渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でNHK FMで放送された『今日は一日”RAP”三昧』の出演を振り返っていました。
(渡辺志保)今日は1月15日。アメリカで言うとマーティン・ルーサー・キング牧師の記念日だったりするんですけども。『INSIDE OUT』的には2018年2回目の放送。先週の1月8日が1回目の放送だったんですけど、先週の月曜日は収録放送という形でお届けしまして。その裏で、我々は「裏かぶり」っていうんですかね? 業界用語で(笑)。なんと、NHK FMで……ごめんなさい。block.fmさんのあれでお話することでもないんですけど、NHK FMさんの『今日は一日”RAP”三昧』という1日10時間ぶっ通しでラップミュージック、そして日米両方のヒップホップの歴史を紐解くという一大絵巻番組に出させていただきまして。自分で言うのもなんですが、すごく好評をいただいたというお話もうかがいましたし。
(DJ YANATAKE)はい。
(渡辺志保)重ね重ね、宇多丸さん、ヤナタケさん、高橋芳朗さん、ありがとうございましたっていう感じです。
(DJ YANATAKE)まあ、DJ YANATAKEなんですけども、本当にちょっと俺もここ何年かでいちばん言われるぐらい、反響がすごかったし。Twitterがね、トレンド入りしたんですが、なんと日本で1位!
Twitterのトレンドで1位
(渡辺志保)ヤバいよね! 成人式を超えたという(笑)。ずっとね、番組が始まってしばらくはハッシュタグの1位が「#成人式」だったんですけど、いつしかそれを超えて1位が「#zanmai」っというハッシュタグに。我々がテイクオーバーしたという。
(DJ YANATAKE)で、それでも十分にびっくりしていたんだけど、なんと世界のトレンドランキング10位! 正確に何位かはわからないけど、ベストテンに入ったという。
(渡辺志保)ワールドワイド!
(DJ YANATAKE)マジか! と。それぐらい大反響があったんですけど。まあ、内容については10時間分なんであれですけども、ちょうどさ、番組の中でもいろいろと話していたし、最近もこの番組でもよく言っていますけど。アメリカでたとえばビルボードチャートがラップの売上がすごいとか。再生回数とかシェアがロックを超えてヒップホップ・R&Bが1位になったとか。やっぱりヒップホップの盛り上がりが数字でもアメリカはすごいみたいなことになっていたけど、どうしても日本ってさ、なんか「ヒップホップは売れない」とか「数字が稼げない」とかさ。
(渡辺志保)ちょっとマイナーな扱いを受けるというか。
(DJ YANATAKE)と、言われていて。自分たちでそういうニュースを紹介しながらも、そういうジレンマというのがあったんだけど、「ほれ、見たことか! これ、もうヒップホップは数字、持っているだろ? この野郎!」っていうね(笑)。
(渡辺志保)持っている、持っている! もう我々にファッキンお鉢が回ってきたという気がしますけども。
(DJ YANATAKE)っていうのが本当に……まあ単に数字だけの話じゃないし、本当に聞いてくれたみなさんが盛り上げてくれたおかげなんですが。まあ、やっぱりそういう側面。本当にうれしい出来事でしたね。
(渡辺志保)本当でしたね。まあ、このお話はちょっと前からヤナタケさん、そして高橋芳朗さんがすっごい準備をしてくださっていて。で、宇多丸さんも先週の『タマフル』でちょっとお話をされていたけど。台本の分厚さが……(笑)。
(DJ YANATAKE)台本ね、50ページを超えていて。
(渡辺志保)これで本当に1冊、テキストブックが丸々作れちゃうんじゃないの?っていう感じのボリュームでしたけども。
(DJ YANATAKE)高橋芳朗さんが洋楽のやつを担当されて、僕が日本語のやつを全部やったんですけども。
(渡辺志保)じゃあ、スネークマンショーから。
(DJ YANATAKE)そうです。そうです。高橋芳朗さんの方の台本だけで2万字超えっていうね。
(渡辺志保)ヤバいなー! それ、もう台本じゃないですよね。本当にね。書籍が1冊できるっていうぐらいのボリュームですし。でもあれをね、みっちり10時間、みなさまと……お伝えしたのは我々かもしれないですけど、みなさんとシェアできたというのがすごく楽しかったですね。トレンド入りするぐらいでしたから、Twitterもすごいアクティブだったし。で、私1ヶ所、カーディ・Bちゃんについて話す時にカーディ・Bの彼氏の名前、オフセットとテイクオフを間違えて言っちゃったんですよ!
(DJ YANATAKE)それ、気にしてるんだ(笑)。
(渡辺志保)で、すっごい「うわっ!」って思って。「痛恨のミス!」みたいな。これだけ私、カーディ・BのことをNHK FMなんでね。全国の何万人の方が聞いているかわからないところでオフセットとテイクオフを間違えたのがすっごいショックで。でも、ちょっとうれしかったんですけど、言い間違えた瞬間にTwitter上でも「それ、オフセットじゃね?」みたいな。「テイクオフじゃなくね?」みたいなのがすっごいツッコミがウワーッと来て。
オフセットがカーディ・Bにプロポーズ
(DJ YANATAKE)あったあった(笑)。
(渡辺志保)だから、「ああ、いまこの時に日本中でこの人たちは一緒にカーディ・Bとオフセットのことを真剣に考えてくれている。そんな人がこれだけいるんだ!」って思って。
(DJ YANATAKE)ヤバいよね!
(渡辺志保)その後に放送上では訂正はさせていただいたんですけども。そのタイムラインの動きを私もリアルタイムで見ながら放送していたんで、カーディ・Bとオフセットのことをこれだけの人が日本でもサポートしてるんだな、みたいにね。
(DJ YANATAKE)でも僕らもblock.fm、さっきの冒頭でも言いましたけど7年目に突入するぐらいやらせていただいてさ。
(渡辺志保)本当。ありがたい。
(DJ YANATAKE)なんかそういうのが実を結んだ瞬間だったかもしれないし。
(渡辺志保)特にね、ヤナタケさんはずっとディレクターをやってらっしゃって。本当に涙が出そうです。
(DJ YANATAKE)いやいやいや。でも本当に宇多丸さんも先週の『ウィークエンド・シャッフル』の方でおっしゃってましたけども。最初の話が来た時に、「高橋芳朗さんとヤナタケを呼んでやりたい」って言っていただいて。「座組みの勝利だ」っておっしゃってましたけど。そこから俺が1回目のミーティングで、「いや、ちょっとうちの渡辺志保っていうのもいるんですけど……」っていう話をさせていただいて。「もう志保ちゃんも手伝ってもらえるなら、ぜひやってもらうよ!」って宇多丸さんも高橋芳朗さんも、番組のディレクターの方も言っていただいて、呼んで。
(渡辺志保)うん。
(DJ YANATAKE)1コーナー、スラング講座みたいなのを収録でやってもらうっていうところに1回、落ち着いたんだけど。やっぱりね、2000年代以降に(話に)入ってきてもらって。終わった後にその話に終始していましたけども。
(渡辺志保)フフフ(笑)。
(DJ YANATAKE)やっぱり志保が入ってきてからの、あその熱量。やっぱりラジオは本当に熱量を伝えられないと。逆にそれがあれば面白くなるっていうのはあったんで。あそこに志保の、キャッキャしながらしゃべっているあの感じが本当に良かったんだよね。
(渡辺志保)いやー、本当に恐縮しきりというね。私たちも先輩が組んでいただいた座組みにヒールでズカズカと土足で乗り込んだみたいな感じなのでね。でも、本当に素晴らしい経験になりました。
(DJ YANATAKE)まあでもね、それを全部受け入れてくれたり、企画してくれたりした方。そしてなにより宇多丸さん、本当にありがとうございました。
(渡辺志保)ありがとうございました。
(DJ YANATAKE)普段からお世話になりっぱなしですね。
(渡辺志保)いや、お世話になりっぱなし。もう1000円払わなきゃ(笑)。
(DJ YANATAKE)1000円払いましょう(笑)。
(渡辺志保)私の1000円でよければ、受け取ってください!っていうね(笑)。
(DJ YANATAKE)そうですね。1000円、払いましょう(笑)。
(渡辺志保)かつ、毎週毎週我々に好き勝手に放送をさせてくださっているblock.fmさんにも、まるっと6年分感謝をという感じですね。
(DJ YANATAKE)本当にそうですね。いろいろやってきたことが。今年はなんで、もっとこれを聞いている人……みやーんさんの書き起こしを読んでいるそこの業界のお前! 渡辺志保さんにお仕事がある場合にはblock.fmでも構いませんし、直接Twitterとかメールでも構いませんので、ラジオのお仕事などぜひお待ちしております。
(渡辺志保)お待ちしております(笑)。
(DJ YANATAKE)よろしくお願いします。
(渡辺志保)どこにでも行きます! みたいな感じですけどね(笑)。
<書き起こしおわり>