松尾潔さんがTBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』に出演。松尾さんの選曲でマイケル・ジャクソン『Baby Be Mine』をかけ、この曲から受けた影響について話していました。
おはようございます。
昨夜TBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』に耳を傾けてくださった方々に厚く御礼申し上げます。
菊地さん言うところの「軽躁と甲高い声」を確かめたい方は明晩21時にタワーレコード新宿店イベントにご来場を‼︎
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— 松尾潔 (@kiyoshimatsuo) 2015, 7月 10
まあまあ、というわけで、話が止めどなくなっちゃいそうなので。今日は、松尾さんの選曲が聞けるという僥倖にあずかるという日でもありますので。
(松尾潔)いやいやいや、本来、高いんですけどね。
(菊地成孔)(爆笑)
(松尾潔)プロモーションなんで。
(菊地成孔)TBSがもう、何億でもお支払いすると思いますからね。1曲、じゃあ紹介していただけますか?いま、もう目の前に松尾潔さんのCDラックというかケースというかね。ソフトケースがあるっていうだけでね。まあ、写真には撮りませんよ。撮って外に出したりしたらね、肖像権に・・・
(松尾潔)いやいやいや、そんなもったいぶるほどのものでもないんですが。えっと、そうですね。わかりやすいところでまず1曲目、行こうかな?あの、みんなが知っているアルバムの中で・・・
(菊地成孔)あんまり聞かれない曲?(笑)。
『Thriller』のシングルカットされていない曲
(松尾潔)あの、この1曲でアルバムを語る人はいない。けど、僕はこの曲がいちばん好きなんだっていうことで。まあ、まごうことなき世界でいちばん売れたアルバム。マイケル・ジャクソンの『Thriller』。これの2曲目に『Baby Be Mine』という曲が入っています。これ、シングルカットされ・・・もうこのアルバムはシングルカットされていない曲の方が少数になるんですが。
(菊地成孔)そうですね。はい。これってロッド・テンパートンだっけ?
(松尾潔)ロッド・テンパートンですね。
(菊地成孔)天才ですよね(笑)。
(松尾潔)天才です。僕はもう、ロッド・テンパートンに会いたい会いたいっていう気持ちは筒美京平先生と出会うまではずっと持っていました。
(菊地成孔)(笑)
(松尾潔)という京平先生のリスペクトの示し方です。
(菊地成孔)なるほど、はい(笑)。いまもう、フォアグラ的な発言がバーッ!って入りましたけどね。はい。では、『Thriller』をみなさんはお持ちでしょう。私の世代だったら、部屋の中で『Thriller』がホコリをまだかぶっている方もいっぱいいらっしゃるかもしれない。『Thriller』の2曲目です。『Baby Be Mine』。聞いてください。
(菊地成孔)えー、有名アルバムの2曲目をあなたは聞いたことがありますか?この企画力というか、これだけでも大したものだと思いますが。その企画にのっとった上で、実際その曲がいいというね、完璧な仕事ぶりだと思いますけども(笑)。えー、松尾さんの選曲の1曲目でございます。『Baby Be Mine』を聞いていただいております。
(CM明け)
(菊地成孔)はい。TBSラジオがあまりのリュクスさに爆発してしまうんじゃないか?と。いま、サブにはカーサブルータスの編集長の方がいらっしゃいますからね。
(松尾潔)(笑)
(菊地成孔)えー・・・(笑)。スタジオに松尾さんがいらっしゃって、サブに長沼だけではないという。カーサブルータスの編集長さんがいらっしゃいますからね。
(松尾潔)ミラノ・コレクション帰りですね。
(菊地成孔)ミラノ・コレクション帰りね。まあ・・・(笑)。この番組、5年やってますけど、一気にここまで華やぐ(笑)。田中康夫先生が来た時でも、サブにいたのは犬ですからね(笑)。
(松尾潔)(笑)
(菊地成孔)あの、ロッタちゃんですから。まあ、それだけ・・・どんだけすごいんだ?って話ですよね。の、粋な夜電波。ジャズミュージシャン菊地成孔がTBSラジオを・・・
(松尾潔)彼、単に学生時代の友達っていうだけですよ。
(菊地成孔)いやいやいや、やっパリそういうのが、テレビドラマみたいじゃないですか。『学生時代の友達でね』って、カーサブルータス。あの、先ほどカーサブルータスの編集長さんとお話をさせていただいた時、カーサブルータスが、もうなくなっちゃいましたけどスペインのエル・ブリというレストランを紹介した写真にインパクトを受けて、私、最初のソロアルバム『Degustation a Jazz』っていうのをね、作りましたんで。大恩ある雑誌なので。はい。なんですが、本日は松尾さんをゲストに。
(松尾潔)まあ、料理になぞらえて言うわけじゃないですけど、さっきあの、CM前のもぞもぞ言ってたのは、『Thriller』の『Baby Be Mine』。ロッド・テンパートン。あれはやっぱりいい出汁というか。僕の考える、うま味成分っていうのが。
(菊地成孔)うま味ね。世界遺産になるかもしれない(笑)。
(松尾潔)『UMAMI』ね。
(菊地成孔)そうですね。『UMAMI』ですよね。
(松尾潔)あれ、表記によっては『ウママイ』っていう名前で世界に広がるかもしれないって言われますね(笑)。
(菊地成孔)可能性、ありますね(笑)。
(松尾潔)まあ、それはともかく、僕がその後、製作者になって。まあ、ホーン・セクションとか好きなんで、本当に菊地さんの前でお話するのもあれですけど。まあ、ジェリー・ヘイっていうホーン・セクションのアレンジャーが。クインシーお抱えのね。『Baby Be Mine』もやってますけど。僕のプロデュースっていうクレジットが入っているもののほとんどは『Baby Be Mine』のひな形という風に考えていただいていいと思います。
(菊地成孔)ああ、はいはい。
(松尾潔)ああいう管の入れ方っていうのはすごい好きだし。日本人が聞いても、うま味を感じるものじゃないかな?って思うんですよね。
(菊地成孔)あの、『Thriller』ってうま味成分がいちばん伝わりづらいのが『Thriller』ですよね。
(松尾潔)本当、そうですよね。
(菊地成孔)あと、うま味に満ちてますよね。
(松尾潔)で、その曲がいちばん有名になっちゃうって、これ、ポップの歴史でよくあることなんですけどもね。
(菊地成孔)まあ、よくある。MTVっていうね、歴史的なあれが絡んでくるわけですけども。
(松尾潔)そうですね。そうですね。
(菊地成孔)まあ、それにしてもですよね、すごいなと思いますけど。まあ、やっぱりさすがですよね。本当に。
(松尾潔)なにがさすがですか?
(菊地成孔)いや、選曲もさすがだなと・・・
(松尾潔)1曲しかかけてないですよ。まだ。これだけ時間がたって(笑)。
(菊地成孔)やっぱりね、『1回組めばわかる』って言うじゃないですか(笑)。
(松尾潔)(爆笑)
(菊地成孔)1曲聞けばわかりますよ。だいたい。
(松尾潔)これ、沖野修也さんの1曲入魂的な。1曲DJをかければ、それですべてがっていうような、なんか・・・
(菊地成孔)沖野さんの場合、ガチの根性論ですけどね。
(松尾潔)最近、沖野さんとここしばらくご一緒されたりしてるみたいですね。
(菊地成孔)まあ、沖野さんのバンドにゲストで入れていただいて。今年の東京ジャズにそれで出て。で、ドラムがあいつですよ。あ、そうそう(笑)。『あいつですよ』じゃいけないですね。私とリチャード・スペイヴンがゲストで沖野さんのバンドに。
(松尾潔)あ、そうなんですね。
(菊地成孔)だから、ホセ・ジェイムスのドラムですね。
(松尾潔)はいはい。ニュースクール出身の。一連の方ですね。
<書き起こしおわり>
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