吉田豪と玉袋筋太郎 ダイノジ大谷ノブ彦を語る

吉田豪と玉袋筋太郎 ダイノジ大谷ノブ彦を語る たまむすび

(吉田豪)そうなんですよ。ポジティブにとらえるというか。これのしくじりでいろんな番組出られなくなった時期があって。で、テレビの仕事とかも少ないからDJの仕事を増やして。その結果、事務所からも疎まれて……みたいな時期だったんですよ。

(玉袋筋太郎)おおー。

(吉田豪)で、その時に僕が大谷さんに無邪気に言ったのが、ちょうど松竹芸能がその時にゴタゴタしていたので「吉本に居場所がないんですか? いまこそチャンスですよ! 松竹芸能に移籍しましょう!」って言って煽ってちょっとその気にさせたりとかしていて(笑)。

(玉袋筋太郎)(笑)。吉田豪ちゃんのもう手のひらの上にいるんだね。転がされているんだ、大谷は。

(吉田豪)そう。本人曰く「その気になっちゃって松竹に行こうとしたら、途中でみんなから『間違っている』と言われて気づく。『はっ、これは罠だ!』」って。

(玉袋筋太郎)「罠」(笑)。

(吉田豪)でも、こういう風になってくるとかわいげが出てくるんですよ。なんとなく。アレな人だけども、面白いじゃないですか。

(安東弘樹)だってそもそも、それを励まされたと思っているところはかわいいというか、そういう意味で言うとね。

(玉袋筋太郎)ねえ。そしてその7か。

(安東弘樹)「そんなこと言ったっけ? 俺、知らねえよ」っていう。そのままですけど。

(吉田豪)そうなんですよ。まあ、こういう人なんでいろんな過去のことをね、忘れていくんですよね。何をやったとかも。それこそだから、大谷さんのせいで僕、一時期アイドルオタの方から叩かれたりとかもよくしていたんですよ。

(玉袋筋太郎)ええっ?

ダイノジ大谷のせいでアイドルオタから叩かれる

(吉田豪)要は、「大谷さんがアイドルにハマッたのは僕の影響だ。だから全部お前のせいだ」っていう感じで。

(玉袋筋太郎)豪ちゃんが……。

(吉田豪)「そのせいであいつがこっちに来ちゃったじゃねえか!」みたいな(笑)。

(玉袋筋太郎)(笑)

(吉田豪)いや、僕のせいっていうか、しょうがないじゃないですか(笑)。すごい言われたんですよ。すぐにかぶれるんですよね。「人がいいって言うものは、いいんだろうな」みたいな感じで。ただ、大谷さんの問題は「誰から教わった」みたいなことがやっぱり薄れていくんで。で、やっぱり天才的なのが掟ポルシェっていう男がいるんですけど。この人は昔からハロー!プロジェクトが好きで、いろいろと大谷さんにも話したらしいんですよ。で、大谷さんがしばらく何年かたってから、掟さんに向かってその話をするらしいんですよ(笑)。

(玉袋筋太郎)ダメだよ!(笑)。

(安東弘樹)聞いた相手にそのまましちゃう?

(吉田豪)そうそうそう。「知ってる、あれ?」みたいな感じで(笑)。

(玉袋筋太郎)ちょっとちょっと! すごいね!

(吉田豪)そういう人なんですよ。だから、大谷さんの元カノがなんで大谷さんに怒っていたかっていうと、実は当時彼女はモーニング娘。のオタクだったんですよ。で、当時大谷さんはそれをすごいバカにしたらしいんですよ。洋楽とかが好きなんで。「なに? お前、アイドルなんか好きなの? ダッセー! かっこ悪い!」とか言っていたのがモーニング娘。に10期ぐらいからすごいハマッて。「モーニング娘。最高!」とか言い出して仕事とか始めたから、彼女が大激怒してたんですよ。「あいつは私のことを否定してたの!」っていう(笑)。

(玉袋筋太郎)(笑)

(安東弘樹)そりゃ、怒りますわね。

(吉田豪)「えっ? あいつ、そうなの? あいつ、アイドル好きだったっけ?」ぐらいのことを言っていて、そんな記憶すらなくなっているという(笑)。

(玉袋筋太郎)なるほどね。

(安東弘樹)すごい能力を持っているな。

(吉田豪)すごい能力ですよ。だから、罪悪感とかなにもなく、そういうことができるんですよ。それはだから、大谷さんとラジオで共演していた脊山麻理子さんとかもそう言っていたんですよね。「大谷さんがなにかにハマると、野球でもプロレスでも、『昔から好きだった』になる」っていう。知り合って数ヶ月ぐらいでそういう話をもうするぐらいの(笑)。「私が好きだった野球チームまで、あの人の方が先に好きだったみたいなことを途中から言い出して……」みたいな(笑)。

(玉袋筋太郎)これ、脊山さんもまた脊山さんだよ。すごいね、その組み合わせは。すごいタッグだ!

(安東弘樹)この3人プラス脊山さんと掟ポルシェさんでやりましたよね。

(吉田豪)やりましたよね。イベントをね。

(玉袋筋太郎)そうだ。

(吉田豪)そうなんですよ。で、そういうことを言われても大谷さんは常に「そんなこと言ってたっけな? 俺、知らねえよ」になっちゃうっていう。「俺は嫌われても、俺は全然人を嫌いにならないんですよね」っていう。無邪気(笑)。

(安東弘樹)ああー、でもこれはそうか。「俺、知らねえよ」っていうのは嘘ではないんだ。

(吉田豪)そうなんですよ。記憶がないんですよ。

(安東弘樹)本当にその時点では、本当に言っていたこととか知らなかったことを覚えていないんですね。

(吉田豪)「俺が開発した」ぐらいのつもりになれるんですよ。全て。

(玉袋筋太郎)へー! もう始まっているんだな。何かが。何かが始まってるな。

(吉田豪)完成度は高いと思いますよ。だから嫌う気持ちも正直わかるはわかる。わかるけれども、1回「面白い」というモードに入れた方が絶対に面白い人ですよ(笑)。後輩とかで迷惑かけられたりしない限りは……っていう。

(玉袋筋太郎)ああ、まあなるほど。距離感を持ってね。でも、この番組の裏番組をやっていたわけでしょう?

(吉田豪)『キキマス!』っていうね。実は本当に、僕も最初レギュラー候補で呼ばれたことがあるんですよ。「あの、裏のTBSに月イチのレギュラーで出ていて、他局は出れないですよ」って言って断ったんですよ(笑)。

(玉袋筋太郎)(笑)。なあ?

(吉田豪)あの、無邪気なプロデューサーだったらしいですね。

(安東弘樹)ああ、プロデューサーも無邪気?

プロデューサーも無邪気

(吉田豪)プロデューサーがTBSラジオが好きなんで、TBSに出ているとか関係なくね。あの、TBSの公開収録とか行ってたらしいです(笑)。

(玉袋筋太郎)(笑)

(安東弘樹)まあ、うれしいですけどね。

(吉田豪)「出せないかな?」とか言ってましたっていう(笑)。

(玉袋筋太郎)俺もこの間、なんか六本木ヒルズに入っている放送局の人に「『たまむすび』聞いてます」って言われたもんね。

(安東弘樹)それは、多いです。この業界、本当にみなさんね、ちゃんとリアルなことを言ってくれますよね。僕も何回か、他局の人に言われたな。

(吉田豪)で、大谷さん自身もTBSラジオが大好きだった人なんですけど、本人曰く「俺はそっち側には入れない。だからそのカウンターになるしかない」っていうことなんですよね。

(玉袋筋太郎)はー。

(吉田豪)うらやましいっていう。まあ、「サブカル憧れ」ってよく言っているんですけど、サブカル片思い。片思いなだけで、こっちは好きなのに向こうは全然俺のことを好きになってくれない。だからちょっと違うことをやるしかないっていう。

(安東弘樹)なるほど。根は深いな。

(玉袋筋太郎)よかったよな。こいつの後輩とかじゃなくて。面倒くせえぞ、これ。

(吉田豪)本当にね、この人の後輩の人とイベントをやると、かならずこういう話になるんですよ。もうイベントを終わる時に「そうだ。大谷さんの話をするの、忘れてました」って振ったら、そこから30分延長になっちゃったりとか。「そうだ、聞いてくださいよ!」って、みんながどんどん言い始めるという。

(玉袋筋太郎)大谷ウォッチャーですよ。

(吉田豪)新ネタが次々と出てきますからね。

(安東弘樹)いやー、なるほど! 今日はお笑いコンビ・ダイノジの大谷ノブ彦さんの筋でした。豪さん、次回の登場は9月1日。お知らせはなにかありますか?

(吉田豪)ないです。いまから他局に戻ります(笑)。

(安東弘樹)気をつけて!

(吉田豪)仕事じゃないです(笑)。

(玉袋筋太郎)おつかれさんでーす! どうも!

<書き起こしおわり>

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