北野武さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。フランス文化勲章で三冠を達成した話や、演出を手がけると噂される東京オリンピックの開会式のプランなどを話していました。
(玉袋筋太郎)さあ、小林さん、どうですか?殿のこの筋。どっから行きますか?
(小林悠)最近の・・・
(玉袋筋太郎)最近はもう、スマホ持ってますから。すごいですよ。
(北野武)スマホの画像が曲がったまんま、直んないから自分が曲がったら、いつの間にか画像が曲がって、一緒になんか回っちゃって。でんぐり返ししちゃったよ。なにやってんだ、俺は?って。
(玉袋筋太郎)(笑)。もうね、子どものように。弟子にこうやって、『俺、いまiPhone使ってんだ』って。LINEとかやってんすか?殿。
(北野武)LINE、3人しかいねーんだよ。やってんの。
(玉袋筋太郎)3人(笑)。
秋元康とLINE
(北野武)秋元康とお前、もう1人。DMMの社長しかいねーよ。
(玉袋筋太郎)秋元康さんとLINEって、すごいつながりじゃないですか!
(北野武)そいで、スタンプっつーの?あれ、いっぱい貰ってな。『あー』とか言ってるの。俺のもあるんだよ。『いいかげんにしろ!』とか。『なんか食わせろ』とか。
(玉袋筋太郎)へー!ほら。デジタル対応してるわけですよ。
(北野武)あと、知らないんだよ。やり方。あと、わけわかんないエロ映画が出てきちゃったりなんかして。
(小林悠)(笑)
(玉袋筋太郎)それ、自分で選択してんじゃないですか!
(北野武)だからどうやって消していいかわかんねーんだよ。叩いちゃった(笑)。訳がわかんない。
(玉袋筋太郎)壊れます。壊れます。
(北野武)わかんないのな。
(玉袋筋太郎)なんかもうね、スピーカーホンも押しちゃうらしいんだよ。殿が。だからもう、会話がみんなに聞こえちゃって。やめてくれって(笑)。
(小林悠)あ、もう丸聞こえですね、会話が。
(北野武)周りが聞こえてんのに、聞こえてますって言わないからさ。俺だけだと思ったら、聞こえてんだよ。
(玉袋筋太郎)(笑)
(小林悠)遠慮してるんですかね。内緒にしてるんですかね。
(玉袋筋太郎)ええ。もうとにかく、とにかくどっから行っても大丈夫ですから。
(北野武)お前、あれだぞ。フランス三冠っつったって、お前、オフィシエの前に、コマンドールっていうのも。これは文化勲章だよ、お前。ほいで、シュヴァリエ貰って、コマンドール貰って、ワインの方でオフィシエ貰って。それで3つなんだ。お前。
(玉袋筋太郎)フランス、顔パスですね。
(北野武)フランスはお前、バッジつけていくと、変な観光客が並んでるだろ?エッフェル塔しか行かないような奴らがよ。あそこ並んでると、『ムッシュ・・・』って。マエストロだよ。お前。
(玉袋筋太郎)ムッシュですか!
(北野武)『ムッシュ』って呼んで。『お前、さあ、早くこっから出ろ』って言うと、悪いじゃない。団体がよ。『あの野郎、たけしの野郎、先に出やがって』みたいに言われるのが嫌だから、『いやいや・・・』っつって。並んでんだよ。
(玉袋筋太郎)ここ、偉いですよね。普通なら、行っちゃいますよ。ビッグになっちゃったって勘違いしちゃって。そこですねー。
(北野武)それで、ちゃんと出る。
(玉袋筋太郎)三冠王だもん。
(北野武)日本だけだよ、お前。帰国ん時、ずーっとパスポート見て顔を調べてんの。
(玉袋筋太郎)向こうは顔パスですか?
(北野武)向こうは顔パス。日本だけだよ。『前科ありますか?』って。
(玉袋・小林)(笑)
(北野武)ふざけんな、この野郎!って。
(玉袋筋太郎)これ、どうなんですか?殿。日本では、そういう勲章とか、もらえないんですか?やっぱり前科があるので?
(北野武)いや、くれるよ。
(玉袋筋太郎)あ、くれるんですか。
(北野武)ただ、面倒くさいんだよ。カッコ悪いんだよ。いろいろな、自分の経歴書かなきゃいけないんだよ。それで、勲章くれるだろ?結構いろいろ年とりゃあもらえる賞、あんだろ?あれ、嫌じゃない。同じなの。もっといいの、くれっつったんだよ。
(玉袋筋太郎)(笑)。もっといいの?
(北野武)やっぱり、人間国宝と、文化勲章。
(玉袋筋太郎)国民栄誉賞はどうですかね?
(北野武)それもほしい。それで、立ち小便かなんかで捕まって、剥奪っつーのがいちばんいいんだよな。万引きで剥奪とかよ。
(玉袋筋太郎)(笑)
(北野武)手入れで捕まるとか。ファッションヘルスの手入れで人間国宝捕まるって、かっこいいだろ?
(玉袋筋太郎)行かないでくださいよ(笑)。
(北野武)そういうのになりたくてしょうがねえんだよ。
(玉袋筋太郎)まだそういって、ファッションヘルスとか。野望、ありますね。
(小林悠)あとはやっぱり、東京オリンピック、パラリンピックの開会式も。
(北野武)待ってました!その話が来そうなんだけどね、どうも俺、いろいろね、テレビやラジオでめちゃくちゃ言ったんでね。どうも、疎くなっちゃったらしいんだよ。だって、チャン・イーモウだろ?それから、イギリスはあの映画監督。なんてったっけな?みんな、俺と同じ賞をもらっただけなんだから。俺はベネチアの賞もらったろ?チャン・イーモウもそう。
(玉袋筋太郎)はいはい。ええ。
(北野武)今度は東京オリンピックだから、映画監督だったら俺なんだよ。どう考えても。世界的な勲章もらったよ。
(玉袋筋太郎)来たー!
(北野武)で、企画書出したんだよ。まず、東京大空襲から始まる。
(小林悠)えっ、どういうことですか?
(北野武)だって、産業革命から始まっているわけだから。
(玉袋筋太郎)焼け野原から。
(北野武)焼け野原。
(小林悠)歴史を表現?
(北野武)うん。そいで、そこに座頭市が聖火ランナーで現れる。
(玉袋筋太郎)座頭市が!
(北野武)で、聖火台じゃないところに火をつけちゃう。
(玉袋筋太郎)(笑)
(北野武)ほいで、大火事になっちゃって。ほいで、聖火台にたどり着くんだけど、それがスリーマイル島の形してんだよ。
(玉袋筋太郎)うわー!
(北野武)ほいで、全員焦げちゃって終わりという。
(玉袋筋太郎)見たいなー!
(北野武)そういうの、どうか?っつったらね、ふざけんな!って言われたよ。
(玉袋筋太郎)長野オリンピックはね、閉会式、萩本欽一さん、やりましたからね。
(北野武)そうだ。どうせ劇団四季の浅利慶太だろ?デカい体しやがって。あれが怪しいんだって。
(玉袋筋太郎)やっぱりね、東京大空襲から始まるっていうのがいいですよね。
(北野武)B29が飛んでくるんだ。で、パラシュート降りてくるんだよ。それで、下は真っ黒焦げで。
(玉袋筋太郎)真っ黒焦げなんすか?
(北野武)そっから立ち直った日本だよ。東京は。
(玉袋筋太郎)へー。成功しますかね?20年。
(北野武)どうだろう?なんか、金、ないんじゃねえの?やると3兆円くらい儲かるったって、もっと使おうとしてんじゃねえの?
(玉袋筋太郎)ああ、ねえ。
(北野武)あれにかこつけて儲けようっていうようなやつ、いっぱいいんだよ。
(玉袋筋太郎)あれ、どうなんすか?オリンピックと同時にカジノができるとか。そういうのはないんすかね、殿?
(北野武)考えてるんだろうな。どうせな。カジノ構想とか。だからどうせやんなら、東京の首都高速全部使ってF-1とかやらせてみろよ。
(玉袋筋太郎)ああー、いいっすね。
(北野武)だろ?モンテカルロみたいになるじゃん。あと、東京湾のあそこに原発。
(玉袋筋太郎)原発。これです!
(北野武)ほいで、その電力でカジノって。あれ、フーバーダム作ったラスベガスと変わってないじゃない。
(玉袋筋太郎)そうですね。いよいよ。
(北野武)だいたい地方にね、原発任すのが良くないんだよ。東京でリスクを背負わなきゃいけないんだよ。こういうラジオだって、そうだよ。ちっちゃな携帯用原発を持ってだな、ラジオを発電するわけだ。将来は電気釜ぐらいのデカさになるから。
(玉袋筋太郎)そうですね。
(北野武)携帯用原子炉っていうのが。そいでお前、電力。だっていま、衛星上がってるのだって、こんなちっちゃい原子炉なんだもん。
(玉袋筋太郎)ああ、そうですか?
(北野武)そうだよ。原子力潜水艦だって、そんなデカいの入ってるわけないんだから。
<書き起こしおわり>
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