プチ鹿島とマキタスポーツ 2014年のニュースを振り返る

プチ鹿島とマキタスポーツ 2014年のニュースを振り返る マキタスポーツ ラジオはたらくおじさん

(マキタスポーツ)さあさあPKさん、面白いんですけど。後半戦に行く前に、ちょっと1曲はさみたいと思います。何を聞きましょう?

(プチ鹿島)あの、あみんのですね、『待つわ』。

(マキタスポーツ)何でだよ!?

(プチ鹿島)この間、ある番組を聞いてたらですね、池上彰さんが出てて。何をリクエストするのかな?って、この曲だったんです。

(マキタスポーツ)ああ、そうなんだ。

(プチ鹿島)はい。意外と意識低いです。

(マキタ・夏江)(笑)

(プチ鹿島)真似してみました。だからいいんです。待つわで。この2014年、待つわで。

(マキタスポーツ)行きましょう。行きましょう。

(プチ鹿島)熱いですよ。

あみん『待つわ』

(マキタスポーツ)いや、もうねー、いま曲の間も話は尽きないんですけどね。

(夏江紘実)止まらないし、もっと・・・

(プチ鹿島)『池上さんはドSじゃねーか?』っていうね。

(マキタスポーツ)池上さん。ちょっとあのね、まばたきの目がね、怖いんですよ。

(プチ鹿島)俺、ドSだと思いますよ。あの人を追い込んでいくね。ちょっとヨダレが見える感じですよね。

(マキタスポーツ)俺、手の上にウンコ乗せてクチャクチャずっとやってるって。勝手なイメージですよ(笑)。

(夏江紘実)なんでクチャクチャしてるんですか?(笑)。

(マキタスポーツ)クチャクチャやってないと気がすまないみたいな。

(プチ鹿島)でも、池上さんが受けるっていうのもすごくわかっていて。やっぱりこれだけのツッコミ社会だったら、さらに突っ込む人。もしくはこれだけ意地悪な社会だったら、さらに意地悪な人が受けるんですよ。去年だって半沢直樹の土下座が受けたのはやっぱり、みんな『もっと面白い意地悪がいるぞ!』っていうことなんですよ。

(マキタスポーツ)うんうんうん。

(プチ鹿島)で、さっきのジャポニカですけど、結局あの2つめね。うちの嫁が言ってたんですよ。『私も昆虫嫌い。だけど、嫌いだから別に植物の方を買っていた』っていう。
(夏江紘実)わかるわかる!

(プチ鹿島)嫌なら買わなきゃいいじゃん。ただそういうことですよね。だけど、嫌なら買わなきゃいいだけの話なんだけど。昆虫の表紙を。だけどそれを排除しようってことは、世の中に自分の気に入らないものが存在するのが嫌!っていう人がいるんですよ。これはものすごい潔癖症と言えば聞こえはいいけど。ものすごい排他主義ですよね。

(マキタスポーツ)ものすごい排他主義。

(夏江紘実)っていうか苦手なものがあっても、仕方がないと思っているのが普通じゃないんですか?

(プチ鹿島)それ、大人の態度で。世の中の99%は自分のわからないものだったり、理解できないものだったり、苦手なものであったりって、普通思うじゃないですか。

(マキタスポーツ)そうだよ。

(プチ鹿島)だけど、やっぱり買わないっていう選択肢をしないで、もうやめろ!って言うっていう。どれだけ危機的なんだ?っていう。だからそれはツッコミ社会の極地ですよね。それで言うと今年ね、これぜひ話したいんですが。11月に、百田尚樹さんの『殉愛』という本が発売されて。

(マキタスポーツ)出た出た出た。

(プチ鹿島)やしきたかじんさんの最後の2年間を看病、看取った奥様ですよね。奥様のお話を聞いて百田さんが本にしたという本で。これ、マキタさん読みました?

(マキタスポーツ)俺、読んでないのよ、これ。ちょっとわずらわしくて。

(プチ鹿島)わずらわしい?ザワザワしますよね。僕はわずらわしいことになるんじゃねーかな?って思ったからこそ、発売2日目に読んだわけですよ。これは好きとか嫌いとか、面白いとか面白くないとかじゃなくて。これは読んでおこうと。まず結論から言うと、めちゃくちゃ面白かったんですね。読み物としてはね。

(夏江紘実)へー!

(マキタスポーツ)読み物として面白かった。

(プチ鹿島)百田尚樹、恐るべし。やっぱり筆の力がね、めちゃくちゃ面白いです。ただ僕が買った時から、『あれ?これ奥さん側の証言を一方的に書いてるんじゃないの?』とかみたいな。それこそツッコミみたいなのは来てたから。だから僕も読みながらね、付箋を貼ってたわけ。たぶんこういうところが突っ込まれるんだろうなって。こういうところが、反論の余地が向こうはあるんだろうなと思ったら、まあ付箋だらけになったんですけど。

(マキタ・夏江)(笑)

(プチ鹿島)ただね、読み物として面白いんですよ。で、意外と・・・美談っていうテーマで、今日僕、裏テーマだって話してますけど。意外とお涙頂戴の美談調にはしてないんですよね。というのは、その奥さんが話している2年間の百田尚樹に話したエピソードが、もう壮絶すぎて、劇的すぎて、それをさらに美談にしない方がいいっていう判断があったんだろうね。淡々と書いてるの。

(マキタスポーツ)あー。

(プチ鹿島)だから俺は読み物として、書き手としてどれぐらい抑えて書いてるのかな?っていうので、正直読みたかったんです。そしたらもう、見事に淡々と抑えて、なんか次の章に誘導するような。そういう書き方をして。やっぱり読み物としては面白かったですね。ただ、いま言いましたよね?僕ね。奥さんの話した劇的すぎるエピソードっていうのがいまネットで検証されていて。面白いんですよ、これ。言っておくけど、プロローグがいちばん面白いんですよね。

(マキタスポーツ)プロローグ?始まりだよ。

(プチ鹿島)要は奥さんと百田尚樹が、たかじんさんを偲ぶ会で出会うエピソードがいちばん面白いんですよ。というのは、『家鋪の妻でございます』と言って百田さんにご挨拶してきた。で、『うちの主人は百田さんのことを本当に褒めていて。メモ書きがある。ついては、いつかお時間がある時はこのメモ書きを読みに来てください』と。で、百田尚樹は上手いなと思うのは、そこで『これが噂の奥さんか』と。その時はもう女性週刊誌でね、遺産目当てって叩かれてたから。『これか』ということで、『気持ちはうれしいが、なぜ?私を利用する気だろうか?』みたいな、半信半疑のことを百田尚樹が。言ってみれば疑心暗鬼になっている。

(マキタスポーツ)へー!おもしれー!

(夏江紘実)自分の気持ちも書いてあるんですね。

(プチ鹿島)ここはやっぱり書き手として上手いわけです。最初からそこを奥さん絶賛でいくと、『ああ、これは完全に奥さんの・・・』ってね。そうじゃないんです。百田尚樹は半信半疑の自分の心情を書いている。で、しかも、『次にまたメールが来た。で、私は一応返信だけ、型通りにしておいた』と。まだそこで、怪しいぞっていうのを疑っているわけです。で、いわゆる関西のスタッフの方とかに『奥さん、どういう人なの?』っていうとやっぱり、『あの人は、かわいげのあるいい人ですよ』っていうのがあって、初めて会って。そこでメモを見せられて、グッと来ちゃうわけですよね。

(マキタスポーツ)はー。

(プチ鹿島)で、そっから。でもまだね、まだアリバイ的なことを書いてあるんですよ。『その後、奥さんの闘病記が3時間ぐらいに渡ったんだけど、私はとりあえず途中で、適当なところで話を聞いて席を立とうと思った。だけどその話が面白い、劇的すぎるので、私は3時間経ってしまった。で、東京に帰って全ての編集者たちにスケジュールを半年ずらしてくれと。その半年間、この手記を書くから』っていうので、始まるわけですよ。

(マキタスポーツ)へー!

(プチ鹿島)つまり半信半疑。読者に対してはですね、『これ、怪しくないよ、怖くないよ、怖くないよ』って言いながら、自分の戸惑いを見せているわけです。

(夏江紘実)そっから入ってくるんですねー!

(プチ鹿島)変な話、プロローグがいちばん面白い。入ったらもう、闘病記の、奥さん絶賛の。奥さん、スーパーウーマンなんだから。だって、お医者さんでもわからないような症状をネットで調べて、『これは○○じゃないですか?症状じゃないですか?』って言って。『これを治すには、こういう施設のある病院に転院させたい』。そういうのを自分でどんどんやっていくんですから。

(マキタ・夏江)へー!

(プチ鹿島)スーパーウーマンです!で、お医者さん曰く、『こんなに介護に熱心だった人もいない』と。で、いまネットにあがっているのはいい話ですよ。いい話ですが、だからこれ美談のいい話の極地なんですよね。で、いまネットで上がっているのは、そのそもそもの、たかじんさんの残したメモと筆跡が・・・奥さんが書いてるんじゃねーか?って説ですよ。

(夏江紘実)マジですか!?

(プチ鹿島)だからいま、そこネットのツッコミ社会のすげーな!っていうところはそういうところなんです。いざ、これ怪しいぞっつったら、警察とか公とかマスコミが動く前に集結して。まあ警察はこの件は関係ないですよ。マスコミとかが動く前に集結して、徹底的に審査してくれるわけです。

(マキタスポーツ)審査ね。調べる。

(プチ鹿島)だからそこはいい機能が働いてるんですよ。

(マキタスポーツ)だってそのイタリアかなんかに嫁いでいた時の写真とかも、バンバンあがってきたりとか。すごいよね。

(夏江紘実)へー!どっからそれ引っぱってくるんですか?

(プチ鹿島)だから2年前。2012年か。2年前に知り合ってるんですよね。クリスマスにイタリアからたまたま帰国した時に、Facebookでたかじんさんと知り合ってっていうのはあるんですけど。実は、そのネット捜査隊によると、その時にすでにイタリア人と結婚してた疑惑。で、それを掘っていくと、そのブログを奥さんが更新しているらしいんです。で、そもそもたかじんさんとFacebookで知り合ったのが、お互い犬好きだったんですよね。

(マキタスポーツ)(笑)

(プチ鹿島)で、たかじんさんに『いいね!』って言われた犬が、その奥さんがイタリアであげていたブログにも登場してるんじゃないか?って。

(マキタスポーツ)そうそう。同じ犬だ!って。

(プチ鹿島)すっごいんです。いま、捜査隊は。

(マキタスポーツ)ネットあるある探検隊が。

(プチ鹿島)そう。

(夏江紘実)うーわ!すごいですね。

(プチ鹿島)で、そのメモの筆跡も、昔のたかじんさんの残した筆跡と合わせて、これは怪しい。これ、たかじんさんの筆跡と違うじゃねーか?みたいな。

(マキタスポーツ)だからお前は誰なんだよ!?

(プチ鹿島)これも僕がよく提唱している半信半疑なんです。全ては。これ、いま白黒つけようとしてるじゃないですか。たかじんの本を書いた百田尚樹が白か黒か?いや、物事にはいろんな角度があって、百田尚樹は奥さん側のたぶん角度を見たんです。だからこれは、実はね、僕結論から言うと、百田尚樹と奥さんの本なんですよね。言ってみれば。

(マキタスポーツ)うんうんうん。

(プチ鹿島)たかじんさんと奥さんの本じゃないんです。百田尚樹がいかに奥さんにハマってですね、熱くなって。じゃあこれを書こう!っていう。それを味わえばいいんですよ。で、それを怪しいっていう人は、どんどん本を出せばいいと思うし、追求すればいいと思う。だから僕は変な話、これを最初に読みましたよね。言いましたよね。週刊誌とかがね、逆側のサイドの意見をバンバン出してくれて、論争になっていくんじゃないか?と思って。下世話な興味で僕は読んだんです。

(マキタスポーツ)うん!

(プチ鹿島)そしたら週刊誌、一切やってないです。この時点で。12月の中旬の時点で。

(マキタスポーツ)やってないよな!

(プチ鹿島)どうやら百田タブーっていうのがもしかしたらあって。大ベストセラー作家ですから。週刊誌にはいろいろ、百田叩きをしたらマズいんじゃないか?見たいな。俺、最初はさ、そんなことを言っている人がいて。『いやいや、いくらなんでもそんなことはないでしょ?』と。そしたら、いまだに12月中旬ですけど。出てないですよ。

(マキタスポーツ)ぜんぜん出てないよ。ネットだけだよ。ネットだけ。SNS市民の人たちだけの話になっちゃってるもん。

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