東野幸治さんが2026年10月30日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でちばてつやさんの訃報についてトーク。一番思い出深い作品『あしたのジョー』について話していました。
(東野幸治)さあ、そしてこのラジオが始まる前にもちらっとあつむくんともお話しましたけれども。『あしたのジョー』のね、作者でありますちばてつやさんがお亡くなりになったっていう。だから我々世代からするとリアルタイムで『あしたのジョー』の連載はちょっと読めなかった。少年マガジンで連載してる頃は読めなかったけれども。その後、単行本になって。あとアニメ……フジテレビかな? 当時、最初の1は。で、2はたぶん読売テレビ、日本テレビ系列やったんですけれども。それの中でちょっとタイムラグがありましたけれども、みんなが夢中になった『あしたのジョー』の作者でございます。
他にも『のたり松太郎』とか、あとは『あした天気になあれ』とかね、様々な作品ありますけれども。それがだからね、もう長生きされたと思うんですけれども。やっぱりちょっと我々からすると40年以上前の『あしたのジョー』のちば先生ということで。改めて『あしたのジョー』をちょっと振り返ると……『あしたのジョー』、だからやっぱりどうしても、連載期間でいうともう3年、4年、5年ぐらいの話なんですけども。名作中の名作というか。みんな大好き。もちろん矢吹丈も好きやけど、それぞれのキャラクターが好きだったりしますけれども。ねえ。矢吹丈ね、マンモス西、丹下段平。ほんで、あと誰? 青山。青山ね。
(渡辺あつむ)青びょうたんの青山。
(東野幸治)青山でしょう? 少年院の時のディフェンス(笑)。
(渡辺あつむ)はい。あのひょろひょろした子ね。
(東野幸治)あともちろん力石徹っていうのもね、すごいキャラクターでね。すごかったんですけど、やっぱりあの青びょうたん青山のディフェンスとか(笑)。まさかそんな話になるとは思わず。当時、子供だったから無邪気に読んで。「いや、丹下段平、なんでこんな裏切りすんねん?」みたいなことをね、思ったりしますけど。実は矢吹丈にディフェンスを教えるために……みたいな話とか。「ああ、面白いな」と思って。
青びょうたん青山のディフェンス
こんなにケンカが強いジョーを相手に、ケンカもしたことがない青山くんが善戦するからボクシングはすごいんだよ。 https://t.co/ObpCRffqU4
— ジグソーマン (@ppshppsh44) October 29, 2026
(東野幸治)で、言うたら少年院から出て、ほんでプロボクシングのプロボクサー目指すっていうので。ウルフ金串に出会い。で、ゴロマキのおっさん(ゴロマキ権藤)とかね。ケンカ強いおっさん。ゴロマキのおっさんがいてて。ほんで金竜飛とかいたりとか。あとカーロス・リベラ、ホセ・メンドーサなどなどね、すごいキャラクターがっていう。ようできた漫画で。よく言われてるのが本当に高森朝雄の言うたら原作というか、脚本。本はその人で。それでちば先生はあんまりボクシング知らんかったから、力石徹を大きく描いたっていうところで。そこからね、減量をするっていう風な物語になっていくっていうのもようできた……なんか大ヒットする漫画って1個、たまたまのなんか出会い頭のミスが物語がいいように転がっていく典型のようなお話でございまして。ちなみにあつむくん、どのシーンとか、誰が好きとかあるの? 『あしたのジョー』の中で。
(渡辺あつむ)そうですね。少年院からジョーが豚にまたがって逃げるところですね(笑)。
(東野幸治)初期の初期やな(笑)。俺はだから力石徹と1回やって、クロスカウンターみたいなのがあったりとかするけれども。もう1回やる。だから言うたら少年院から出ていくからもう1回だけやろうやって。俺、初期のシーズン1のアニメですごい覚えてますけど。ジョーと力石がやんねんけど。「やけにジョーのパンチが重いな、なんでやろ?」ってなったら、ボクシンググローブを入れる時に石を握ってたっていう(笑)。「こいつ、何も反省してへん!」っていう(笑)。あれもなかなかね、すごい話やなというところと。
あと、やっぱり力石徹と戦って負けんねんけども。その過度な減量と戦いによって力石がお亡くなりになる。その後、矢吹丈は相手の顔を打てなくなるみたいなところもよろしいなあと思って。渋いなあ思って。
(渡辺あつむ)そうですね。だからそのイップスというか。そういうのを描いたのも結構早めですね。
(東野幸治)結構早めですし。ボクシング漫画じゃなくて実質、拳闘漫画みたいなところがあるから。その後、草ボクシングみたいな。実際にあるのかないのか、わからんけど。なんか落ちるところまで落ちて。その人らと戦って稼ぐっていう。ボクシングでしか生活できない矢吹丈みたいな描き方も良かったし。で、カーロス・リベラと戦った後、その強かったカーロスがホセ・メンドーサに一撃でやられて。で、パンチドランカーっていう言葉があって。
(渡辺あつむ)あれ、悲しかったですね。
(東野幸治)悲しかった。ほんでカーロス・リベラが片言でやってきて。で、ボタンを止めれなくて。で、ジョーがもう悲しすぎていらついて。で、そのボタンをとめられないカーロスに「俺がやるから」って言ってやるけど自分もボタンをとめられないあの描写と。で、それに気づいた白木葉子さんが世界的なボクシングのスポーツドクターの権威に矢吹丈の試合とかトレーニング見せた時に「もうパンチドランカーの症状が出てますよ」って言われて。ホセ・メンドーサとの戦い……あれはハワイの海でしたっけ? ハワイかな? 俺の記憶ではハワイの海かなんかの波打ち際で説明をするんですよ。白木さんが「やめて。あなた、パンチドランカーですよ」みたいな話するんですけれども。
で、その前にスポーツドクターから言われるのはパンチドランカーの初期の症状で本人はまっすぐ歩いてるけど、やっぱりフラフラフラフラ歩いてしまう症状がありますみたいな振りがあって。で、波打ち際で白木さんにそういう……「矢吹くん」ってその話する。その話聞くみたいなところで矢吹丈の歩いてきた砂浜の足跡を見ると、フラフラしてる。でも波によって消される、みたいなシーンもあるっていう。
砂浜で蛇行するジョーの足跡
あしたのジョーで印象的なシーンは、ここですね
ジョーがカーロスのボタンを閉められないシーンも良いですが、足跡で葉子さんが気付くという表現に痺れました! https://t.co/eWgxw7uNUH— inopi/まんが語り (@meganeobake33) October 28, 2026
(東野幸治)いや、だからなんか高森朝雄。梶原一騎。あれ、だから当時『巨人の星』をやってたからペンネーム変えるんですけれども。なんかこう、スポ根漫画の本とちば先生の下町の弱者と言われる人たちの明るく健気に貧乏やけど生きていくみたいなんが上手にミックスされた名作中の名作が『あしたのジョー』で。で、当時リアルタイムで僕らは『がんばれ元気』を見てたんですよ。で、『がんばれ元気』派と『あしたのジョー』派にちょっと分かれてたんですよ。だからブルース・リーとジャッキー・チェンみたいなもんで。ブルース・リーが先やって。でもちょっと、なんか暗さあるじゃないですか。ブルース・リーって。それでお亡くなりになるし。で、それとジャッキーの明るさ、コミカルさっていうのでどっちがいいかっていうのと同じように、その『がんばれ元気』もアニメがやっていて。で、少年サンデーで連載してて。
で、その『がんばれ元気』の方のいい人と、「いやいや、やっぱり最初『あしたのジョー』でしょう?」みたいなので。それで当時、小学校高学年ぐらいの時にそんな話を……中学1年、2年ぐらいの時にもしてたのをなんとなく覚えてて。で、『がんばれ元気』も『がんばれ元気』でいいんですよね。お父さんがね、もう言うたらロートルボクサーで。で、元気がちっちゃくて。で、試合終わりに遊園地に行きたい、行きたいから連れて行って。で、なんかメリーゴーランドかなんかに乗ってる間に座って疲れて、そのまま亡くなってしまう。で、元気が中学生になるっていう話もあって。
だからそういう意味でいうとなんか、僕たちが中学時代までに読んでいた漫画のそういう作者の方も、当たり前やけど年齢をね、重ねていくとお亡くなりになるな、みたいなことでちょっと寂しいなと思って。でもね、漫画はたくさん残ってますから。ぜひぜひ読んでほしいなとは思いますし。
『あしたのジョー』、超名作ですね。青びょうたんの青山、本当に味わい深いキャラクターです!
