安住紳一郎 山陰地方の素晴らしさを語る

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安住紳一郎さんが2024年12月1日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で鳥取・島根の山陰地方の素晴らしさについてトーク。朝の情報番組『THE TIME,』の中継で鳥取を訪れた安住さんが現地で改めて感じた山陰の魅力をこんな風に話していました。

(安住紳一郎)山陰地方の良さというものになんかもう、どっぷりと。いろいろなものを見てきましたけれど。決して派手な観光地が好きというわけではなくて、本当になんのことはない山、川、丘、谷、道。そして、ちょっとした道沿いにある民家の作りとかね、塀とかね、物置とか。

なんか、そういうちょっとしたもの全てに趣があって。何となく目に入る全てのものが日本人が「いいな」と思うエッセンスに溢れてるという感じですよね。そしてちょっとね、移動中の車の中で竹内まりやさんの曲なんか聞いたらもう、全員4、50分黙って窓の外、見てますよね。すごくね、上手に伝わってるといいんですけれども。いいところですよね。なんなんだろうなと思って。

また、あと太平洋側に住んでる時間が長いと、太陽っていうのはどうしてもやっぱり海側に出てるっていう、そういうような認識になりますよね。人間が南側を向いてる時間が長いのかもしれないですけども。日本海側になりますとね、太陽は逆なんで。海を見てると自分の後ろから太陽が出たりするんで。海を眺める時に順光で見ることになるんで、とてもその山の端から出てくる太陽に照らされた畑とか、海とか、街並みとかがすごく魚眼レンズで模型を見た時みたいな。魚眼レンズで街を見て模型みたいだなって、そういう美しさを感じる時に近い感動が1時間に2、3回来るみたいなことで。

太平洋側とは逆の方向から海に太陽の光が当たる、日本海側ならではの海の美しさに感動した安住さん。さらに日に何度も短時間の雨が降り、その後に太陽が差す際の美しさについても言及します。

(安住紳一郎)あと、やっぱり雲いづる国っていうことで、やっぱり雨とか雷が多いんだけれども。まあ、たしかにそれはびっくりして。地元の人は「弁当忘れても傘忘れるな」とか言ったりするそうですけども。やっぱり夕立みたいな、ザーッと短い時間に雨が降って。そして雨がピタッと止んで、そして雲の間から太陽がピカッと出てくるありがたさって何となく、わかるじゃないですか。それを1日に12回ぐらい、経験できます。いいですよね。

(中澤有美子)そうなんですね。雲間から光が差すと、とても神秘的に感じますよね。

(安住紳一郎)そうですよね。ありますよね、あの感じね。

(中澤有美子)それが、しょっちゅう?

(安住紳一郎)まあ、私が行った日はですけども。もちろん、ずっと晴れてる日もたくさんあるでしょうけれど。

(中澤有美子)そうですね。中継の間も雲から晴れっていう瞬間がありましたようでしたもんね。

雲の合間から差す太陽の光の美しさ

(安住紳一郎)いいですよね。そして勝手なイメージですけどね。すごく真面目そうな女子中学生がヘルメットをかぶって。その、ちょっと降ってきた雨と雨の間の雨の止み間にね、自転車をサーッと飛ばしていく感じ。そしてその後ろに虹がきれいに出てるみたいな。動けない。「美しい! 動けない!」って思いました。いや、本当に「いいな」と思いましたね。もちろんね、社会的なルールを逸脱してる人たちも住んでるんでしょうけど。まあまあ、割合的にはね、そうなのかもしれないですけど。私の心はすごくもう……いいなと思いました。

あと、何だろうな? やっぱりこう、素晴らしいなって……畑と畑の間のあぜ道があるんですけども。あぜ道って言っても、車1台が通れる舗装されてるところなんですけど。やっぱり関東よりも向こうの方が当然ね、日の出が遅いですもんね。なので6時半、7時ぐらいになってもまだちょっと暗いかな、みたいなところなんですが。その太陽がようやく登ってきて。

そして山の上からちょっと顔出すぐらいの時間で、まだ7時ぐらいなんですよね。そうすると、その畑と畑の真ん中のあぜ道が向こうから続いてる中、黄色い帽子をかぶった集団登校する小学生6人。縦1列に並んで。で、ちょっと雨が降ってきたら、ちっちゃい子たちが黄色い雨合羽のフードを高学年の子たちにかぶせられて。そして歩みを止めて、また進めるみたいな。

動けない! 動けない! いろいろほら、もうね、思わず自分が写真家だったらシャッターを切りたいけども。いろいろ今はね、問題があるからそういうのは撮れないから。もう全員、「目に焼きつけなさい! 目に焼きつけなさい! まもなく日本が失う素晴らしい光景だよ。焼きつけなさい!」なんて言って。美しいと思った。

(中澤有美子)本当にそうですねー。

「目に焼きつけなさい! まもなく日本が失う素晴らしい光景だよ!」

(安住紳一郎)グッと来ちゃった。「はー! 美しいな」と思った。もちろん不良もいるんでしょうけどね。

(中澤有美子)フフフ(笑)。それ、言う必要ある?

(安住紳一郎)いや、わかんないけど。わかんないけど、すごくいいなと思って。

(中澤有美子)本当にいいですね。その子たちに幸あれって思う。

(安住紳一郎)そうですよね。もちろんね、将来悪くなっちゃう子もいるんだろうけれど。なんかこう、目に入るもの全てがね、懐かしいというか、なんか日本人が好きなもの。日本人が美しいと感じるもの。まあ、もちろん長い歴史の中でいろいろ、そういう積み重ねがあったんでしょうけれど。ということでしょうね。

雨と雨の合間に自転車を飛ばしていく女子中学生の様子や集団登校する小学生の一団の美しい様子をしっかりと心のフィルムに焼きつけてきた安住さん。「まあ、将来悪くなっちゃう子もいるんだろうけど」と余計なことを言っているところではちょっと笑ってしまいました。

(安住紳一郎)あとは竹内まりやさんのご実家の旅館・竹野屋も少し時間がありましたので、久しぶりに行って。高級旅館ですからね、泊まれはしないんですけれども。前を通り過ぎてね。「お世話になってます」なんて言って、静かに通り過ぎて。で、出雲大社はやっぱり混んでるんで、ちょっと時間がなかったんで行けなかったんですけども。

神様が通るっていうね、神様が通る神迎の道っていうんですか? 稲佐の浜に続く街を歩いてましたら、ラーメン屋さんがあるんですけども。そこのラーメン屋さんがなんか私のことに気づいてくださって。写真を撮ったりなんかしたりして。なんかね、すごく温かい言葉かけてくれて。すごく、なんかいい印象だけが残って帰ってきましたけど。

(中澤有美子)それはいい旅でしたね。

(安住紳一郎)本当ですね。またいつかっていう気持ちですね。本当、またいつか山陰に行けることを楽しみに、しばらく日常を過ごしたいなと思っています。ごめんなさいね。ちょっと私、まだ山陰に心を残してきたまま関東に戻ってきたので。

(中澤有美子)うん。本当にそんな感じがします。

まだ山陰地方に心が残ったままだという安住さんですが、実は安住家は鳥取にルーツがあるということも明かします。

安住家の先祖が住んでいた鳥取

(安住紳一郎)そうなんですよね。あと、何回も話してると思いますが。私は北海道で生まれたんですけども。北海道に行く前は、私の先祖が鳥取の方で住んでおりまして。鳥取の方で、まあ貧しい山村のところに住んでいたようで。食うや食わずやということで、食べられなくなって。

そこからいろんな各地に開拓に行ったっていうそういう経緯があって。大阪に行った人、ブラジルに行った人、ハワイに行った人、北海道に行った人みたいな風に別れたらしいんですけど。私はその北海道に行った一族の末裔なんですけれども。北海道ではほとんどうちの一族はそんなにもう残ってないんですけれども。そういうこともあって、何となく鳥取に対しての思い入れがあるようです。

安住さんのご先祖が元々、鳥取に住んでいたという話、今回のこのトークではじめて聞いたような気がします。そこから日本各地や海外にまで開拓に出たという、フロンティアスピリットあふれる方々がご先祖だったんですね。安住さんの熱のこもった鳥取・山陰トークを聞いて僕も山陰に行ってみたくなってしまいました。

以前、安住さんが紹介されていた山口県・萩市も行ってみたいと思っていたところなので、一緒にそのあたりを巡る旅がしてみたいと思っております!

安住紳一郎 山口県・萩の素晴らしさを知った話
安住紳一郎さんが2023年8月27日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で仕事で山口県萩市に行った際の模様を紹介。その素晴らしさに気づいたと話していました。

安住紳一郎の日曜天国 2024年12月1日放送分

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