スポンサーリンク

みうらじゅん 人生が楽になる魔法の呪文

みうらじゅん 人生が楽になる魔法の呪文 安住紳一郎の日曜天国
スポンサーリンク
スポンサーリンク

みうらじゅんさんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』にゲスト出演。人生が楽になる言葉『そこがいいんじゃない!』『レッツゴー不自然』『不安タスティック』について話していました。

(安住紳一郎)さて、みうらさんは今年11月に『「ない仕事」の作り方』という本を出版しました。キャッチコピーは『一人電通式仕事術を大公開』という触れ込みなんですが。もうこの時点で笑ってしまいます(笑)。

「ない仕事」の作り方
Posted at 2018.4.16
みうら じゅん
文藝春秋

(みうらじゅん)まあ、そうですよね。もう、知らない単語が何個か入ってますからね。刷り込まれてますから。それ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『「ない仕事」の作り方』(笑)。

(みうらじゅん)まず、『ない仕事』がもうわからないですよね。意味がね。

(安住紳一郎)『一人電通』っていうのはどういうことなんですか?

スポンサーリンク

一人電通とは?

(みうらじゅん)あの、1人で企画を書き、営業もするということですよね。全て電通さんがやってられることを1人でやるっていうことですよね。はい。

(安住紳一郎)電通は、もう世界に名をとどろかす日本の仕事の仕切り屋さんですけども。広告代理店ですが。

(みうらじゅん)私も、営業とかも基本居酒屋ですよね。居酒屋で、『こういう仕事、考えたんだけど。ちょっとページ、くれないか?』とか言って、出版社の人を営業にかかっていくっていうのを35年間続けてきましたんで。

(安住紳一郎)そうですか?

(みうらじゅん)はい。

(安住紳一郎)一人電通。いま、これは本屋さんでビジネス書のところに並んでいるそうですけど?

(みうらじゅん)まんまとね。良かったですねって思ってるんですけど。まあ、それも一人電通の仕掛けですから。

(安住紳一郎)そうですか(笑)。とにかく、なんでも自分で仕掛ける?

(みうらじゅん)いや、っていうかもう、自分で仕掛けるっていうか、自分でやり始めた仕事ってそもそもない仕事だったので。依頼がないんですよね。基本的に。

(安住紳一郎)そうですか。

(みうらじゅん)前にここでもしゃべらせていただいたかもしれないけど。その時はたぶん、ゴムヘビに話を熱く語ったと思うんですけど。ゴムヘビ集めていても、それ、仕事になり得ないもので。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。

(みうらじゅん)あるところから電話がかかってきて、『ゴムヘビの本、出したいんですけど』ってかかってくること、100%ないんで。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)そうですよね。

(みうらじゅん)こっちから、『いま、ゴムヘビがすごい来てるから、どうです?やられたら』ってちゃんとプレゼンして持って行かなきゃならないんで。それのずーっと繰り返しだったので。

(安住紳一郎)そうですよね。こっちから、『ゴムヘビがいま来てます!』ということを積極的に吹っかけて行かないと。

(みうらじゅん)だからこの番組もいま、吹っかけている感じなんですけども。

(中澤有美子)(笑)

(みうらじゅん)あの、安住さんと行かせてもらった『崖っぷち』っていうね。『グッと来る、グットクリフ』を求めていくっていうこのTBSの番組で、無理やり差し込んで行かせてもらいました。

(安住紳一郎)そうですね(笑)。

(みうらじゅん)ディレクターの方も半信半疑で行かれたんだと思うんですけども。『いま、崖が来てる!いま、崖に立つのが流行っている!』っていうことですよね。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。『いま、崖に立つのが流行っている』っていうみうらさんの思いつきなのかなにか、知らないですけど。その一言をきっかけに番組が作られて。そして・・・

(みうらじゅん)特番、組みましたからね。

(安住紳一郎)特番があって(笑)。そして、みうらさんが意外に崖の近くに行ったのが初めてだったっていうのが当時わかって(笑)。

(みうらじゅん)僕、高所恐怖症だったんですよね。知らなかった。自分でも気がつかなかった。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)そして、番組のディレクターが崖の近くに立ったみうらさんを恐る恐る見て、『本当に興奮してるんですか?』みたいな(笑)。

(みうらじゅん)あれ、命綱もなかったですからね。怖かったですけどね。

(安住紳一郎)いや、面白かったですけども。

(みうらじゅん)そうやって普及させているっていうことですね。

(安住紳一郎)たしかにみうらじゅんさん、みなさん知っていると思いますが。みうらさんの仕事を一言で言ってくださいというと、とても言い表せるものじゃないですよね。本をもう130冊以上・・・

(みうらじゅん)これ、知らなかったですね。自分でもね。本屋にほとんどないっていうのがまた特徴でね。そんなに出したら、ずいぶんあるはずじゃない?

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。

(みうらじゅん)俺、一棚持ってますよ。これだったら。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。赤川次郎・・・

(みうらじゅん)ねえ。赤川次郎さんだったら一棚、あるでしょ?

(安住紳一郎)三浦綾子、みうらじゅんってあるべきですよね。

(みうらじゅん)ええ。僕、サブカルコーナーって書いてあるところに、なんとなく2冊ぐらい紛れ込んでいるだけですよ。不思議なことですよね。

(中澤有美子)おかしいですね(笑)。

(みうらじゅん)そこも謎ですよね。

(安住紳一郎)そして、連載14本。

(みうらじゅん)もうだいぶ少なくなりました。昔は20何本ぐらいやってました。同時に同じことを書くっていうのを。ほら、一人電通なんで。一斉にいろんな雑誌に書くんですよ。するとやっぱり、歯医者の待合所で見た人と、また飛行機の機内で見た人と、別々の人が『いま、なんか崖って、この間雑誌に書いてあったけど・・・』『あ、俺も読んだ!流行ってるのかな?』みたいな錯覚をしてもらうためにたくさん連載しておかなきゃならないっていうことなんですよね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)これまでみなさんも知っているのは、『マイブーム』。

(みうらじゅん)あ、マイブームは言葉だけね、流行りましたもんね。

(安住紳一郎)これもみうらさんですもんね。『いやげ物』『とんまつり』。たしかに、みうらさん以外にそれが流行っているって言っている人は聞いたことがないですね(笑)。

(みうらじゅん)聞いたことないでしょ?まあ、ゆるキャラだけでしたよね。それ以外で流行ったのはね。

(安住紳一郎)ゆるキャラは見事に。

(みうらじゅん)とんまつり、それ以外に言っている人、聞いたことが僕もないです。いやげ物もないです。けど、ほら、そのゆるキャラに混ざってバッといま、安住さんのようにババッと言われると、全部流行っているような気がするじゃないですか。

(安住紳一郎)そうですね。ええ。

(みうらじゅん)そういう誤解が重要なんで。やっぱり、ここは。

(安住紳一郎)(笑)。さて、今日はみうらじゅんさんにこのテーマでお話いただきます。一人電通みうらじゅん 魔法の呪文。まずは一気に紹介します。一人電通みうらじゅん 魔法の呪文その1、『そこがいいんじゃない!』。その2、『レッツゴー不自然』。その3、『不安タスティック』。以上の3つです(笑)。

(みうらじゅん)うん。

スポンサーリンク

そこがいいんじゃない!

(安住紳一郎)魔法の呪文『そこがいいんじゃない!』。

(みうらじゅん)はい。

(安住紳一郎)著書『「ない」仕事の作り方』から抜粋しますと、『私は実は根が真面目で人一倍心配性なのです。そんな時、私がかならず唱える呪文があります。「そこがいいんじゃない!」』。これ、常々意識してるんですね?

(みうらじゅん)あの、『そこがいいんじゃない!』って言うと、欠点が2倍プラスで戻ってくる呪文なんですよ、これ。だからまあ、ちょっとつまらないなっていう映画を見たとするじゃないですか?

(安住紳一郎)ええ。

(みうらじゅん)で、まあ大概の人は『つまらない』ってはっきり言ってしまって、金をドブに落とすわけじゃないですか。自ら首を絞めていることに気がつかず、『つまんない』と。映画ってほら、面白いところを見つけるもの出会って、あっちから飛び込んでくるものじゃないと僕は常々思っているんで。で、まあそんな僕でも、『つまらないな』と思ったら『つま・・・』のあたりで、『そこがいいんじゃない!』って言うと、つまらないことがいいことになるってことだから。

(安住紳一郎)ええ、ええ。

(みうらじゅん)2倍戻ってくるんですよね。ええ。『俺、つまらないところが好きだったんだ!』って思うと、『そうだよな』みたいな、得した気持ちになりますよね?ええ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)じゃあ、『つまらない』の『つま』ぐらいで?

(みうらじゅん)そうですね。まあ、なんか失恋したって落ち込んでいても、『そこがいいんじゃない!』って言うと、『あっ、失恋していることがいいって、なんだ、この深さは!?』みたいな。ちょっと頭をクラクラさせる方法で乗り切っていこうっていう呪文ですよね。

(安住紳一郎)なるほど(笑)。ゴムヘビも、もともとそこが?

(みうらじゅん)僕、ぜんぜん好きじゃありませんし、いまでも全く興味がないんですけど。やっぱり、なんか絶滅するものっていうことに対して危惧があるので。僕が集めなきゃ!って思って。義務で言ってるんですけども。やっぱり、なんか本当にいらないものを掴まされているわけですから。あの・・・それがちょっと高かったりする場合とかね。すごいおっきいやつとか、高いんですよ。ゴムヘビだって。でも、『そこがいいんじゃない!』って思うと、『高いから、いい』っていうのがあるんですよね。

(安住紳一郎)(笑)

(みうらじゅん)安いと、『安い』と頭が思ってしまってバカにしますけども。高いって、『こんな物に高いってなんなんだ!?』みたいなところがいいっていう。岡本太郎的な発想。『なんだこれは!?』的な発想ですよね。ええ。

(安住紳一郎)あとは、『地獄表』っていうのがありますね?

スポンサーリンク

地獄表

(みうらじゅん)これね、僕、出羽三山に一時、ミイラが流行ると。即身仏が来る!って言ったんですよ。

(安住紳一郎)ああ、おっしゃってましたね。

(みうらじゅん)ああ、言ってましたよね。きっと、ここでも。僕、小学校の時に、仏像がすごい好きで。うちの実家の京都の近くのデパートの催事で、出羽三山の即身仏展みたいな。展覧会があったんですよ。

(安住紳一郎)へー。

(みうらじゅん)それ、本当に化粧品コーナーをバーッと除けたみたいなところに、いきなりガラスに入った即身仏っていうかミイラが。修行僧のミイラが入っていて。僕、『即身仏』って書いてあったんで、仏像だと思って見に行ったんですよ。そしたら、カリカリのかりんとうみたいなもので、怖くて。

(安住紳一郎)そりゃ怖いですよ。

(みうらじゅん)それで僕、第一期仏像ブームを終えたんですよ。『これは違う』と。僕の求めているものと違うと思っていたんですけど、やっぱりずーっとそれが頭にあって。いまから15年くらい前に、行ってみようと思って。なんか会いたくなって。その人にもう1回。その人、真如海上人っていう鶴岡から出羽三山の湯殿山の大日坊というところにおられる即身仏の方なんですけど。で、会いに行って、すごい感動したんですけど。再訪したんで。

(安住紳一郎)はい。

(みうらじゅん)でも、その大日坊に行く前に、俺、大日坊だと思って途中で降りちゃって。えらいことになったバスがあったんですよ。

(安住紳一郎)あ、目的地の前に降りちゃった?

(みうらじゅん)『たぶんここだろう』と思って降りちゃって。したら、バスはもう行ってしまって。で、大日坊っていうお寺を探そうと思ったら、3つ先かなんかで、すごい結構遠いんですよ。で、その時に時刻表を見たら、次のバスが2時間後かなんかだったんですよ。『うわーっ!』と思って。『もうどうしようかな?』と思ったんだけど。『地獄のように来ねえな、バス』ってつい、思ったんですよ。

(安住紳一郎)ええ、ええ。

(みうらじゅん)『地獄表だ!』と思って。

(安住・中澤)(笑)

(みうらじゅん)その時ね、ピーン!と来て。まずその地獄表を、1日にそれはね、5本ぐらいでした。まず写真に撮ったんですけど。『いや、もっと地獄表があるに違いない!』と思って。それからそれを探すようになって。いろんなところに行っては、時刻表を見て、地獄表探しになって。最終的に、ええと、大分の方で、1本しか来ないところを見つけたんですよ。1本って、行ったっきりですよ?

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。

(みうらじゅん)どういうことなんだ!?っていうバスなんですよ。いまんところナンバーワンの。

(中澤有美子)地獄ぶり(笑)。

(みうらじゅん)もう逆に来ない方が安心するような地獄表でした。それは。すっげーな!と思って。

(安住紳一郎)たしかに地方行くと、バスの停留所でブリキのような鉄製の錆びた。あれに、朝6時ぐらいから夜10時ぐらいまで時刻ふってあるんですけど。本当にポツン、ポツンと。寂しくなりますけど。

(みうらじゅん)2本だと、たぶん行った人が帰ってくるとかっていうのがわかるけど。行ったっきりって・・・ブーメラン、取りに行かないといけないから。すごいな!と思って。

(安住紳一郎)地獄のような時刻表で、地獄表。

(みうらじゅん)でも、地獄表がある村とか町で、盛り上げたらどうだろう?って思うんですよね。そういうの、好きな人いるから。ぜったい。

(安住紳一郎)バスが来る喜びはきっと・・・

(みうらじゅん)ひとしおですよね。その1日1本来た時にね。ええ。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。

(中澤有美子)そこがいいんじゃない!っていうね。

(みうらじゅん)ねえ。そこがいいんじゃない!なんですよね。

(安住紳一郎)この地獄表を一人電通はどう仕掛けていきますか?

(みうらじゅん)いや、ほったらかしになっていたんですけど。取りあえず、少なきゃ少ないほどって回っていて。まあそれを1回、Tシャツにして終いでしたけどね(笑)。

(安住紳一郎)(笑)

(みうらじゅん)地獄表のTシャツを作って終いみたいなことでしたけども。何も波及してないんです。はい。いま、ここで初めてね、ちょっと紹介させていただいたぐらいのことなんで。

(安住紳一郎)でも、来るかもしれませんね。

(みうらじゅん)わかりませんね。

(安住紳一郎)さあ、そして2つめですが。みうらじゅんさん、一人電通魔法の呪文。『レッツゴー不自然』。

スポンサーリンク

レッツゴー不自然

(みうらじゅん)そうですね。やっぱり自然ってつまらないんで。ねえ。自然って、ナチュラルっていちばん・・・そりゃ、体にいいかもしれないけど、やっぱりつまらないですから。人から見ていてね。自分がいいけど。自然に生きてると、自分はいいけど、周りにプッと笑いが起こったり、『しょうがねえな、あいつ』とかいう面白みがないわけで。

(安住紳一郎)そうですよね。みうらさんさんが『『オーガニックの食べ物、おすすめですね』とか。

(みうらじゅん)そうでしょう?『エコな世界をしてるんですよ』とか、『僕、断捨離なんですよ』とか。もう、とたんにつまらない。

(安住・中澤)(笑)

(みうらじゅん)なんか、『価値ないじゃん、こいつ』って思われがちじゃないですか。俺。

(安住紳一郎)そうですね(笑)。みうらさんが断捨離したら、もう、聞くことがなくなりますよね(笑)。

(みうらじゅん)七三に分けてね、俺。『もう、ちょっといらないわ』ってなるから。僕はもうやっぱり、レッツゴー不自然で。

(安住紳一郎)レッツゴー不自然。

(みうらじゅん)ええ。人のために自分ありっていうことで。人が『おかしい、あの人、どうかしてる』と思われるために生きてますんで。

(安住紳一郎)そうですよね。

(中澤有美子)でも、コレクションとかの数が膨大で。

(みうらじゅん)もう、すっごいんですよ。その、万とかを超えると、もう当然見る気もしないし。ねえ。『いっそのこと焼けてしまえば・・・』って思うぐらいに近くなってくる。背合わせなんですよね。そういうのって。だから、でも、それをまだ保持している!っていうことが意味があるから。がんばっているんですけど。

(安住紳一郎)ものすごいですよね。コレクションの量。

(みうらじゅん)ものすごい量になっていると思います。きっと。

(安住紳一郎)倉庫かなにか、借りてるんですか?

(みうらじゅん)イベンターの人の倉庫があって。そこ、借りっぱなしになっていて。もう、言わなきゃいいなと思っているんですけど。

(安住紳一郎)あ、ちょっとそこも有耶無耶になっている?

(みうらじゅん)有耶無耶になっていて。僕のところには、半分ぐらい返ってきてるんですけど。ひどいです。それはもう。二部屋ぐらい部屋、つぶれちゃってないんで。

(安住紳一郎)そうですよね。じゃあなんか、『いま荷物を移している途中だ』というような雰囲気を出しつつ?

(みうらじゅん)そうですね。それで、地方巡回して。『いやげ物展』とかやってるんですよ。『まだ終わっていない!』と。エンドレスツアーであるという。

(安住紳一郎)そうですよね。『次はありますから、ちょっと、ちょっともう少し待っていてください。すぐに、次の展示会場に搬入しますから』って。

(みうらじゅん)そうです。そうです。だからもう、永遠に回っているものっていうことの考えです。

(安住紳一郎)お手玉みたいな感じで?(笑)。

(みうらじゅん)そうです。そうです。止まった時が終わりなんで。

(安住紳一郎)(笑)。手元には持っていない。

(みうらじゅん)そうですね。手元には、いらないし。

(安住・中澤)(笑)

(みうらじゅん)ちっともいらないです。

(安住紳一郎)あの・・・エロスクラップはどうなっているんですか?増えてるんですか?

スポンサーリンク

エロスクラップ

(みうらじゅん)うれしいですね。いいこと聞いてくれましたね。昨日の段階でね、455巻まで。4-5-5。455ですよ。もうクラッとくる数字まで行きましたんで。たぶん来年、500は固いと見ていますね。

(安住紳一郎)そうですか(笑)。

(中澤有美子)455冊ってことですか?

(みうらじゅん)そうです!35年間やってきまして。あの、僕それ、500冊になったら、体育館を借りて。よく、変態が押収された品が体育館みたいなところに置いて、上から撮ってある写真、あるじゃないですか?

(安住紳一郎)警察署の、柔道場の畳の上に(笑)。

(みうらじゅん)そうです。やたらサドルだけ盗んでいるやつとか。あれの展覧会やりたくって。スクラップがザーッと体育館のところに、押収の品みたいな。

(安住紳一郎)そうですよね。そしてあの・・・ハイライトを横に置いてですよね?(笑)。

(みうらじゅん)そうです。大きさもちゃんとわかって(笑)。

(中澤有美子)(笑)

(みうらじゅん)それ、いいんじゃないかな?と思っているぐらいなんですけども。ええ。

(安住紳一郎)それは、いまでもちゃんとチョキチョキチョキチョキ?

(みうらじゅん)ものすごい、昨日もやってました。

(安住紳一郎)昨日もやってました?(笑)。

(みうらじゅん)もうこれ、趣味を超えて、癖になってますから。もう、しようと思ってやっているわけじゃないんで。気がついたら、フーッと神田のエロ本屋に、もう自分が立っているんですよ。もうちょっと、夢遊な状態になっているんで。で、座ってシュッとやっている状態です。

(安住紳一郎)習慣ですね。もうね。

(みうらじゅん)習慣ですね。あの、去年は本当、週刊誌に1回、してみようと思って。もう、ページ数からしたら60ページぐらいあるんですけども。週刊誌。週刊化、2週続きましたから。

(安住紳一郎)はー!あ、出版したんですね。

(みうらじゅん)出版しました。出版って、自分のところだけで。部屋で。週刊誌のように上梓していくっていう。ものすごいスピードを測りましたよ。

(安住紳一郎)やっぱりこれは見返したりするんですか?

(みうらじゅん)いや、ドント・ルック・バックですね。

(安住・中澤)(笑)

(みうらじゅん)もちろん。見返さないですね。見返さない。もう、前あるのみでやっていますんで。

(安住紳一郎)さて、みうらじゅんさんに話を聞いています。一人電通魔法の呪文、最後は『不安タスティック』。

スポンサーリンク

不安タスティック

(みうらじゅん)ああ、そうですね。あの、『不安だな』と思った時に『不安タスティック!』って言うとね、『バカじゃないか?』と。不安を抱えている自分がね。っていう呪文なんですけど。『不安』に『タスティック』を付けるっていうことは、不安を楽しんでいこう!っていうことなんで。たぶん、安定と不安ってなんか友達のように言われているけど。ずーっと実は生まれてから不安で。きっと。不安だからあれ、泣くわけじゃないですか。赤ん坊って。

(安住紳一郎)そうですね。寂しいから。

(みうらじゅん)生まれた瞬間。ねえ。ずっとお腹にいたかったわけだから。で、泣きっぱなしでずーっと不安な状態、きてるけども。たまに安定とか言うから。あれ、あると思っているけど、あれ腰掛けみたいなもんで。不安の間にちょっとくるやつだから。つま楊枝刺しているようなもんだから。と、思っておくと、不安タスティックは活きてくると思うんですけど。

(安住紳一郎)なるほど。

(みうらじゅん)なんか安定があって、途中にちょっと不安があると思っているからしんどいのかな?と思ったんですけどね。

(安住紳一郎)そうですね。みなさん、そうですよね。ずーっと『安定した』とか『落ち着いた』とか、そういう時間を求めますが。その考えが間違ってますね。

(みうらじゅん)うん。それを逆転すれば。ずーっと不安タスティックが続いていると。

(安住・中澤)(笑)

(中澤有美子)いいですね。

(みうらじゅん)不安タスティック!っていう感じでね。

(中澤有美子)フィーバーが続いている感じが。

(安住紳一郎)そうですよね。なにも恐れることはないと。

(みうらじゅん)そうなんですよね。で、たまに安定が来たらラッキーっていうね。でも、いちばん危険ですよね。その時がね。安定している時がね。やっぱり。

(安住紳一郎)どうしてですか?

(みうらじゅん)不安がまた来ますからね。当然ね。やっぱり。

(安住紳一郎)そうですね。むしろ、その安定の椅子をすぐ立った方がいいですね。

(みうらじゅん)すぐ立って、不安タスティックに飛び込んで行った方がいいと思います。ええ。

(安住紳一郎)不安タスティック!っていう。みうらさんは、そうなんです。仏教の学校を卒業ということもありまして。たまに、ふざけて話しているのかな?と思いきや、思わぬ境地に達することがありますよね。

(みうらじゅん)そうですね。イクーッ!っていう状態ですよね。『いく』っていうのも浄土宗だと僕は思ってるんですよね。あの、ほら、極楽浄土の『往生する』っていう『往』っていう字。『いく』って言うでしょ?だからあれは、たぶん極楽浄土に往く、悟りを開いて往くっていう状態だから。

(安住紳一郎)ええ。

(みうらじゅん)で、その逆で、ほら。『来る・Come』っていうのはキリスト教って『来る』って言いません?『Jesus coming soon』って言うでしょ?やっぱり宗教観の違いだなって僕は思って。

(安住紳一郎)ああ、そうですね。

(安住・中澤)へー!

(みうらじゅん)『へー』って言って、いまごまかそうとしてるでしょ?この話題にしたの、失敗でしたよね。

(安住紳一郎)いえいえいえ!

(みうらじゅん)ちょっと失敗しましたよね。

(安住紳一郎)仏教は『往く・GO』の方の・・・

(みうらじゅん)『往』。誰に教わったのか、みなさんが『いく』っていう発音をされるっていうことに対して、『ああ、これは実は仏教が入っているって僕は思いました。

(安住紳一郎)一方、西洋。キリスト教中心は・・・

(みうらじゅん)『Come』ですよね。あるんじゃないですかね。これ。

(安住紳一郎)たしかに。『主は来ませり』みたいな。『こっちに来るぞ』っていう。ああー。またこれもひとつ、ご商売につながることを。

(みうらじゅん)いや、ご商売なのかわからないですけど(笑)。まあ、ちょっと宗教的な考えの違いかな?と思いましたね。

(安住紳一郎)たしかに。アウトドア般若心経も私、大好きで。

スポンサーリンク

アウトドア般若心経

(みうらじゅん)ああ、ありがとうございます。ここらへんもずいぶん来ました。ここらへんから始めて、ずーっとお台場のあたりまで回っていたんですけど。無闇矢鱈に歩かないと、どこにその看板の中に般若心経の文字があるか、わからないので。無闇矢鱈に歩くという修業ですよね。

(安住紳一郎)そうですよね。あれは結構人気になったんじゃないですか?

(みうらじゅん)人気というか、当然、宗教とか般若心経のコーナーの本屋さんのところには置いてないんですよね。どうしてなのか?っていう。

(安住・中澤)(笑)

(みうらじゅん)どうしてなのか?っていうことなんですよね。

(安住紳一郎)般若心経の感じをそれぞれ町の中から見つけてきて。看板で。

(みうらじゅん)看板で、『仏説・摩訶般若波羅・・・』って。タイトルから集めましたんで。で、『仏が言う説の般若心経をこれから述べます』っていうところから全部始まって。『仏説・摩訶般若波羅蜜多心経』からずっと最後まで集めたんですけど。まあ、あの頃、すぐわかったのは、『無』っていう言葉がやっぱり多い。『無い』っていう。『全ては無いことだ』って般若心経は教えますから。当然、『無煙焼肉』の『無』をよく探しに行ってたんです。

(中澤有美子)(笑)

(みうらじゅん)で、『般若』の『若』っていうのも、『ちゃんこダイニング若』がその頃、あったんですよ。で、新宿店と六本木店。ちゃんと分けてね。同じやつは使ってないっていうルールでやってましたんで。それでいろいろザーッと集めてきて。もう一時、集まらないかな?と思ったんですけど。それでもやっぱり、4、5年やったら集まって。うちの仕事場でプリントアウトした写真をこうやって並べてみたら、俯瞰で見るとそれなりにやっぱり、般若心経に読めるんですよ。看板のその一文字をアップで撮ってありますから。でも、その写真をバラけて見ると、違うところに戻っていくわけじゃないですか。無煙焼肉に戻っていくわけだから。

(安住紳一郎)そうですね。

(みうらじゅん)『般若心経の教え、これだったんじゃないか?』って。『空』の教えが。だって、『一瞬そう見えるけど、実は実体がないものだ』って言うわけですから。

(安住紳一郎)ああー。そうですね。

(みうらじゅん)揃っているとそう見えるだけだぞって教えているわけで。

(安住紳一郎)『色即是空 空即是色』だと。

(みうらじゅん)それがね、徒労の果てにわかったことだったんですけど。その、駐車場に『空有り』って書いてあることがすごく僕、心に刺さって。

(安住紳一郎)(笑)

(みうらじゅん)いや、『あれは「あきあり」って読むんですよ』って何回も識者からは注意されましたが。『わかっているよ!』と。でも、『あんなところに重要な大乗仏教の真髄が書いてある!』っていうことで。

(中澤有美子)駐車場に。

(みうらじゅん)『空有り』って。『無いことが有る』って書いてありますからね。

(中澤有美子)そうですよねー。

(安住紳一郎)たしかに(笑)。そうですよね。そうですよね。『空有り』ですもんね。

(みうらじゅん)『空有り』って書いてあって。その下に問い合わせが、電話番号が書いてあるでしょ?たぶん電話すると、教えてくれるんですよ。その心理を。

(安住・中澤)(笑)

(安住紳一郎)『はい!こちら空海上人です!』みたいな(笑)。

(みうらじゅん)ああ、言ってくれると思いますよ。

(安住紳一郎)『ついにたどり着きましたね』みたいな。

(中澤有美子)(笑)

<書き起こしおわり>


https://miyearnzzlabo.com/archives/32259

タイトルとURLをコピーしました