高橋芳朗 おすすめライブ音源特集

高橋芳朗 おすすめライブ音源特集 ジェーン・スー 生活は踊る

高橋芳朗さんがTBSラジオ『ジェーン・スー生活は踊る』の中で、おすすめのライブ音源を3つ、紹介していました。

(ジェーン・スー)さあ、今日なんですけども。特集がまた直前で変わりましたね。あなた。

(高橋芳朗)あ、すいません(笑)。

(ジェーン・スー)前回、「9.11について」って言っていたんですけど。なんでライブ音源になっているんですか?

(高橋芳朗)いや、ビートルズ(The Beatles)の『Live At The Hollywood Bowl』っていう彼らの唯一の公式ライブアルバムが本日、世界同時で発売になるんですよ。

ビートルズ『Live At The Hollywood Bowl』

(ジェーン・スー)あ、そうなんですね。

(高橋芳朗)それを思い出しまして(笑)。

(ジェーン・スー)あ、急に思い出した(笑)。

(高橋芳朗)できない約束はするなっていうことですよね。

(ジェーン・スー)じゃあ、改めてテーマ発表をお願いします。

(高橋芳朗)はい。ライブバージョンを聞いて臨場感を味わおう! ということでですね、ライブバージョンってね、結構ラジオ映えするんですよ。意外と、かかんないですけど。

(ジェーン・スー)かかんないよね。

(高橋芳朗)特に観客の声が大きいやつは、もう最高です。しかもこういう晴れた日ならなおよしというね。なんか、開放感があるんですかね。というわけで、いま話したビートルズの公式ライブアルバムですね。『Live At The Hollywood Bowl』が本日、世界同時発売になるということで、ちょっと今日はライブバージョンを3曲、お届けしたいと思います。

(ジェーン・スー)これ、いつのライブの話なんですか?

(高橋芳朗)1964年と5年。

(ジェーン・スー)おおーっ、かなり前だね。

(高橋芳朗)そうですね。ロスアンゼルスの野外音楽堂、ハリウッド・ボウルで行われたコンサートの実況録音盤なんですけど。9月22日にビートルズのドキュメンタリー映画が公開になるんですよ。『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』。これに合わせてのリリースになります。

(ジェーン・スー)うん。

(高橋芳朗)で、このアルバム『Live At The Hollywood Bowl』からまず最初に聞いてもらいたいのがポール・マッカートニー(Paul McCartney)がリードを取っています『All My Loving』を聞いていただきたいんですけど。これは1964年8月のコンサートの模様を収めたもので、ハリウッド・ボウルの会場のキャパシティーはね、17376人なんですって。で、もうファンの熱狂ぶりがものすごいです。で、ビートルズのプロデューサーのジョージ・マーティン(George Martin)は当時を回想してこんなことを言っています。「あの一連のコンサートを取り巻く、ほとんどパニックと言いたくなるような混乱状態はその場にいない限り、信じてもらえないでしょう。返しのモニターもなかったのでビートルズのメンバーは自分たちの歌を聞き取ることができず、1万7000人の若くて健康な肺が送り出す途切れのない金切り声はジェット機の騒音ですらかき消してしまうすさまじさでした」。有名な話ですけど、ビートルズのライブは当時、モニター(返し)がなかったんです。

(ジェーン・スー)当時ね。

(高橋芳朗)だから自分たちの演奏と音が聞こえない。その状態で4人は演奏していたんで。だから、彼らは非常に演奏能力が高い。ライブバンドとしては優れていると言えると思います。

(ジェーン・スー)いま私も、「1万7000人……キャパどれぐらいだろう?」って思って「横浜アリーナ」って検索したら、「1万7000人」って出てきて。よく覚えているな、私。音楽業界にいた時のことをよく覚えているなと思って……

(高橋芳朗)(笑)

(ジェーン・スー)だいたいみなさん、横浜アリーナぐらいのキャパです。これが、ギャーッ!って。横浜アリーナで返しのモニターがないライブ……絶対に無理無理!

(高橋芳朗)(笑)。しかもそこで完璧な演奏を聞かせるとなるとね、至難の技だと思うんですけど。もう本当にすさまじい歓声なんですよ。そこに注目して聞いてください。ビートルズで『All My Loving』です。

Beatles『All My Loving : Live at The Hollywood Bowl』

(高橋芳朗)はい。本日、世界同時リリースになりましたビートルズの公式ライブアルバム『Live At The Hollywood Bowl』から『All My Loving』を聞いていただきました。

(堀井美香)「ギャーッ!」言ってますよ。

(高橋芳朗)すさまじいですよ(笑)。

(ジェーン・スー)「All My Loving……♪」。

(ジェーン・堀井)「ギャーッ!」。

(高橋芳朗)(笑)

(ジェーン・スー)ねえ!

(堀井美香)ちょっと、黙っていて!っていうね(笑)。

(高橋芳朗)まあ、騒いでいる方も聞けてないだろうね。曲はね。

(ジェーン・スー)トランス状態に入っちゃているような映像っていうのをよく見ますよね。ビートルズのライブのところっていうのは。あれ、なんなんでしょうね?

(高橋芳朗)こういう状態になったこと、ない?

(ジェーン・スー)ないですね。

(高橋芳朗)中高生の時とか。

(ジェーン・スー)中高生……あります?

(堀井美香)まあ、いま若干ありますね。

(高橋芳朗)いま、ある?(笑)。

(ジェーン・スー)明日、明日。広島優勝。

(高橋芳朗)明日か(笑)。そう。今日、堀井さんのテンションに合わせてね、(選曲で)バカディスコをいっぱい並べて……

(ジェーン・スー)そうそう。私もそう思った。今日の選曲、バカでしょ!って(笑)。

(堀井美香)バカディスコ、大好き!(笑)。

バカディスコがかかる金曜のスタジオ内 #生活は踊る #ダンクラ #TBSラジオ #ジェーンスー

TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」さん(@so954905)が投稿した写真 –

(高橋芳朗)そちらもお楽しみください。じゃあちょっと、残りの2曲はアリーナのライブとライブハウスのライブを聞いてもらいたいんですけど。残りの2曲はめっちゃ歌ってます。お客さんが。で、まずはブルース・スプリングスティーン・アンド・ザ・Eストリート・バンド(Bruce Springsteen and The E Street Band)の1986年にリリースされたレコードでは5枚組で発売になったライブアルバムで『Live 1975?85』っていうのがあるんですけど。ここからですね、『Hungry Heart』という曲を聞いてもらいたいと思います。『Hungry Heart』はよくビートたけしさんがよくコンサートで歌っていたりとか、あと佐野元春さんの『Someday』に影響を与えた曲としてお馴染みですけども。

(堀井美香)へー!

(高橋芳朗)これは1980年12月にニューヨークのナッソー・コロシアムで行われたコンサートの録音で。会場はアイスホッケーの試合とかで使われるところらしいんですけど。ここもキャパが17686人。で、イントロが『Hungry Heart』を告げた瞬間の客が「ワッ!」ってすごいんだけど。さらにその後、スプリングスティーンがですね、1番を丸ごと客にあずけて。

(ジェーン・スー)ああー、やるやつだ。

(堀井美香)ああー、玉置浩二もする。それ!

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(高橋芳朗)(爆笑)。やっぱり引き合いに出してくるところがやっぱりとんでもないですね(笑)。じゃあ、ちょっとそこに注目してください。ブルース・スプリングスティーン・アンド・ザ・Eストリート・バンドで『Hungry Heart』です。

Bruce Springsteen and The E Street Band『Hungry Heart Live 1980』

(高橋芳朗)ブルース・スプリングスティーンの1980年のライブで『Hungry Heart』を聞いていただいております。気持ちいいですね。

(堀井美香)はい。『Someday』ですね。

(高橋芳朗)(笑)

(堀井美香)「サムデイ♪」。

(ジェーン・スー)堀井さん、シッ!

(高橋芳朗)シッ! というわけで、お知らせを挟んで……

(堀井美香)「歌え」って言ったの、あなたたちですよね?(笑)。

(高橋芳朗)小規模ライブハウスでのライブバージョンを聞いていただきたいと思います。

(ジェーン・スー)ハメてやったぜ……

(堀井美香)(笑)

(CM明け)

(ジェーン・スー)今日はライブバージョンを聞いて臨場感を味わおうと題して、こんな風にお送りしています。

(高橋芳朗)はい。最後はですね、小さいライブハウスの音源を聞いていただきたいと思うんですけども。70年代に活躍しましたソウルシンガーのダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)の1972年リリースの名作ライブアルバムからキャロル・キング(Carole King)の名曲カバーで『You’ve Got A Friend』を聞いていただきたいと思います。これ、1971年8月、ハリウッドのトルバドールという名門ライブハウスで行われたコンサートの模様を収めたものなんですけど。こちらの会場キャパシティーは500人程度。グッと少なくなって。だからさっきのブルース・スプリングスティーンみたいな、地鳴りするような大観衆の大合唱という感じではないんですけども。もうお客さん1人1人の顔が見えてくるような、ぬくもりのある一体感が非常に感動的なライブバージョンとなっております。じゃあ、聞いてください。ダニー・ハサウェイで『You’ve Got A Friend』です。

Donny Hathaway『You’ve Got A Friend』

(高橋芳朗)はい。ダニー・ハサウェイの1971年のライブレコーディングで『You’ve Got A Friend』を聞いていただきました。あの、堀井さんにすごい気に入っていただけたのがうれしいんですが。あの……(広島カープ応援の)しゃもじを振りながら歌うのはちょっとやめていただきたいなと。

(堀井美香)カープしゃもじを(笑)。いやー、こういうのを聞くと、なんで私、英語を話せないんだろうな?って。歌いたいなと思いますよね(笑)。

(高橋芳朗)結構比較的簡単な英語の曲なので。ちょっと覚えて歌いましょうよ。

(堀井美香)簡単な英語すら、言えない……

(ジェーン・スー)でもちょっとゴスペル感もあって。

(高橋芳朗)そう。教会っぽさもありますよね。

(ジェーン・スー)「Amen!(アーメン)」って言いたくなりますよね(笑)。仏教徒ですけどね。

(高橋芳朗)(笑)

(堀井美香)でも、一体感がありますよね。

(ジェーン・スー)これ、最高! ライブっていう感じだね。いろいろと紹介していただいたわけですけども。ちなみに私はですね、突然食い込みますけども。フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)トリビュート・コンサートでジョージ・マイケルが歌った『Somebody to Love』。

(堀井美香)ワム!(Wham!)だ。

(ジェーン・スー)そう。ワム! の随分後だけど。ジョージ・マイケルが歌った『Somebody to Love』が最高にかっこいいなと。なんかお気に入りのライブ音源とか、あります?

(高橋芳朗)玉置浩二ですか?

(堀井美香)玉置浩二さんもそうですね。でも、斉藤和義さんを一時期、ずっとライブ音源で聞いてました。

(ジェーン・スー)あ、そうなんだ。でもライブって……

(堀井美香)全然違う。トークとか、いろいろあるしね。

(高橋芳朗)トークとかね(笑)。あ、さだまさしさんとかね。

(堀井美香)それはまた……(笑)。まあ、そうですよね。さだまさしさんもいいですよね。

(ジェーン・スー)たしかにCDのライブ盤って改めて聞くとグッと上がるものがあるので。これを機にみなさん、探してみてはいかがでしょうか?

(高橋芳朗)そうですね。おすすめのライブバージョンとか、教えてください。

(ジェーン・スー)はい。ぜひぜひお願いします。というわけで、高橋さん、ありがとうございました。

(高橋芳朗)ありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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