スポンサーリンク

高橋芳朗 プリンス追悼特集

高橋芳朗 プリンス追悼特集 ジェーン・スー 生活は踊る
スポンサーリンク
スポンサーリンク

音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんがTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』の中で、プリンスを追悼。ジェーン・スーさんと、プリンスの偉大な功績について話し合っていました。

(ジェーン・スー)『ジェーン・スー 生活は踊る』、この時間は音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる『高橋芳朗のミュージックプレゼント』をお送りしています。

(高橋芳朗)はい。先週は「カーペンターズの特集をお送りする」と予告しましたけども。今日、番組の冒頭でもお伝えした通りですね、本日、訃報が入ってまいりましたプリンス(Prince)の楽曲を紹介したいと思います。まず、ちょっと事実関係を整理しましょうかね。

(ジェーン・スー)そうですね。

(高橋芳朗)プリンスは(現地時間)21日の朝、ミネソタ州ミネアポリスのペイズリーパーク・スタジオ。自身のスタジオで亡くなっているのが発見されました。57才ということです。

(ジェーン・スー)ねえ。若い。

(高橋芳朗)あのね、先ほど、「スーパースターがみんな、還暦を前にして亡くなってしまう」というお話をスーさんがされていましたけども。日本だと、石原裕次郎さんと美空ひばりさんが52才で亡くなっているそうなんですよ。

ジェーン・スー プリンスを追悼する
ジェーン・スーさんがTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』のオープニングトークの中で、亡くなったプリンスを追悼していました。

(ジェーン・スー)ああー、そうなんだ! そうか。

(高橋芳朗)プリンスの話に戻しますと、その場で心肺蘇生法を試みたものの、10時7分に死亡が確認されたと。死因は現時点では不明だということです。それで、様々な著名人がすでにSNSなどを通じてメッセージを発表しておりまして。オバマ大統領はこんな声明を発表しています。「プリンスほどポピュラー音楽の音に奇跡と影響を与え、才能で多くの人を感動させたアーティストはいない」と。

(ジェーン・スー)はい。

(高橋芳朗)あと、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のミック・ジャガー(Mick Jagger)は「プリンスの才能は無限だった。彼はこの30年間で最もユニークな才能を持ったアーティストの1人だった」と。

(ジェーン・スー)メールも来ているんですよ。40代の女性の方です。「スーさん、堀井さん、芳朗さん、こんにちは。プリンスの訃報、驚きました。1週間ぐらい前、体調不良で病院へ運ばれたというニュース記事を読んではいましたが、まさか亡くなるなんて。私はR&Bが好きでよく聞きますが、正直、プリンスの大ファンではありません。でも、多くのアーティストが彼の影響を受けていて、間接的ではありますが、彼の音楽に触れていたと思います。今回のプリンス特集、芳朗さんの解説と選曲で勉強させてもらいます」ということなんですが。

(高橋芳朗)はい。

(ジェーン・スー)まさにこのメールにある、「R&Bが好きでよく聞きますが、プリンスの大ファンではありません」っていう人が珍しくないんですよね。実は。

(高橋芳朗)そうですね。まあ、ジェイムズ・ブラウン(James Brown)のファンクに影響を受けて。あと、スライ・アンド・ザ・ファミリーストーン(Sly & The Family Stone)とか。ファンクミュージックが彼の音楽のベースになっているのはそうなんですけども。他にも、ロックだったりジャズだったり、いろんなジャンルの影響を受けている。ジャンルを越境して支持されているような、プリンスそのものがひとつのジャンルと言えるような、そういうアーティストですよね。

(ジェーン・スー)ミネアポリスっていう土地の特性もありますよね。

(高橋芳朗)はい。シカゴとかデトロイトとかフィラデルフィアとかは黒人音楽が非常に盛んな地域として知られておりますけども。ミネアポリスは割と、そういう印象はないですね。もっとロックとか。

(ジェーン・スー)ロックとか、白人音楽の方が有名というか。なかなか、その黒人音楽が白人音楽との接点が逆に近くて。独自の音楽を作っていたっていう経緯がありますよね。

スポンサーリンク

プリンスとデビッド・ボウイの共通点

(高橋芳朗)うんうんうん。いや、でも今年1月にデビッド・ボウイ(David Bowie)が亡くなりましたけども。ちょっとそれと被るところがあるなというか。デビッド・ボウイも亡くなる2日前に、ものすごい先鋭的な新作を発表して。現役バリバリのところを見せましたけども。

高橋芳朗 デビッド・ボウイを追悼する
高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』でデビッド・ボウイさんを追悼。もっとも好きな曲『Life On Mars?』とともに、デビッド・ボウイさんが描き続けたものを話していました。

(ジェーン・スー)ああ、そうだ、そうだ。

(高橋芳朗)プリンスも一昨年、去年と1年でアルバム2枚もリリースしているんですね。本当に精力的に活動を展開していたと。そして、ボウイもプリンスも、お互いともに神秘的なイメージを、常にキャリアを通して維持していたというところでも、共通点は多いかなという気がいたします。

(ジェーン・スー)たしかに。様式美みたいなものもしっかりあるようなタイプのアーティストでしたね。

(高橋芳朗)うん。そうですね。

(ジェーン・スー)私もね、大学時代にミネアポリスから1時間ぐらいのところに留学してたんですけど。「ペイズリーパークに行ってみよう!」なんて言って、車に乗って行くんですけど。場所がわかんないんですよ。20年前だから、グーグルマップもないし。

(高橋芳朗)はい。

(ジェーン・スー)で、「あっちの方に行けばあるらしいよ」って言われて、そっちの方に車を。もうアメリカの広大な土地で、だだっ広いところで、まっすぐの道を走って行って。で、ポツポツと田舎町みたいなのがあって。場所わかんないから、いわゆる道路上のコンビニみたいなところに停まって。「プリンスの家、どこですか?」って聞くと、「ここをまっすぐ行って、右側にナントカが見えるから。その右だよ」みたいなことを言われて。「なんだ、その雑な説明?」って思って……

(高橋・堀井)(笑)

(ジェーン・スー)またしばらく行くんですよ。「大きな木が見えるから」とかそんな感じだったかな? それで、今度ガソリンスタンドに行って。「プリンスの家、どこですか?」って言ったら、「このまま、まっすぐ行って右側に大きな木が見えるから、右を曲がっていけば見えるよ」みたいな。本当に漠然としたことしか言われないのに、ここしかない!っていうところが現れるんですよ。目の前に。

(高橋芳朗)ああー。うん。

(ジェーン・スー)で、「これを右だよね?」「そうだね」って右に曲がって行くと、家が見えるのかと思ったらそうじゃなくて、フェンスなんですね。一面のフェンス。の、奥の奥の方に、たぶんあれはスタジオだろうっていうような白い建物がすこーし見えるぐらいで。本当にやっぱり、そこにたどり着くまでには、ちょっと『ツイン・ピークス』みたいな不思議な感じの誘導をされるにもかかわらず、行っても、「そう簡単には近づけないんだな、プリンスには」っていうのを感じたのを覚えています。

(高橋芳朗)ああー。僕の友達でもね、ペイズリーパークまで訪問している人は何人かいますね。ミネアポリスなんて、決して観光地ではないじゃないですか。それでもわざわざ、現地まで飛んでスタジオを見たいっていう。そういうカリスマ性がありますよね。人をひきつけるね。あと、僕とスーさんみたいな40より上。40オーバーの人くらいだったら、まさに青春時代、プリンスの音楽とともにしたっていうところがあると思います。

(ジェーン・スー)そうですね。

(高橋芳朗)若い人はちょっとあんまりピンと来ないとは思うんですけども。たとえば、最近だと星野源さん。去年の年末にリリースして大ヒットした『Yellow Dancer』っていうアルバムがありますけども。彼は、あのアルバムを作るひとつのきっかけとして、プリンスのデビューヒットの『I Wanna Be Your Lover』っていう曲を聞いて、黒人音楽とJ-POPを融合するような音楽を作ろうっていうような構想を思い浮かんだっていう話があったりするので。

星野源と宇多丸『YELLOW DANCER』のスケべな魅力を語る
スーパースケベタイム師匠(星野源さん)がTBSラジオ『タマフル』に出演。宇多丸さんと最新アルバム『YELLOW DANCER』のスケべな魅力について語り合っていました。

(ジェーン・スー)そうなんだ。

(高橋芳朗)現行で活躍しているJ-POPのアーティストにも、確実に影響を与えているという。じゃあちょっとここで、今回僕が紹介する曲を行ってみましょうか。今日、番組全体を通して、プリンスの往年の名曲をかけていくので。ここでは、最新の曲。去年、プリンスが発表した曲を紹介したいと思います。タイトルは『Baltimore』という曲で、昨年の5月にインターネット上で公開された曲になります。

(ジェーン・スー)はい。

(高橋芳朗)ここ数年、アメリカだと黒人に対する白人警官の不当な暴力が社会問題になっていますけれども。

高橋芳朗 黒人差別問題とブラックミュージックを語る
高橋芳朗さんがTBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』に出演。いまなお続くアメリカの黒人に対する人種差別問題と、ブラックミュージックというテーマで話していました。

(高橋芳朗)昨年4月にも、メリーランド州のボルティモアで、やはり白人警官の蛮行で無抵抗の黒人が殺害されて。それをきっかけに大きな抗議運動が起こったんですけども。これは、その事件を受けて、プリンスが急遽発表したメッセージソングになります。『Baltimore』。ちょっと歌詞の大意を紹介しますね。

(ジェーン・スー)お願いします。

(高橋芳朗)「平和とは、単に戦争のない状態ではない。また、血塗られた日を繰り返すというのか? もう人々が泣いたり死んだりするのはたくさんだ。いまこそ、全ての銃を捨て去ろう」と。プリンス、昨年の2月にグラミー賞のプレゼンターとして登壇してスピーチを行っているんですけども。その際にも、黒人差別に抗議するスピーチを披露しているんですね。

高橋芳朗 2015年グラミー賞のテーマ Black Lives Matterを語る
高橋芳朗さんがTBSラジオ『荻上チキSession22』で2015年グラミー賞を振り返り。話題となったプリンスのスピーチの意味や、大きなテーマとなった『Black Lives Matter』について話していました。

(ジェーン・スー)はい。

(高橋芳朗)それでミュージシャンに団結を促したんですけども。なのでね、これからはプリンスは音楽活動だけではなく、黒人社会を牽引していくオピニオンリーダーとして活躍していくことも期待されていたので。そこがちょっと残念だなと。

(ジェーン・スー)そうですね。

(高橋芳朗)なのでこの機会に、プリンスの平和を願うメッセージを改めて、この曲を聞いて噛みしめたいと思います。じゃあ聞いてください。プリンスで『Baltimore』です。

スポンサーリンク

Prince『Baltimore (feat. Eryn Allen Kane)』

(高橋芳朗)プリンスが昨年リリースしました『Baltimore』を聞いていただいております。この曲ですね、5月27日に日本盤がリリースされます遺作『HITNRUN Phase Two』に収録されます。これね、39枚目の……

(ジェーン・スー)うわー。

(堀井美香)すごーい!

(高橋芳朗)78年にデビューして、去年のこの『HITNRUN Phase Two』で39枚。アルバム、シングルの総売上は1億枚以上ということです。

(ジェーン・スー)CDっていうものをどうやって人に届けていくだとか、音楽の権利だとか、そういうことにもいち早く、意識を持って私たちに新しい体型でいろんな音源を届けてくれましたし。「名前」っていうものに対しての概念がどうなんだ?っていう風に、常に新しい目線をくれた人ですよね。

(高橋芳朗)そうですね。うーん。本当に。いま、iTunesでもプリンスの曲、買えなかったりしますからね。

(ジェーン・スー)そっか。そうだよね。そうなんだよね。

(高橋芳朗)作品の発表のしかたにも、すごいこだわりを持っている方なんです。

(ジェーン・スー)そうそう。そうなんです。ねえ。少しずつ、やっぱり……リアリティーを持ってきましたね。プリンスがいなくなってしまったっていうことを。

(高橋芳朗)これからジワジワ、実感がわいてくるんじゃないかなと思います。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/37304

タイトルとURLをコピーしました