パンサー向井 田崎健太著『ザ・芸能界 首領たちの告白』を語る

パンサー向井 田崎健太著『ザ・芸能界 首領たちの告白』を語る パンサー向井の#ふらっと

パンサー向井さんが2025年9月3日放送のTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』の中で田崎健太著『ザ・芸能界 首領たちの告白』について三田寛子さんと話していました。

(向井慧)ちょっと最近、本を読みまして。これが本当に面白かったんですけど。

(三田寛子)向井さん、いろいろ本を読んでらっしゃるから。その中でもう群を抜いてよかったの? なあに、なあに?

(向井慧)『ザ・芸能界』でいう……(笑)。『ザ・芸能界』。で、サブタイトルが『首領たちの告白』っていう。

(三田寛子)語り継がれているようなのが本になってるのかな? それとも……?

(向井慧)これがすごくて! 田崎健太さんという方が書かれている本なんですけど、この方が芸能界のドンたちに直接、インタビューをしてるんですよ。

(三田寛子)嘘? ノンフィクション? ええっ!?

(向井慧)これ、本当にうっすらずっと怖いです。この本(笑)。

うっすらずっと怖い本

(三田寛子)やだやだー! もう今、ちょっとページを見せていただいてますけど。もうそうそうたる皆様方でございますのよ。

(向井慧)「芸能界といえばこの方々」みたいな方って何人か……。

(三田寛子)そうですよ。最近は本当に川村氏がお亡くなりになったり。もちろん、昔の大手プロダクションの方々も世代がわりされて。そんな中でも歴代の、もう芸能界を作った皆様方の写真も……。

(向井慧)まさにドン!

(三田寛子)でも向井さん、全員の方にお会いになったことありますか?

(向井慧)会ったことないです(笑)。吉本も一応、この中に入ってまして。大崎さんという、吉本興業の元会長になるんですけども。そのインタビューももちろんあるんですが、まあ本当にお名前をパッと見ると、周防さんとか、堀さんとか、田辺さんとか……。

(三田寛子)3人、読んだら全員、読まなきゃいけなくならない? 大丈夫ですか?(笑)。

(向井慧)一応僕、芸能界の端っこの端っこの端くれでいますけど。あんまりその成り立ちっていうのは知らないでいたんですね。

(三田寛子)私に聞かないで? お願い。振らないで? 生放送で。お願いよ、向井さん!(笑)。

(向井慧)だから、それで言うとそもそも芸能プロダクションって日本でどう立ち上がったのかも知らなかったんですね。で、これがまあ、そういうことも……。

(三田寛子)そういうこと、ルーツっていうか、芸能界の出発ぐらいから?

日本の芸能プロダクションの成り立ち

(向井慧)書いてあって。要は第2次世界大戦でアメリカに負け、アメリカの進駐軍のキャンプで音楽をみんなで楽しむっていう中で、その「日本のミュージシャンたちがこれ、そういうイベントを取り仕切った方が回るぞ」っていうことで。で、そのミュージシャンたちが自ら、プロダクションを作り、こういうイベントとかを仕切っていこうっていう一番最初が渡辺晋さんというミュージシャンの方で。この方が要はナベプロを作るわけですね。で、そこに同じミュージシャン仲間の堀さんがホリプロを作り。

で、そこにテレビの誕生があって。で、テレビの誕生でフジテレビとともに渡辺プロが番組を作り始め。要は、やっぱり芸能ってミュージシャン、音楽から始まってるんだってことも知らなくて。で、クレイジーキャッツの番組……ミュージシャンでお笑いもできて。で、そこから『スター誕生!』ができて。で、山口百恵さんとかから始まり、小泉今日子さんとかがそこから誕生してってなると、もう三田さんの時代じゃないですか。そこって。

(三田寛子)いや、だから私が本当にちっちゃくて芸能界に憧れた頃が本当に、今は堀さんもあのご子息がホリプロなさってますけど。もともと堀会長が当時の社長さんだったりっていうので、やっぱり歴史はね、まだまだ私なんかが知ってるところは浅いですけど。いざ芸能界に入って上の方の皆さんに苦労なさったお話を聞くと、本当にミュージシャンの方についてずっと荷物を運んでいるところから始めて、それでもう会長になられた方とか。皆さん、苦労して戦後すぐのあたりのお話はよく聞きましたね。

(向井慧)いや、この本が面白すぎて。

(三田寛子)この書かれた方はどなたなんですか?

(向井慧)田崎さんという方、ライターの方で。この方がご自分で取材して。実際の生の証言から作った本なんですけど。

(三田寛子)勇気がありますね。これをまとめるって大変な作業ですもんね。

(向井慧)でも面白い。「近くにこの空気感、知ってる人、いないかな? そういえば水曜日、三田さんじゃん!」と思って。ここらへんのお話ってやっぱり面白いですね。

(三田寛子)本当に、いわゆる昔は歌謡賞レースとかでもうフロアに何百人っていうスタッフの方とタレントさんが賞の名前を呼ばれたら壇上に行くっていうんで、もうフロア中ぎっしり、もう満員電車のように。その時に「ああ、あの方が◯◯会長で……」とか、もう言う聞いてご挨拶するだけでビビっちゃう。15、6歳の時でしたから。でも、そういう方々がずーっとね、今はもう80代? 周防さんとか84、5ですかね? 皆さん、そうやって時代を作って今なおね、重鎮のようにっていう方も大勢いらっしゃってご存命で頑張ってくださってるから。でも、なんか時代は変わったとかってね、インタビューで答えていらっしゃる時もよくお見かけするんで。いろんなことがやっぱりこの戦後、変わってきたんだろうな。

(向井慧)ここ最近の芸能プロダクションもやっぱり本当、ちょっとターンが変わってきましたもんね。要は事務所から独立したらやっぱりすぐ仕事ってできなかったっていう。まあ、謎のこれも芸能界のルールみたいなところがちょっとずつこう、空気的に変わってきていたりとか。新しいターンに入ってきた中で今、その立ち上がりを勉強するって……。

(三田寛子)もう、ゆくゆくは芸能界のドンになっているかも。向井さん。

(向井慧)いやいや、端も端。すごいですよ。「我々は空気を売っているんだ。人気っていうのは空気だから、我々でどうにでもなるんだ!」っていう(笑)。しびれました。勉強になりましたね。面白い! そんな世界にいるんだなということを改めて思いました。皆さんもぜひ、ちょっと興味ある方は読んでみていただきたいと思います。

名前を聞いているだけでもクラクラしてくる芸能界のドンたちに直接インタビューをしてきた田崎健太さんの著書、話を聞くだけですごそうですね。向井さんの「読んでいてうっすらずっと怖い」というコメントが的確だと思いました。これはチェック必須の本だと思います!

パンサー向井の#ふらっと 2025年9月3日放送回

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