裕也が「ロックンロール」って言っているロックンロールも、俺が好きなロックもどっかではつながっているとは思うし。この自民党が言う「ヒップホップ」って、ヒップホップって使うんだったら俺と無関係とは思えないから、やっぱりそこは……まあ、自分が当事者じゃない人は別にいいんですけど、当事者だったらヒップホップ・コミュニティーに自分が属していると、自分が一員だと思っているんだったら、やっぱりそこは何らかの感情は生まれるはずだとは思うんですよね。で、それを表現なり発表することでヒップホップ・コミュニティーのコンセンサスもできていくと思うし。そういうことがすごく大切なのではないかと思っている今日この頃なんですけども。

そして、

欧米でも「ロック」という言葉はいまでも使っていると思いますよ? まあ、だから「ヒップホップ」も、いわゆる「ロックンロール」とは違う。「ロック」というのは「揺らす・場を盛り上げる」。要するに、「君らをロックする」っていうことなんで。それは「ロックンロール」だろうと「オルタナティブ」だろうと「ヒップホップ」だろうと、ローリングストーンみたいな雑誌はそれを全部「ロック」でひとくくりにしていますよね。

まあ、ヒップホップが耐用年数があるとしたら、いまのヒップホップはある意味で「ラップ・ミュージック」になってしまっていて。そもそものヒップホップたる部分っていうのはちょっと薄くはなってきていますけども。でも、やっぱりヒップホップを愛してきた人間がいまだに業界にはたくさんいるんで。あまりにもヒップホップじゃないものはちょっとそういう風に判断されているんじゃないかな? とは思うけどね。

うーん。ただね、アメリカでたとえば民主党とかオバマの大統領選とかにすごくラッパーが応援してきたりして。で、民主党っていうのは代々、伝統的にロックだったりヒップホップのアーティストが応援して。要するに、「持つ者・持たざる者」で言えば持たざる者側の政党ではあったんだけど。まあ今回ヒラリーでちょっとわかりにくくなっちゃったんですけどね。でも、元来民主党っていうのは60年代以降かな? (第2次世界大戦)戦時中までは共和党の方が民主党みたいなところがあったんですよね。はい。

でも、民主党っていうのがベトナム戦争以降とか80年代、90年代はどちらかと言うとブルーカラーの方で。高額納税者たちの共和党とは全然スタンスが違う感じで、レーガンの頃からやっていますね。という感じで、ハッシュタグをちょろちょろと読んでいますけど、まだこれからも読みますが。いまかけたグランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス5の『The Message』とアフリカ・バンバータの『Planet Rock』を聞いてもらいましたが。これもね、本当に『The Message』という歌は読んで字のごとくメッセージなんですけども。まず、ヒップホップとかアメリカのブラックカルチャーを理解する上で、ヒップホップが厳密に100%ブラックカルチャーかと言えば、いろんな意見があると思うんですけども。まあ、ブラックカルチャーを中心として大きくなってはいるんで。

そのブラックカルチャーを語る上でまず大事なのが、ちょっと歴史の話になるんだけど、アメリカのその奴隷制というものを忘れてはいけなくて。その奴隷制っていうものが長く続いたことで……その後、いま奴隷制は終わっているし、アメリカの黒人もちゃんと人権っていうものをしっかりと持っているんだけど、アメリカの黒人が人権とか選挙権とかを持ち始めたのはまだ50年前だからね。1964年かな? 公民権運動の時で。その100年前、1865年から始まった南北戦争ですね。これ、「南北戦争」って言うからわかりにくいんだけども、「Civil War(シビルウォー)」って言って。「人権の戦争」みたいなことなんですよ。

それだけ、奴隷制を開放するかしないかっていうことだけがその戦争の原点だったわけじゃないんだけども、その南北戦争が終わって北部が南部に勝ったことで奴隷が解放されて奴隷ではなくなった。ただ、二級市民のままではずっといさせられるという時代がその後100年以上続いているし、いまだって警察に暴力を受けて、それを訴えても警察が無罪になるとかね。殺されたりするんだよ? それでそうなるわけだからね。

高橋芳朗 黒人差別問題とブラックミュージックを語る
音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんがTBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』に出演。いまなお続くアメリカの黒人に対する人種差別問題と、ブラックミュージックというテーマでキング牧師が殺害された1968年と2015年を対比させつつ話していました。

で、それはだから「いつまでたっても何も変わっていない」っていうことを黒人たちは言っているし、なぜアメリカでそれを言うか?っていうと、アメリカっていうのはそもそもが「自由と平等の国」っていうことでできている国だし、そうやって移民を世界から集めてきた国なのに、どうして黒人だけ奴隷として無理やり連れてこられて、強制労働をさせられて。その後もいまだに有色人種として蔑まれて暴力を受けて。それでも黙っていなきゃいけないっていう。それに対して義憤を感じる人は、別に黒人以外にもいっぱいいたわけですよ。南北戦争を戦ったのだって白人だからね。まあ、黒人も戦いましたよ。でも、南北で白人同士が殺し合って「黒人を開放する」っていう流れを作ったというのが南北戦争だから、そういうこともあり、その後アメリカの黒人が不当な扱いを受けて、それに対して移民の息子・娘のアメリカ人が「いくらなんでもあれはひどいだろう」っていう声がずっとありつつ。

で、マルコムXがいて、ブラックパンサーがいて、マーティン・ルーサー・キングもいました。ファイブ・パーセンターズもいました。ネイション・オブ・イスラムも生まれて、それではじめてヒップホップだ、ズールーネイションだっていうのができてきたわけだから。それを無視して考えてはいけないと思うんですよね。で、メリー・メルが『The Message』のバース5(5番)で言っていることなんですけど。これ、もともとメリー・メルが『Superrappin’』っていう曲でラップしている歌詞なんだけど。

ここであまりにもいいということで、もう1回使ったんでしょうけど。「子供は何をしていいかわからない状態で生まれてきているし、貧困がはびこっていて何がしたいかもわからない。とにかくうまく行っているやつに憧れたりするから、犯罪を犯したり暴力をやったり。ちょっといい気になったりするんだけど、結局学校にも行かずにパクられて、(刑務所の)中で生意気なことを言うから屈強な終身刑とかの囚人たちにレイプされたりする。最終的には中で自殺する」と。ゲットーで生まれてきて何も知らずに育つことで、理想を知らないからどんどんどんどん間違った方に行って、最終的には自己破滅的に、自分の身を持ち崩してしまうという結果になる。それに対して、あまりにもそれはかわいそうじゃないか? ということで、メリー・メルはこういう歌詞を書いたんだと思うけど。

その後に『Planet Rock』でもアフリカ・バンバータはこのズールー・ネイションが「イチ、ニ、サン、シ」と言いながら、プラネット(地球という惑星)をヒップホップでロックする、揺らすんだ。ドイツ出身のクラフトワークも、日本からやってきたローランドのTR-808も使ってこの音楽を作って、アフリカ人が叫んで世界中を揺らすんだっていう。そういったところからこのカルチャーは生まれてきているんですよ。

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なので、やっぱりその弱者なり持たざる者に対しての思いやりだったり情っていうのもがあってはじめて、ヒップホップはこんだけアメリカでも大きくなったし、日本にも届いて、世界でも……おそらく、世界中のマイノリティーとか抑圧されているエスニック・グループっていうんですか? 集団は、ヒップホップを希望に生きてきた人たちがいっぱいいるんですよ。もうアフリカとか中東とか、2パック信者みたいなのが死ぬほどいるらしいしね。そうやってヒップホップとは何ぞや?っていうのをみんな考えながらやってきているわけで、そこでこんな新潟の自民党がどんなつもりかはわからないけど、簡単に軽く使ったんだとしたら、ちょっと「ヒップホップ」という名前を使ってヒップホップと言うんだったら、俺たちの話をどこまで聞いてくれるのかな?っていう。ヒップホップの声をどれくらいすくい取ってくれるのかな? とは思いますよね。

ということで、また曲をかけたいんですけども。意外にメッセージ色が強いとか、コンシャスだとかいう風にはあまり思われていないんですけど、実はめちゃめちゃコンシャスでメッセージ色の強いラッパーたち。ラン・DMCのデビュー曲『It’s Like That』をかけます。

Run DMC『It’s Like That』

Run DMC『Wake Up』

はい。いま聞いてもらったのはラン・DMCの『It’s Like That』と『Wake Up』の2曲です。『It’s Like That』はね、どういう曲かっていうと、『It’s Like That(こんな感じ)』みたいな曲名なんですけども。ラン・DMCが「失業も多い。みんなただただ生まれて死んでいく。なぜなのか、聞かれても俺にはわからない。そういう風になっているからね」って言っていたりとか。あと、「みんな金のために、バスや電車に乗ったりしながらハードに働かないと生きていけない。それはなぜなのか。俺たちにはわからない」と。「最後に自分の気に入った洋服を買ったのはいつか? お金は全部右から左へいってしまう。なぜかと言われても、俺たちにはわからない」と。とにかく、ラン・DMCが周りの人たちの貧困とか、世の中の人たちがどれだけアンフェアー(不公平)な生活をしているのか、みたいなことを言っているんですよ。

で、2曲目の『Wake Up』という曲も、意外にこれ知られていないんだけど、本当にラン・DMCはメッセージ色が強くて。なぜか?っていうと、その前の『Planet Rock』があったり、『The Message』があったりしたので、メッセージは欠かせないということにどこかで気づいて。で、おそらくラン・DMCのことだから、ラッセル・シモンズとかも口を出すだろうしね。そういうことで、こんな内容にしなきゃいけないと思ったんだろうけど。あと、当時ね、サンシティって言って南アフリカのアパルトヘイト反対のための、みんなが集まって曲を作ったんだけども。そこにもラン・DMCは参加をしているし。バンバータ、カーティス・ブロウらと共にね。

Artists United Against Apartheid『Sun City』

その後にライブ・エイドっていって、エイズに対しての知識をもっと広げようという、アメリカとイギリスでやった24時間続けたフェス。アーティストによっては、フィル・コリンズなんかはイギリスからアメリカに、フェスをやっている間に飛行機で動いてコンサートやっちゃったりして。ラン・DMCはたしか唯一ラッパーでこのライブ・エイドに出たんだけど、まあ大盛り上がりだし。こういったメッセージ性の強いものにどんどん参加するっていうのもラン・DMCは当たり前のことだったんですね。で、この『Wake Up』っていう2曲目の曲も面白い歌で。「僕はいま、寝ていた。夢を見ていた」という歌なんですが。

「夢を見ていた。銃もなく、戦車もなく、核兵器もない、そんなみんなが正直な世の中になっていた。みんなが手をつなぎあって働いて、平和だったよ。でもそれは、夢だったんだ」とかね。あと、「全ての国同士が関係もよくやっているし、国連でみんなですごく意見も言い合っているし、みんな仕事がある。みんなを貧困や飢餓から救おうと、みんなで力を合わせている。でも、それは夢だったんだよ」とかね。「みんなが公平に扱われていて、人種や肌の色、宗教など関係なくみんなが仲良く付き合える。外国に行ってもリラックスできる。そんな時代だと思っていたら、それも夢だった」「街もきれいになって、みんなが幸せに生きている世の中だったのに、それも夢だった」と。とにかくもう、夢見るほど平和だったり安心できる社会を求めていたというのがこのラン・DMCの『Wake Up』という曲で。そういう幸せな、自分が満足できるハッピーな夢を見て、目が覚めたら全部が夢だったという。そんなことを歌ったのがラン・DMCですね。

というわけで、そろそろ1時間たったんで次の話題に行きたいんですけども、せっかくなんでもうちょっとだけ。ハッシュタグを読みつつ。今日は――いつもそうだんだけど――ぶっつけ本番で、台本なんか全然ないまま思いつきでしゃべっているんで。話が前後したりするのは勘弁してください。

ありがとうね。

間違いないね! まあ、男と女を分けちゃうのも問題ではあるし。「身だしなみ」ってこれ、どうなの? 身だしなみって目に見えるものなんじゃないの? 「嗜み」だとおもうんだよね。で、「政治は大人の嗜み」っていうのが実は言いたかったことなんじゃないのかな? と思うんだけど。「オトコの身だしなみ」って言ってもなんか、襟とか袖とかをきれいにしろとか。それは俺が花王の家事ラップで言っているようなことじゃないですか。

だからこのね、男と女……まあ、女は「政治女子」みたいな(別バージョン)のがあるらしいんだけど。そこでなんか分けちゃうのもかっこ悪いんだよね。

自分で調べろ。はい。

うーん……いや、それではダメなんですよ。それじゃあダメなんだ。やっぱり自分たちの意見、権利を求める場をしっかり増やしていかないとダメなんです。はい。

ほら、ね。みんなね、ラン・DMCのことをちょっと誤解しているというか。「メッセージ色」といえばパブリック・エネミーとかKRS・ワンってみんな思っているんだろうけども、おそらくパブリック・エネミーやKRS・ワンが「こういう風になりたい」と思ったのもラン・DMCを聞いていたからじゃないですかね。はい。というわけで、もう1曲かけましょう。これもラン・DMCで『Hard Times』です。

Run-DMC『Hard Times』

はい。いまのはラン・DMCの『Hard Times』。これも「大変な時・厳しい時代」みたいな歌なんで。厳しい時代をどうやってみんなで乗り越えていくか?っていうような曲でした。僕の知っているヒップホップライターで渡辺志保ちゃんっていう人がいるんですけども。ここのDJ YANATAKEとblock.fmでやっているのかな。「今回の件、どうですか?」って聞いたら……

それに対して僕が、

「印象操作」って誰かが好きな言葉ですよね。

間違いないですね。それから……(ツイートを読む)「現在のヒップホップが存在するのはみんなが道を切り拓いてくれたと思っています」と。ありがとう。(ツイートを読む)「『物騒な発想(まだ斬る)』のリリックにもありましたが、他人の痛みには冷淡なやつらが多いんでしょうね」と。これは宇多丸が言っていますね。

(ツイートを読む)「ケーダブさん、ヒップホップ知らないやつらを相手にしても話にならないっすよ」。とは言われるけども、やっぱりヒップホップをやっている人間として、外にヒップホップとして見えている限り、ヒップホップが何かいい加減な扱いを受けたりとか、不用意なものに利用されたりした場合は、やっぱりそこは声を上げたりしなきゃいけないんじゃないかなと思いますけどね。あとは……

はい。これは僕にリプをくれた人たちですね。

それから……

これはね、本当に線引きが難しいんだけども、一応現実を、リアリティーをそのまま、あるままにラップするというのはリアリティーラップと言って、ヒップホップの一ジャンルと見ても俺は間違いではないと思うんだけども。ただ、「あれもこれも全部死ね」みたいなラップはヒップホップだとは思わないし……やっぱりそこに、聞いている側が考える材料があったり、そのリアリティー、現実の生々しい嫌な話を聞いても、そこに何か救われるものを感じたりっていうのがあれば、俺はヒップホップだと思うけど。ただ単純に「これがヒップホップだぜ」なんて思ってラップをやっているだけだと、それは(単なる)ラッパーでしょうね。ヒップホッパーになるには、もうちょっと経験とか。

ただ、これに対してね、「堅苦しい」とかって言われるけど。ヒップホップも、俺は柔道とか空手とかの武道とかと同じだと思うし。将棋とかみたいに昔からあるものだから。ルールの中でどんだけ自分が可能性を見せられるか?っていうところだと思うんですよね。だから、そういう意味ではヒップホップ……ラップ・ミュージックっていうのはヒップホップなんかどうでもいいと思って、たとえば俺も若い人とかにね、ヒップホップの歴史だとかヒップホップの馴れ初め。いろいろと話とかをしても、「別にそのへんの話は興味ないっす」みたいな若いやつもいて。「そういうやつはヒップホップが好きじゃないんだろうな。ラップが好きなだけなんだろうな。ラップしてかっこいいと思われたいだけなんだろうな」みたいに俺は感じるけど。

やっぱりヒップホップっていうのは、世の中全てが公平じゃなくて、フェアじゃないので。フェアじゃないやつらに対して、フェアじゃないやつらが自分たちでがんばろうって思うのも大事だし、フェアじゃないやつらに対して、みんなが「もうちょっとフェアになるべきだよね」って言って思いやりを持つっていうのがヒップホップが大きくなったいちばんの理由だと思います。そのへんはね、実はもっと話したいんだけど……先週までのラジオの話でちゃんとニューヨーク・ブロンクスからアメリカ全米に広がっていったというところは説明はしているので。「聞きたい」という人は「聞きたい!」って言ってくれればまた話しますが。今日は、実はこれは予定外の内容で。本当はドクター・ドレーシリーズの続きをやっていたんですけども。ちょっとゲストが来ますので、最後にハッシュタグをいくつか読んで次のコーナーに行きます。

面白いんだよ。

うん。それは鋭い視点だな。

ケンドリック・ラマーのTシャツを着ていたのも、ここにあったからじゃないの? なんか『DAMN.』っていうTシャツ、あったよ。(※DJ YANATAKEさんがWREPのTシャツを須藤凛々花さんにプレゼントした模様。下記記事内に経緯あり)

https://miyearnzzlabo.com/archives/44049

まあ、そんなもんかな。っていう感じで、このアメリカでのヒップホップがどうやってニューヨークから全米に広がったのか?っていうのはまた改めてやりたいと思います。それには、黒人だけの力じゃなくて、他のマイノリティーだったり、「差別とかはアメリカらしくない」という信条を持ったアメリカ人たちがちゃんとそこを応援しなきゃいけないと思ったところで。もちろん音楽ファンがね、ヒップホップの音楽を面白い、この音楽なんだ? 新しい!っていうのがあったから、それまで聞いてもらえなかった声も聞いてもらえることになったとは思うので。もちろん、アートの部分も大事だけど、そのアートが生まれるには背景だったりスピリット(精神性)っていうのがあるから。何かの現実の中で生きて、その中で感じたことを作品にしてはじめてアートになるんで。アートというものはやっぱり社会を反映すべきだと自分は信じてやっております。

(中略)

ゲスト・playatuner. Kazさんとのトーク

(K DUB SHINE)どう? じゃあちょっと、せっかくアメリカでヒップホップを経験して、日本に帰ってきてラップもやりつつ、日本のリスナー、読者に対してWEBマガジン(playatuner.)も書いているという立場で、今回のこの新潟の一件はどう思う?

(Kaz Skellington)結構、まず思ったのは「ん? は?」みたいな感じで。その裏のロジックを知りたいなというのがまず第一で。「なんで?」っていうのをすごい思ったんですよね。「なんでそのフレーズを使ったんだろうな?」っていうのが。「政治って意外とHIPHOP」って。わざわざその「ヒップホップ」っていう言葉は何か意図があって使うわけじゃないですか。そういうフレーズを使うということは。

(K DUB SHINE)まあ、なんだろうね。客寄せパンダだよね。

(Kaz Skellington)やっぱり本質的なところを見た上でのそういう言葉じゃなくて、いわゆるハリボテだと思うんですよね。で、政治家とか政治ってすごい、自分の考えていることにをちゃんと論理的に述べなければいけないと僕は思っていて。そういう人たちがそのハリボテのものを世に出して客寄せパンダみたいなことをしているっていうのが……もうちょっと論理的に話そうよっていうのをすごい思っていて。

(K DUB SHINE)うん。まあ安易にフレーズを使ったんだと思うんだけど。ヒップホップって単純に単語ではあるけど、固有名詞じゃない?っていうことは、これは誰かのものなわけよ。それを、やっぱり他所者が勝手に使おうとするのは失敬だとも思うし。俺はもう蹂躙されている気がするのね。

(Kaz Skellington)うん。なんか、ちゃんとそのカルチャーの一部に自分が当事者として入っている人とかなら、すごいわかるんですけど。たとえばバーニー・サンダースとかが『Hot97』とかに出たりで、ちゃんと地域の問題とかを語るとか。

(K DUB SHINE)ああ、前回の大統領選の候補の時にね。まあ、ヒラリーも『Hot97』に出るし。だから政治とヒップホップが密接なのは間違いないと思うんだけども、いきなりこのやり方でやろうとするのはちょっと間違いだと思うし。それだったら、仮にね、自民党が自分たちのやり方を改めて行きたいということで。ヒップホッパーからいろいろと、若者の現実の話を聞いてみよう。いろんなラッパーやヒップホッパーから話を聞いて、「へー、いま若者たちの現実っていうのはそんなになっているわけ?」っていうことを踏まえて、それに対してなにか対処しようっていう政策を作るためにその「ヒップホップ」っていう名前を使って……とかだったらまだ俺はそこに愛を感じるし、知性も感じるんだけども。

(Kaz Skellington)はい。

(K DUB SHINE)これはね、さすがにちょっとね。

(Kaz Skellington)やっぱり若者とかっていうか、たぶん生きている限り絶対に何かしら問題とか不満なことはあると思うんですけど。そういうところを見ないで「ヒップホップだ」みたいな。そこをちゃんと密接に……。

(K DUB SHINE)とは言えさ、共産党とか社民党がいまさ、「ヒップホップ」って言われても、まあそれはそれで違和感もあるし。だからやっぱり、本当にその弱者だったりマイノリティーだったり、そういう人たちに対して愛情を持って接してきたという人たちが「ヒップホップ」という言葉を使えば、応援しますよ。で、こっちもいろいろと、都知事選だとか衆議院選、参議院選でも渋谷の駅前でラップして「選挙に行こう!」って。投票とか、関心を広めるためにそういうこともやったし。全然それは政治とヒップホップがつながることは逆にあって然るべきだと思うんだけど。みんな若者も将来不安だし。若者だけじゃなく、結婚して子供がいる若い夫婦だって共働きで大変だろうし。そういうところで、このヒップホップを好きなやつらがヒップホップを使って社会をどんだけいい方向に向けられるか?っていうのが俺はテーマだと思っているんですよ。

(Kaz Skellington)そうですね。やっぱりリサーチ能力とヒアリング不足がすごいなっていうのを思っていて。

(K DUB SHINE)まあね。でも、知識がないっていうのはそれは責められないからね。

(Kaz Skellington)なんかヒップホップの知識というよりは、たとえば……

(K DUB SHINE)知識欲が低い。

(Kaz Skellington)あと、僕たちとかが実際にどう思っているのかとか。若者たちがどう思っているか、どういう問題を抱えているのかとか、そういうのに寄り添わずに「ヒップホップだ」みたいなのはちょっと、「えっ?」っていう。

(K DUB SHINE)うん。だからよく考えるといろいろと接点は見つけられるけども、なんとなく違和感だったり嫌悪感を感じる今回の出来事だよね。

(Kaz Skellington)まあ、自分の中ではまだあんまり言葉には落とし込めていないんですけども。

(K DUB SHINE)だからこの間も言ったんだけど、「ヒップホップシーン」って言うとさ、ヒップホップ業界っていうか、ヒップホッパーたち、ヒップホップをやっているアーティストたちがいろいろやっている状況をヒップホップシーンって言うじゃない? でも、それだけじゃなくてヒップホップリスナーだったり、ヒップホップファンだったり、ヒップホップ関係者だったりがいて、はじめてヒップホップコミュニティーっていうのができているわけで。そのヒップホップコミュニティーという共同体として、自分たちがその一部にいるという自覚をみんな持っていれば、ヒップホップに対して野次馬でいられなくなると思うのね。

(Kaz Skellington)うん。

(K DUB SHINE)自分に関わるもの、自分が大事にしてきたものだっていうものを、もうちょっとみんなが当事者意識を持ってくれれば変わると思うし。だから今回もこのことで俺は意見を言ったり、いろんな人と軽いディベートみたいなこともするけども、ファンだったりリスナーだったり、ある意味傍観者もいろんな意見を出すけども、意外にそのアーティストだったりライターだったりDJだったりが発言しているっていうのは……俺のコメントにいくつかバババババッとあったりするぐらいで。あんまりこれに憤りを感じていたり、違和感……「不思議だな、なんだこれ?」ってものを感じている人が少ないのか、そんなに届いてこないことが逆に俺にとってはちょっと肩透かしというかね。がっかりしている部分でもあるんだけど。

(Kaz Skellington)うんうん。

(K DUB SHINE)でも逆に、リスナーとかヒップホップウォッチャーっていうんですか? ヒップホップシーンを見ているヒップホップコミュニティーの一員だと自分が思っているような人たちは、今回のことに対してちゃんと声を上げるし、俺にも意見をどんどんぶつけてくるから、それはその賛成・反対が別にどちらでもなく、自分の意見をぶつけてきてくれるっていうのは僕はすごく歓迎するので。まあ、こういうことがあってヒップホップに対しての議論がどんどんどんどん盛り上がるということはすごく、俺はよかったなと思っているんですよね。そういう意味では、新潟の人たち、グッジョブとは思わないけど。きっかけになったなと。

(Kaz Skellington)きっかけに。

(K DUB SHINE)だから別に抗議して攻撃するつもりも別にないし。どういうことなのか、聞きたいし。どういうことなのか、説明してくれれば、じゃあそこは一緒にやれるならやりましょうってなるし。

(Kaz Skellington)その問題提起する場所が1個見つかったっていうところなんだろうなとは思いますね。

(K DUB SHINE)ただ新潟だからちょっと遠いしね。東京の人たち、東京の自民党の青年部局の人たちはどう感じているのでしょうかね?

(中略)

というわけで……

謝ることはないんだよ。別にTwitterで……まあ、謝るのは礼儀正しいとは思うけど。いいこと言いますね。ヒップホップ好きなままでいてください。

はい。

怒ってません。忌憚のない意見を聞かせてください。いろんな意見を交換しましょう。ということで、今日の放送はこれで終わりなんですけども……。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/44648

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