氏神一番 デビュー前の福山雅治に命を救われた話を語る

氏神一番 デビュー前の福山雅治に命を救われた話を語る dommune

カブキロックスの氏神一番さんがDOMMUNEで吉田豪さんとトークショー『UGO』を開催。まだデビュー前で無名だった福山雅治さんに命を救われた話をしていました。

氏神一番 デビュー前の福山雅治に命を救われた話を語る

(氏神一番)いまで言う、俺らはあれだったんだよ。25年前にゴールデンボンバーみたいな扱いだよ。どっちかって言うと。

(吉田豪)テレビ的には。有線大賞かなんか取ったんでしたっけ?

(氏神一番)有線大賞取ったけど。あの、いや、扱いとしてはあの軽さだよ。バンドなんじゃねーのか?っていう。

(吉田豪)怖くないバンドっていう。

(氏神一番)そう。怖くないバンドだよ(笑)。

(吉田豪)(笑)

(氏神一番)だからちょっと、鬼龍院翔。あいつにはちょっとシンパシーを感じるね。

(吉田豪)バラエティー対応できる、怖くないバンドですもんね。ブランキー(BLANKEY JET CITY)とかとは違うぞと。

(氏神一番)ブランキーとは真逆だよね(笑)。

(吉田豪)(笑)

(氏神一番)ブランキーのドラムの人とか、1回飲んで怖かった。

(吉田豪)1回飲んだんですか?達也さん。

ブランキー 中村達也 ハードコア伝説

(氏神一番)いや、飲んだ・・・またちょっと嘘ついちゃうといけないから。あの時代ね、こう恵比寿のバーかなんかに行こうとして夜、行ったらちょうど下のこんへんの階段から降りてきたのよ。俺がね。で、ここで飲んで、なんかケンカしてんだよ。あの時代、ケンカ普通だから。

(吉田豪)あの時代はケンカが普通(笑)。

(氏神一番)言い合いが。で、こうグラスを持ってるの。ブランキーのドラムの人が。バリバリッ!ってこのまま、興奮してたのかな?俺が見た光景だよ。だから、コップをブリブリッ!って、血がブワーッ!流れて。

(吉田豪)えっ?握りつぶした?

(氏神一番)握りつぶしてる。誰かと言い合ってて。ブリブリッ!って興奮して・・・

(吉田豪)興奮の擬音が変ですよね(笑)。ブリブリッ!って(笑)。

(氏神一番)ブリブリーッ!ってやって。これはね、こんな、もっとなんか、ビールの細いやつだと、ブリブラッ!ってなって。

(吉田豪)ブリブラッ!ですか、今度(笑)。

(氏神一番)どうでもええがな(笑)。こう、血がブワーッ!流れてきて。

(吉田豪)ドラマー的に手はダメですよ。

(氏神一番)そうなんだけど、なんかわからんで。俺が見た光景やから。それで、刺青とかもしてはるじゃない。すっげえ、もうタンクトップで。で、そこで来たんだけど、『ちょっと俺、帰るわ・・・』って。『用事を思い出したわ・・・』って(笑)。

(吉田豪)(笑)

(氏神一番)あんな人と、ようしゃべられへんわ(笑)。血だらけのまま、グラーッ!ってやって。しゃべってんだよ、まだ。しゃべって、血だらけのまま。すっごい時代だよね。

(吉田豪)やっぱ、ベースがハードコアな人ですからね。やっぱり。

(氏神一番)すっごいよな。もう、すっごい熱いトークしてはんねん。

(吉田豪)ああ、そのモメた・・・

(氏神一番)誰かわからんけど。もっと昔なんか、もう本当に・・・あ、これちょっと1個、ホンマの話するわ。俺。

(吉田豪)いままでのが嘘ですか!?

(氏神一番)いやいや、嘘やない。これもホンマ。全部ホンマやけど。

(吉田豪)(笑)

(氏神一番)あの、すげー、1回も言ってないことやねんけど、ぜったい言いたいねん。

(吉田豪)おお、聞きましょう。

(氏神一番)俺、福山雅治におんぶして・・・

(吉田豪)福山雅治をおんぶしたの?どっち?

19才の福山雅治におんぶされる

(氏神一番)違う。福山雅治におんぶされて、デビュー前のやで。19の福山雅治におんぶされて、駅でバイバイしたことあんねん。

(吉田豪)一緒に飲んで?

(氏神一番)一緒に。あいつにナンパされて。

(吉田豪)あいつにナンパされた?

(氏神一番)あいつに、だから福山にナンパされてんや。拙者が。ね?

(吉田豪)(笑)

(氏神一番)これ、ええと、ホンマやから。福山雅治と、あれ以来会ったことがない・・・(笑)。

(吉田豪)(笑)。デビューしてから、接点がない(笑)。

(氏神一番)だから、福山に誰か、言ってくれ!違うねん。命の恩人やねん。

(吉田豪)なんすか?それ。どういうこと?

(氏神一番)あいつ、命の恩人。なぜか?って言うと、俺がもう・・・俺らもまだデビューしてないから。

(吉田豪)えっ?氏神さんもデビュー前?

(氏神一番)まだ一番屋で。とか、バンドと飲んでいたら、昔はもうビール瓶とか平気ですぐ投げるとか、あるじゃない?

(吉田豪)昔ってそうなんですか?

(氏神一番)そうだよ。あの居酒屋とかで、ZIGGYとか、もう名前出しちゃったけど。

(吉田豪)まあ、ZIGGYは暴れん坊で有名ですよね。

(氏神一番)そう。ZIGGYとかXとか・・・

(吉田豪)ZIGGY対X、すごかったって伝説ですよ。

(氏神一番)ZIGGY・・・だからそこにおったんやから。

(吉田豪)いたんですか!?

(氏神一番)おったんやから。

(吉田豪)いろんなところにいるんですね。あれ、たしか、たかじんがエコーズと暴れた時もいたんですよね?

(氏神一番)そこにいたんだよ。

(吉田豪)ですよね。たかじんが辻仁成をシメた時に、いたんですよね?

(氏神一番)そうそうそう。怖い、怖い、こわーい!って。その時も、ビール瓶が飛び交ってんねん。居酒屋に。

(吉田豪)(笑)。えっ?X対ZIGGYなんて、伝説ですよ。

(氏神一番)そう。他にもいっぱいおったよ。だから、すぐにケンカすんの。なんか。

(吉田豪)バンドの人は。

(氏神一番)そう。ケンカして、後で仲直りみたいなパターンが多かったのよ。

(吉田豪)Xはまた、血の気が多い人がね、3人くらいいて。

(氏神一番)まあXも、まだ渋谷のライブハウスでね、YOSHIKIが半分髪の毛を立てていた時代。

(吉田豪)自由の女神時代のね。

(氏神一番)ZIGGYとか、もっといっぱいいたんだよ。もう、いっぱいいたんだよ。

(吉田豪)怖い人たちが。

(氏神一番)で、俺なんか、普通の人だから。

(吉田豪)(笑)

(氏神一番)言っちゃったよ。言っちゃダメだな。俺、普通じゃねーぞ!コノヤロー!ロックンロールだ。

(吉田豪)(爆笑)

(氏神一番)あのな、あのな、その時にボンボン投げられて。ビール瓶が飛び交ってるから。もう、朝の4時とか5時まで飲んでるから。で、ゴミと一緒に・・・ほら、黒いゴミ袋の時代。で、カラスがつつきに来るんだよ。朝。で、そこにボカン!って捨てられて。朝。

(吉田豪)えっ?

(氏神一番)いやいや、もう酔っ払ってるから。

(吉田豪)その大ゲンカしている店がすごいことになっている時に・・・

(氏神一番)ゲロとかもみんな吐いて。要は、ロックはもう寝てる奴がいたら、ゴミの中に一緒に・・・

(吉田豪)ロックは寝てる奴がいたら(笑)。

(氏神一番)ええとね、どう説明したらいいか?もうね、SHOW-YAとかもいたんだよ。まだあの時代とか。あとね、Jaco:necoとかね、いっぱいいたんだよ。で、いっぱいいたんだよ。それでなんか、酔っ払って、もうゲロと一緒に袋に入れられて・・・

(吉田豪)袋に入れられたんですか!?イジメじゃないですか、それ(笑)。

(氏神一番)そうそう。イジメだよ。入れられそうになったけど。黒い袋がたまっているゴミの・・・あのへん、渋谷の交差点の近くの居酒屋で。なんつったかな?忘れたけど、そこにもう、バーン!ってやって寝てたんだよ。バーン!って。

(吉田豪)酔っ払ってね。

(氏神一番)酔っ払って。そこに通りかかったのが福山雅治だよ。福山雅治が、いまでこそ福山雅治だけど・・・

(吉田豪)うん。当時はただのイケメンの、若い・・・

(氏神一番)ただの普通の名前だもん。福山雅治って。『福山雅治です』って来たんだよ。で、『飲みましょう』って。あいつね、すごくね・・・

(吉田豪)あっ、当時だって、なんだっけ?ゴミ捨て場で女を拾って帰ったとか、そういう話してましたよね?

(氏神一番)誰が?

(吉田豪)福山雅治。いいともで。だから結構、ゴミ捨て場で人を拾う人なんじゃないですか?

(氏神一番)そう。朝なんで。もう朝、始発出るか出ないかぐらいで。福山くんが俺を起こして。で、『大変ですね』なんて。

(吉田豪)えっ?ゲロまみれですか?氏神さん。

(氏神一番)ゲロまみれではないんだけど、なんかもう、ゲロとかを吐いているうちに黒い・・・だから、カラスがつついてんねん。顔を。

(吉田豪)氏神さんを?カラスがつついてんすか?(爆笑)。

(氏神一番)それで、まあ話するとまた怒られるけど、ZIGGYの森重とか、あんな感じになってもうたんやなって言って。ほら、つついちゃったからね、顔がちょっとこう・・・

(吉田豪)(笑)

(氏神一番)それはゴメン、ゴメン。それで、みんなつつかれて。したら、福山がなんか、19才。ナンパみたいに、『大丈夫っすか?』って来たんよ。

(吉田豪)当時、たぶん事務所には入ってたけど、デビューはまだする前ですよね。

(氏神一番)そうそう。で、聞いたの。『アミューズで来年デビューします』って。で、俺もまた、嘘をついてんのやろ?って思ってたんよ。19ぐらいやから。もうチャラチャラした奴やったから。チャラチャラの奴、いっぱいいたんや。昔。

(吉田豪)(笑)。『昔』って言えば、なんか何でも済むって思ってません?(笑)。

(氏神一番)いや、チャラチャラな感じやってん。まだ。福山、やせっぽっちで。で、『なんか飲みましょうよ』なんて、それからなんか、飲んだんや。一緒に。それで、『大変ですね、ロック。なにをしてるんですか?』『いや、KABUKI ROCKとかやって・・・』。

(吉田豪)まだKABUKI ROCK時代ですね。

(氏神一番)まだKABUKI ROCK一番屋の頃で。したらさ、『僕も歌手目指して、いまアミューズっていう事務所に入ったんですよ』って言って。俺らもまだイカ天出る前やから。『おう、アミューズ。サザンオールスターズとかおるやんけ!』『そうです。来年、デビューが決まったんです』って言って、うれしそうにしてたけど。どうせ、たぶん出えへんやろうなって思っていたの。で、電話番号を書いてくれたんや。当時の。まだね、携帯とかないからね。03のナンボって。

(吉田豪)はいはい。

(氏神一番)で、それを持ってたんやけど、まあ無くなってもうたけど。そいつが、福山雅治やねん。ね。で、デビュー年、あいつ90年や。一緒にデビューしてん。

(吉田豪)バンドブームの頃なんですよね。

(氏神一番)そう。1990年にデビューして。一緒。

(吉田豪)2、3年売れてないですからね。

(氏神一番)そうなんだよ。だから、俺らの方が先に売れたんやけど。

(吉田豪)すぐにいなくなって(笑)。

(氏神一番)入れ替わりで売れたから、俺ら、1回も会ってないけど。俺は福山に会ってなかったら、あのまま寝て、カラスにいっぱいつつかれて、目とかも。

(吉田豪)目とかも(笑)。

(氏神一番)失明してたかもしれんから。ホンマに福山くんに会ったら、お礼を言いたいんだよ。『本当にあの時はありがとう!助けてくれて。おんぶ・・・』。俺、おんぶしてくれたんだよ。俺、歩けへんから。駅まで。で、『どこですか?』って。俺、当時恵比寿に住んでたんや。だから渋谷でわかれて、こうバイバイした、あの記憶が残ってんねん。俺は、もう。

(吉田豪)いままで言ったことがなかった?

(氏神一番)いままで言ったことがないんだよ。ここで言ってもうた。DOMMUNEで言ったんやけど。初めて言ったけど、これ、いつか俺、オールナイトニッポンとかで言いたかったんや。だから福山くんね、福山くんを知っている人、福山くんの関係者、俺が、氏神一番が助けられて。19の時に俺をおんぶして駅まで送ってくれた福山くんに会いたい。よろしくお願いします。

(吉田豪)(笑)。僕、微妙な交流はありましたよ。

(氏神一番)マジで?本当に?言うておいてよ。これ。

(吉田豪)しばらく会ってないですけど。

(氏神一番)ホンマにね、会ったらお礼を言おう思うてんねんけど。会ってないけど。そのうち、ぜったい会うかな?って思ってんねんけどね。

(吉田豪)あの、福山さんのラジオが終わるまでにね、ラジオのゲストになんとかねじこんで。

(氏神一番)まだやってる?

(吉田豪)3月いっぱいまでですね。

(氏神一番)えっ?3月いっぱいで終わるの?

(吉田豪)そうですよ。

(氏神一番)オールナイトニッポン?へー。俺もやってたよ、時々。二部。

(吉田豪)二部。しゃべれたんですか?

(氏神一番)しゃべれたけど、あんましゃべれないね。だから、そんなに。だから俺はスーパーギャングの方に行ってたから。小林豊とやっていた。あ、それはレギュラーでやってたわ。安達元一さんっていう有名な・・・

(吉田豪)放送作家の人?

(氏神一番)放送作家。200%男。結婚式も出たよ。

(吉田豪)はい。そんな感じですよ。氏神さん、面白いな。評判いいですよ。

(氏神一番)評判いい(笑)。なんだ、それ。評判って(笑)。

(吉田豪)氏神さんの面白さは伝わったと思うんですよ。

<書き起こしおわり>

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