安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で2018年に大学受験をする受験生たちにアルジェリアの歌手Khaledの『C’est La Vie』を贈っていました。
(安住紳一郎)そして今日はセンター試験の2日目ということです。今日は理科と数学が行われるようで、9時30分から理科が始まるようです。11時20分から数学が始まるということで、今年の受験者は58万人ということです。今年、18才になるみなさんは110万人ぐらいいますので、ちょうど2人に1人ぐらいがセンター試験に取り組んでいるということかもしれません。過年度卒業生を含めますので、ちょっと具体的には数字がずれると思いますが。
(中澤有美子)ああ、はい。
(安住紳一郎)最近は私立の学校でもセンター試験を使うところが多いので、センター試験の受験者は子供の数は減っているものの、増えていく傾向にあるようですね。ただ、そのセンター試験も2020年までということで、2021年以降は「大学入学共通テスト」に衣替えするということで。この仕組みがいまひとつわからないので、2021年に上の学校に進もうというみなさん方は戦々恐々としているようですけどね。
(中澤有美子)ねえ。
(安住紳一郎)とりあえず関東地方は天気がよく、混乱はいまのところないようです。毎年、この時期になりますと話をしていますけども、私が受験生をしていた頃は不出来だったものですから。少し辛い時期が続いたので、毎年話をしていますが、周りの大人のどんな言葉にも感謝できなかったという、そういうような18才の時代でした。「生まれた時代によってこんなに差があるのか」と、他の世代の人たちの慰めなんて嫌味にしか聞こえなかったあの時代をいまでも思い出しますが。25年たって、今度は何の因果か放送で言葉を発する側に回りました。
(中澤有美子)はい。
(安住紳一郎)いまだに私は受験を目の前にしたみなさんに、なんて言葉をかけていいのかわからない、ただのヘタレなアナウンサーでございます。そんなことを常々考えていましたら、去年の夏ですかね。他のラジオを聞いていたんですが、ある番組がありまして。日本人には馴染みの無い国のヒット曲を紹介するという番組を偶然聞きまして。30分ぐらいの短い番組なんですが、深夜にやっていたんですけども。聞いたこともないような国のヒット曲を紹介するという大変に面白い趣旨の番組で。
(中澤有美子)ふーん!
(安住紳一郎)ちょうど私が聞いた回はアルジェリアという北アフリカの国のヒット曲を紹介していたんですよ。日本語や英語が歌詞になっていると、言葉のイメージができるので、「受験生へのエールとしてこの曲はおすすめできない」などという、そういう心の出し入れを日々やっているんですども。私は。
(中澤有美子)ええ、ええ。
(安住紳一郎)尾崎豊さんの『僕が僕であるために』をかけてみたいとか思うと、ちょっとでも違う……みたいな。そういうことの繰り返しがあったわけなんですけども。そのアルジェリアのヒット曲を聞いた時、全く言葉がわからなくて。たぶんアラビア語だと思うんですけども。なんの言葉か全くわからないんですが、この曲を受験生に聞いてもらいたいとひらめきました。
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)今日は、半年温めた、ぜひ受験生に聞いてほしい私からのプレゼント曲です。「ライ」というアフリカの遊牧民たちの民族音楽がありますが。「ルーツライ」とも言ったりしますが。そのライの帝王とも言われております、演歌歌手のような風貌で、吉幾三さんみたいなような顔立ちなんですけども。60才ぐらいのハレド(Khaled)という男性歌手の歌を今年の受験者には贈りたいと思います。アルジェリアという国は地中海を挟んで反対側はヨーロッパ大陸ということになりまして。海の向こうで生まれたら天下のヨーロッパ人。ただ、ここアルジェリアで生まれたら失業率は20%。ということで、海の向こうに推薦組がいると考えるといいかもしれませんね。一般受験のみなさん、3月上旬までやる気の炎に薪をぜひくべ続けてください。かならずチャンスは回ってくるはずです。私も朗報を楽しみに待っています。『C’Est La Vie』。ハレドおじさん、どうぞ!
Khaled『C’Est La Vie』
(安住紳一郎)アルジェリアの歌手、ハレドで『C’Est La Vie』をお聞きいたきました。
<書き起こしおわり>