宇多丸さんが2026年7月19日放送のTBSラジオ『Angie Radio!!~夢は口に出せば叶う!~ 』のおまけポッドキャストでアンジェリーナ1/3さんとデートで映画に行くべきでない件について話していました。
(アンジェリーナ1/3)メールです。「宇多丸さんといえば映画でしょう。個人的に前々から思っていたのですが、映画ってデートに向いていませんよね?」。
(宇多丸)はい。
(アンジェリーナ1/3)「だって2時間近く男女が同じような方向を向いて向いてるんですよ? だったら喫茶店にでも行って2時間近く見つめ合っていた方がいいと思います。お二人はどう思いますか?」。
(宇多丸)映画がデートに向いてないのはおっしゃる通り。ただ、喫茶店で2時間近く見つめ合うも現実的ではない。
(アンジェリーナ1/3)アハハハハハハハハッ! どっちも(笑)。これ、向いてないと思いますよ、私。
(宇多丸)デートに使う?
(アンジェリーナ1/3)うーん、最近……まあ「最近」っていう言い方もあれですけど。大人になってからはあんまり使わなくなりましたけど。学生の時とかはなんか同じものを見て……なんか「同じものを刻んでる」っていう瞬間が私は尊いなと思っちゃうから「映画に行こう」って言ってましたね。
(宇多丸)うんうん。なるほどね。それもまあ、たしかにいいんだけど。なんかさ、映画って「同じものを見てるんでしょうか?」っていう瞬間が出てくるから。結局。まあ単純にたとえばそのこっち側はいいと思ってたのに、そっちはそう思ってなかったりとかっていう、その落差が出てきた時にまあまあしんどいっていうか。特に、そうだな。そうそうそう。なので、まあやっぱりおすすめしない。映画が好きだからこそ、あんまり。ちなみに僕、たとえば奥さんとかと全然、趣味が違いますから。
(アンジェリーナ1/3)へー!
(宇多丸)だから一致するところしか行かないし。もう一致しないのは前提で。で、たまに一致するところがあると「おお、そうだよね!」みたいな感じで盛り上がるっていう。その程度でいいっていう感じで。映画はやっぱりあんまり……特に初期カップルが話題作りのためにはわからいじゃないが。あんまり、どうですかね?っていう感じ。だって俺、ずっとどう感じてるかが気になっちゃうし。一応、試し見しますね。もし、デートでどうしても映画に連れていくなら。
(アンジェリーナ1/3)すげー!
(宇多丸)っていうのは昔、失敗してるから(笑)。「しまった!」って。
(アンジェリーナ1/3)試し見するの、すごい。
どうしても映画に行きたいのであれば事前の試し見が必要
(宇多丸)で、試し見をして。二度、見てもいいぐらいのもの。で、娯楽映画とかで比較的みんなが面白いと思うもの。なんかこう、気まずいシーンとかないとかさ。そういうのでたしかめていくぐらいならいいけど。そんな手間はでも普通、かけたくないから。
(アンジェリーナ1/3)でもそれって今、冷静に話聞いていて思うのは「ホラーとかだったら行くな」って思いました。
(宇多丸)ホラーはでも、嫌いな人もいっぱいいるから。
(アンジェリーナ1/3)まあ、でもなんかライトな邦画の……。
(宇多丸)「ライトな邦画のホラー」って言いますけど、そういうJホラー関係って死ぬほど怖いとかも全然あるし。
(アンジェリーナ1/3)ああ、それはそうですね。
(宇多丸)うーん、どうだろう?
(アンジェリーナ1/3)一緒にデートで行くんだったら、なんかそんなにハードルが高くないやつを一緒に見たいな、みたいな。
(宇多丸)ハードルが高くない……だから何を持ってしてだよな。やっぱり話を聞いてくと人それぞれ、好みとかは結構違うから。だから、うーん。やっぱりあんまり……ただ、喫茶店で見つめ合うのも本当に現実的じゃないし。俺は昔はね、デパートとかが盛んだった時はデパートとかをぶらぶらするのが一番いいと思っていたんですよ。で、「これ、かわいい」とか、そういうことを言ってるとお互いの価値観がだんだん見えてきたり。話の種にも尽きないから。そういうとにかくどこかに行ってぶらぶらしながら「なんとかだね」っていうようなのがいいんじゃない?って思うから。動物園でも美術展でも何でもいいけど。だから、そういう方がいいとは思います、たしかに。
(アンジェリーナ1/3)映画……私、最近本当に大人になってからは1人でしか見ないですもん。映画って。
(宇多丸)そうでしょう? で、やっぱりさ、隣にいるやつとのすり合わせがめんどいっていうかさ。気を使ってさ。「ど、どうかな?」みたいな感じ。やっぱりね、本当にね、合わない時は合わないんで。僕のその知人がやっぱりとある、クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』っていう映画があって。それを見てボロ泣きをしている横でその当時、お付き合いしてた女性が「なんだ、このじじいの話」みたいなことを言って。それで「ああ、別れよう」って思ったっていう。元々、そう思っていたけどそれが決定打になったみたいなことらしいですよ。でも、それは逆もあり得るし。
(アンジェリーナ1/3)結構怖いですね。じゃあ映画デートって(笑)。
(宇多丸)そうですよ! ナメちゃいけない。
(アンジェリーナ1/3)10代の子とか、やっぱり「映画に誘いたいんだ」っていう子が多いんですよ。
(宇多丸)それはでも誘って痛い目に遭うのもまたよしというかね。そんなのさ、結局自分でね、あれするしかないわけですから。
(アンジェリーナ1/3)それもある種、青春ですからね。
(宇多丸)そうそう。だって俺、最初の映画を見に行って……ヴィム・ヴェンダースの『ハメット』っていう映画を見に行っちゃったんですけど。この話、どんだけこすり倒してるか?ってことですから。それでいかに気まずい思いしたか、みたいな。
(アンジェリーナ1/3)気まずいのか、そうか。
(宇多丸)ねー。しかも映画うんちくを垂れちゃってさ。帰り道に。本当に……。
(アンジェリーナ1/3)ああ、それはダメです(笑)。
(宇多丸)地獄絵図。でも、あまりにも気まずかったっていうのもあるんですよ。ストレートに面白い映画じゃなかったから。「いや、これはね……これはヴィム・ヴェンダースがアメリカに渡ってすごく苦労しながら!」みたいな(笑)。「ヴェンダースは他に面白いのが本当にあるんだけど……」みたいな。しょうがねえべ、んなもん!(笑)。
(アンジェリーナ1/3)アハハハハハハハハッ! もう、それでしかつなぐ時間がなかったってことですもんね。
(宇多丸)そうなんですよ(笑)。


「映画ちいかわとライムスター宇多丸のせいで彼女と別れそう」というはてな匿名ダイアリーがバズっていたので思い出したアンジーさんと宇多丸さんのトーク。宇多丸さんの映画評を聞いているなら、ずっと宇多丸さんが「デートで映画に行く危険性」に対して警鐘を鳴らしていたことも知っていてほしかった!(笑)。
