高橋芳朗 反ドナルド・トランプ運動とケンドリック・ラマーを語る

AKLO アルバム解説 Kendrick Lamar『To Pimp A Butterfly』 ザ・トップ5

高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』のニュースランキングの中で2016年のアメリカ大統領選挙についてトーク。シカゴでドナルド・トランプ氏に反対する群衆がケンドリック・ラマーの『Alright』を大合唱した話をしていました。

(熊崎風斗)『デイキャッチ!』ランキングトップ5でしたが、芳朗さん、なにか気になりましたか?

(高橋芳朗)圏外なんですけど、七位。『アメリカ大統領選 スーパー・チューズデーに次ぐ山場。共和党はトランプ氏がフロリダ州を制す』っていうニュースが入っているんですけど。ちょっと大統領選にちなんだお話をしたいんですけど。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)去年の大晦日の『デイキャッチ!』とか去年の秋ぐらいかな?9月の『Session22』に出た時に紹介したんですけど。

高橋芳朗 黒人差別問題とブラックミュージックを語る
音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんがTBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』に出演。いまなお続くアメリカの黒人に対する人種差別問題と、ブラックミュージックというテーマでキング牧師が殺害された1968年と2015年を対比させつつ話していました。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)いま、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)というラッパー。先日のグラミー賞で最多の五部門を受賞したラッパーなんですけど。彼の『Alright』という曲がアメリカのポリスハラスメントとか黒人差別に抗議するデモでシュプレヒコールとして使われているんですよ。ちょっといま、かけてもらってます。

(高橋芳朗)この『We gon’ be alright』っていうフレーズがシュプレヒコールとして使われているんですけど。先週の金曜日。この間の11日に共和党のドナルド・トランプのシカゴの選挙集会に彼の人種差別発言に抗議する反トランプ派が押し寄せて、集会が中止になった。日本でも報じられていたと思うんですけども。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)その時、反トランプ派の間でこのケンドリック・ラマーの『Alright』のサビの大合唱が巻き起こっていて。結構現地でもニュースとして取り上げられていたんですけど。

反トランプ派の『Alright』大合唱

Thousands of protestors disrupted Donald Trump's rally in Chicago this evening, breaking into a chant of Kendrick Lamar's "We Gonna Be Alright".

Consequence of Soundさんの投稿 2016年3月11日

もう完全になんか、時代を象徴する曲になったなという印象がしましたね。結構ヒップホップの曲でここまで直接的に政治的、社会的に影響力を持ったケースは、もしかしたら初めてかもしれないなと思います。はい。あとね、大統領選に関して、ミュージシャンの動きとしてはですね、今年のフジロックで来日しますレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)が民主党のバーニー・サンダースにオリジナルのジングル制作をして提供したなんていうのも。

(熊崎風斗)おお、じゃあサンダースを応援するという立場なんですね。

(高橋芳朗)そうそうそう。というニュースも入ってきたりしていて。大統領選が白熱するにつれて、様々なミュージシャンが積極的に応援活動を行うようになってきたんで。前にね、キャンペーンソングの紹介なんかもしましたけれども。こういう切り口で見てみるのも面白いんじゃないかな?と思います。

(熊崎風斗)はい。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/36388

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