荻上チキさんがTBSラジオ『Session-22』の中で、2017年末に放送されたTV番組『笑ってはいけない』の中で、浜田雅功さんが顔を黒く塗るメイクで黒人の扮装をし、「差別的表現だ」と物議を醸している問題について話していました。
I’m really disappointed in this years #ガキ使 with 浜田さん in #blackface. #2020olympics pic.twitter.com/PDQqvheAgi
— ?Caven Cade Mitchell (@KingCaven) 2017年12月31日
(荻上チキ)まあ、そんなこんなでまた年末のテレビ番組とかがネットで炎上したりとかしていて。
(南部広美)そのようですね。
(荻上チキ)帰ってくるなり、「なんじゃ、こりゃ?」みたいなね。まあ、ダウンタウンの『ガキの使いやあらへんで』の年末特番『笑ってはいけない』というシリーズがあるじゃないですか。
(南部広美)はい。
(荻上チキ)「あれ? 『去年で終わり』って言ってなかったっけな?」みたいな、そんな気もしつつ。でも、そこで登場していたコメディアンの方が黒人の扮装をして出てきたということがいろいろとハレーションを呼んでいるわけですけども……。
これ、ナチスの制服問題とかなり似た問題があるわけですね。
黒塗りメイク問題はナチス制服問題と似ている
要は、その服装をすることとか、その格好をすることに、「本人の意図でリスペクトがある」とか「番組演出上、笑いのためであって蔑みのためではない」みたいな感じで意図をくもうとしたり。あるいは日本の文脈を説明しようとしたりするんだけども……ただ、その意図というものが国境を超えたり、あるいは別の当事者に届いた場合にどんな効果を生みうるのか? ということは、より広く繊細でなくてはいけない。
(南部広美)うん、うん。
(荻上チキ)だから僕はいつも言っているわけですよ。そういったいろんなチャレンジをする……笑いを取るということはある種チャレンジをするということだと思うんだけど、どんなチャレンジがウケるのか?っていうのは、ちゃんと客席を見なくてはいけない。で、客席の座っている人が変わったり、座っている人の意識が変わったんだったら、「こういった文脈です」って説明すればそれで十分ということにはならないわけだから。
(南部広美)うん、うん。
(荻上チキ)どんな問題でも、客席にちゃんと説明できるのか? 客席がウケてなくて白けているんだったら、「いや、こういった意図です」っていう風に言うのは、いちばん寒いじゃないですか?
(南部広美)そうですね。
(荻上チキ)そのあたりをどこまで攻めているのかがわからない、不用意なネタというのが結構散見されるので。
(南部広美)うん、うん。
(荻上チキ)そのあたりについてはたぶんこれからもね、話題になっていくんだろうなとは思ったりもしましたけども。
<書き起こしおわり>
Check out this awesome video: 君の心のブラック・ピーター https://t.co/5gUo8YOQhR
浜ちゃんもこの動画に出てくるオランダの人たちみたいに、エディ・マーフィーの格好してアメリカやイギリスに行けばいいんじゃないかなあ。アマゾンプライムでコンテンツも配信すればいい。— みやーんZZ (@miyearnzz) 2018年1月4日