『かぐや様は告らせたい』や『推しの子』の赤坂アカさんが2024年11月23日放送のJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』に出演。『推しの子』アニメ版の主題歌にYOASOBI『アイドル』が決まった経緯や鬼バズりした理由などについて話していました。
(桂正和)あのさ、曲もさ、バズってるわけじゃん?
(赤坂アカ)いや、鬼バズですね(笑)。
(桂正和)あれは何だったの? あれは誰が仕掛けたの?
(赤坂アカ)あれは、もちろんそのYOASOBIさんのリリックとか、音楽の楽しさとか。
(桂正和)自然と? 仕掛けたわけじゃなくて、自然とバズっちゃったの?
(鳥嶋和彦)YOASOBIさんをキャスティングするっていうのは、どこから来てるの?
(赤坂アカ)もちろん、それは向こうの。
(鳥嶋和彦)で、あなたの意見は?
(赤坂アカ)音楽に関しては僕、ちょっと素人なので。
(鳥嶋和彦)ああ、そこはおまかせ?
(赤坂アカ)メンゴ先生にまかせてるっていう感じですね。
(鳥嶋和彦)ああ、メンゴ先生が詳しいわけね。で、メンゴ先生は「いい」って言ったわけね。
横槍メンゴが絶賛
(赤坂アカ)「アカ、これ想像以上にすごいから。お前が音楽、分からないのは知ってるけど。あのね、これは名曲だからね。わかってる?」って。
(桂正和)まず来た時に?
(赤坂アカ)そうです。本当に音楽は右も左も分からないんで。
(桂正和)そしたら、バズった?
(赤坂アカ)「メンゴ先生がそこまで言うなら、完全に信じれるな」っていう。
(鳥嶋和彦)要するに、大絶賛だったんだ。
(赤坂アカ)そうです。僕も「いい曲だな」って思ったんですけど。「いや、その温度感じゃないから!」っていう(笑)。「もっともっと震えろ!」っていう。
(鳥嶋和彦)要するに「いい」っていうレベルじゃなくて「震える」レベルだ。
(桂正和)そんだけすごいもんが来たぜっていう。
(赤坂アカ)で、このオープニングの曲の出来がまず、いいんですけども。PV、違う映像を用意してるんですよ。『推しの子』のキャラクター、アイちゃんを使ってフル尺で新しい映像を作っていて。「そんなの、贅沢すぎひんか?」みたいな感じで。
で、何がバズったかっていうと、やっぱりそのアイの瞳とか。その根源的なものを描けたんだなっていうのが僕の中ではあったんですけど。その根源的っていうのは、たとえば子供が変身だとか、恐竜が好きみたいな感じで。人間が星がある瞳に惹かれるっていうのはもっと根源的な話でうん。だからこそ、『推しの子』は女児にも受けたっていう。
根源的なものを描く『アイドル』PV
(鳥嶋和彦)要するに最初、「キラキラのアイドルとか、そういうのは嘘だ」って言ったけれども、今回その人間を書くことによって、キラキラの部分も書けたわけだ。だから、そこもつめたってことか?
(赤坂アカ)まあ、そうなってくるのかもしれません。しかし、まあ、ちゃんと書けたのかな? 今、書いてるところが結構、その辺 シーンが多くて。最近、そこで悩んでるんですけど。
(鳥嶋和彦)なるほどねー。
(桂正和)もう、嫌だわ。軽く俺のキャリア、超えちゃってるもんなー(笑)。
『推しの子』の世界観を完璧に把握して歌詞や楽曲に落とし込んだというYOASOBI。そのすごさをちゃんと理解して「これはすごい曲だ」と評価した横槍メンゴ先生とメンゴ先生の音楽センスを信じた赤坂先生。そして星野アイの瞳にフィーチャーして根源的なものを描いたというPV。すべてが一体となって結果的に『アイドル』という楽曲が鬼バズりしたというお話。
アニメ制作会社の動画工房さんとの関係性なども含めて、互いにリスペクトしあう関係性だから生まれる素晴らしいケミストリーだったんですね。鬼バズりするのにもちゃんとした理由があるということがよくわかるエピソードでした。