吉田豪・プチ鹿島語る カネやん 金田正一デタラメ伝説

吉田豪・プチ鹿島が改めて語る カネやん 金田正一デタラメ伝説 GoodJobニッポン

吉田豪さんがニッポン放送『プチ鹿島長野美郷GoodJobニッポン』でカネやんこと金田正一さんのデタラメな魅力についてプチ鹿島さんと語り合っていました。

(プチ鹿島)プチ鹿島と長野美郷GoodJobニッポン、8時台はプロインタビュアーの吉田豪さんに登場していただき、GoodJobトークを繰り広げます。スタジオには今夜も豪さんにお越しいただきました。来週は、スポーツ総決算特集ということで、残念ながら豪さんのコーナー、1回お休みとなってしまいます。その分、今週いろいろお願いしたいので。よろしくお願いします、豪さん。

(長野美郷)よろしくお願いします。

(吉田豪)はいはい、どもです。

(プチ鹿島)この間はアントニオ猪木の話。この間っていうか、何回も・・・

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(吉田豪)毎回プロレスの話、しますよね。

(長野美郷)結構、多いです。はい。

(プチ鹿島)プロレスラー以外で、元スポーツ選手でインタビューした話というのをお伺いできればと思います。

(吉田豪)なるほど。今日はそのテーマ。

(プチ鹿島)来週はスポーツ総決算特集ということで。是非、お願いします。

(吉田豪)僕にスポーツの話聞いても、だいたい同じようなタイプの人の話しか出ないですよ。僕が『スポーツの話で』って言われて、真っ先に浮かんだのが金田正一さん。

(プチ鹿島)金田正一さん(笑)。

(吉田豪)カネやん。名球会の人ですよ。ご存じないですか?

(長野美郷)カネやんっていう愛称を聞いたことはあります。なんとなくですね。でも、どういう方かっていうのはちょっと。

(プチ鹿島)まあ、だってあれですよ。400勝ですよ。

ヒクソン・グレイシーと並ぶ400勝 金田正一

(吉田豪)あの、ヒクソン・グレイシーと並ぶ400勝として有名で。

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(プチ鹿島)(笑)

(吉田豪)日本屈指の記録を作った人として有名で。で、『ワシが400勝だから、200勝のヤツらを名球会に入れてやる』っていうシステムで。名球会っていうのを作って、それを私物化して最近追い出された人ですよ(笑)。

(プチ鹿島)赤ジャケットを着せてね。だいたい赤ジャケットって、みのもんたかカネやんが着るものですから。

(吉田豪)カネやんという人が、まあデタラメなんですよ。すごく。僕が子供の頃は、よくいろんなオヤジ系の週刊誌に出てて。いろんな女性タレントの方々と対談して、セクハラする人っていう印象だったんですよ。

(長野美郷)えっ?セクハラ?

(プチ鹿島)要は、キャラクターもしゃべりも上手い。上手いというか、強引・・・

(吉田豪)上手い。非常に面白い。

(プチ鹿島)人だから。それで週刊誌でね。対談とかよく持っていた。

(吉田豪)そういう人だっていう印象で、思い入れもなかったんです。で、僕、梶原一騎先生っていう劇画原作者の人が大好きで。梶原先生のマンガ、いろいろ集めていた時に、梶原先生のレア本で、カネやんの自伝をマンガ化したのがあったんですよ。それを入手して読んだら、衝撃を受けたんですよ。『えっ?カネやん、こんな人だったんだ?』って思って。

(プチ鹿島)はいはいはい。

(吉田豪)まあ、その記録の話とか置いておいて、カネやんが不調になってきた時に、サウナで出会った謎のオヤジがいて。『あんた、そんな体でどうなってるんだ?猫背で。もっとシャンとしないと。そんなんじゃチ◯コも勃たんやろ!』って怒られて。背筋を伸ばして深呼吸をするよう言われたら、あら不思議。息子がみるみる元気に・・・みたいなことがマンガに出てて。なんだこれ!?と思って。まずそれが第一の衝撃だったんですよ。

(プチ鹿島)(笑)

(吉田豪)劇画で。こんなのまさか・・・梶原一騎の創作だろ?って思って、その原作を買ってみたんですよ。『やったるで!』っていう。出てるんですよ(笑)。原作通りだったんですよ。えっ!?と思って。

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(プチ鹿島)そのまんまなんですか!

(吉田豪)ビックリして。それからカネやんコレクションが始まって。カネやんのアルバムがあるんですよ。サントラ盤。それも買ってみたら、中のライナー読んでいたら、ライナーにまでそのエピソードが出てきて。そんなに伝えたい話だったんだ!っていう。

(プチ鹿島)他にいろいろあると思うんですけどね。伝説的な人だから。

(吉田豪)衝撃を受けて。で、著書を片っ端から読んだんですよ。まあ全てがセクハラとデタラメなギャグの連発で。非常に面白いっていう。で、なんとか取材できないか?と思って、取材もしたんですよ。TVブロスで10年ぐらい前ですかね?取材できたのは、実はTVブロスの編集部に、日本の名球会にも入っているぐらいの大物野球選手の娘さんがいらっしゃって。そのコネでできたっていう感じだったんですけどね。

(プチ鹿島)ほー!

(長野美郷)お会いして、いかがでした?

本物のデタラメぶり

(吉田豪)デタラメぶりが、『本物だ!』っていう感じですよ。会うなり、まず怒られましたから。『お前、なんや?その髪!?』って言われて。まず金髪であることをすごい怒られて。『お前、それでも日本人か!?』ってまず怒られて。『髪なんか金にしたら、チ◯ポ勃たんぞ!』って言われて。『ええーっ!?関係あるんですか、それ!?』っていう(笑)。

(プチ鹿島)それが基本なんですよ。

(吉田豪)『色素が良くないんや!』っていうね。まず怒られて。で、もう即ですよ。その場だけで『すぐ黒くします!』みたいな嘘ついて。『わかりました!それは重要です!』みたいな感じで。ひたすら謝って。

(長野美郷)(笑)

(プチ鹿島)その時点でだって、もう結構な大御所というか、お年ですよね。だって、美郷ちゃんにわかりやすく言うと、あの長嶋茂雄が新人の時にデビュー戦で、もうコテンコテンにやられた、それぐらいの大投手なんです。

(吉田豪)最初に投げ勝った人がカネやんなんですよ。

(長野美郷)へー。

(プチ鹿島)それぐらいの、伝説中の伝説。

(吉田豪)王さんとか長嶋さんも呼び捨てにするクラスの大物。金田天皇って言ってましたね。

(プチ鹿島)ずっと元気なの。

(吉田豪)『代打・オレ』で出た人で有名な人ですよ。

(長野美郷)ああ、聞いたことあります。

(プチ鹿島)だから、90年代ぐらいまではあれですよ。普通にロッテとかの、まだ野球の監督もやられていて。自分の体感した、昔アメリカのメジャー流のトレーニングとかないから、とにかくひたすら走れ走れだけで。選手に悲鳴をあげさせていたっていう、本当に原始的な人なんですよ。

(吉田豪)監督時代の逸話も酷い話ばかりで。監督が乱闘したりとかしてるんですよ。

(プチ鹿島)率先して(笑)。

(吉田豪)監督が退場とか(笑)。

(プチ鹿島)率先して、近鉄の外国人とかとね。それこそ、みのもんたさんの珍プレー好プレーでかならずカネやんとか、いいキャラでいつも紹介されていたの。

(吉田豪)エンターテイナーで。監督なのに足を上げたりして。カネやんがすごい激しく踊るみたいな状態で。それが紙面に載る感じだったんですよ。

(プチ鹿島)実際、デカいですしね。背丈もデカいですから。力道山とかと・・・

(吉田豪)力道山の義兄弟の人なんですよ。

(長野美郷)あ、そうなんですね。

(プチ鹿島)で、豪快ですから。なんか、カネやん体操とかいろいろやってましたよね?

(吉田豪)やってました。カネやんが、一時期アントニオ猪木がすごい長い棒を持ってトレーニングした時期があったんですけど、あれも実はカネやんが元祖で。『金田式健康棒』っていうのがあったんですよ。

(長野美郷)健康棒?

(吉田豪)そう。ただの棒をいろいろ体操で使うんですけど。それが僕、気になって。金田式健康棒、3種類ぐらい持ってますよ。バージョンいくつかあって。

(プチ鹿島)あれ、実際どうなんですか?健康棒って。

(吉田豪)さあ?

(プチ鹿島)あれ、カネやんが最初から健康だからでしょ?

(吉田豪)猪木さんも使わなくなりましたからね(笑)。良くないんじゃないですか?

(プチ鹿島)頑丈な人がなにやったっていい健康法になるに決まってる。いや、本当この間も関口宏さんの日曜朝の番組にカネやんが出てて。相変わらず矍鑠として。

(吉田豪)そうなんですよ。トークも異常に面白いですよね。

(プチ鹿島)落合が嫌いなんですよ。カネやんから見れば、若手も若手。

(吉田豪)そうなんですよ。そうだし、自分よりもいい記録を出しそうなヤツはだいたい否定する人なんですよ。

(プチ鹿島)ワガママだなー(笑)。

(吉田豪)張本さんと組んで、『あいつらはまだまだダメだ!わしらの頃はすごかった!』っていう話で。

(長野美郷)わー、そうなんですか。へー。

(プチ鹿島)あのコーナーだってね、張本さんがすごい喝!とか、偉いキャラなんだけど、カネやんが来たらあの張本さんがおとなしいんだから。そりゃそうですよ。ずっと上の。

(吉田豪)『僕ね、子供の頃は金田さんよくテレビに出てて大好きだったんですけど。最近なんでテレビにそんな出れないんですか?』って聞いたら、一言ですよ。『ああ、テレビで言っちゃいけねーことを言うらしいんで』って(笑)。

(鹿島・長野)(笑)

(吉田豪)そうなんですよ。インタビュー始まって3分くらいで放送禁止用語出てたんで。『この人は向いてないわ』と思って。『生とか絶対出しちゃいけない人』っていう。

(プチ鹿島)俺もナイター中継とかよく・・・あの頃、カネやんが全盛で。巨人◯◯戦とかね。よーく考えると言っちゃいけない言葉、バンバン言ってたもんね。ここでは言えないけど。そういうね、暴れん坊なんです。でもしょうがないんです。400勝投手で。自分がルールブックだから。で、人はそれを敬うしかないから。

(吉田豪)だってその名球会って、日本の記録を残した大物選手が集う会を作った人なんですけど。そこの住所って、金田企画と同じ住所なんですよ。僕、取材行ったんですけど、金田さんの会社と同じところに名球会っていう時点でおかしいじゃないですか(笑)。

(プチ鹿島)(爆笑)

(吉田豪)ここ、分担させなきゃダメでしょ!?っていう。最高ですよ。それは名球会に入りたがらない人も多いですね。

(プチ鹿島)カネやん以外は・・・

(吉田豪)カネやんの話、いっぱいしたいんですよ。カネやんが会うなり、裕次郎とかと仲良かったんですね。石原裕次郎と。

(プチ鹿島)全部つながっていたんです。スーパースターたち。

(吉田豪)あのへんはみんな仲良しで。当時よく、公道でカーレースしたっていう話をしてて。その時点でアウトじゃないですか。

(長野美郷)公道でカーレース!?

(吉田豪)『銀座まで何分で着けるか?みたいなレースを裕次郎とよくやったもんだよ!』みたいなので。

(長野美郷)うそー!?

(プチ鹿島)だからその人たちは超セレブでもあるから。普通の日本人は手に入れることのできない車をぜったい持っているわけですよ。

(長野美郷)あ、スポーツカーみたいな。

(吉田豪)そういうので、どう考えたって普通じゃ着かない時間で銀座に行くぞ!みたいな感じの勝負をして。その時、カネやんが言ってたのが、『大丈夫だったんですか?』みたいな感じで。『まあ、あの頃は人が車に轢かれても、轢かれた方が悪い!って時代やったから』って言って。そんな時代はないですよ!っていう。即僕がツッコむぐらいの。

(プチ鹿島)いま車を運転している方、交通ルールは守ってくださいね。

(吉田豪)もちろんですよ。そんな時代は存在しないですから。誤解です(笑)。

(プチ鹿島)触発される人もいないと思うんだけどね。『じゃあ俺も』って(笑)。

(吉田豪)『金田が言ってたから』みたいな。

(プチ鹿島)それぐらいのスケールの大きさですよ。まあ、だから牧歌的という時代っちゃあ牧歌的じゃないですか。

(吉田豪)いろんな人が話すカネやん伝説が大好きで。監督時代に選手を集めて、『実家の方からすごい良い餅を送ってきたから、お前らに食わせてやる。本当に美味いんだ』っつって食べてたら、あれ?と思ったらサトウの切り餅だったっていう(笑)。

(プチ鹿島)(笑)

(長野美郷)美味しいですけどね(笑)。

(吉田豪)美味しいですけど。そんな特別なものじゃないですよっていう。

(プチ鹿島)なんか妙に隙があるところが。愛嬌っていうか、共通しますよね。

(吉田豪)愛甲猛さんっていう元野球選手と仲が良くて。その人がカネやんのいい話、いっぱい握ってるんですよ。ある日、カネやんから呼び出されて。なにか?と思ったら、『お前に伝えたいことがある。ワシの財布を見せてやる。ワシは財布にいつでもこれぐらいの札を入れとるんや。百万ぐらい入れとる。どや?』っていうだけの(笑)。財布見せただけだったらしいんですよ。呼び出して。

(プチ鹿島)(笑)。しかもそれ、カネやんが監督で愛甲さんが同じロッテで。チームで監督が選手を呼びつけて財布を見せてるっていう、素晴らしい光景じゃないですか。

(吉田豪)『どや?』っていう。『お前もやれ!』みたいなことをただ言われただけっていう。野球の話でもなんでもないんだっていう(笑)。

(長野美郷)ええーっ!?

(吉田豪)そういう話が大好きなんですよ。愛甲猛さんが話す野球界の話っていうのがすごい好きで。僕、野球選手ぜんぜん詳しくないのに、愛甲さんが話す野球話は全部面白いんですよ。

(長野美郷)へー!

(プチ鹿島)昭和パ・リーグのね。

愛甲さんが話す野球話は全部面白い

(吉田豪)長嶋さんの話とか、一茂さんから聞いた話らしいんですけど。キャンプに行った時にみんなが、さあ食事だと思ったら、スイカのいちばん美味しい部分が全部ないらしいんですよ。上だけ全部なくなっていて。長嶋さんが全部食べちゃったっていう(笑)。

(プチ鹿島)わかるなー。

(吉田豪)長嶋さんって、美味しいところだけ食べちゃうらしいんですよ。家でもそういう暮らしをしてるから、スイカ買ったら真ん中のところだけくり抜いて終わりっていう(笑)。だからいつものように、『ああ、スイカだ』ってパーッて上だけ食べて、置くっていう。みんな愕然とする。

(長野美郷)うそー!?

(プチ鹿島)長嶋さんのお宅には、全国から美味しいものが送られてくるわけですよ。だからメロンの食べ方とかも特殊で。生ハムでしたっけ?ブランデーでしたっけ?

(吉田豪)まずくり抜いて、アイスをそこに入れてブランデーをかけて食べるのがルールだったから、1回まだ長嶋一茂さんがぜんぜん若手の時に、球団入ってメロンが出た時に、『あれ?ブランデーとアイス、ないんですか?』って。ないよ!っていう(笑)。

(プチ鹿島)最高の息子だな、それ。まあ、そういう家で育ったからね。メロンって、そういうことだもん。たぶんそのメロンだって、ヘロヘロになるまでは食べないんですよ。美味しいところだけをすくって。最高の家庭だな。

(長野美郷)すっごーい。スケールが違いますね。

(吉田豪)伝説はいろいろありますもんね。遅刻とかで罰金ってよくあるんですけど、罰金の時に、『カードで大丈夫ですか?』って言ったっていう。ないですよっていう。

(長野美郷)(笑)。罰金、カード払いですか?すごいな!

(プチ鹿島)そりゃ、叩き上げの土井コーチとケンカになるよっていうね。一茂(笑)。

(吉田豪)ぶつかるに決まってるんですよ。身分違うんですからね。

(プチ鹿島)かたや、もう貧しい家庭から成り上がって、やっと野球選手でコーチになって。かたや、生まれた時からセレブですから。

(吉田豪)一茂さんも僕、取材したことがあって。そういう家庭の話とかも振ったんですけど。『あのね、オヤジが変わってるとか言うけど、俺にはぜんぜんわかんない』っつって。そうなんですよ。『俺の中でオヤジはアレだから』って。正しいオヤジ像がわかんないから。『みんなが変だっていうこと、ぜんぜんわかんないんだよ』って。

(プチ鹿島)それ、ぜったいそうでしょうね。

(吉田豪)そりゃそうでしょうけど、間違いなく変じゃないですか(笑)。自覚がないだけなんですよね。長嶋伝説の1つで、九州でよくキャンプしてたじゃないですか。お金を払うっていう習慣があんまりないらしくて、フラーっと美味しいもの食べに行って、そのままフラーっと『ごちそうさま』で出て行っちゃうことがよくあって。で、『長嶋さんが来たんだから』って、それでいいやになっちゃったりするところと、球団に電話して払ってもらうところと2パターンあったらしいんですけど。そこが猪木との共通点なんですよね。

(プチ鹿島)ああ、そっか。そう、猪木もあれですよね。借用書が最近話題になってますけど、自分で紙に・・・

(吉田豪)紙に『1000円』って書いて払ってたりとかして(笑)。当時、議員時代にそれが問題になったことがあったんですけど。猪木の手書き1000円事件とか、あったんですよ。

(プチ鹿島)猪瀬(直樹)さんの話で、俺、猪木の本当のその話も思い出して。猪木の方がスケールがデカいって(笑)。

(吉田豪)近いんですけどね。

(長野美郷)なんか、普段は周りにないエピソードばっかりでびっくりです。

(吉田豪)英雄だからしょうがないなっていう。

(プチ鹿島)英雄って、悪気ないじゃない。実際お金もっているから払えるし。『じゃあ、やっといて』っていう。

(吉田豪)英雄が笑顔で来て、『どうも!』って言ったら、『まあいいか』になっちゃうんですよね(笑)。得した気がするっていう。

(長野美郷)なるほどね。

(プチ鹿島)どうですか?こういう話。かつてこういう豪傑たちがいたんですよ。

(長野美郷)なんか、本当に物語の中の、マンガの中の世界みたいな感じの。

(プチ鹿島)そうなの。

(吉田豪)僕らも巨人の星とかで野球を知ったような側で。マンガに出てた人たちが、マンガみたいなことをしてたっていう感じなんですよ。いざ会ってみたりすると。マンガよりマンガ的な人生を送っていたりするんで。

(プチ鹿島)だからさっきのね、自動車の話だって、まあたしかに今の法律でちゃんと当たり前だけど、そのスケールのデカさっていまなかなかね、ないからこそあの英雄たちのこういう話で盛り上がっちゃうっていうのはあるかもしれない。

(長野美郷)ああ、たしかに。

(吉田豪)まあ、現役の選手からしてみたらイヤなのはわかるんですよ。いまの記録と昔の記録と、ぜったい違いますからね。昔は記録もかなりデタラメだったんで。

(長野美郷)えっ?そうなんですか?

(吉田豪)いまほど厳密にはぜったい取ってないはずですからね。

(プチ鹿島)そう。だからいまの選手だってがんばっているけど、どうしてもそれを比べられる。別にこれ、どんなスポーツでも、プロレスでもなんでもそうだけど。でもやっぱりね、昭和に旅立っちゃう時、あるね。思い出を語る。

(吉田豪)愛甲猛さんのね、『球界の野良犬』っていう本が名著なんで。これ、是非ね。野球に興味のある人はみんな読んでほしいんですけどね。

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(プチ鹿島)美郷ちゃんが愛甲さんの本を読み出したら、最高ですね。

(吉田豪)でも、本当面白いですよ。野球興味ない僕が最高!こんなに面白い本ないぐらいの。長嶋さんが1ヶ所だけ登場するんですけど、それがまだ高校時代の愛甲さんがマッサージを受けてる時に長嶋さんがやってきて。同じマッサージのところで。『ああ、どうも!』って言うなり巨大な屁をこいたってだけのエピソードなんですよ。

(プチ鹿島)(笑)

(吉田豪)長嶋出して、それだけなの!?っていう(笑)。長嶋さんの屁はすごかったっていう(笑)。

(長野美郷)(笑)

(プチ鹿島)その本が愛甲猛さんの・・・じゃあ、来週までに是非読んできて。

(長野美郷)そうですね。

(吉田豪)『球界の野良犬』は本当に名著なんで。

(長野美郷)『球界の野良犬』。わかりました。読んでみたいと思います。

吉田豪が語る 愛甲猛の名著『球界の野良犬』の素晴らしさ
吉田豪さんが2009年にTBSラジオ『小島慶子キラ☆キラ』で、ロッテ・中日で活躍した愛甲猛さんの著書を紹介した際の様子です。愛甲さん、張本勲さん、金田正一さん、王貞治さんの素敵なエピソードが満載! (小島慶子)さてさて、瀧さんがこの本につい...

(吉田豪)ラジオで言うのもアレですけど、冒頭、いかにグレてたか?みたいなエピソードすら、全部面白いです。だって、甲子園の大スターだった頃にシンナー吸っていたような人ですから(笑)。酷いんですよ。エピソードが全部。しかし、面白い。

(プチ鹿島)それは、いけませんよー!

(吉田豪)いけません。もちろんいけない!

(プチ鹿島)これに触発されてシンナー吸う人はいないと思うんですけど(笑)。

(吉田豪)『愛甲が吸ってたんだから・・・』って(笑)。それ、ないですからね。

(プチ鹿島)ありがとうございます。じゃあ、また再来週ということで。豪さん、再来週よろしくお願いします。

(長野美郷)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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