大槻ケンヂ アルバイトを語る

大槻ケンヂ 印象深かったライブハウストップ5を語る ザ・トップ5

筋肉少女帯の大槻ケンヂさんがTBSラジオ『ザ・トップ5』に出演。若い頃に経験した様々なアルバイトについて話していました。

(熊崎風斗)あの、オーケンさん。ミュージシャンとしてやられる前は様々なバイトをされていたということで・・・

(大槻ケンヂ)いや、それがね、そんなにしてないんですよ。

(高橋芳朗)この『サブカルで食う』に書いてありましたよ。ティッシュ配りとか、コンビニとか。ファミレスのお皿洗い。

(大槻ケンヂ)だから、うん。やりました。皿洗いと、そうだな。富士フィルムを、荻窪の駅前で3日間売ったな。

(高橋芳朗)(笑)

(大槻ケンヂ)ティッシュ配りは、中野のブロードウェイでやりましたね。思い出した。新井薬師でコンビニでバイトしたのも思い出した。

(高橋芳朗)(笑)

(熊崎風斗)そういう話も、ランキングの後にお届けして参りたいんですが。まずはGooランキング調べ バイトをしてみたい仕事ランキングトップ5です。
第五位:カフェ店員
第四位:イベントスタッフ
第三位:書店員
第二位:遊園地スタッフ
第一位:ブライダルスタッフ
以上、Gooランキング調べ バイトをしてみたい仕事トップ5でした。

(高橋芳朗)今回、このアルバイトのランキングを組んだのはですね、また僕、聞きたいことがありまして。大槻さん、『40代、職業・ロックミュージシャン』で名だたるレジェンドなミュージシャンの方と対談されているじゃないですか。

(大槻ケンヂ)はい。

音楽を続けるためにアルバイトする

(高橋芳朗)これ読んで結構衝撃だったのが、そういう伝説的な、僕らからすれば神と崇めるような方たちが、結構な年齢でレーベルとかから契約切られて。音楽活動を続けるためにアルバイトとかをされているっていうのが結構衝撃だったんですけど。これはもう、普通に当たり前のように行われていた感じなんですか?

(大槻ケンヂ)クラブはどうですか?ヒップホップ界は?

(高橋芳朗)ヒップホップ界はまだ、音楽的に若いので。ちょうどいちばん上で40代入ったぐらいなんですよ。

(大槻ケンヂ)そうよね。そうなんですよ。

(高橋芳朗)ロックはもっと歴史があるじゃないですか。

(大槻ケンヂ)って言っても、僕らぐらいが初めてロックでメシが食えるぐらいの最初なんですよ。バンドブームっていうのが88年から90年代ぐらいにあって。それ以前はほぼいなかった。特例以外、本当に。本当、時たまロックバンドっていうのがあったけれど。で、デビューして驚いたのは、やっぱりシステムがぜんぜん出来上がってなかった。

(高橋芳朗)おおー。

(大槻ケンヂ)いまと違って。ミュージシャンにお金をちゃんと分配するシステムっていうのができてなかった。

(高橋芳朗)それは契約を交わさないんですか?

(大槻ケンヂ)うん。交わさない場合もあるし、当時の事務所とかやっていた人もわかってなかった。みんなわかってなかった。

(高橋芳朗)ああー。それで交渉しないわけですね。

(大槻ケンヂ)しないしない。そんなことがあるなんて。印税とか、原盤権とか。そういうのを全く知らなかったから。それをやってくれたのが、バンドブームの後にスカコアとかの人たちが自分たちでTシャツを薄利多売して。で、原盤権を自分たちで持って。つまり、音楽を作ったっていう権利ね。で、自分たちで会社、カンパニーにして回していくっていう方法をね、たぶんメロコアとかスカコアとか、あのへんの人たちが90年代にちゃんとやってくれたのよ。

(高橋芳朗)ええ。

(大槻ケンヂ)それを我々先輩とかも、『あっ、そうなんだ』っつって。

(高橋芳朗)それ以前はおざなりになっていたっていうか。へー。

(大槻ケンヂ)いやー、ひどかったですよ。だから、バイトせざるを得ないのかな?と思ったりしてやっていた人も。僕は、若い頃は『若者なんだからバイトしなきゃいけないんだろうな』って思ってしてたけど。家がとってもお金がないってわけでもなかったし。まあ、裕福でもなかったんだけど。

(高橋芳朗)ええ。

(大槻ケンヂ)あと、実家だったから、家に帰って冷蔵庫を開ければ、なんか入ってるから。

(高橋芳朗)まあ、『実家に住んでいれば15万あればOK』っていうね。書いてありますけども(笑)。

(大槻ケンヂ)そう。別に本当、そんなにバイトすることなかったかもしれないけど。だけどあの頃、バイトが流行ってたからね。

(高橋芳朗)バイトが流行ってた(笑)。

(大槻ケンヂ)流行ってたの。流行ってたの。

(熊崎風斗)流行りってあるんですか?(笑)。

(高橋芳朗)バイトに流行とか廃りとか、あります?

(大槻ケンヂ)ありますよ。メディアが、若者はバイトしようっていう。

(高橋芳朗)ああ、フロムAとか。

(大槻ケンヂ)どんどんやってたもん。フロムAね。だから、しなきゃいけないだと思って。やったけど、全部続かなかったね。1日でクビになったりしました。

(高橋芳朗)たとえば、どういうのがありました?1日でクビって。

(大槻ケンヂ)ええと、皿洗いのバイトは俺、原宿でやってたかな?1日でクビになったな。

(高橋芳朗)なんて?

(大槻ケンヂ)いや、もう本当、こういうのをラジオで言うの恥ずかしいんですけど。いま、ダメな若者っていまも昔もいるじゃないですか。あれ。あれ。

(高橋芳朗)まさに大槻さんが、そういうダメな若者?

(大槻ケンヂ)あの、使えない若者。

(高橋・熊崎)(爆笑)

(大槻ケンヂ)のに、逆ギレしたりとか。

(高橋芳朗)ああー、嫌ですね!

(大槻ケンヂ)変な自分の主張だけを言って。世間知らずで。もう、いまでも夜中にそのこととかを思い出すと、『ああっ!?』とか叫びたくなる。

(高橋芳朗)(爆笑)

(大槻ケンヂ)シャワー浴びてる時とかになんか思い出して。

(高橋芳朗)わかります。わかります(笑)。

(大槻ケンヂ)こういう、『ああっ!?』っていう。

(高橋芳朗)枕殴ったりしますよね。

(大槻ケンヂ)あれです。あれです。だから、いまそういうのでバイトとかクビになる奴も、僕もそうだったっていう。なんの励ましにもならないけど。

(高橋芳朗)(笑)

<書き起こしおわり>
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