東野幸治さんとメッセンジャー黒田さんが2023年11月10日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で西川きよし師匠の奇抜な行動の数々について話していました。
(東野幸治)ちゃちゃ入れマンデーでちゃんと黒田くんと仕事させてもらって。「ああ、こんなおもろい、言うたら今の時代じゃない、ヤカラな芸人さん、おもろいな」って。前、いろいろ騒動あったけど、おもろいなと思った。でも正直、心の中で「でも、もう終わりやろうな」って……(笑)。
(黒田有)フハハハハハハハハッ!
(東野幸治)って、思ってたのよ(笑)。
(黒田有)心の声は心の声のまま、ずっと残しとけ! きよし師匠も言っていたやろ! やすし師匠のお墓の前で!
(東野幸治)そうそう。言うてた。本当に(笑)。
(黒田有)「墓まで持っていくからな!」って言うてたでしょう?
(東野幸治)ちょっとだけ話がずれますけども。ちゃちゃ入れマンデーのVを見る時に、関西のいろんなところへ行くVを見るんですよ。ほんで、V終わりにしゃべるんですけど、V中も意外と私語の多い番組ですけど。その時に僕の横に座っている黒田くんが、もう10年前からかな? 「ああ、ここ行きました」「ロケで行ったんや」「「『誰と?』って聞いてください」「えっ、誰と?」「きよし師匠」のくだり、やめてくれへん?(笑)。ずっとそれ、やってるやん(笑)。
(黒田有)ABCの……そんだけね、僕はいろいろなロケに行かせてもろうてますわ。おかげさまで。でもきよし師匠と行ったロケだけ、もう鮮明に覚えてるんです。
(東野幸治)いや、それは楽しくて。レジェンドと行った。ありがたいっていう。
(黒田有)っていうのもあるし。言葉は悪いですけども、まあ奇抜な行動を取られるなっていう(笑)。
(東野幸治)そうですよね。それはもう、おなじみ。ご本人は奇抜じゃないと思っているけども、常人から見るとちょっとおかしな……。
(黒田有)天才というかね。神が与えた才能と強運という。ただ、それは我々凡人から見ると、東野さんがおっしゃるみたいに……まあ、「おかしいな」と思ってる僕らが実はおかしいかもしれない。
(東野幸治)そうそう。僕らの方がおかしいかもわからんけど、明らかにきよし師匠がおかしい時もあるから。
(黒田有)それは言うたらダメです。
(東野幸治)2人でイタリアンを食べに行って。俺がトイレに行ってる間に、俺がどこか行ったと思って探しだしたりとか(笑)。そうでしょう?
(黒田有)そうです。伊丹空港がきれいになったっていうロケに行ったんですけども。「ああ、きれいになりましたね。めっちゃきれいになりました。これ、トム・ハンクスの『ターミナル』の映画みたいな感じですよね」って言うたら、「なんや、それ。黒田くん!」って来て。「いやいや、見てませんか? 映画。ターミナルで出国できなくなって。そのターミナルで生活してっていう話で。すごい面白いんですよ」って言うたら弟子に「それ、僕見てない。借りてこい!」って。ほんで次の週に会って。弟子の子に「借りたん? 『ターミナル』」って言ったら「いやいや、借りません、借りません」「えっ、借りな怒られるやろ?」「借りません」「借りへんかったら師匠、怒るやろう?」「3回、見てます……」って。
(東野幸治)フハハハハハハハハッ! 斜め上に行った(笑)。「どうせすぐ忘れて見ひん」っていうオチを待っていたんですよ。ほんで俺もそれを先取りして。「そんな話、なかったかな?」思ったら、もう斜め上に行きました。3回見てるの?(笑)。
(黒田有)で、僕は「3回見てるって、そんだけ好きなんか? 好きで忘れてはったんか?」って言うたら……そういう映画って、だいたい一緒に見るんですって。DVDでね。で、エンディングのエンドロールの時に「これ、見た!」って(笑)。
(東野幸治)フハハハハハハハハッ! 長いノリツッコミやな! 黒田も……吉本でノリツッコミ言うたら黒田やけども。ほんまはプライベートはきよし師匠や! 2時間のノリや!
(黒田有)これはノリツッコミ、長いよ!
(東野幸治)それが3回あんの?
(黒田有)3回。「だから、借りへん」っていうことで。弟子の方が。
きよし師匠の長すぎるノリツッコミ
(東野幸治)だからそれで「『ターミナル』、借りてきた?」「いや、ちょっと忘れてました」って言うて事なきを得るっていう。もうそれ以上、4回目に行ったらもうデンジャラスゾーンやから。もうテレビ出られへんやん、きよし師匠(笑)。
(黒田有)僕、忘れもしませんけども。これはロケじゃないですけども上方漫才大賞っていうのがあって。東野さんも司会を?
(東野幸治)昔、やってた。
(黒田有)なるみさんと。
(東野幸治)あとは上沼さんとかと、何年かやってた。
(黒田有)なるみさんと東野さんがやってた時に僕、大賞を取って。で、その時に東野さんが総合司会。で、なるみさん。それできよし師匠も。それで僕ね、生放送ですから、大きな会場のところの袖で僕とあいはらとおって。でね、東野さんが僕らをいじってきたんですよ。「お前ら、どうせこんな賞をもろても関係ない……お前ら、思ってへんやろ」って。で、賞金が当時、100万円やったのね。「お前、50万のことしか考えてへんやろ」って言うてきたんですよ。
(東野幸治)トロフィーとか名誉よりもお金やと。
(黒田有)で、俺が突っ込もうと思って。「いや、そんなことないですよ!」って。そしたらきよし師匠が怒ってくれはって。「東野くん! めでたいことやのに、そんなことを言うたったらあかん!」って袖で怒ってくれて。そしたら東野さんも素直に「ああ、すいません。いや、冗談で。すいません」言うて。で、本番が始まって。
(東野幸治)まさか……(笑)。
(黒田有)で、「上方漫才大賞、司会の東野幸治です」「なるみです」「西川きよしです」「第◯回、上方漫才大賞は、メッセンジャー!」ってなって。バーッて登場しまして。漫才をして、終わりました。
(東野幸治)で、センターに来て感想を聞く。
(黒田有)で、バーッて来た瞬間にきよし師匠が開口一番、「黒田くんはお金のことしか考えてへんねんな!」って。
(東野幸治)出た出た出た(笑)。よくあるやつや(笑)。
(黒田有)「生放送で言うても打てるやん……袖の方が優しいやん」って(笑)。その時、東野さんはなんにも突っ込めへんのです(笑)。ズルッ!って。
(東野幸治)いやいや、違うよ(笑)。これ、きよし師匠あるあるで。『ケンミンSHOW』とかできよし師匠のどなりのコールみたいなのがあって。きよし師匠の目と引っ掛けたようなコーナータイトルがあって。それでスタッフが来て。「休憩明け、ここからきよし師匠、お願いします。カンペ、出しますんでこれ、読んでください」って言って。「大丈夫かな?」って。みんな、いてるし。緊張するなって。で、「大丈夫です」って言って「3、2、1、どうぞ!」ってっなったら「緊張するなー!」言うて(笑)。
(黒田有)フハハハハハハハハッ!
(東野幸治)嘘やん……(笑)。
(黒田有)もうね、かわいげの塊!
(東野幸治)あの久本さんが……だから言うたら大阪出身のあのおばちゃんが吉本に行っても売れていたけども、東京に行って、俳優になって、コメディエンヌとしてバラエティで活躍する。だからきよし師匠を経験してないのよ。だからテレビで見てるきよし師匠、やすきよのイメージが「めちゃくちゃ面白い漫才師」っていうイメージやったから。その「緊張するなー!」の時に久本さん、何の言葉も出えへんかった(笑)。ただ前歯が渇いたっていう。「えっ、ええっ?」って(笑)。
(黒田有)フハハハハハハハハッ! これね、本当に天才なんですよね。だから、あそこまで……だって21で家、建てているんですよ?
(東野幸治)カンテレで昔、年末、7年、8年ずっとやってた……ここ2、3年はやってないけど。生放送で吉本の芸人が全員来て、アンケートをしたりとか。1年間で新聞記事に多く載った人だとか、いろんなやつで100人集める番組があって。大きいひな壇で。きよし師匠と俺と藤井隆くんで。それできよし師匠、お願いしますって。後半の3年連続かな? なんかわからんけど、オープニングできよし師匠が「セイキ、1年間どないや?」って。100人の芸人、そうそうたるね、M-1チャンピオンとか、キングオブコントのチャンピオンとか、いろんな師匠が座っている中で「セイキ! 1年間どないや?」って聞いて(笑)。
(黒田有)長原成樹さんですか? なんでセイキさんだけピンポイントで?
「セイキ! 1年間どないや?」(3年連続)
(東野幸治)いや、わからへん。本当にそこだけ……で、で、1年目はみんながほうぼうで「いや、なんでセイキさんにまず最初に突っ込むねん?」っていう。で、それがきよし師匠の中で残ってるのよ。
(黒田有)優しさなんですかね?
(東野幸治)いや、「そこでウケた」っていう(笑)。
(黒田有)そうなったらもう、ちょっとちゃいますやん(笑)。「優しさ」って言うとってくださいよ(笑)。
(東野幸治)優しさちゃうねん。「ウケた」っていう(笑)。
(黒田有)東野さん、きよし師匠の電話番号、ご存知でしょう?
(東野幸治)知ってる、知ってる。電話、かかってくる。
(黒田有)かかってくるでしょう?
(東野幸治)朝の5時半に(笑)。
(黒田有)名前を出した時、電話がかかってくるじゃないですか。だから、ちゃんと言うといた方がいいですよ?
(東野幸治)でもほんまにきよし師匠は電話で「なんかラジオで僕の事、言っていただいて。本当にありがとうございます」っていう。その履歴が5時半なんですよ。
(黒田有)フハハハハハハハハッ!
(東野幸治)いや、もう絶好調。たぶん睡眠時間も2、3時間で事足りるんちゃうかな?
(黒田有)めちゃくちゃに早く来られるんですよ。「遅刻だけは黒田くん、あかん」って。僕がABCで一緒に番組をやらせてもらっていた時は、だいたい8時とか9時とかの集合なんすけども。その時でもやっぱり6時ぐらいからもう現場にいられて。そうなると、スタッフが……。
(東野幸治)全員がね。
(黒田有)それでもう吉本の方から「すいません。ちょっとスタッフのこともあるから」って言うたら……。
(東野幸治)「ちょっと遅くしてください」って。
(黒田有)そう言うたら「ああ、ごめん。わかった。悪かった!」って言うてはってるんですけども、車のね、カーテンのところを開けてずっと見てはるらしいんですよ。朝の6時から(笑)。もうね、目大きいから見えてね、わかるらしいんですよね(笑)。
(東野幸治)いや、紳助さんも以前、一緒に。1年に1回、当時、きよし師匠とかサブローさんとか、言うたらきよし師匠を盛り上げるっていう意味で、有馬温泉とか温泉に行くみたいなんで。ある時、きよし師匠とペアになってもうて。「大変やったんよ、東野」って言うていて(笑)。「とにかく、芸人やけど寝るのが早いし。全然、こっちは眠たないけど、寝るのがめちゃめちゃ早いし」って。「あと気づいたらお風呂上がり。俺、びっくりしてんねんけど。きよし師匠がボディーローションみたいなのを塗ってるから。『ああ、やっぱり塗るねんや』と思って。それでよう見たら、マキロンを全身に塗っていて。何の傷もないのに」って(笑)。
(黒田有)なんで?(笑)。
(東野幸治)いや、だから間違って使っててん(笑)。
(黒田有)あれ、傷やんか(笑)。あれ、まあまあヒリヒリしますよ?
お風呂上がりに全身にマキロンを塗る
(東野幸治)なんの傷もないけど、ずっと間違って……だから誰かがシーブリーズかなんかとマキロンを間違えて渡して。ずっとマキロンを塗ってて(笑)。
(黒田有)あれですよ? このままやときよし師匠の殴り合いトークになりますよ? そっちが出すなら、俺も出すわ!ってなりますよ? そっちがそういう面白い話をするんやったら、俺も言いますよってなって。1時間、たっぷり西川きよし師匠の話に……(笑)。
(東野幸治)それはあかんねん。いろいろと話したいこともあるのよ。これね。
(黒田有)すんません(笑)。
<書き起こしおわり>