オードリー若林とパンサー向井 ラジオのトークの作り方を語る

オードリー若林とパンサー向井 ラジオのトークの作り方を語る パンサー向井のチャリで30分

オードリー若林さんとパンサー向井さんが2023年7月10日放送のニッポン放送『パンサー向井のチャリで30分』の中でラジオのトークの作り方について話していました。

(向井慧)東京ドームのライブ、オールナイトニッポンのイベントという形ですけど。こんなことになるって予想はできないですよね?

(若林正恭)いや、全くしていなかったね。10年続くのでもびっくりしていたから。

(向井慧)やっぱりその10何年前のラジオの感覚って、別にそこから大きくしていくっていうよりは、何か思ったことを思いっきりしゃべれる場所っていう感じですよね?

(若林正恭)本当にそうだった。規模的にも芸歴的にもなんでも言って大丈夫だったっていうか。

(向井慧)別にそれがどうなっていくとか、考えない場所じゃないですか。Radikoっていうものが出てくるまでは特に、こんな感じじゃなくて。

(若林正恭)時代もそうだったよね。もうちょいしゃべれたよね。テレビより生じゃん? だからテレビよりも気を使いながらしゃべってるよね。

(向井慧)でも「あれ? これ、すごいいい感じのラジオ、やれてるんじゃないか?」ってはじめて感じた瞬間って、ありますか? 反響として。

(若林正恭)でもやっぱり1個は10年やったぐらいで……10年っていうのがあるのかな? なんかね、ラジオキャラになるんだよね。だから内村さんとかザキヤマさんに「ラジオで言うなよ」とか言われたり。なんか、ラジオキャラになってるみたいな。だから面白いもんで今、いろんな番組とかでラジオいじりとか、ラジオで落とすとかもできるようになってきてっていうのがあって。だから年数ってあるのかな?って思ったね。

(向井慧)へー! 最初から、時事ネタとかってしゃべらないじゃないですか。自分的に違うかなっていうのでそうなっているんですか?

(若林正恭)あれね、やっぱり春日って同級生じゃん? だから、世の中のことをしゃべる相手じゃないんだよね(笑)。

(向井慧)ああ、そもそも?(笑)。

(若林正恭)そうそうそうそうそう。春日に時事ネタをしゃべったら、負けな気がして(笑)。なんかわかんないけど。芸能人のニュースとか、気にしてたら負け、みたいな感じで。

(向井慧)その時に「若林さん、そんなことをチクチク言ってんですか?」っていう感じになりますもんね。やっぱりね。

(若林正恭)本当にそう(笑)。なんか、それはあるかもね。

(向井慧)じゃあ別に、ラジオをやるにあたって「自分はこれは絶対やらないでおこう」っていうのは?

(若林正恭)ああ、それは全く決めてないね。だから最初っから春日とああやって始まっちゃって。で、なんか気づいたら「毎週1個、トーク持ってきてね」みたいな感じになってた感じかな?

(向井慧)ラジオでもよくおっしゃられてますけど。やっぱりトークがない瞬間とかもあるわけですよね?

(若林正恭)そうなのよ。だからハンバーグで言うとさ、肉の部分少ないけど、つなぎでなんとかハンバーグの型で1本のトークにしてる……「ハンバーグには見えるな」みたいなのをずっとやってるから、いざテレビのトーク番組に行く時に、それをテレビに持っていけないのよ(笑)。わかるでしょう?

(向井慧)そうですよね(笑)。めっちゃわかりますよ!

(若林正恭)向井くんもそうだと思うわ。量からしたら。

つなぎだらけのハンバーグトークはテレビには持っていけない

(向井慧)本当に……なんかラジオでは「面白いトークだったな」って自分で思う瞬間があるんですけど。いざ、テレビのアンケートとかが来た時に、書けないんですよ。中身、別にないから。

(若林正恭)つなぎのパン粉トークのところ、テレビは許してくれないよね?(笑)。

(向井慧)ああ、そうか! つなぎのパン粉でハンバーグを作っているから……。

(若林正恭)それがさ、ラジオの良さでもあるじゃん? そこをさ、その一言に向かう時にいろんなことを考えてたとか。でもさ、テレビってさ、「エピソードトークは1分半で落としてね」みたいなさ、謎の呪縛(笑)。

(向井慧)肉がぎっしりのハンバーグじゃないと許されないですもんね。

(若林正恭)だから、俺はそういうのを気にするタイプだけど。相方って、そういうのはあんま気にしないところがいいところでもあるから。だから春日、つなぎパンパンのままでテレビでしゃべっていたりするのよ(笑)。だから俺、『スクール革命!』で何度、「昼のラジオじゃねえんだぞ!」って言ったかわからないよ(笑)。

(向井慧)フハハハハハハハハッ! そうですよね(笑)。

(若林正恭)あれは、ラジオの良さだよね。内面とか、逸れた道をしゃべれるっていう。

(向井慧)で、そのトークを作りに行っちゃいけないっていう人とか、いろんな流派みたいなのがあるじゃないですか。若林さんって、どうですか?

(若林正恭)でも一番は、人間と絡むと絶対それはトークになるっていうのは体で覚えたことかもね。

(向井慧)人間が存在した方が?

(若林正恭)そう。しかも気を使ってコミュニケーションしなきゃいけない人間としゃべると、トークってできるんだよ。

人間と絡むと絶対にトークになる

(向井慧)たまに来るオフとか、もちろんあるのはあるんですよ。でも、それがあった時にそれでトークを作りに行くって、もう死んじゃうんですよ。

(若林正恭)ああ、わかる。めっちゃ負担かかるよね。

(向井慧)でも何か、しないとなってなるんですけど。結局その時も1人でどこかに行っちゃうから、なんかそんなに「しゃべりてえ」っていうことはあんまり起こらない時も多々あって。

(若林正恭)ああ、わかるわかる。

(向井慧)そこに人が介在してないからっていうのもあるんですね?

(若林正恭)そう。だから自転車を買いに行くと、自転車の店の人としゃべるじゃん? あとはトイレが壊れて修理しに来た人としゃべるとかはトークになるのよ。あと、俺は小薮さんが大好きだから。小薮さんのご飯はもうスケジュール以外では断らないんだけど。一緒に来る人がエルフの荒川ちゃんとか言われるともう、「ああ、オールナイトで行けるな」って。その匂いは……エルフの荒川ちゃんとTAIGAさんがいたら、「ああ、もう大丈夫」みたいな。人でもわかるようになってくるっていうか。そんな感じに……だから人はあるよね。

(向井慧)そこの葛藤だなー。

(若林正恭)だから、映画を見に行くんでも、なんかシリアス映画だったら、シリアスがわからなそうな人と行くと、感想で「いや、俺は違ったんだよ」っていう話になったりするんだよ。

(向井慧)ああー、僕はやっぱり1人で行っちゃうんですよ。

(若林正恭)そうなのよ。映画って1人で見たいじゃん? なんでトークゾーンのためにさ、TAIGAとシリアスヒューマン映画を見に行かなきゃいけないんだよ?っていう(笑)。

(向井慧)ああ、でもなるほどなって思いました。人なんですね。

(若林正恭)なるべく気を遣う人としゃべると。

(向井慧)その人も面白いし、その人に対して自分がどういう動きを見せるのかっていうことだったりとか。

(若林正恭)そうそう。だからたとえば「ステッカーください」ってなった時に「10分あります。ドトール、行きませんか?」っつったらもう絶対、トークになるじゃない? それはわかりつつね、素通りしていくんだけど(笑)。

(向井慧)フハハハハハハハハッ! でもそれも結局、その気持ちが自分の中で話になりますもんね?

(若林正恭)なるなる。

(向井慧)その人がいる。「ああ、しゃべったらトークになるな。でも、ちょっと面倒くさいか。今日はやめとこう」まででも、たぶんパン粉を入れたらトークになったりしますもんね?(笑)。

(若林正恭)もう本当、それを毎週やってるよね(笑)。

(向井慧)でも結局は「対人」っていうのが大きいんですね。

(若林正恭)だからやっぱり、芸人さんと行くのもめっちゃ楽しいけど、アイドルの男の子とか。なんか誘われて行ったら大丈夫そうだとか、あるよね。

(向井慧)なるほど。

<書き起こしおわり>

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