吉田豪と中島愛 アイドル冬の時代とCoCoを語る

吉田豪と中島愛 アイドル冬の時代とCoCoを語る SHOWROOM

中島愛さんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』にゲスト出演。吉田豪さんとアイドル冬の時代やCoCoの話などをしていました。

CoCo☆うたの大百科その1

(吉田豪)(コメントを読む)「まめぐのこういう面、もっと早く知りたかった」。

(中島愛)フフフ、本当?(笑)。

(吉田豪)前はそんなに出さないようにしていたんですか?

(中島愛)「好きだ」っていうことは結構言い続けてはきたんですけど、そんなに表にワーッと出す機会はなかったかな? 自分がその機会をつかめてなかった部分はあると思うんですけども。だから、この2年ぐらいですね。ここまでブワーッと出せるようになったのは。

(吉田豪)そうですね。この2年ぐらい、ちょっと様子がおかしいぞっていう感じになってきていて(笑)。

(中島愛)なっていますか? もともとの様子がストレートに出てしまっているっていう。それを別に周りの大人も止めないっていう風にね。自分もたぶん年齢を重ねてきたから、もう放し飼いにしていいだろって思われたのかもしれないですけども。

(吉田豪)普通に中島さんのCDを買って「いいな」と思っていたぐらいの感じだったんで。「えっ、こんなアイドル冬の時代の話とかできる人なの!?」とか。「ええっ? 乙女塾をこんな話す人、いるんだ!」みたいな。

(中島愛)いや、好きなんで。

(吉田豪)この前、だから掟さんとのインタビューで本当にしみじみしたんですよ。なかなか単語として出てこない単語がいっぱい出るわけですよ。「週刊スタミナ天国」的なフレーズが普通に出るわけですよ(笑)。

(中島愛)アハハハハハハッ! そうね。宍戸留美さんの話とか、乙女塾の話とかをできる流れにしてくださったんで。ポロッと出て。

(吉田豪)当時の番組名とかが普通に出ると、普通にしみじみするんですよ。「パラダイスGoGo!!が……」みたいな話が出ると。なかなか乙女塾関係の取材、乙女塾のメンバーでもない限り出ない単語なんで。

(中島愛)そうかー。

(吉田豪)マーシー(田代まさし)の取材をしていても出てこないですよ(笑)。「パラダイスGoGo!!」っていうフレーズは(笑)。

(中島愛)アハハハハハハッ! やっぱり知識としてはありますよね。リアタイではもちろんないですけども。

(吉田豪)そのへんが……そうですよね。リアルタイムだとチェキッ娘ぐらいからなんですよね?

(中島愛)そうですね。チェキッ娘。『DAIBAッテキ!!』とか『DAIBAクシン!!』は放課後に見ていた記憶があるし。アイドルだとアクターズスクール系の……アイドルっていうよりもダンスボーカルグループですね。とか、あとはもちろんハロプロ。『ハロモニ』は毎週見ていたなっていう。

(吉田豪)そういう世代ですよね。それが世代じゃないものを掘っていき。

(中島愛)そう。みんな前進している時に時代を逆行し始めるきっかけがあって。

(吉田豪)この流れで新譜の宣伝を軽くしておいた方がいいんじゃないですか?

(中島愛)イエーイ!

(吉田豪)今度出るカバーアルバムがあからさまに選曲がどうかしているじゃないですか。

(中島愛)いやいや、もう好きな曲だけを入れて。

(吉田豪)こんな感じのジャケなんですね。

『ラブリー・タイム・トラベル』

(中島愛)1月28日に『ラブリー・タイム・トラベル』っていうカバーアルバム、ミニアルバムなんで7曲入りをリリースいたします。

(吉田豪)どのへんをカバーしているんでしたっけ?

(中島愛)今回、セルフプロデュースで自分で全部選曲も担当したんですけど、1曲目が松田聖子さんの『Kimono Beat』。

(吉田豪)フフフ、まあそこがね、全然定番じゃない曲を持ってくるっていう(笑)。

(中島愛)『Kimono Beat』、アルバム曲だけど最高ですよ! 小室哲哉さん作曲でね。で、2曲目が『青いスタスィオン』。河合その子さん。おニャン子大好きなんで。

(吉田豪)まあおニャン子にしても河合その子のソロっていう(笑)。

(中島愛)いや、だって私、その子さん大好きなんで。その子さんが全てのきっかけなんです。で、3曲目に安田成美さんの『透明なオレンジ』。

(吉田豪)はいはい。これまたシングルでもなんでもない(笑)。

(中島愛)あ、これはシングルなんですよ。でもなかなかね、『風の谷のナウシカ』が話題にあがることが多いですけど。でもこの曲が好きだということで。で、4曲目には今井美樹さんの『雨にキッスの花束を』。これは『YAWARA!』ですね。『YAWARA!』はギリギリリアルタイムで見ていました。で、5曲目にNegiccoのみなさんと一緒にCoCoの『無言のファルセット』。

(吉田豪)Negiccoを入れて4人になるという。

(中島愛)はい! ちょっとね、当時のCoCoは5人だったから1人足りないかもしれないけど4人でちょっと、私の念願の現代版CoCoって……自分で言っていいのかわからないけど、それをやって。6曲目には松原みきさんの『真夜中のドア』。こちらtofubeatsさんがアレンジで。この曲はトーフさんが私に「どうですか?」ってすすめてくださって。

(吉田豪)だからちょっと毛色が違うんですね。時代も違うし。

(中島愛)そうなんですよ。70年代で。

(吉田豪)比較的有名な曲っていう。

(中島愛)そうそう。「きっと合うと思うんで」って。で、ご自身のルーツでもあるっていうことで。で、最後に松本伊代さんの『時に愛は』。これをカバーしているっていう感じのアルバムが出ます。アレンジャー陣がラスマス・フェイバーさんとtofubeatsさん。あとフジファブリックの金澤ダイスケさん。LUCKY TAPESのKai Takahashiさん。西脇辰弥さんっていう。

(吉田豪)そんなの、いいに決まっているじゃないですか!っていうね(笑)。

(中島愛)本当に音楽的に素晴らしいサウンドにみなさん、してくださって。原曲ももちろん大好きだし、原曲のアレンジも込みで本当にファンなんで。その愛情をプロデューサーとしてもボーカリストとしても「こんなに好きな曲なんです!」ってみなさんに言ったら、もうすごくいいアレンジにしてくださって。

(吉田豪)CoCoのカバーなんて『EQUALロマンス』ぐらいしか存在しないですよね。たぶんね。

あまりCoCoをカバーする人はいない

(中島愛)うん。やっぱり『EQUALロマンス』と『はんぶん不思議』とか……そのへんも大好きなんですけども。でも、『無言のファルセット』ってハコイリムスメさんがカバーしているかな? ライブだけなのかな?

(吉田豪)はいはい。ハコムスさんは、まあね。

(中島愛)いろんな曲をカバーしている中のラインナップに入っていた気がして。

(吉田豪)冬の時代でもフジパシフィック関連で乙女塾をがっつり。Qlairから何からやっていますからね。

(中島愛)素晴らしいです。でも、私の世代でカバーアルバムを出す時にCoCoって結構珍しいみたいで。「おおっ!」って言っていただく機会が多いんですよね。この曲は大好きだったんですけども。絶対にNegiccoさんと一緒にやりたい!っていう希望があって。

(吉田豪)グループアイドル感を味わいたいっていう(笑)。

(中島愛)公私混同ですよね? いや、本当に歌割りも自分で決めて。三浦理恵子さんはMeguさんにお願いして。瀬能あづささんはNao☆ちゃんにお願いして。で、声質的に大野幹代さんとKaedeちゃんはちょっと近いかなと思って。大野さんと宮前真樹さんのパートはKaedeちゃんにお願いして、羽田惠理香さんは私がやって……っていう。私、ボーカルセレクトもやらせていただいて。

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