宇多丸さんはTBSラジオ『タマフル』の中で番組の名誉P会長、橋本吉史さんと林みなほさんの結婚披露宴の模様を紹介。橋PがRHYMESTERとともにオリジナルラップのバースをカマした話などをしていました。
(宇多丸)そして、先ほどオープニングでちょっとラップの音源をかけさせていただきましたよね? 内容を聞けばみなさん、ピンと来たのではないのでしょうか? 先週の放送が終わった翌日、日曜日ですね。当番組の初代プロデューサーにしてタマフルグループ会長ですよ。一時期、名誉会長とか言ってましたよね? もう会長は会長でいいんですか? ん? 名誉P? 名誉P会長ですか? 僕らがつけた肩書じゃないんでぜんぜんピンと来ませんけども、まあ初代プロデューサー。私をフックアップしてくれた恩人ですよね。そして現在は『ジェーン・スー 生活は踊る』のプロデューサーをつとめるTBSラジオ社員、橋本吉史。通称「橋P」ですよね。橋Pが、みなさん、報道もされました。TBSアナウンサー林みなほさんとご結婚されたわけですね。
そして先週の日曜日、渋谷某所で披露宴が。まあ結婚式はワイハーで。関係者一同を激怒させたというですね、調子こきまくりのハワイでの結婚写真なんていうのを見ましたけど、披露宴が渋谷某所で開かれたと。で、私も含め……私は当然出席しますけど、私の所属しておりますグループ、RHYMESTERも全員参加いたしまして。で、ちょっと余興のライブなんてのもやったわけですね。で、あれですよ。『たまむすび』で赤江(珠緒)さんがその結婚式の話をしていたらしいじゃないですか。で、「宇多丸さんなんかもカジュアルにラップしてくれて」って。あの人、なんもわかっていないですよね。なにが重要か。全然、ことの次第が……ちゃんとMCとか入れているのをたぶん聞いてないんですよ。あの人、全然。
赤江珠緒さんは全然わかっていない
あの、なにがポイントか?っていうと、みなさん、結婚式で歌う歌としてね、さっき流した曲は要するにRHYMESTERがラップをしている途中の出来事なわけですけども。僕らの代表曲『Once Again』っていう曲。結婚式で『Once Again』ってこれ、普通ご法度ですよ! 「もう1回」って。「何度でも立ち上がるぜ!」って、これ絶対にダメじゃないですか。
RHYMESTER『ONCE AGAIN』
っていうかRHYMESTER、あんまり結婚式で歌える類の歌がないっていう問題があって。たとえば『Walk This Way』……多少ね、ネガティブなことを歌っているけど、ネガティブな時期もあったけどイケるぜっていう。最終的にはポジティブなところに着地するから『Walk This Way』はまだ大丈夫。あとはまあ、オールドファンとかリクエストがあれば『B-BOYイズム』とかはまあ、勢い系だから大丈夫みたいな感じでやっているんだけど、『Once Again』だけはどんなに代表曲でいい曲だろうとこれは結婚式ではご法度っていうのはこれは、私どもも社会常識として思っていたんですけど……これ、新郎たっての希望で。「ぜひ『Once Again』で行きたい」と。これはなぜかと言えば、もうシンプルですね。シンプルにこの4文字で示せますね。「バツイチ」という(笑)。新郎がバツイチというね。
まあ、これは別にタブーでもなんでもない。もう報道もされていて。しかも、この番組で散々……1回目の時も散々その結婚の件を盛り上げちゃったわけじゃないですか。しかも、1回目の時もラップですよ。誰がラップしたか? といえば、しまおまほと向かいにいる構成作家 古川耕ですよね。古川耕の人生の中でも完全にブラックアウトしているその時間と言われている……(笑)。
(古川耕)景色が黒くなった(笑)。
(宇多丸)景色が黒くなっているというね(笑)。まあ、そんなのを散々やっちゃった後だからというのもあって。そこはさすがね、プロレス者というか。「『Once Again』で行きましょう。『Once Again』をやってください」って僕が言われて、「だったら橋P、いっそのこと橋Pがラップの小節をちゃんと書いてきて。橋Pの気持ちなり立ち位置っていうのをちゃんとラップでやった方がいいんじゃないの?」って。そしたら、「ああ、それも面白いですね」っつって、グイグイやってきて16小節きっちり書いてやったのが先ほどの音源ということなんですよね。
はい、橋Pの結婚パーティーの様子ですよ
ライムスター&橋Pのライブ#utamaru pic.twitter.com/B8qbURZSBr— 常見陽平 (@yoheitsunemi) 2017年2月11日
お聞きいただければわかる通り、やっぱりかなり赤裸々なというかね。「『リア充爆発しろ』なんていろいろ言われたけど、実際に自分はバツイチでいろいろあって貯金も底をつき、事実上1回爆発している」とかね。あと、なんだっけ? あそこのちょっとトリッキーなフロウね。「業界人……」なんて。「業界人が『なんでラジオのP?』 人間ナメんな! PはPでも敏腕P そんな敏腕Pを選んだみなほの視点は間違いないぜ」みたいなのが入って、最後に「橋本であることを誇る」みたいなことを言って、「橋本みなほ」で終わるっていうね、感じで。まさにだから、『Once Again』を結婚式で掟破りでやったということと橋Pがオリジナルバースをキックした。ここがミソなわけですよ。ラップなんか別にするわ!っていう。
あのね、たぶん結婚式会場の状況の問題で音がちょっと小さくてね、たぶんよく聞こえていない席の人もいたせいだと思うんですけどね。まあそこがまずポイントだったわけです。でも、見事にカマしていただいて。もちろんね、周りにいるのはおなじみのTBSラジオからテレビからいろんな人がいらしていて。結構僕も知り合いが多かったので、結婚式としては楽しい方で。知り合いも多かったんで。僕のちょうど斜向いが毒蝮三太夫師匠で。僕が通りかかるたびに、「おう、宇多丸。ちょっと来い!」っつって、こういろいろお話をうかがったり。めちゃめちゃそういうのも楽しかったんですけども。
でね、赤江さんが言及されてなかった点について、私、ちょっと補足しておきますと、赤江さんは一次会の話をされていると思うんですけど、むしろね、問題は二次会だったんですよ。みなさん、うちのディレクターの小荒井さんの結婚式でAMとFMの文明の衝突が起ったっていう話をしましたよね? たいへん話題を呼びました。ここでも緊急特集なんていうのをしましたよね?
そういう意味では一次会はそこまで文明の衝突みたいなことはね、そんなに、人数バランス的に起きていなかったですよね。もちろん、テレビのアナウンサーの方、女子アナの方とかいっぱいいて、もちろん華やか。もうびっくりするぐらいきれいな人が揃っている結婚式ではあるんだけど、そこはそんなにつつがなくだったんですよ。問題は二次会だったんすよね。二次会で、林みなほさん、新婦サイドのお友達ですよね。つまり、要するに女子アナとかそういうことじゃない方々なんだけど、やっぱ、林さんのお友達ともなるとですね、僕、結婚式いろいろ出てきましたけど、「えっ、なんでこんな……えっ、なに? こんな美人で、センスも相当いい」って。しかも、きっちり金がかかったきれいな人たちみたいなさ。もうめちゃめちゃ華やか。俺が見た中でもとびっきり華やかな人たちがワーッて集まっていて。
で、しかも二次会に残っているような連中だから、どっちかって言うと男たちはラジオチームというか、ラジオチーム。あと、橋Pの学生プロレスチームですよね。で、やっぱり待合室の段階から、「えっ、ちょっとこれ、すげーきれいどころがいっぱいいるけど……」っていうところでワーッと喜べない俺たち。こうやって、「これはマズくないか?」って隅っこに固まって……俺たち、だって柱の影にずっとみんな固まっていたもんね。なんか知んないけど、みんな柱の影に固まって。見えない位置にこうやって来て固まってね。で、こうやってお酒を飲んでウヒャウヒャね。で、こうやってチラチラ見ながら、「ヤバいな、これ」「仕事、何なんだよ?」とかさ(笑)。「どういう男と付き合うんだろうな?」とか言いながら、こうやって見ていて。
だからそういう意味ではそこがいちばん文明の衝突だったんですよね。っていうか、衝突すら起きてないんですよ。もう、交流ゼロ感(笑)。RHYMESTERのライブだって十分そういう意味では異質なもんですけど、その俺らのライブの前に学生プロレスですよ。中川淳一郎さんとかが出てきて。「オイ、橋本!」とかマイクパフォーマンスで。で、言うことがもう、ひどい(笑)。本当にちょっとここでは言えないような、もう本当に最低最悪の下ネタをぶちまけて。本当に会場がワーッて引いていてね。会場の空気が悪くなったのを見て、こうやってウヒウヒと(笑)。「あ、引いてる、引いてる。エヘヘヘヘ(笑)」っていうね。もうね、最悪(笑)。まあ、こっちサイドにも女性はいましたよ。しまおまほが(笑)。しまおまほが的確なところでヤジを飛ばしてましたよ。「チューしなよ! チューしろよ!」みたいな(笑)。
(古川耕)あと、クイズ大会で正解を当てるっていうのがありました。
(宇多丸)あと、クイズ大会でどうしようもない、「ビンビン」みたいなことを言って。「あ、ビンビンとかそういう下ネタに下ネタでちゃんときっちり返す女性たちもいるのか?」って見たら、「やったー!」「あ、しまおさんかよ?」っていうようなね。ねー。ありましたよね。ということで、最後にもう1回ね、橋P渾身のバースを聞いていただいてから、今夜のメニュー紹介に行ってみましょうかね。ということで、先週日曜日の披露宴で披露されました『Once Again』。橋本吉史、橋Pのバースでございます!
橋P渾身の披露宴ラップバース
<披露宴音源スタート>
(宇多丸)橋P!
(橋P)YO! 女子アナと結婚発表
「けしからん!」と非難轟々
「リア充爆発しろ!」
なんてディスられまくった結婚
余計なお世話だバカ野郎!
俺はバツイチ 貯金はほぼゼロ
そういう意味では人生
1回爆発してんぞ!
「でもそんな橋Pがいい むしろそれがいい」
と言った林
業界人は睨んだらしい
「なんでラジオのP?」
人間ナメんな!
PはPでも「敏腕P」
だから「林の選択正解だ」と言わせる
林が橋本であることを誇る
だろう? 橋本みなほ!
(Mummy-D)橋本みなほ!
<披露宴音源おわり>
(宇多丸)あの、何気にジワるのはMummy-Dが渋い声で「橋本みなほ」って(笑)。渋く、きっちり重ねているあたり。そのあたり、ジワりますね。あ、ここからサビを一緒に歌っていますね。ちなみにですね、タマフルクルー、一通りもちろん出席していたんですけども、みなさん、気になっていると思います。タマフルの先代のプロデュースでございます。ドロン特集でおなじみ津波古さんはパーティーに出席したのか? それはね、結婚式。こんだけ、しかもTBS関係者のなんですから、来たのか否かで言うと……なんやかんや理由をつけて出席せずというですね。もう、ドロン体質ここに極まれりというね、そのあたりも恐ろしい。やっぱりサイコパス。いまだにサイコパス健在といったあたりでございました。
<書き起こしおわり>
常見陽平さんによる橋P結婚披露宴二次会学生プロレスの模様
プロレス軍団に囲まれる橋P#utamaru pic.twitter.com/cZqkFNBA69
— 常見陽平 (@yoheitsunemi) 2017年2月11日
ちなみに、僕らがやった出しものは、「新郎の先輩で、TBSラジオでもお馴染みの常見先生による贈る言葉です」的に厳かな雰囲気で登場したら、途中から暴露話連発。中川と週刊ポストの酒井記者なんかも暴露しまくり。悪い奴らが登場して襲うという展開#utamaru pic.twitter.com/jcqOc8AGKR
— 常見陽平 (@yoheitsunemi) 2017年2月11日
最後は悪い奴をフォールした橋P。常見陽平と中川淳一郎から夫婦にベルトが。「そのベルトは一生防衛しろよ」「家庭はプロレスと違って反則禁止だからな」と。宇多丸さん、吉田豪さん、ジェーン・スーさんが笑ってみてたよ、一連の芸を。#utamaru pic.twitter.com/xGhhXL5G8W
— 常見陽平 (@yoheitsunemi) 2017年2月11日
でも、宴会芸のあと、話題になったのが
TBSのアナウンサー軍団+出演者軍団は爆笑してくれていたのだが
橋本みなほアナの女子大つながりクラスタは「笑ったら負けだ」って空気がずっとただよっていたんだよなあ。帰りのクルマで話題になった。#utamaru— 常見陽平 (@yoheitsunemi) 2017年2月11日