みうらじゅん 断捨離と違和感を語る

みうらじゅん 断捨離と違和感を語る 安住紳一郎の日曜天国

みうらじゅんさんが2021年6月20日放送のTBSラジオ『日曜天国』に出演。安住紳一郎さんと「断捨離」や「違和感」について話していました。

(安住紳一郎)また、あれですか? コロナの影響でお仕事に影響など、ありますか?

(みうらじゅん)いや、まあトークショーとかね、ああいうのは地方に行けないもんであれなんですけど。僕、基本文章とか絵を書いている人間なんで。あんまり外は出なくてもいけたので。それがさらに強化されてしまったっていうか。「俺にもっと時間を与えたら、どんなことになるのかわかってんだろうな?」っていう感じを今日、持ってきましたので。はい。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。ちょっとなんか趣味がさらに深くなって、志向がまた強くなったんじゃないかなと。

(みうらじゅん)仕事場と家でもできることを考えましたんで。だからダブルで物が増えてるんですよね。

(安住紳一郎)そうですね(笑)。だいたいの人がこの緊急事態宣言中に断捨離をするとか、ずっとできなかった家の掃除をするとか。そういうような話を聞きますけど、断捨離とは無縁ですもんね?

(みうらじゅん)僕ね、なんかイメージの中では断捨離って「立川」なイメージがあって。「立川断捨離」。僕は「桂収集」の方だから。僕、桂派なんで。どっちかというと桂収集でずっと来てるっていう感じで。

(安住紳一郎)「桂収集」(笑)。

(みうらじゅん)ええ。

(安住紳一郎)ちょっと、ごめんなさい。そんなに面白くないんですけども(笑)。

(みうらじゅん)ああ、そんなに面白くない? ああ、そうか。ごめんなさい。

(中澤有美子)「立川断捨離」(笑)。

「立川断捨離」ではなく「桂収集」

(みうらじゅん)イメージですよ? だから僕、断捨離が悪いとは言ってないですよ。どっち派かと言ったら、桂収集派だっていうことだけです。

(安住紳一郎)「断捨離」と「談春」っていう言葉の近さだけで?

(みうらじゅん)まあ「だん」って来ると当然、立川ですもんね。

(安住紳一郎)そうですね。立川談志一門という。

(みうらじゅん)皆さんもそうやって覚えた方がいいと思いますよ。

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(安住紳一郎)1958年、昭和33年生まれ。63歳。京都のご出身です。1980年、漫画家としてデビュー。1997年にはマイブームが新語流行語大賞に選出。ゆるキャラ、仏像ブームなどの火付け役になります。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、映画監督など多方面で活躍されています。そして今年の4月、本屋大賞で『「ない仕事」の作り方』が発掘部門に選出されましたね?

(みうらじゅん)そうなんですよ。それも超発掘部門って、どういうことなんでしょうね? 「超」がついていたんですよね。

(安住紳一郎)本屋大賞、知っていますけども。発掘部門っていうことは、過去に出版された本で?

(みうらじゅん)4年ぐらいの間に出版されたやつで。そんな中でも僕、「超」だったんですよ。だからめっちゃ掘られたっていうやつですよね。めっちゃ掘られて、ちょっとヒリヒリしてる感じはあるんですよね。

(安住紳一郎)いつもみうらさんは掘る方の立場ですからね。

(みうらじゅん)そうなんですよ。基本、掘っている立場なんで。掘られるのが意外と気持ちいいっていうことはこれでわかった。嬉しかったですから。

(安住紳一郎)文庫にもなったんですよね?

(みうらじゅん)はい。文庫にもなりました。

(安住紳一郎)そうですよ。『「ない仕事」の作り方』。本を出された時にも番組に来てくださってお話聞きました。

(中澤有美子)1人電通。

(みうらじゅん)そんなことを言ってましたよね。

(中澤有美子)華々しいお話をいただきました。

(安住紳一郎)「違和感を大事にする」っていう。

(みうらじゅん)そうですよね。僕、でも「違和感を大事にする」って言ってたけど「違和感」の「い」をずっと「異」だとずっと思って生きてきたんだけど。「違」って書くんですね。僕、この間まで公に言ってましたけど、漢字を間違ってましたね。ずっと。

(安住紳一郎)でももう、立場的には先生ですから。もう「ああ、あえてこっちの『異』を?」って。

(みうらじゅん)違和感先生ですからね。僕はどこでも違和感を大切にして生きてきましたんで。「先生」と言われるんだったら違和感の先生でしょうね。

違和感先生

(安住紳一郎)フフフ、「違和感先生」っていうのは普段から使ってるんですか?

(みうらじゅん)いや、使ってないですね。今、でまかせに言ってるだけですけども。でもたしかに僕、この番組も12回も出してもらっているっていうじゃないですか。ということは毎年1回、来てるわけですよ。12年も出てるのに、なんかまだしっくり馴染めてないじゃないですか。

(安住紳一郎)そんなことないですよ?

(みうらじゅん)そんなことないですか? 違和感がすごいあるんですけど、大丈夫ですか?

(安住紳一郎)そんなことないです。それはたぶん、みうらさんの気持ちの中にやましい気持ちがまだ残ってるからですよ。

(みうらじゅん)僕の中に? いや、そちらのTBSの方も「どうせ聞かないだろうから」っていうのでほら、なんか前にサッカーの重要な試合の時に俺を投入したことあったじゃないですか?

(安住紳一郎)そうでした(笑)。

(みうらじゅん)あの時もミスター違和感として呼んでるっていうことですよね? それは変わらないなんだなと思いました。

(安住紳一郎)もう日本全国がテレビ、ラジオが全部、ワールドカップの日本戦。ちょうどサッカーの試合の時間にぶつかったんですよね。その時にTBSラジオだけ在京でテレビ、ラジオで唯一、みうらじゅんさんの話を流していたんですよ(笑)。

(みうらじゅん)僕、その時にでも、なんかサッカーのことを聞かれて。予想をしたような気がするんですよ。「たぶんどっちかが点を入れるでしょう」って言ったような気がします。だからそれでどうにか対処したんでしょうね。TBSもね。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)で、「ワールドカップという言葉も使っちゃいけない」って言われたので。

(みうらじゅん)俺、「W杯(ダブルはい)」っていうのを知らなくて。「ダブルはい」って言ってましたから。「2杯、飲むのかな?」って思っていたら……知らなかったですよね。

(安住紳一郎)あとは、みうらじゅんさんがこの番組に一番最初に来てくださった、もう10何年前。当時、夜型人間で。お酒を飲んだまま来て(笑)。

(みうらじゅん)J-WAVEで僕、ラジオをやっていて。その帰りに……1回、寝たらおしまいだと思ったから。飲み屋でずーっと飲んでたんですよ。で、そのまま来たら、同じことを何回も言ってたという。ルーパーな感じが出てたっていう。よくあれからその後、呼んだなと思って。ありがとうございます。

(安住紳一郎)危ない橋だったですよ。だって、質問したら同じ答えが3回、続けて返ってくるんですよ?

(みうらじゅん)あの頃、感じとしたら「ループ・オン・ロッケンロール」な感じだったんですよ。僕。「キープ・オン」じゃなくて「ループ・オン」だったんで。ええ。

<書き起こしおわり>

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