みうらじゅんが語る その筋の本職の方が怖がる人

安住紳一郎『出演番組を見る際は自分自身を全力で応援する』 安住紳一郎の日曜天国

みうらじゅんさんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』に出演。そこで、世間から恐れられるその筋の本職の方々が怖がっている人について語っていました。

(安住紳一郎)あと、みうらさんの話しで私、前聞いてすごく好きなのは、世の中で怖いものは一体なにか?って。だいたいの人はその、広域の暴力団の人たちの集まりとかそういう風に思うらしいんですけど。実はそういうものを超えた怖さがあって。世の中、わけのわからない人がいちばん怖いと。

(みうらじゅん)そうですね。僕、前の事務所の隣の人がちょっと怖い事務所とかで。そこ、扉もいつも出入りが激しいんで開いてるんですよ。で、ウチの事務所も隣り合わせだったんですけど。ウチも編集者とか来るから、開けてあったんですね。その時。んで、たまたまそこの怖いところの人とエレベーターが一緒になって。いちばんトップの怖い人そうな格好をしてたんですけど。その方に、『お前んとこ、なにしてんだ?』ってエレベーターで言われて。『いや、なにしてるとか・・・』って言ったら、『ウチの若いもんが怖がってる。隣、なにしてんだ?』って。

(安住・中澤)(笑)

怖がられた理由

(みうらじゅん)あの、下駄箱がすぐに見えてて。その上に仏像とかエロい人形とかがグチャグチャに置いてあったんすよ。だからこれは相当深いなにか、怖いやつじゃないか?って思っていたみたいで。やっぱり、怖いやつの上にはやっぱり気持ち悪いっていうのがあって。その人も怖がっていたっていうのは、ちょっと面白かったですね。

(安住紳一郎)私、結構その話、だいぶ前に聞いて。人生の価値観が変わったんですよ。そうか!って思って。最近のみうらさん、本当にどんな学者の話よりも凄みを感じるのは、そういう得体の知れない・・・(笑)

(みうらじゅん)出ましたか。得体の知れない、出ましたか。俺、高校の時も・・・まあ、外に出た時は結構カツアゲとか、おあいしてたんですけど。でも学校内では結構、なかったんですよ。それはやっぱり、体育会系と文化系って、実はチームじゃないか?って僕、前から思っていて。

(安住紳一郎)えっ、どういうことですか?

(みうらじゅん)いじめられるやつといじめるやつって、セットなんですよ。こっちから見て。俺、ぜんぜんいじめられないから。なんでかな?って思ったら、『気持ち悪い』って言うんですよ。僕、昼間みんな遊んでいる時に詩を書いたりしてたんで。なにやってんだ、こいつは?みたいなんで、イジりようがないっていうのが強いんじゃないかな?と思いましたね。その時。

(安住紳一郎)プラスとマイナスとか、凸と凹とかだとあっちゃうので。じゃあ、全くないと。

(みうらじゅん)ない世界でしたね。はい。

(安住紳一郎)ちょっとなんか、生き方のヒントになるようなね、話でしたが。これもまあ、受け手が勝手に理論建てて。いまの話を聞いてやると、いい話になると。

(みうらじゅん)そうですね。なんかこれを聞いた人が、『たまたま聞いたラジオで、誰かわからないんだけど、意外といい話してた。言い得て妙である』みたいなことを言う人がいるじゃないですか。それを新聞に社説かなんかで書いてもらえば、バッチリですよね。誤解は。

(中澤有美子)(笑)

<書き起こしおわり>

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