松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でケラーニの『Honey』、そしてマーク・E.バッシーとの共演曲『Made Love First』を紹介していまいた。
(松尾潔)秋とギターと歌う女、この三題噺に応えるような2曲をご紹介いたしました。タイラ・Bで『I’m Yours』に続きましてはケラーニで『Honey』でした。
Kehlani『Honey』
ケラーニは今年は飛躍の1年でしたね。この『Honey』という曲は先月リリースされたばかりのシングルですが、表現がいいですよ。もう歌、素晴らしいですね。技巧的に上手い云々というよりも、まあもちろん歌も上手いんですが、なにより伝わる歌ですね。これね。まあ、シンプルにご紹介するならば、女の子を好きになっちゃった女の子の歌という風に言えばいいのかもしれませんけども。まあそういったことを抜きにして、素肌に直接タッチされたような、そんな気分にさせてくれますね。
僕ね、この曲のイントロを聞いてロビン・シックの『Lost Without U』をまず思い出したんですよ。カバーかな?っていうぐらいに。
まあそのギターの響きと、あとはこのコード進行ですし。まあ、特に目新しい楽曲ではないかと思うのですが、全体のこの3分ちょっとの調べに身を委ねて聞き終えてみるとフレッシュな気分になっている。これこそポップミュージックの鏡のようなあり方じゃないかなと思うんですね。やや褒めすぎの感じもありますけども。うーん、この季節になって飛び込んできた、こんな素晴らしい目の覚めるような曲っていうのには惜しみなく賛辞を送りたいですね。ケラーニで『Honey』でした。タイラ・Bの『I’m Yours』とあわせてお聞きいただけると、2曲それぞれの良さが浮かび上がってくるんじゃないかと思いますね。
Tyra B『I’m Yours』
ケラーニの歌声、いま本当に乗っている人なんでもう1曲、聞いてみたいと思います。マーク・E.バッシーというアーティストの曲で共演しております。マーク・E.バッシーという人はこの番組で以前『Free Love』という曲をご紹介いたしましたね。
で、僕はマーク・E.バッシー、彼の活動が気になって追い続けているというわけでもないのですが、このタイミングでケラーニと共演するというトピック、あとそのセンスですね。ケラーニに声をかけて、ケラーニも共演相手として選ぶという。この時期のケラーニの歌声だったら聞かない理由がないというか。もうずっと耳を傾けていたいという、そんな1曲に仕上がっております。マーク・E.バッシーのニューアルバム『Gossip Columns』の中から、まあいちばんの聞き物になっていると言ってもいいでしょう。このデュエット、『メロ夜』で紹介したかった1曲です。聞いてください。マーク・E.バッシー feat. ケラーニで『Made Love First』。
Marc E. Bassy『Made Love First (feat. Kehlani)』
<書き起こしおわり>